ダムができて37年、一度も水使わず かかった費用は約70億円

 「耶馬渓(やばけい)ダムの周辺には見どころがいっぱい」

 福沢諭吉の故郷、大分県中津市を流れる山国川沿いの道を車で40分ほどで、耶馬渓ダムがある。ダム湖では水上スキーなどができ、地元の観光協会のホームページでも紹介されている。

 「山国川水系山移川(やまうつりがわ)に洪水調節、水道、工業用水の供給、発電を目的として建設された多目的ダム、建設省(現国土交通省)が総事業費約450億円を要して建設。昭和60年(1985年)の完成、長さ313メートル、堤高62メートルと県下でもトップクラスのダム」とある。

 全国にあるダムがいま、岐路に立っています。造ったはいいが、うまく活用されていない、老朽化して役割を終えつつある、大雨での洪水対策をどう進化させるか、などです。国土交通省やゼネコン、ダムの現場を取材してきた座小田英史記者がダムのいまを伝えます。

 大分県も事業に参加し、建設…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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