幼い息子と日本に帰りたい 「父親の許可は?」と空港でたびたび拘束

 「父親の許可はあるのか」。2020年3月、ドイツで暮らすシングルマザーの日本人は、日本行きの便に乗り換えるパリ空港で、警察署に連行され、問い詰められた。1歳だった長男を連れていた。

 当時、長年暮らすドイツでは、新型コロナの感染拡大に伴う最初のロックダウンが数日後に迫っていた。3年間の出産・育児休暇中だった女性は、日本の実家でしばらく暮らす方が安心と考えた。

 前日に航空券を買い、朝7時に自宅を出発。ミュンヘン空港からパリ空港に着いた直後の出来事だった。

日本に一時帰国していたドイツ在住のシングルマザーに会いました。結婚しないまま母親になると決めた女性ですが、「共同親権」制度が導入されているドイツの裁判所は、息子の父親との共同親権を命じました。女性と息子の身にどんなことが起こっているのか。詳しく語ってくれました。

 ドイツでは、日本でいう「親…

この記事は有料記事です。残り3504文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment