乳児暴行死、父親に懲役8年 「たたきつけていない」主張を否定

古源盛一

 ひたちなか市で2020年7月、生後約1カ月の長女に暴行して死亡させたなどとして、傷害致死などの罪に問われた無職小沼勝被告(30)の裁判員裁判の判決が28日、水戸地裁であった。村山智英裁判長は懲役8年(求刑懲役9年)の実刑判決を言い渡した。

 判決によると、小沼被告は20年7月中旬~23日、長女の舞香ちゃんの腹を拳で殴ったり、ふすまやドアにたたきつけたりして、重症腹部外傷や重症頭部外傷により死亡させた。

 弁護側は「ふすまやドアに押しつけたが、たたきつけていない」と、手加減したことを主張。被告に中程度の知的障害があったことも影響したとして、懲役4年相当を求めていた。

 判決は、解剖医の証言などから「強い衝撃が生じないよう配慮したとは考えがたい」と弁護側の主張を否定。知的障害の影響を考慮した上で、被告が仕事や育児のストレスを募らせたという背景を認めたが、「強度の暴行を加えることを正当化する理由にはならない」とした。(古源盛一)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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