もはやちょっとした留学だ――東京・銀座にある1972年に建てられたユニークな形状のビル「中銀カプセルタワービル」に2カ月間住んでみた人の報告・感想ツイートが反響を呼んでいます。老朽化する建物の現状と、それでも残って欲しいと思わせる魅力はどこにあるのでしょうか。 【画像】ビルの外観 築47年に突入したにもかかわらず、外観・内装デザインに近未来的な印象を受ける同ビル。故・黒川紀章氏により、細胞が入れ替わるように“新陳代謝”を続けるという建築思想から生み出されたもので、世界で初めて実用化されたカプセル集合住宅です。白い箱のような丸窓付きの立方体ユニットが交換できるように設計されていますが、建設以来一度も交換されることなく現在に至ります。 投稿者さんが利用したのは、1カ月から賃貸できる「マンスリーカプセル」。2018年10月にスタートし、47年前の面影を残した「オリジナルカプセル」、無印良品がコーディネートした「無印カプセル」、丸窓がソファになっている「丸窓ソファカプセル」の3タイプ8室で受け付けています。そして投稿された写真からもわかるように、今回はオリジナルカプセルに住んでのレポートとなっています。 まず実際に住んでわかることとして、サバイバルな環境が語られています。お湯は出ない、雨漏りもある、トイレも詰まったりする、備え付き冷蔵庫は壊れている、1階にあるポプラ(コンビニ)は4月に閉店。もちろんインターネット環境はなく、テレビはブラウン管で映りません。投稿者さんは、ドラえもん型のミニ冷蔵庫とライト、さらにプロジェクターを持参したそうです。 そんな不便さが目立つ部屋ですが、退去後に2カ月間を振り返って出てきたのは「またいつか帰りたい……」という思い。カプセルはそれぞれ10平方メートルで、その宇宙船の一室のようなデザインも相まって、「ひみつ基地」や「隠れ家」といった雰囲気を味わわせてくれます。また当たり前の機能がないことで得られる体験もあり、不便さもすべて愛着に変わるといった意見も。 もう一つのポイントは、銀座、新橋、築地の中間あたりという立地。銀座の「GINZA SIX」や築地でワインを買って「首都高の灯りをつまみにベッドで晩酌の日々」は心惹かれるものがあり、「気が向いたら銀座のバー」へ赴いたり、さらに「朝は築地のモツ煮丼や銀座の喫茶店で朝ごはんして通勤」といった、この場所の空気に触れて楽しむことで広がる世界も。 他にも、この不思議で興味深い“カプセル”の部屋に住んでいるということで、2カ月の間でのべ50人の友人が訪ねてきたそうで、これには投稿者本人も「私にそんなに友人がいたとは……」と驚いたほどです。 現在同ビルでは、前田達之さんが代表を務める「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」によって、上記の「マンスリーカプセル」や「見学ツアー」が実施されています。2015年には保存とその支援を呼びかけるためのクラウドファンディングが行われ、また2018年10月には空きカプセルの改修による事業に投資することで保存活動に参加できる「カプセル保存再生ファンド」を立ち上げ、どちらも目標額を達成しています。 そしてまだ計画段階のようですが、カプセルを新しいものに交換するという壮大なプロジェクトも、上記のクラウドファンディングページで語られています。 今回Twitterでは「いつかここに住みたい」「私の夢」「借りたい」と多くの声が寄せられており、数々の老朽化の面を理解したうえで「たのしそう」「エモい」「理想」といった声が上がっています。 実際に住んでみて刺激的で非日常な日々が体験できたことから、「もはやちょっとした留学だ」と投稿者さん。“見た目が面白い”や“建築としての価値”といった理由以外にも、同ビルを保存し残すことの意義、そしてどう再生すべきかといったヒントは、その言葉の中にあるのかもしれません。 画像提供:@yumataromuさん Source : 国内 – Yahoo!ニュース
埼玉知事選、行田氏が会見 青島氏は「大政党のみこし」(共同通信)
8月25日投開票の埼玉県知事選に出馬を表明している無所属の行田邦子参院議員(53)が23日、さいたま市内で記者会見し、自民党推薦で立候補を予定する元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏(61)について「自民党という大きな政党の立派なおみこしに担がれた方」と語った。早くも舌戦が始まった格好。行田氏は、自身が同党に支援を求めたが断られた経緯も明かした。 知事選には無所属で出るとし、政党の支援を受けるかどうかは未定という。5月に自身のブログで出馬表明したが、地元で記者会見し立候補に関し説明したのは初めて。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
