薬物問題に揺れる日大アメフト部 「個人の犯罪」分かれた判断と責任

 学生界で屈指の伝統と実績を誇る日本大学アメリカンフットボール部が、薬物問題をめぐる不祥事に揺れている。試合出場のめどは立たず、部の存続さえも危ぶまれる事態だ。

 局面が動いたのは8月22日、警視庁が3日に続き、アメフト部の学生寮を家宅捜索した。大麻と覚醒剤を所持していたとしてすでに逮捕された部員のほかに、複数の部員が所持していた疑いがある。今後の捜査で複数人の関与が明らかになれば、部の存続問題にも発展しかねない。日大側が「部員1名による個人犯罪」と断定した、その前提が覆ることになるからだ。

 部員の逮捕後、日大は関東学生アメフト連盟にリーグ戦出場の意思を示し、アメフト部に5日に科した無期限の活動停止処分をわずか5日後に解除した。判断の根拠としたのが、個人犯罪だった。「競技に真剣に取り組んできた多くの学生の努力を無に帰することになる」とし、部全体に連帯責任は負わせなかった。

 大麻は「ゲートウェー・ドラ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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