岩に眠る太古の「お宝」探し ジュラシックの島でハンマー振り下ろせ

 さあ、夏休み! 探検に出かけよう。目ざす「お宝」は……沈没船の金塊や古城に隠された秘宝はハードルが高すぎるけど、古代の生き物たちの息吹が感じられる化石の発掘なんていかが? 首長竜や翼竜の化石が見つかっている鹿児島県長島町の獅子島へ、いざ出発。

 九州本土と橋でつながる諸浦(しょうら)島からフェリーで20分。緑の島影が迫ってきた。入り組んだリアス式海岸やうねる尾根は獅子より竜を思わせる。

 片側(かたそば)港では首長竜とアンモナイトのモニュメントが迎えてくれた。島の海岸では2004年に首長竜の化石が、20年には翼竜の化石が見つかった。「化石の島」をアピールしようと町が14年に開いたのが、獅子島化石パークだ。

 25メートルプールほどの広場に島内で集められた灰色の岩が積まれている。島では化石の採集が禁じられているが、パークでは岩を砕いて発掘体験ができる。見つけた化石は1人1個まで持ち帰ってよい。

 さっそくハンマーで岩を打つ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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