異色「兼業eスポーツプロ」選手の生き方…スポンサー探しに転職活動の“プロ根性”(ENCOUNT)

「Team Liquid」所属でスクウェア・エニックス勤務の“二足のわらじ”ネモ選手 「プロゲーマー」スポンサー探しを足で稼ぐ、人脈生かした転職活動

 世界最大規模のeスポーツチーム「Team Liquid」所属の選手ながら、スクウェア・エニックスに勤務するネモ選手。ゲームとの出会いは、「小学校の時に友達の家に集まって遊んでいた」という、30代の世代ではごく普通のきっかけだ。高校時代にゲームセンターに通って遊んでいると、友人たちに誘われて全国大会に出場するようになる。ストリートファイターだけでなく、「ザ・キング・オブ・ファイターズ」や「ギルティギア」といった対戦型格闘ゲームに熱中した。「昔も今も変わっていないですね。学校が終わったらゲームをする。社会人になっても仕事が終わったらゲームをする。趣味の一つとしてゲームを続けてきました」と話す。
 
 そんなゲーム少年は、大学卒業後にゲームとは関係のない一般企業にシステムエンジニア(SE)として入社する。就職活動で悩んだことは、“趣味を仕事にするか否か”というテーマだった。当初はゲーム業界で働いてスキルを生かそうと考えていたが、ゲーム業界に入った先輩たちに話を聞いてみると、「『やめたほうがいいよ』と言われるわけです」。仕事が忙しくてゲームをやれる時間が取れない現実を教えられた。むしろ、「ゲーム業界ではない会社に行って、仕事が終わったらゲームをやって大会に出るほうがいいのではないか」という助言を受けた。大学の就職課への相談を契機に、前職である一般企業への就職が決まった。

 SEとして販売管理システムの運用保守の業務をこなしながら、休日にゲーム大会に出場する。社会人と一般ゲーマーとの両立を10年以上続けた。プロを志すきっかけとなったのは、30歳を迎えてキャリアプランを考えた時だ。人事考課の面談の場で当時の上司から「今後のキャリアプランについてもっと真剣に考えたほうがいい」と言われ、自身の今後について熟考したという。


【関連記事】


Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment