米軍流れ弾、「故意確認できず」 沖縄県警、書類を送付

国吉美香

 沖縄県名護市数久田(すくた)の農作業小屋で2018年に米軍の流れ弾が見つかった事案で、県議らの告発を受理し、殺人未遂と器物損壊容疑で捜査していた県警は28日、告発事実を認めるのは困難と結論づけたと発表した。同日、那覇地検に書類を送り、事実上捜査を終結した。容疑者の特定には至らなかったが、米軍から捜査に必要な協力は得られたと県警は説明している。

 県警によると、18年6月21日、小屋の所有者が、窓ガラス2枚が割れ、50口径の銃弾(長さ約5センチ、直径約1センチ)1発が落ちているのを発見。小屋がある農園は実弾演習が行われている米海兵隊キャンプ・シュワブに隣接しており、県警の照会に対して米軍は「規則を守らず不十分な手順で発射した銃弾」と回答した。

 県警は、発生時に小屋に人はおらず、現場の状況から窓ガラスなどを壊す故意があったとは認められなかったことから、殺人未遂や器物損壊容疑にはあたらないと判断した。(国吉美香)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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