沖縄「慰霊の日」続く政治利用 「祈りの場なのに…」(産経新聞)
23日に沖縄県糸満市で開かれた沖縄全戦没者追悼式は、さながら政治集会の様相を呈した。玉城デニー知事が米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に関し「県民の圧倒的民意に寄り添い、辺野古が唯一との固定観念にとらわれず県との対話による解決を強く要望する」と述べると、会場には拍手と指笛とともに「そうだ」「よーし」との声が飛び交った。 安倍晋三首相も出席した式典で知事が政治的要求を突き付ける「平和宣言」は、翁長雄志(おなが・たけし)前知事の在任時から繰り返されてきた。今回は玉城氏が知事に就任して初の式典だったが、「慰霊の日」を政治利用する悪弊は断ち切れなかった。 玉城氏による「県民の圧倒的民意」の誇示も政治的思惑が垣間見える。2月の県民投票では辺野古移設への反対が投票者数の7割以上を占めたが、投票率は52%だった。有権者の6割以上は反対しておらず、評価は必ずしも定まっていない。 会場の一部では、式典が始まる前から異様な怒声が飛び交っていた。 「安倍は帰れ! 辺野古新基地建設は許さん! 憲法改悪許さんぞ!」 「お前らが帰れ!」 公園入り口には首相の到着を待ち構えるようにマスクやサングラスで顔を隠した「市民」ら数十人が陣取った。それに反発する団体との間でやじの応酬が続いたが、首相は既に別の入り口から会場入りを済ませていた。 式典会場では、県職員らがプラカード掲示などの示威行為の禁止を呼びかけ、目を光らせたためか、中盤まで静かに進行した。ただ、首相があいさつを始めると、「帰れ!」「恥知らず!」「辺野古を止めてから言え!」などのやじが相次いだ。 これも翁長時代からの光景だ。浦添市の無職男性(80)は取材に対し「首相は沖縄の米軍基地を縮小するといいながら、やっていることが違う。首相に県民の思いを直接伝えられるのは式典しかないから、やじも仕方がない」と一定の理解を示した。 しかし、厳粛な式典を妨害する行為だととらえる出席者は少なくない。 糸満市の遺族会幹部(81)は「みんな慰霊のために来ているのに邪魔している」と眉をひそめた。同市の高校1年の女子生徒(15)は「やじを飛ばすと、会場の人がやじに耳を傾けてしまう。亡くなられた方々に祈りをささげる場所なので、おかしい」とあきれ顔だった。 休暇を利用して式典に初めて参加した三重県菰野町の男性(36)は「隣の人が大声を上げたせいで、首相の言葉が頭に入ってこなかった。式典に参加した子供たちに見せられない光景だった」と苦笑した。公園にいた派遣社員の男性(25)は「やじを飛ばすのは一部の基地反対の活動家に過ぎないですよ」と冷ややかだった。 県がこうした行為を黙認しているわけではない。式典会場には「大声等をあげる場合は退席してもらいます」と書かれた看板も置かれた。実際にやじを飛ばした出席者には、関係者が退去を促した。 だが、肝心の玉城氏の態度は、はっきりしない。玉城氏は式典後、記者団に「戦没者の御霊(みたま)に哀悼の誠をささげる式典なので、静謐な中で式典が行われる方が望ましい」と述べつつ、こう付け加えた。 「参加されている方々にはそれぞれの思いがある。そういう思いを持っていらっしゃるのかなと感じた」 (杉本康士、奥原慎平) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
引きこもり悪質業者の実態把握へ 家族会、国に対応促す(共同通信)
KHJ全国ひきこもり家族会連合会(本部・東京)は23日、自立支援をうたって引きこもりの子どもを自宅から無理やり連れ出し、法外な料金を請求する悪質業者の実態把握に乗り出すことを決めた。こうした業者は「引き出し屋」と呼ばれ、各地で被害の訴えが相次いでいる。情報収集のためのプロジェクトチームを発足させ、当事者団体とも連携し、国に法規制を含めた対応を促す。 川崎の児童ら殺傷事件、元農林水産事務次官が長男を刺殺したとされる事件が起きた後、同連合会には不安を抱えた親からさまざまな相談が寄せられている。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
追手門学院、「不適切」の認識 「腐ったミカン」発言
学校法人追手門学院が2016年に開いた職員研修で、外部講師が「腐ったミカンは置いておけない」などと受講者に発言した問題で、学院は23日、発言は不適切だったとの認識をホームページ(HP)上で示した。 学院は、大学のHPに川原俊明理事長名の文章を掲載。研修での講師の発言について「不適切な部分があった」と記し、委託先に改善を申し入れた、としている。 複数の受講者の証言などによると、学院は16年8月末、職員18人を集めて5日間の研修を開き、学院幹部らが立ち会った。委託先の外部講師が「腐ったミカンを置いておくわけにはいかない」「あなたが一番曇っている。よどんでいる」「負のオーラばっかりだ」「あなたは要らない」などと各受講者に発言した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
両陛下と上皇ご夫妻 沖縄慰霊の日に黙祷される(産経新聞)
6/23(日) 18:02配信 宮内庁は23日、天皇、皇后両陛下が同日午後、お住まいの赤坂御所で、先の大戦で沖縄での組織的戦闘が終結したとされる「慰霊の日」にあたり黙祷(もくとう)をささげられたと発表した。 上皇さまはお住まいの吹上仙洞御所でご黙祷。上皇后さまは同日午後、左目の白内障の手術を受けた都内の病院で黙祷された。上皇后さまは16日の右目に続く手術だったが、無事終えられたという。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「できなくなったこともあるが、やれることもある。それが伝わらない」世界初の“仕事”に従事する認知症患者の心の叫び(FNN.jpプライムオンライン)
「病気になる前は普通にしていたことが、突然ダメといわれても」 「この病気になる前は普通にしていたこと。それがいきなりダメといわれても、エーだよ!」認知症になり、現在、要介護2の認定を受けている原田公夫さん(仮名・65)は、私の目を見据えて、はっきりと大きな声で訴えた。まるで、「おまえも同じような眼でおれをみているんじゃないか?」と、聞かれているようだった。 【画像】“世界初の仕事”に従事する認知症患者たち 訪ねたのは東京・町田市にある認知症患者のためのデイサービス「DAYS BLG!」。Barriers Life Gatheringの頭文字をとった施設で、「生活のしにくさを、生活のしやすさにみんなで変えていこう!」との思いが込められている。 運営するのは前田隆行代表(43)。大学を卒業後、初めて仕事に就いた病院の老年精神科で衝撃を受けた。当時は患者を痴呆症とよび、閉鎖病棟で身体拘束していたのだ。 「これでは人生終わりだ。しかし病院を変えることが出来ない。ならば・・・」 と、その後のデイサービス施設での勤務の後、彼の考える「本来あるべき介護」を実現させるために独立した。 施設は、閑静な住宅街の一角、2階建て住宅の1階部分を間借りして運営されている。看板が出ていなければ、その戸建て住宅に施設があることを見落としてしまいそうになるくらい、住宅街に溶け込んでいる。私はこの日、認知症患者と過ごすなかで、いかにその“普通”が大事なことなのか、反省も込めて何度も気付かされたのだった。 6年半かけて「世界初」を実現 午前9時すぎから送迎車にのって、続々と利用者が集まる。この日の利用者は男性6人。70代がメインだ。必ず行う朝のミーティングでは、やりたいことを自分で決めてもらう。この日やるべきことは「洗車の仕事」「食材の買い出し」「郵便物を出す」。各々がやりたいことを、その場で発言し決めていく。スタッフが強制することは、絶対にない。 全員がやりたい、と手を上げたのが「洗車」だった。 これは、施設から車で15分ほどの場所にある自動車販売店(ホンダカーズ東京中央 町田東店)の展示車を洗車する仕事で、実はこの仕事こそが、「何かをして対価をもらう、という普通のことができないが、ここではできる」と、利用者が最も気に入っているこの施設の最大の特徴なのだ。 かつて、デイサービスの利用者が、報酬が支払われる“仕事”をサービス利用時間中にすることは禁じられていた。介護保険という公費が支払われるほどの介護を必要とする人に、仕事ができるはずがない。仕事ができるならば、保険を使うのはいかがなものか、という理屈だ。しかし、彼らは訴えた。 「実際の社会でやっていることを、やりたい」 前田代表は、その訴えはもっともだと感じ、厚労省と掛け合うこと約5年、「最低賃金を下回ること」との条件で「仕事」が認められたのだ。そして、さらに1年半かけて、利用者と共に地元の自動車販売店に営業し、ようやく手にすることができたのが洗車の仕事だった。 日本の介護保険と同様の制度がある諸外国などでは、「無償ボランティア」はあるが有償のものはなかった。介護保険利用者がそのサービス利用時間中に仕事をする、というのは世界初の快挙だったのだ。 到着後、彼らは送迎車からササっと降りて、雨の中率先して洗車を始めた。通常6、7台あり、小一時間かかるのだが、この日は雨のため、屋根の下に置かれていた2台のみ。その2台を徹底的に磨き上げる。原田さんは言う。「はじめ、洗車は車を傷つける、と販売店から言われた。でも自分たちだって、病気になる前まで普通にしていたことだよ」 この仕事によって販売店から支払われる報酬を、それぞれの稼働時間で割り、毎月利用者が手にする。金額は施設に通う頻度によって異なるが、だいたい月600円から3000円ほど。 「何に使っているんですか?」との問いに、利用者のひとりは満面の笑顔で、こう答えた。 「あはは。酒にきまってるだろ~!」 みな、とても幸せそうであった。このほかに、地域新聞のポスティング、野菜の配達・集金などの仕事があるそうだ。 次ページは:朝礼で「部下から同じことを2回言っている」といわれた 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「多大な不安と迷惑かけた」 横浜地検の検事正が謝罪 (産経新聞)
6/23(日) 17:59配信 窃盗罪などで実刑が確定し、横浜地検が収容しようとした際に逃走した小林誠容疑者(43)が公務執行妨害容疑で逮捕されたことを受けて、横浜地検の中原亮一検事正は23日、記者会見を開き、「地域住民や学校関係者の皆さまに多大な不安と迷惑をお掛けする事態となり、誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
インパール作戦「戦病死」の大叔父 最期の真相を追う遺族(産経新聞)
【コヒマ(インド北東部)=大竹直樹】先の大戦時に多くの犠牲者を出し、最も無謀な作戦といわれた「インパール作戦」から75年。インド北東部のインパールでは22日夜、記念式典が行われ、日本から式典に出席した遺族の沢井園子さん(49)=京都府宇治市=が、地元マニプール州のメディア関係者を前に「インパール作戦で亡くなった大叔父のことを知っている人がいたら、ぜひ教えてほしい」と訴えた。 「この日本兵を知りませんか」。英文で書かれた紙を沢井さんが掲げると、地元メディアのカメラのフラッシュが一斉に光った。 沢井さんの大叔父の神居達(かみい・とおる)さんは、陸軍歩兵60連隊第一大隊の機関銃中隊の一員として作戦に参加。昭和19年7月、26歳で「戦病死」したとされたが、別動隊にいた可能性が浮上したという。 15年前に64歳で亡くなった沢井さんの母は生前、「大好きだった叔父さんが戦死したビルマ(現ミャンマー)へ慰霊に行きたい」と口癖のように語っていた。沢井さんは「何か親孝行できることはないか」と考え、戦友会のメンバーらとミャンマーを訪問。大叔父が所属した機関銃中隊の生還者2人と面会した。しかし、2人とも「(大叔父は)絶対にいなかった」と断言したという。 「祖国のために命をかけてインパール作戦で死んだのに、そこにいたことすら否定されたようで、気の毒に思った」 沢井さんは約10年前から神居さんの最期の真相や足跡を追い、軍歴を記した兵籍簿などをもとに100人以上の関係者や専門家と面会。調査を進めてきた。 その結果、大学で大叔父の1年先輩にあたる人が、日本軍の対インド工作を担った特務機関「光機関」に所属し、ビルマに派遣されていたことが分かり、その人の日記に、光機関から大学の後輩を5人ほど選んで連れてくるよう要請を受けたとの記述も見つかった。 大叔父のビルマ入りの時期と重なっていたため、大叔父が日本軍とインド国民軍をつなぐ任務に就いていた可能性もある。だが、関係者の高齢化も進み、手がかりは年々得られづらくなっているという。 「現地まで来れば、何かの手がかりが得られるのではないか」。そう信じて訪れたインパール。22日夜には早速、地元のジャーナリストから「知っている人を紹介できるかもしれない」と調査協力を約束された。 沢井さんは「本当に涙が出た。戦争の記憶はいずれ風化していくと思うが、インドの人の気持ちに感謝している」と語った。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
山梨・大月市長選、現新一騎打ち 財政健全化など争点(産経新聞)
任期満了に伴う山梨県大月市長選が23日告示され、いずれも無所属で、新人の元市議、小林信保氏(53)と現職で4選を目指す石井由己雄氏(72)の2人が立候補を届け出た。30日に投開票される。22日現在の有権者数は2万1486人。 財政健全化の在り方や人口減少対策などが争点。小林氏は石井氏に批判的な市議らに支持されて市政刷新を訴え、石井氏は長崎幸太郎知事らの支援を受けて3期12年の実績を強調している。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース