”宿泊療養”の実情を感染女性が語る「いつ感染しても…元気なうちから準備を」(関西テレビ)

大阪府では新型コロナウイルスに感染し、ホテルで療養している人が28日の時点で144人います。この実情について、療養中の女性が関西テレビの取材に応じました。

【大阪市内のホテルで宿泊療養中のゆいさん(仮名・40代)】
「咳が出るので、聞き取りづらいかもしれないですが…(宿泊療養は)すごい不便。洗濯洗剤・小銭・お薬も困ります」

関西テレビの取材に応じたのは、大阪市内のホテルで宿泊療養をしている40代のゆいさん(仮名)。

【ゆいさん(仮名)】
「部屋は一般的なシングルルーム。ケトルとコップが用意されていて、お茶は1階でもらえます」

ゆいさんは3月下旬から続いていた咳が悪化し、息苦しさや発熱などの症状も。4月16日にPCR検査を受け、陽性と判明しました。

一旦は入院しましたが、症状が軽くなったため22日からホテルでの宿泊療養へ。1日2回、スマートフォンに登録したアプリに体温などの体調を入力し、ホテルにいる看護師に報告しています。

宿泊療養をはじめて1週間。様々な「困りごと」に直面しています。その一つは、食事です。

【ゆいさん(仮名)】
「コロナで胃腸がやられてる人が結構いる。出てくるお弁当がなかなかボリューミー。油ものばかりで」
「無償で頂けるのはありがたいのですが…野菜がないんです、全然」

そのため、ゆいさんは、家族から野菜ジュースを差し入れしてもらっています。家族は差し入れをホテル側に預け、ゆいさんがそれを1階まで取りに行くという状態です。

【ゆいさん(仮名)】
「家族が動けない状況の人がいっぱいいると思うので、その人たちはすごく困るやろうなと。親が高齢の人とか、何も持ってきてもらえない」

宿泊療養で直面するのが「生活必需品」の問題。宿泊療養者は、もちろん外出禁止です。

【ゆいさん(仮名)】
「(持病の)薬を郵送してもらったりはしてるので、それはOKなんですけど、通販はダメと書かれてて」

施設内では生活必需品などの販売がないうえ、通販サイトで購入し、荷物を取り寄せるのは控えるように決められています。

大阪府は今月中旬から療養者のホテルへの受け入れを進めてきました。しかし、生活を続けるうえでは様々な不便があります。

【ゆいさん(仮名)】
「(療養者は自分で洗濯をするが)コインランドリーも、小銭がないと使えないし」
(Q両替は?)
「できない。ここで、ある程度、購入できたり、準備できたらいいですが、お金のやりとりが一切できない」

小銭や洗濯洗剤なども、家族に持ってきてもらったということです。こうした状況から、ゆいさんは宿泊療養に入る前の「準備」の大切さを訴えます。

【ゆいさん(仮名)】
「いつ感染してもおかしくないから、元気なうちから、ある程度、(宿泊療養になった場合の)準備をしておいた方がいい」「陽性になる前は、体調を崩しているじゃないですか。その時が一番しんどい。しんどい時には動けない」

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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