「謝罪済」と顧問が記載、校長は存在自体を知らず 枚方のいじめ問題

 大阪府枚方市の市立中学校に通う女子生徒が校内でいじめを受け、市教育委員会がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と認定した問題で、市教委は20日、調査結果をまとめた報告書を公表した。市教委は複数のいじめがあったと認定。尾川正洋教育長は報告書公表前の17日、被害生徒に直接謝罪したという。

 報告書によると、女子生徒は2020年6月ごろから、所属する運動部で同じ部の生徒らから日常的に無視されたり、ペアになってもらえなかったり、部のミーティングで責められるなどのいじめ行為を受けていたと認定した。女子生徒は心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断を受け、21年6月に転校した。

 女子生徒の保護者は、20年8月に部の顧問に相談した。これに対し、顧問は女子生徒と話す中でいじめに関わった生徒と和解したと認識し、校長らと共有する記録に「いやがらせ」「謝罪済」と記載。保護者が担任に相談する21年3月まで、学校側は関係生徒への聞き取りをしていなかった。また校長はこの記録の存在自体を知らなかった。

 こうした対応について、尾川…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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