直行直帰、メンタル支援も 訪問看護はコロナとどう戦う

それぞれの最終楽章・コロナ禍で(1)

ウィル訪問看護ステーション江戸川所長 岩本大希さん

 私は、東京都江戸川区で訪問看護ステーションを運営しています。ほかにも事業所をもち、全体を運営する会社も経営しています。同区のステーションでは、スタッフ20人が、年40~50人ほどの方を看取(みと)っています。今回、新型コロナウイルスの感染拡大の中、何を感じ、どう準備し動いたかについて、お話します。

新型コロナウイルス感染拡大の中で、「看取り」の現場でも様々な混乱が起きています。今回のシリーズでは、在宅医療の専門家たちに体験を語っていただきます。まずは、訪問看護ステーションでの出来事を3回でご紹介します。

 まずは、当ステーションの感染管理対策について。今年1月に武漢で最初の死者が出た新型コロナですが、最初のうちは、正直「遠い国の出来事」の印象があり、在宅ケアでは身近に感じることができていませんでした。しかし、志村けんさん死去が報じられた3月下旬ごろから、我々在宅看護の現場でも準備が必要である、という認識に徐々に変わってきます。

 ただ、どう準備したらいいかわ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
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