夕張山中に大量の「枯れ葉剤」 国有林に埋まる猛毒の謎

 猛毒の化合物ダイオキシンを含む除草剤(枯れ葉剤)が全国の国有林に埋まっているのをご存じだろうか。1970年代、政府の手によって埋設された。何のために製造され、埋められたのか。ベトナム戦争との関係を指摘する声もある。

雑草が生い茂る山中のくぼ地に……

 北海道夕張市南部の山中に、大量の除草剤が埋設されている――。

 こんな情報を北九州市立大国際環境工学部の職員、原田和明さん(60)から受け取った。記者は9月27日午後、原田さんの調査に同行し、国有林に入った。林野庁北海道森林管理局の許可を得て、ふだんは立ち入り禁止の未舗装道路を車で進んでいった。

 10分もたたないうちに雑草が生い茂ったくぼ地に出た。もともとは石炭の露天掘りをしていた場所で、鉄杭が刺さっているのが見えた。杭は有刺鉄線で囲まれ、立ち入り禁止の看板が2本。空知森林管理署の名で「この区域に2・4・5・T剤が埋めてありますので立入を禁止します」とある。

 林野庁などの資料では、夕張の国有林に埋められた245T剤の量は600キログラムに上る。

 245T剤とは、除草剤の一種…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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