滋賀県民4割が乗った「うみのこ」 琵琶湖で環境学ぶ船、記者も同乗

 滋賀県民の5人に2人は乗船経験があるという、琵琶湖の環境学習船「うみのこ」。昨夏に就航40周年を迎え、「乗ったか、乗っていないかで年齢を確かめる」のが「滋賀あるある」の一つだ。いったい、どんな学びをしているのだろう? 県外出身の記者(36)が、小学5年生の児童たちと1泊2日の航海に出かけた。(林利香)

【動画】琵琶湖の学習船「うみのこ」30時間の船旅=林利香記者撮影

 9:30 乗船、出航

 大津港に集まったのは、大津市内の大石小と瀬田東小の子どもたち計118人。約30時間の航海が始まる。少し緊張した面持ちで、乗り込んでいく。

 「ドン、ドン、ドドドドドン」

 代表の児童が銅鑼(どら)の音を響かせると、うみのこがゆっくりと動き出した。複数の小学校が参加するのは、他校の子どもたちと交流するためだ。大石小の三木遥斗さんは「大石も瀬田東も、同じくらい仲良く過ごしたい」。

 10:15 開校式

 船内の活動は、2校が交じった班に分かれて、12部屋で行われる。リモートで開校式が始まり、周航歌「希望の船」の歌声が響いた。

 学習航海の事業を担う県立びわ湖フローティングスクール(FS)の寺井正治さんがあいさつした。「うみのこには教科書が三つあります。一つは、琵琶湖そのもの。湖上の景色や琵琶湖からみる滋賀の景色から、琵琶湖のことを学んでください。二つ目はうみのこ。限られたスペースで、友だちとの共同生活を学んでください。三つ目は友だちとの30時間の航海。友だちのよいところを見つけてください」

救命胴衣を着て、真剣な表情

 11:10 避難訓練…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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