動かぬ鳥、世界最高齢の大往生 ハシビロコウの「ビル」

 「動かない鳥」として人気を集めた伊豆シャボテン動物公園(静岡県伊東市富戸)のオスのハシビロコウ「ビル」が6日、死んだ。推定年齢は50歳以上。同園によると世界最高齢だった。同園が設けた献花台にはファンが相次いで訪れ、花を手向けている。

 ハシビロコウはアフリカ中部の湿地に生息する鳥で、餌になる川の中の魚を待ち受けて何時間も微動だにしない姿が来園者の目を引いていた。気に入った飼育係にはくちばしを鳴らしてあいさつするなど愛敬もあった。

 1971年にスーダンから来日した時、すでに成鳥だった。近縁種のコウノトリの寿命が35年程度とされるのと比べ記録的な長寿だったとみられる。数日前から急に餌を食べられなくなり、6日、飼育係が見守る中、大往生したという。(石原幸宗)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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