九州で新たに2人の遺体 西日本、大雨のピークは過ぎる

 低気圧や梅雨前線の影響で西日本は14日、大雨となった地域があり、土砂災害や河川の氾濫(はんらん)が起きた。九州では新たに2人の遺体が見つかった。気象庁によると、西日本では大雨のピークは過ぎたが、東北や北陸で15日も雨が続くという。

 広島県東広島市で14日朝、崖崩れで土砂が住宅に流れ込み、住人の倉兼(くらかね)千代子さん(84)と息子の茂実(しげみ)さん(55)が1階部分で埋まった。市によると、2人と見られる男女の死亡が現場で確認されたという。また、島根県江津市を流れる江の川が8カ所で氾濫した。同日夕までに人的被害は確認されていない。

 大分市の大分川河川敷で14日、コインランドリーに出かけたまま行方不明になっていた大分県由布市の安部善伸さん(45)が遺体で見つかった。鹿児島県南さつま市の河川敷では行方不明の男性(63)とみられる遺体が見つかった。この1人の遺体を含まず、九州では各県によると、死者は69人、心肺停止1人、行方不明者は10人。ほかに長野、静岡、愛媛の3県でも計4人が死亡している。

 気象庁によると、15日午後に寒気が流れ込むため、東日本で激しい雨が降るところがあるという。

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 政府は14日、九州各地などでの豪雨被害を「特定非常災害」に指定することを閣議決定した。特例措置として、運転免許証更新などの期限が延長される。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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