レコード大賞最優秀アルバム賞、30周年のTHE YELLOW MONKEYに聞いた、夢を叶える「盟友」の作り方。(ハフポスト日本版)

「日本レコード大賞」最優秀アルバム賞を受賞

まもなくデビュー30周年となるロックバンドTHE YELLOW MONKEY。最新アルバム『9999』が
、2019年の「第61回輝く!日本レコード大賞」最優秀アルバム賞を受賞した。

10月末にリリースされた新曲『DANDAN』の大サビの一節はこうだ。

「どんな夢も叶えるバンドができたよ」。

30年を共に歩んできたメンバーやファンのための曲。人生の「出会い」を祝福する、清々しいまでにストレートな歌詞に驚かされた。

解散と再集結も経て、50代になった4人。そんなに素晴らしい「バンド」とは、一体どんなものなのか。私達も、そんな「盟友」との出会いをするために、どうすればいいのか。年末から始まるドームツアーを控えた4人に聞いた。

【ハフポスト日本版 泉谷由梨子】

THE YELLOW MONKEY

THE YELLOW MONKEYのメンバーは、実の兄弟の2人を除いては、それぞれ前のバンド時代に知り合った4人だ。1980年代後半、元々音楽性で共通する部分があった4人は、それぞれの前のバンドが解散したことで結成に向かう。30年前の1989年12月28日、バンドに最後に加入したのがギターの菊地英昭(EMMA)だった。しかし、実は加入直後に吉井和哉に電話をかけて「やっぱり抜ける」と言っていたという。吉井はそんなEMMAを説得し、脱退を思いとどまらせていた。

加入後すぐ「抜ける」と言っていた。

菊地英昭(EMMA):自分が入る前のイエローモンキーも好きだったから、一緒にやれることは光栄だったんですよ。でも、当時やりたかった、ちょっとダークなUKな感じの曲と、実際入ってみたら少し違ったんだよね。だから、LOVINに電話をかけて「自分は抜ける」って。そしたらLOVINが「ライブも決まってるし、ちょっと待ってくれ、EMMAの好きなこともやらしてやるから」って。

吉井和哉(LOVIN):そんな言い方はしてない!(笑)「これからはEMMAの好きな感じの曲も増えていくんじゃない?」って言ったの。その頃はバブルガム・ポップみたいな曲が多かったんだけど、ポジティヴ・パンクやニューウェーブの要素も取り入れようと思ってたから。それが結局イエローモンキーの最初のスタイルになって、初期の代表曲の『WELCOME TO MY DOGHOUSE』なんかも生まれた。だから、最初EMMAとは「間違った出会い」(DANDAN歌詞より)だったかもしれないね?でも、それが「正しかった出会い」(同)になることもあるんですよ。

廣瀬洋一(HEESEY):運命的な出会いをして、「火花が散った」みたいな表現があるじゃないですか。でも、ああいう感じはなかったなあ。ないけど、「あー、なんか波長が合うなぁー」みたいなのは最初からあった。多分、好きな音楽が似ていたり、同じアーティストをリスペクトしていたりする共通点があって、で、集まってから特別な関係性にどんどんなっていったんです。


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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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