寂聴さん「情熱を失わないまま死にたいのよ」命、戦争…語った言葉

 瀬戸内寂聴さんの語録

 「家庭でも核家族化して年寄りがいなくなって、良い伝統が伝わらなくなった。子どもたちは、人間が老い、病み、死んでゆく過程を身近に見なくなったから、命について考えもしないし、死の避け難い運命を知ろうともしない」(1996年、作家中野孝次さんとの対談で)

 「自分の国の伝統や芸術に誇りをもたないで育った子どもはどうなりますか。義務教育で国語をしっかりと教えること。日本語ができないのに英語だけうまくなってどうするんですか」(2000年、朝日新聞の取材で)

 「(イラク戦争は)いたたまれません。なんと人間は愚かなのか。『殺すな、殺させるな』と言うのは、仏教徒の私の義務」(03年、同)

 「仏教の最も大切なことは『忘己利他(もうこりた)』。自分の利益を忘れ、他者の幸せのために奉仕することです」(05年、同)

 「生きることは愛すること。世の中をよくするとか戦争をしないとか、その根底には愛がある。それを書くのが小説」(06年、同)

 「出家したとき、こだわりを…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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