王将社長射殺の6年前、手口似た銃撃事件 口が堅い男への特命とは

 「暴力団としては珍しい経歴だ」

 王将フードサービス社長だった大東隆行さん(当時72)が射殺された事件で、殺人容疑で逮捕された田中幸雄容疑者(56)を知る関係者は、そう口にする。

 この関係者によると、田中容疑者は東京都内の大学を中退後、旅行会社などに勤務し、主に関西地方で働いていたという。

 その後、工藤会の傘下組織を紹介され、構成員になったとされる。2013年の事件当時、工藤会で主要組織の幹部だったという。

【緊急連載】王将社長射殺事件

「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さんの射殺事件で、殺人容疑で逮捕された暴力団幹部の男。男は射殺事件の6年前にも自動式拳銃で銃撃事件を起こしたとして、有罪判決を受けています。2つの事件の接点に迫ります。

自動式拳銃、盗難バイク…容疑者実行の銃撃事件、社長射殺と類似点

 北九州市に拠点を置く工藤会は12年、市民や企業を危険にさらす可能性があるとして、全国で初めて「特定危険指定暴力団」に指定された。元漁協組合長を射殺、元県警警部を襲撃など、工藤会系組員が関与したとされる事件は後を絶たず、福岡地裁は21年、総裁の野村悟被告(75)に対し、実行役との共謀が認めて死刑判決を言い渡した。

 福岡県警のOBらによれば…

この記事は有料記事です。残り1023文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment