安倍晋三首相が夏の参院選と合わせて衆院選を実施する衆参同日選を見送る方針を固めたことを踏まえ、与野党は15日、参院選の立候補予定者の支援を本格化させた。自民党と野党第一党の立憲民主党の幹部が勝敗の鍵を握る改選1人区に入って支持を訴えるなど、各党がそろって動きを早めているが、同日選への警戒感もいまだに残っている。 「いい加減な勝ち方で国が良くなるのか。国を良くするには奮い立たなきゃダメだ」。鹿児島市で15日に開かれた自民党鹿児島県連大会に駆け付けた二階俊博幹事長は、参院選を念頭にこう力を込めた。大会には鹿児島選挙区(改選数1)の立候補予定者も出席し、県連会長の森山裕国対委員長は「何としても勝たせていただき、政治を安定させることが非常に大事だ」と訴えた。 この日は菅義偉(すが・よしひで)官房長官も東京を離れ、福島市で開かれた福島選挙区(改選数1)の立候補予定者の集会に出席し「野党候補としのぎを削る戦いを展開している。今回も国会に送ってほしい」と呼びかけた。 平成28年の前回参院選で自民党は福島選挙区で現職閣僚が野党統一候補に敗れ、党内には危機感が強いだけに、新元号発表で知名度が急上昇している菅氏が入ることでテコ入れをする狙いがあった。集会に先立ち、菅氏が福島駅近くで開かれた街頭演説会に立ち会うと、雨天にもかかわらず多くの聴衆が集まり、「待ってました」と声が上がった。演説が終わっても菅氏と握手を求める人だかりができていた。 「参院選は来月4日公示、21日投票となるでしょう。衆院解散は多分ない」。公明党の山口那津男代表は兵庫県尼崎市の街頭演説でこう述べ、神戸市では28、29日に開催される20カ国・地域(G20)首脳会議を「落ち着いた政治状況の中で成功させたい」と訴えた。公明党は兵庫選挙区(改選数3)で新人を擁立したが、自民党と日本維新の会が先行し、残る1議席を立憲民主党などと争う構図で危機感が強く、同日選は避けたいのが本音だ。 立憲民主党の枝野幸男代表は宇都宮市で街頭演説し、「少なくとも参院選がある。もしかすると衆院選もあるかもしれない」と同日選への警戒感を隠さなかった。一方で明治から大正、昭和、平成と元号が代わった直後に首相が交代している歴史に触れ「衆院を解散させれば内閣を一気に倒せる」と声を張り上げた。 国民民主党の玉木雄一郎代表は15日、都内で記者団に、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備をめぐる防衛省の調査ミスで岩屋毅防衛相の不信任決議案提出を検討するとした立憲民主党幹部に同調する考えを示し、足並みをそろえた。 (今仲信博、中村智隆) 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
警官が1200万円だまし取る、特殊詐欺対策を悪用(日刊スポーツ)
特殊詐欺対策の一環で知り得た情報を悪用し、高齢男性から現金1180万円をだまし取ったとして、京都府警捜査2課は15日、詐欺の疑いで、山科署の巡査長高橋龍嗣容疑者(38=京都市)を逮捕した。警察庁は特殊詐欺被害が疑われる場合、通報するように金融機関に呼び掛け、被害を水際で阻止してきたが、有効策が悪用された形だ。 ◇ ◇ ◇ 逮捕容疑は昨年11月、「現金を預かって保管する」などとうそを言い、京都市伏見区の無職男性(78)から2回にわたり、計1180万円をだまし取った疑い。高橋容疑者は「お金を借りて受け取った」と受領は認めているが「お金の貸し借りであって、だまし取るようなことはしていない」と一部否認している。捜査2課では、だまし取った金は主に投資資金として使用していたとみている。 捜査関係者によると、高橋容疑者は当時、伏見署管内の交番に勤務。昨年11月8日、男性が金融機関で高額の現金を引き出そうとしたところ、特殊詐欺被害を疑った金融機関が通報し、容疑者は上司の巡査部長と2人で急行した。男性は2人の説得で出金を取りやめたが、「自宅に500万円ある」と話したことから、容疑者と巡査部長は男性の自宅に同行し、現金500万円を確認。2人は男性に「預金をするように」と勧め、引き上げた。その後、容疑者は同日中に1人で男性に再び接触。「お金を預かって保管してあげます」と言い、500万円をだまし取ったという。 さらに1週間後には、高橋容疑者が勤務時間外に私服で男性の自宅を再び訪問。「(引き出そうとしていた)680万円も同じように預かって、保管してあげます」と話したことから、男性は金融機関で680万円を引き出し、渡した。容疑者はその前日、金融機関に肩書を名乗って電話。「(男性が)どうしても680万円をおろしたいと言っているので、出金手続きを進めてほしい」と伝えていた。金融機関は伏見署に在籍確認した上で、出金に応じたという。 捜査関係者によると、高橋容疑者と男性は何回か連絡を取り合っていたが、容疑者が今年3月に山科署に異動。男性が4月、「連絡が取れない」と伏見署に相談したことで事件が発覚した。 高額の現金引き出しや振り込みなどで特殊詐欺被害が疑われる場合、金融機関の通報で警察官が出金理由などを確認することが、水際で被害を食い止める有効策とされる。警察庁などによると、18年に水際で阻止された金額は全国で約143億円、京都府内では3億8967万円だった。 ▽京都府警の姫野敦秀首席監察官 府民の信頼を損ねるもので、言語道断。厳正に対処する。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
特殊詐欺防いだ直後犯行か 1千万円超詐取容疑の巡査長
特殊詐欺対策と称して高齢者宅を訪問して計1180万円をだまし取ったとして、京都府警は15日、同府警山科署地域課巡査長の高橋龍嗣容疑者(38)=京都市中京区西ノ京内畑町=を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。府警によると、「預かったが、借りたつもりであり、だますつもりはなかった」と容疑を否認。「FX(外国為替証拠金取引)の投資に使った」とも供述しているという。 捜査2課によると、高橋容疑者は昨年11月8、15日、京都市伏見区の一人暮らしの男性(78)の自宅を訪れ、特殊詐欺を防ぐという名目で「お金を預かっておく」とうそを言い、2回にわけて現金を詐取した疑いがある。最初に500万円、次に680万円を受け取っていた。 高橋容疑者は当時、伏見区の伏見署砂川交番に勤務。昨年11月8日、金融機関から「男性が680万円を引き出そうとしており、特殊詐欺被害の可能性がある」と府警に連絡があり、高橋容疑者は金融機関に駆けつけて男性と知り合った。同じ交番の上司である巡査部長と一緒に説得にあたり、男性は出金を取りやめたという。 高橋容疑者は同じ日、巡査部長と一緒に男性宅を訪れた。男性は府警に対して、「巡査部長が席を外したとき、『お金を預かる』と言われ、自宅にあった500万円を渡した」と説明しているという。 さらに非番だった同月15日、高橋容疑者は単独で男性宅を訪問。この日に金融機関から出金させた680万円を受け取った。前日の14日、高橋容疑者は金融機関に電話を入れ、「(男性が)どうしても680万円をおろしたいと言っている。出金手続きを進めてほしい」と伝えた。電話では肩書を明かして名乗り、金融機関は伏見署に電話して在籍を確認できたため、現金を渡してしまったという。 男性は4月、高橋容疑者との連絡が途絶えていたため、砂川交番に相談して問題が発覚した。高橋容疑者は3月、山科署に異動して庶務を担当していた。府警は日常的に金融機関から特殊詐欺に関する情報提供を受け、交番勤務の署員が情報を共有していた。 姫野敦秀・首席監察官は「府民の信頼を著しく損ねるものであり、言語道断。捜査結果等を踏まえ、厳正に対処する」とのコメントを出した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北九州の迷いクジラ死ぬ 捕獲後、沖へ向かう船で(共同通信)
北九州市小倉北区の市街地に近い港で確認されたクジラとみられる生物は15日、市の職員らによって捕獲、救助されたが、沖合に連れ戻す途中、船の上で死んだ。 市や福岡市の水族館「マリンワールド海の中道」の関係者は同日、対応を検討した結果、クジラは弱っており、すぐに沖合に連れ戻した方が良いと判断した。夕方にはダイバーがクジラを追い込むなどして作業に着手。巨大な担架を使いクジラをクレーンでつり上げて船に乗せたが、沖へ向かう途中の午後8時20分に死んだという。 市は「関係機関と連携し懸命に救出したが、このような残念な結果となった」とのコメントを発表した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
