議員のコロナ感染理由に「傍聴自粛を」 専門家「限りなく違法」

 議員が新型コロナウイルスに感染したので議会の傍聴は自粛を――。三重県の明和町議会の議場の扉に今月、こんな告知文が貼り出された。議会で作ったマニュアルに沿った対応というが、議会の公開原則を定めた地方自治法に抵触する恐れがある。議会側は取材に「問題があった」と認め、マニュアル見直しを検討することを明らかにした。

 貼り紙があったのは12月22、23日の定例会。21日に議員14人のうちの一人からコロナ感染の報告があり、22日朝に議会で協議して傍聴自粛の対応を決めた。奥山幸洋議長は「マニュアルにのっとった措置。人命を優先した」と説明。傍聴用の別室を用意するなどの代替策は考えなかったという。

 議会事務局によると、両日とも傍聴希望者はいなかったが、希望者がいれば傍聴を断念するよう説得する予定だった。両日にあった議案上程や採決のやり取りは今後公表される議事録でしか確認できない。「議会が閉まっているのはなぜか」との問い合わせは1件あったという。

 問題のマニュアルが作成され…

この記事は有料記事です。残り408文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment