関東大震災おこした相模トラフ、残る爪痕 〝次の地震〟への動き今も

 100年前に関東大震災を引き起こしたのは、関東の沖合に延びる「相模(さがみ)トラフ」と呼ばれる海底地形の周辺だ。「次の巨大地震」に着々と向かっていると考えられている相模トラフとは何か。私たちの足元で、何が起きているのか。

 1923年9月1日の関東大震災(大正関東地震)では10万5千人が亡くなった。火災による死者が多数だが、神奈川や静岡を中心に津波や土砂災害でも1千人以上が犠牲となった。

 「神奈川県小田原市付近から千葉県房総半島まで長さ100キロ以上、幅50キロ以上の範囲で、地下の断層が数メートルずれたと考えられている。首都圏の南関東を覆う広さで強い揺れが発生したことが、日本の災害史で最悪の犠牲者数につながった」

 海洋研究開発機構(JAMSTEC)の堀高峰(たかね)・地震津波予測研究開発センター長はそう話す。

 地震を起こした相模トラフは、神奈川沖の相模湾から太平洋沖まで300キロにわたる。

 トラフとは海底の細長いくぼみのこと。東京や東北地方などが載った陸のプレート(岩板)の地下に、伊豆半島側のフィリピン海プレート(海のプレート)が沈み込んでいる。この二つのプレートの境にできた溝が相模トラフだ。

巨大地震を繰り返してきた大地の動きは、今も足元で続いています。次の関東地震を探る研究とは。

 同じく海のプレートが陸のプレートの下に沈み込んでできたのが、西隣の静岡から九州沖に延びる「南海トラフ」で、きょうだいのような関係にあたる。

 相模トラフや南海トラフ周辺では、陸のプレートにたまったひずみが耐えきれなくなり、海のプレートとの境がすべり動く「海溝型地震」が繰り返し起きる。

 マグニチュード(M)7・9の「相模トラフ巨大地震」だった関東大震災では、陸側のプレートが跳ね上がるように隆起した。

 こうした関東大震災のメカニ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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