事件後離れたJR駅で乗車 山形大生、医師殺害事件(共同通信)
山形県東根市の医師矢口智恵美さん(50)が自宅マンションで殺害された事件で、殺人などの疑いで逮捕された山形大4年生の加藤紘貴容疑者(23)=山形市=が、事件後に現場マンションの最寄り駅から1駅北にあるJR東根駅(東根市)を利用していたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。 県警村山署捜査本部は、防犯カメラの映像などから、容疑者が犯行後に歩いて東根駅へ行き、山形駅まで電車で移動し、そこからバスに乗り自宅に向かったとみている。 また、現場から約500メートル離れた別のアパートでも、不審人物が無施錠のドアを開けて侵入する様子が写っていたことが判明した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
共謀罪廃止求め市民集会、東京 「表現の自由、危機的」(共同通信)
犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法の成立から2年となる15日、共謀罪の廃止を求める市民団体が東京都文京区で集会を開いた。共謀罪の適用事例はいまだにないが、「改正法施行によって表現の自由が脅かされて危機的な状況にある」として注意を呼び掛けた。 精神科医の香山リカさんは「適用はなくても改正法成立によって言論や表現の自由の萎縮を招いている」と指摘。自身の講演会で主催者に妨害予告があり開催が中止された経験を紹介し、「問題が起きそうなものは予防的に引き下がろうという空気になっている」と問題提起した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
埼玉・東松山の女性殺害で元同僚の41歳男を逮捕(日刊スポーツ)
埼玉県東松山市で、介護施設職員の渡辺真澄さん(38)が自宅アパートで殺害された事件で、埼玉県警は15日、知人の住所不定、無職佐々木靖幸容疑者(41)を殺人容疑で逮捕した。県警によると、同容疑者は「(殺したのは)間違いありません。恨みがあった」と供述し、容疑を認めている。 逮捕容疑は、6月11日夕方から13日午前7時17分ころまでの間、渡辺さんの自宅で、渡辺さんの胸や腹の複数カ所を刃物のようなもので突き刺し、殺害した疑い。 埼玉県警によると、佐々木容疑者は渡辺さんが過去、勤務していた介護施設に派遣されて知り合った、元同僚だという。 佐々木容疑者は、15日午後1時33分に東京都内で身柄を確保され、任意同行先の埼玉県警東松山署で逮捕された。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
交番のお巡りさんが…衝撃「信頼を損ね、言語道断」(産経新聞)
「府民の信頼を著しく損ねるもので、言語道断」。特殊詐欺に乗じ高齢者から現金をだまし取ったとして京都府警の現職警察官が逮捕された詐欺事件。府警は高橋龍嗣容疑者(38)の逮捕を受けて15日夜、事件概要の説明を行った。一方、警察官の不祥事を取り締まる監察部門は出席せず、「厳正に対処する」と文書でコメントしたのみ。記者説明でも、府民への謝罪の言葉はなかった。 15日午後7時半から府警本部で行われた事件の説明には、捜査2課の幹部らが出席。金融機関で多額の現金を下ろそうとした男性に「特殊詐欺グループが高齢者から現金をだまし取る事案もある。気をつけてください」と注意喚起しながら現金をだまし取るという、警察官の立場を悪用した犯行の可能性があることを説明した。 特殊詐欺被害が疑われるとの金融機関からの通報を受け、駆けつけた現場で被害者と知り合った高橋容疑者。だが、2度目の犯行では男性に金を下ろすよう指示し、自ら金融機関に電話をして、通常は詐欺被害が疑われる多額の引き出しができるようにするなど、犯行の計画性も浮かぶ。 だが、記者説明に監察部門の幹部は同席せず、姫野敦秀・首席監察官のコメントを配布したのみ。会見ではないという理由で、写真撮影も認めなかった。監察幹部が出席しない理由について府警幹部は、「今日は事件被疑者の逮捕のレクなので。今後の処分は監察が対応すると思う」と述べるにとどまった。 逮捕を受け、現職の警察官からも憤りの声が聞かれた。ある捜査員は、「特殊詐欺捜査は『警察官は信用できる』という市民との間の信頼関係があってこそできる。その信頼を失墜させる事態だ」とし、「警察官の立場を悪用して市民をだましたのであれば、この上なく卑劣で許されざる行為。厳しく処分されてほしい」と強調した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「府民の信頼を損ね、言語道断」 京都府警が説明 監察部門は出席せず(産経新聞)
「府民の信頼を著しく損ねるもので、言語道断」。特殊詐欺に乗じ高齢者から現金をだまし取ったとして京都府警の現職警察官が逮捕された詐欺事件。府警は高橋龍嗣容疑者(38)の逮捕を受けて15日夜、事件概要の説明を行った。一方、警察官の不祥事を取り締まる監察部門は出席せず、文書によるコメントのみ。記者説明でも、府民に対する謝罪の言葉はなかった。 15日午後7時半から府警本部で行われた事件の概要説明には捜査2課の幹部らが出席。高橋容疑者が警察官の立場を利用して現金をだまし取っていた手口を説明した。 現職警察官が立場を利用した事件の再発防止策については、「どこがまずかったのか、これから調べる。どういう措置をとってきたのか、明確にしないといけない」と述べた。 だが、監察部門の幹部は同席せず、「府民の信頼を著しく損ねるものであり、言語道断。捜査結果などを踏まえ、厳正に対処する」とする姫野敦秀・首席監察官のコメントを配布したのみ。監察部門が出席しない理由について、説明に出席した府警幹部は「今日は事件被疑者の逮捕のレクなので」とだけ語った。 逮捕を受け、現職の警察官からも憤りの声が聞かれた。ある捜査員は、「特殊詐欺捜査は『警察官は信用できる』という信頼関係があってこそできる。その信頼を失墜させる事態だ」とし、「警察官の立場を悪用して市民をだましたのであれば、この上なく卑劣で許されざる行為。厳しく処分されてほしい」と強調した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
拉致家族の有本さんにトランプ大統領から手紙 「あなたはきっと勝利する」 解決へ尽力誓う(産経新聞)
北朝鮮による拉致被害者の有本恵子さん(59)=拉致当時(23)=の父、明弘さん(90)宛てに米国のトランプ大統領から解決への尽力を誓う直筆の手紙が届いたことが15日、分かった。被害者帰国へ後押しを切望する明弘さんの私信に応えたもので、明弘さんは「拉致問題が解決すると信じている。トランプ大統領はきっと、その道を進んでくれるはずだ」と力を込めた。 【図で見る】政府が認定した日本人拉致被害者 手紙は15日昼、日本政府関係者から明弘さんに手渡された。直筆の英文で「明弘、あなたのために全力を尽くしています。安倍(晋三)総理も同じです。あなたはきっと勝利するでしょう。お会いできて良かったです!」と書かれ、署名が添えられていた。 拉致被害者家族会は平成29年11月と今年5月の2度、トランプ氏と面会。明弘さんはその都度、米大使館を通して、トランプ氏宛てに手紙を送っていた。政府関係者らによると、5月の面会ではトランプ氏が明弘さんに「(手紙を)直接渡してほしい。必ず読む」と約束。その言葉通り、外交ルートを通して返信が最近日本側に届いたという。 明弘さんは「米国大統領が手紙をくれるなんて」と驚いた様子で語り「恵子がいなくなってから、苦しい時期もあったが手紙をいただいて解決が近づいているように感じた」と涙を拭った。母の嘉代子さん(93)は「今が解決へ最後のチャンス。全拉致被害者が日本に戻ることを願います」と話した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース