台風15号は7日午前、小笠原近海を西北西に進んだ。発達して強い勢力となり、8日夜から9日にかけて東日本にかなり接近し、東海や関東付近に上陸する恐れがある。気象庁は暴風や高波、土砂災害、河川の増水への警戒を呼びかけている。 気象庁によると、7日午前10時現在の中心気圧は970ヘクトパスカル、時速35キロの速さで進路は西北西。中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。7日昼過ぎから夕方にかけて暴風域を伴って小笠原諸島に近づき、8日夜から9日にかけて東海や関東付近に上陸する可能性がある。 東日本では雷を伴った猛烈な雨が降るところがある。8日午前6時までに予想される24時間雨量は東海で100ミリ。9日午前6時までの24時間雨量は、東海で300~400ミリ、関東甲信と伊豆諸島で200~300ミリ、東北で100~150ミリと予想されている。 一方、朝鮮半島西側の黄海にも台風13号があり、北上している。次第に日本から遠ざかるが、九州北部の東シナ海側では強い風が吹き、7日昼前にかけて大しけが続く。局地的に雷を伴う非常に激しい雨が降る。8日午前6時までの24時間予想雨量は四国と九州北部で150ミリ、九州南部と沖縄で100ミリ。(酒本友紀子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
“あたたかい食事”を被災地に! 災害時に連携「フードトラック駆けつけ隊」が発足(FNN.jpプライムオンライン)
オフィス街で働いていたり、グルメイベントに行ったりしたことがあれば、もう「フードトラック」のおいしさは体験していることだろう。 【画像】フードトラックの仕組みを見る 自動車などを使った移動販売と言えば、かつては石焼き芋・おでん・ラーメン・ロバのパンぐらいのものだったが、今や和洋中はもちろん、珍しい多国籍料理や、本格的な石窯を車に積んだピザ店、クラフトビールの専門店などバラエティは豊か。 さらにクレジットカードやQRコード払いに対応した便利な店舗もあり、その数は10年でほぼ倍増している。 そんな「フードトラック」が、これからは被災地でも活躍するようになるかもしれない。防災の日でもある9月1日、日本最大級のフードトラック・プラットフォームを手掛ける株式会社Mellowは、災害時フード支援ネットワークを発足した。 その名は「フードトラック駆けつけ隊」! 被災地域に行く際に、円滑に「食」の支援を行うことが目的 これは、Mellowがボランティア団体や行政などと協力し、フードトラック事業者による「食」の支援活動をサポートするというもの。 ボランティアとして被災地域などに赴くフードトラックが、円滑に「食」の支援を行える仕組みを構築するという。 Mellowは、これまでTLUNCH(トランチ)という、ビルなどの「空きスペース」と「フードトラック」をマッチングするサービスを展開してきた。 場所と店舗のそれぞれを登録し、適材を適所に展開することで、「賑わい」と「新たな収益」が生まれるとしており、7月時点で約160か所のランチスペースと約660台の店舗と提携している。 今回の「フードトラック駆けつけ隊」についてMellowは、災害時に「あたたかい食事を食べたくても食べられない」というニュースをよく見ることを例に挙げ、「あたたかいご飯が食べたい」という思いと「おいしいご飯をお届けしたい」という思いを繋げることで、より安心して過ごせる社会づくりに貢献する、としている。 温かくバラエティ豊かな食事を被災地に届けることができれば多くの人に喜ばれるのは間違いないだろう。 では、これまでは被災地支援にどんな課題があって、今回はどういうシステムで割り振ることにしたのか?そして、気になる値段とメニューについても担当者に聞いてみた。 次ページは:「フードトラック駆けつけ隊」に3日間で100社が賛同 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
台風15号 8日夕方から夜にかけ東海地方に接近か 急に風雨強まる見込みで土砂災害にも警戒を(東海テレビ)
強い台風15号は8日夕方から夜にかけ、東海地方にかなり接近する見込みで、強風や高波などに警戒が必要です。 強い台風15号は午前11時現在、父島の東の海上を西北西に進んでいるとみられ、暴風域を伴いながら8日夕方から夜にかけ、東海地方にかなり接近し急に風や雨が強まる見込みです。 台風の接近に備え、三重県の尾鷲港では7日朝、漁船が流されないようロープで固定するなどの作業が行われていました。 台風の接近で海上はうねりを伴ってしける見込みで、8日予想される波の高さは愛知県と三重県の外海でいずれも5メートルとなっています。 三重県ではこのところの大雨により地盤が緩んでいるところもあり、気象台は強風や高波に加え、土砂災害にも警戒するよう呼びかけています。 東海テレビ 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
宝塚から声優へ、七海ひろきの挑戦「幅広い役演じたい」
宝塚歌劇団の元星組男役、七海(ななみ)ひろきの挑戦が止まらない。スタイリッシュな舞台姿と愛らしい人柄で人気を集め、今年3月に惜しまれつつ退団。この夏、キングレコードからメジャーデビューし、作詞や作曲、声優など新たな世界に挑んでいる。 8月21日に発売したアルバム「GALAXY」では、オリジナル曲の作詞を手がけた。低くて艶(つや)のある声と柔らかな声を使い分け、多彩な楽曲に挑んでいる。「男性のキーは、私には低い。かといって、浜崎あゆみさんのようなハイトーンはイメージと違うと思ったので、その中間の、女性でも男性でもないところを表現できたらと思いました」 2003年に宝塚歌劇団に入団。同期には、花組トップスターの明日海(あすみ)りお、雪組トップスターの望海風斗(のぞみふうと)ら、個性豊かなスターがそろう。「同期が頑張っている姿を見て、自分も頑張ろうと励みになっていました」。そして、自身が追究し続けた「男役」のことを「ときめき、恋する存在」と表現する。 宙(そら)組と星組で様々な経験を積み、今年3月に宝塚に別れを告げた。「宝塚というところはさよならするけど、表現することは、やり続けたいと思っていました。退団したので『男役』とはまた違うのですが、人間として『格好いい! 素敵だな』と思ってもらえるような存在でいたいです」 来年1月には、声優として参加するアニメ「ソマリと森の神様」の放送が始まる。水瀬いのり、小野大輔らと共演し、自身は子鬼のシズノを演じる。「私には元々、タカラジェンヌになりたいという夢と、声優をやりたいという夢の両方がありました。宝塚を究めピリオドが打てたと思ったので、もう一つの夢をかなえたいなと思いました」 声優への挑戦について「性別も年齢も超えられますし、人間じゃないものにもなれる。経験を積んで、幅広い役ができるようになりたい」と話す。「男役ではなく、新しい無印の七海ひろきとして、これからどんな自分に出会えるのか楽しみです」(杢田光) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
京急、事故車両を現場から手で押し撤去 昼ごろ再開へ
【動画】神奈川新町駅付近の事故現場で衝突した先頭車両が撤去された=山下寛久撮影 横浜市神奈川区の京急本線の踏切で快特列車とトラックが衝突した事故で、神奈川新町駅付近の事故現場では7日未明、最後まで残されていた先頭車両が撤去された。京急電鉄によると、事故発生後、一部の区間で運休が続いていたが、同日昼ごろに運転再開する見通しという。 現場では先頭車両を約20人の作業員が車両を手で押して、品川方向に数百メートル移動させた。先頭車の進行方向左側は真っ黒に焼け焦げ、床下の機器類も大きくゆがんでいた。 先頭車両はその後、進行方向を変えて、事故現場の北側にある車両基地に入った。現場ではクレーン車などの工事車両が入り、復旧に向けた作業が夜を徹して進められた。(太田泉生、山下寛久) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高校時代5日間寝ずにゲーム 見つけた仕事との両立の道
神奈川県の滝沢拳一(たきざわ・けんいち)さん(28)は中学生の時にオンラインゲームを始めました。生活はゲーム中心に回り、徹夜したり昼過ぎまで寝ていたりと睡眠はまちまちに。ついには仕事も辞めてしまいました。2017年、こうした状態は治療が必要な病気だとわかりました。 寝ず食わず、連続5日間 滝沢さんが初めてパソコンでオンラインゲームをしたのは、中学2年のときだった。様々な能力をもつキャラクターに扮し、ほかの参加者とチームを作って敵と戦いながら冒険するゲームにはまった。 魅了されたのは、ゲームそのものの面白さだけではない。チームの仲間とは、プレーしながらパソコンを使ってメッセージを交換したり、チャットしたりすることもある。「俺、東京から参加中」「僕は九州」。自分の世界がゲームを介し、当時住んでいた、福島県の全校生徒約20人の中学校から、全国へと広がっていく。そんな魅力に夢中になった。 家にある1台のパソコンを兄と弟と3人で交代で使っていた。長時間ゲームがしたくて、兄弟が寝るのを待ってプレーした。寝不足でも通学した。小さな中学なので、「休むと目立つ」と思った。 ゲームでは、チームごとに「管理者」がいる。ほかのチームとの対戦を計画したり、新しい参加者の世話をしたり、チーム内のもめごとを仲裁したりする役割だ。その管理者を、中学2年のときから任された。 高校生になり、自分のパソコンを持てるようになった。すると、チームの状態が心配で、四六時中、ログインしていないと気がすまなくなった。次第に高校を休みがちになった。 連続5日間、寝ずにプレーしたこともある。食べると眠くなるのでほとんど何も食べず、コーヒーだけを口にした。 3日目を過ぎると、座っていても体がフラフラしてきた。倒れないように縄で体を椅子にくくりつけ、ゲームを続けた。 120時間目に到達したあたりで体力の限界に達した。倒れるように横になった。目を閉じてもゲームの場面がちらつく。疲れているのに、すぐには眠れなかった。 長時間プレーするにつれ、ゲーム内での順位は上がっていった。高校2年の時には、登録者が延べ200万人いるゲームで世界2位になった。 「ほかの人に追い抜かれたくなくて、さらにゲームをする時間が長くなった」。1晩、2晩の徹夜はざらだった。 患者を生きる・眠る「ゲーム障害」をまとめました。 … 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「竜王」対「名人」 将棋界最高峰の対決が実現(マイナビニュース)
豊島将之名人が木村一基九段を破って竜王挑戦を決める 現在、将棋界には8つのタイトルがあります。これらのうち特に序列が高いのが「竜王」と「名人」です。9月5日、第32期竜王戦挑戦者決定三番勝負で豊島将之名人が木村一基九段を2勝1敗で破り竜王挑戦を決めました。これによって、竜王戦は広瀬章人竜王VS豊島将之名人というカードに。将棋界最高峰の「竜王」と「名人」が七番勝負で戦うことになりました。「竜王」と「名人」が番勝負で対決するのは、羽生善治竜王が佐藤天彦名人に挑戦した第76期名人戦以来、1年半ぶりとなります。10月11、12日に東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で行われる第1局を皮切りに頂上決戦が始まりますが、観戦のポイントはどこでしょうか?広瀬竜王と豊島名人、ともに超一流の棋士ですがタイプはやや異なります。広瀬竜王の武器は終盤力。「異能感覚」と呼ばれる独特の間合いと、詰将棋で鍛えられた寄せの力で、混戦から抜け出す強さは将棋界随一です。前期竜王戦で、羽生善治九段相手に見せた度重なる逆転勝ちは将棋ファンの記憶に強く印象づけられています。一方、豊島名人のストロングポイントは緻密な序盤戦術。それまでやっていた棋士仲間との研究会を一切やめ、コンピュータソフトを使った序盤の研究に時間を費やしたことで正確無比な序盤の力を手に入れました。広瀬竜王も将棋年鑑インタビューで豊島名人について「ソフトを使った研究の優秀さを広めた一人」と評価しています。終盤戦と序盤戦。互いに持ち味は異なるものの、得意戦法は「角換わり」と同じなのが面白いところ。今回の竜王戦でも「角換わり」の戦いになることが予想されますが、その中で序盤で豊島名人がリードするか、終盤で広瀬竜王がその怪力を発揮するか。そのような視点で今回の七盤勝負を観戦してみるのもいいかもしれません。竜王初防衛を目指す広瀬竜王、史上4人目となる「竜王・名人」を目指す豊島名人。2人の頂上決戦から目が離せません。 将棋情報局 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
NHKのネット展開本格化、受信料は将来どうなる? 宍戸常寿教授が語る「放送法改正」の意義(弁護士ドットコム)
改正放送法が5月に成立し、NHKの放送番組をインターネットで常時同時配信することが可能になった。今後、NHKはインターネットへの展開をより強化していくことが考えられるが、NHKのあり方については、「NHKから国民を守る党」が参院選で1議席を獲得するなど、国民の不満も顕在化している。 常時同時配信のもたらす意味は何なのか。今後、NHKのネット展開が進む中で、何が変わるのか。弁護士ドットコムニュース編集部では、放送法改正をめぐり、衆議院総務委員会で参考人として意見を述べた、宍戸常寿・東京大学教授(憲法・メディア法)、中村伊知哉・慶應義塾大学教授(メディア政策)、砂川浩慶・立教大学教授(メディア論・放送制度論)の3人に意見を聞いた。 この記事では、宍戸教授へのインタビューを紹介したい。 ●NHKに対するガバナンスの強化も重要ポイント ーー常時同時配信の実現について、どう捉えていますか? 2002年にNHKオンデマンドの実現に向けた議論をしていたときから、公共放送がインターネットを活用することは当然だと思っていました。 あとは具体論として、技術的課題と負担の問題、そしてNHKの業務範囲の拡大が言論空間の健全性をゆがめないかというバランスの話がありましたが、長年かけて実現したことは、よかったのではないかと思います。 ーー常時同時配信以外に注目すべきポイントはありますか? あまり注目されていませんが、今回の改正法のもう一つの柱は、NHKのガバナンス強化です。報道機関である公共放送への規律を強めることは簡単にやってはいけないのですが、いくつも不祥事が生じている反面、民間企業全体のガバナンスは非常に強化されています。また、NHKの関連子会社やグループへの規律が弱いのでないかという指摘もあります。 このような状況を踏まえ、会社法や独立行政法人通則法を参考にした、規律を入れることになりました。 放送法の改正では、役員(経営委員・執行部)のNHKに対する忠実義務の規定や、子会社の規律、中期計画の策定・義務づけ、経営委員会による内部統制の強化、監査機能の強化などが入りました。 今回の法改正は、常時同時配信を認める代わりにコンプライアンスの強化を求めるという「アメとムチ」ではありません。両方ともに、新しい時代の公共放送に必要なことです。 ●ネット時代の受信料はどうなるのか ーー常時同時配信の実現にあたっては、放送の補完的なものと位置付けて、受信料の制度には手をつけませんでした。しかし、裁判にもなっているように、受信料については根強い批判もあります。今後、NHKがさらにネット展開を強めていくにあたり、受信料については、どう考えればいいのでしょうか? 問題を大きく整理すると、そもそも公共放送が必要かどうか。次に必要だとするならば、その財源は税金か、受信料か、広告収入か、それとも有料放送にするかという分け方ができます。第三に、財源を受信料にするということであれば、受信料を支払う人の範囲をどう確定させるかという議論になります。 まず、財源を税金にすることは難しいでしょう。国会・政府と公共放送の距離を近づけてしまうことになります。日本がリベラルデモクラシーの一員としてやっていくのなら、政治から一定程度独立した公共メディアがあることは重要です。 他方、日本ではあまり知られていませんが、世界的には、公共放送が広告収入を得ることは普通にあります。日本では、NHKに広告収入を認めない結果として、民放は広告収入で潤っている部分もありますが、二元体制の観点からそのままでいいと思います。 あとは、実際にNHKの番組を見る人に限って現実の負担をお願いするかどうかですね。単にテレビを持っているだけの人からは受信料を取らない、という考え方です。N国党はNHKのスクランブル化を最終的な目標に掲げていますが、これは真面目に受け止める必要があります。 そのうえで、私自身は、基本的には今の受信料制度のように、テレビを保有するという広い意味での放送の利用者に負担をお願いするやり方がいいと考えています。その理由は、いくつかあります。 まず、NHKの番組を普段見なくても、災害など何かあったときに見ることができます。また、NHKと民放の二元体制により、NHKに何か問題が起きると民放が批判する一方で、受信料財源による質の高いNHKの番組があるからこそ、広告収入に依存する民放も同じプロとして競争しようというインセンティブがはたらきます。放送全体を支えるものとして、今までの仕組みは合理的だと思います。 ーーネットでNHKの番組を見ることが広がっていった場合、受信料負担の範囲はどうなっていくのでしょうか? 全世帯受信料なのか、ネット受信料的なものか、認証端末をベースにした制度にするのかなど、いくつかの考え方があります。 テレビだけでなく、ネットも使わないという人も含めて、全世帯から負担金をとるドイツの仕組みは、個人の根源的な自由を侵害する程度が強く、私は反対です。ドイツには教会税(公の宗教団体のために国家が住民から税を徴収するしくみ)があるように、公共的なものをみんなが負担するために、政府がかわりに徴収しても問題が起きない国で、メディア環境を含めて日本とは事情が違います。 次に、ネット利用者であればNHKの番組を見る・見ないにかかわらず受信料をとるというネット受信料の仕組みにも、私は今のところ反対です。テレビは嫌だ、放送は嫌だ、ネットだけで情報を収集したいという人の自由もあるはずです。それを制限するところまで、日本のメディア環境は深刻な状況にありません。 今の時点では、アプリを入れるなどして、スマホやパソコンを「テレビ」として使う人に受信料負担を求めるというのが限界だと思います。 注意すべき点は、今回の放送法改正は、そのもう一歩手前の段階にとどまっている、ということです。今回の同時配信は、放送の補完、いわばモアサービスとしての位置付けであり、同時配信を制限なく利用できるのは、NHKと放送受信契約を結んで受信料を払っている世帯です。この一歩先に進むことも、現段階では時期尚早でしょう。 ●N国現象をきっかけにして、国民的な議論を ーー「N国」が台頭してきたことについて、どう考えればいいのでしょうか? これまで公共放送のあり方をめぐる議論は、メディア業界、研究者、総務省などの関係者の間で、いわばクローズドなやり方で進められてきました。NHK自身も、視聴者ではなく、他の放送局や政治の動きの方を重視してきたように感じます。国民が不満をもったり、受信料制度に疑問を感じたりするのも当然で、その意味でN国現象は不思議なことではありません。 公共放送、そして放送や世論をどうしていくのか、国民全体が関心をもって、議論するきっかけにすべきです。 何よりもNHK自身が、どのような人々に、どのような理由で嫌われたり、受信料の支払いを拒否されたりしているのか調べて、公共メディアとしての自らのあり方を不断に見直し、丁寧に説明していくべきです。 ーーあまり国民と向き合っていないということでしょうか? 受信料を徴収する人が苦労していることは間違いありません。プロデューサーもディレクターも記者も一生懸命やっていると思います。全体としてNHKの番組は質が高いと思っていますが、説明不足をはじめ、改善が望まれることはあります。 たとえば、N国党やれいわ新選組を参院選中に他の党と同等に取り上げなかったことについて、なぜなのかという批判が強まっています。NHKは、選挙報道の公平・中立を、他の放送局以上に重く見て、あらかじめガイドラインを定めていますが、その範囲内で対応したといえるのか、情勢を見て別の対応をしなかったのは適切なのかなど、対外的に十分に説明し、見直すべきは見直すべきです。 もっと広く視聴者の声を聞いて制作や編成に活かしていこうという、オープンな構えが必要な時期に来ているのではないでしょうか。一般にマスメディアは、ネットやSNSの普及による、社会や価値観の多様化についていけていない部分があります。その点でも、NHKは常時同時配信により、視聴者との向き合い方を変えるべきでしょう。 この問題で本当に注目すべきは、ガバナンス改革でNHKが変わるのか、変わらないのかということです。 ーーガバナンスのどこに注目すべきでしょうか? 仕組みがわかりにくいのですが、NHKの場合、執行部とは別に経営委員会があります。経営委員会が重要事項を議決して、総務省や内閣、最終的には国会がNHKを監督するという複雑な構造になっています。NHKは、総務省や国会にきちんと説明できればいいという面が強かったのですが、もっと直接的に、国民に理解してもらう取り組みが重要です。 NHKは番組の価値についても、膨大なデータや指標によって分析していますが、表に出たり説明されたりしているものは少ないように思います。取材をして質の高い番組を制作して放送するためには、これくらいのお金が必要だということを、もっと説明しないといけないでしょう。 少子高齢化が進み、世帯数も人口も減少して、日本の全てのサービスに大きな影響がある中で、放送も先を見た手を打たなければいけません。 たとえば、受信契約の単位を世帯から個人に変えるべきではないのか、テレビ離れが指摘される若い世代からは受信料を取らないほうがいいのではないか、といった考え方もあるでしょう。 社会の構造変化が生じて、メディア環境を再構築するうえで、NHKをどうするのか、まずはNHK自身が自らのあるべき姿を提起して、視聴者・国民全体で議論できる環境を作るべきです。 ●守るべきは公共放送の機能、民間放送の意義 ーー民放も含めたメディア環境全般に対して、常時配信はどう影響するのでしょうか。特に、民放の場合は、キー局だけでなく、ローカル局もあります これまで地方では、新聞社が強い力を持つ中で、NHKとローカル局が言論の多様性に大きな役割を果たしてきました。今後、新聞社が厳しい状況を迎える中で、日本各地で起きる事件を報道して、地域の情報が国全体として共有されるためにも、地域に取材網があることは極めて重要なことです。 これまでの基幹放送は、原則として県域で放送免許が認められてきました。しかし、今後の日本社会において、都道府県という単位に絶対的な意味があり続けるのかは、疑問です。民放4社が争う広告市場として、県という単位が維持できない地域も出てくるように思われます。 NHKの常時同時配信によって、放送と通信の融合をめぐる、最後のパンドラの箱が開きます。キー局が提供する全国ネットの番組はインターネットでも視聴できる流れになります。放送の区域の柔軟化や、チャンネルの大規模な再編も、今後避けては通れないでしょう。 ローカル局も、地域に根ざしながら、視聴履歴を活用するなど競争して、よりイノベーティブになってほしいですね。 ただ、2018年に噂されたような、急激な規制緩和は劇薬で、場合によっては放送や世論を不安定化させかねません。緩やかに、放送をめぐる規律の見直しや業界の進むことになるでしょう。 守るべきは、公衆を形成する放送の機能そのもの、すなわち公共放送の機能、民間放送の意義であって、今の事業者すべてがそのままに存続することではありません。 […]
台風15号北上 関東と東海 対策はあす午前までに(tenki.jp)
強い台風15号は、きょう7日、小笠原諸島へ接近。その後、さらに北上して次第に東日本へ。関東と東海は、比較的穏やかなきょうからあすの午前までに台風対策を。 きょうの全国の天気 晴れる所が多い 小笠原諸島は荒天 きょう7日(土)は、本州付近は高気圧に覆われるでしょう。沖縄や九州、四国には南から湿った空気が流れ込みます。小笠原諸島には台風15号が接近するでしょう。【各地の天気】沖縄や九州、四国は雲が多く、ときおりザッと雨。局地的には激しく降りそうです。中国地方や近畿、東海、関東、北陸、東北にかけて広く晴れて、厳しい残暑。気温は33度~35度くらいまで上がる所が多く、熱中症対策が欠かせません。午後は太平洋側を中心に所々で雨雲が湧くでしょう。北海道は前線の影響で昼頃まで広く雨が降ります。【小笠原諸島は雨と風が強まる】台風15号は、コンパクトな台風。今朝の段階では穏やかでも、近づくと急激に風や雨が強まるおそれがあります。「昼過ぎ」からは、暴風が吹き荒れ、海は大シケとなるでしょう。「夕方」には雨も強まり、局地的には激しく降りそうです。荒れた天気は今夜まで続くでしょう。 台風は次第に東日本へ 関東と東海 備えは早めに 荒天のピークは あす8日(日)は、北日本と西日本は広く晴れますが、東日本には台風15号の影響が出てきます。伊豆諸島は、あす「昼前」から、暴風・高波に厳重な警戒が必要です。関東の広い範囲と東海(静岡県中心)は、午後は雨の所が次第に増えるでしょう。沿岸部では、夕方以降は風も強まってきそうです。そして、荒天のピークとなるのは「あす8日夜~9日早朝」と予想されます(多少、前後する可能性も)。荒れる時間はそれほど長くありませんが、立っているのが大変なほどの暴風が吹き荒れ、道路が一気に冠水するような非常に激しい雨が降るおそれがあります。落雷や突風にも十分な注意が必要です。屋外にある飛ばされやすい物を固定したり片づけたり、といった作業は、比較的穏やかな『きょう7日~あす8日午前』に済ませてください。停電への備えもしておくと安心です。なお、その後、台風はさらに北上する見込みです。東北の皆さんも早めの台風対策を心がけてください。「9日朝~昼頃」、南部を中心に荒れた天気となりそうです。 日本気象協会 本社 戸田 よしか 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「恩返しできた」8.5%の狭き門突破した女子高校生 簿記1級に合格 休日は10時間の猛勉強(西日本新聞)
税理士や公認会計士の登竜門とされる日本商工会議所(日商)簿記検定1級試験に、北九州市立高(戸畑区)情報ビジネス科3年の大西夏未さん(18)=戸畑区=が合格した。合格者の大半は社会人で、合格率は毎回1桁という狭き門をくぐり抜けた。大西さんは税理士資格の取得を目指してさらに勉強をしている。 大西さんは合格率約8・5%だった今年6月の試験に合格した。試験は商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4分野(各25点)があり、合格ラインは総合で70点以上。1分野でも10点を下回ると不合格となる。6788人が受験し、575人が合格した。 大西さんは、日商簿記2級に受かった高校1年の冬から「簿記の勉強が好きになった」という。英語でスピーチを競うESS部で活動しながら、勉強を続けてきた。 昨年11月に初めて受けた1級の試験では涙をのんだが、「まだ伸びしろがある」と奮起。平日は1日5時間、休日は10時間の猛勉強を続け、努力を実らせた。大西さんは「支えてくれた家族や学校の先生たちに結果で恩返しできてよかった」と笑顔を見せる。 1級に向けた試験の傍ら、今年2月には1級と同レベルとされる全経簿記上級にも合格した。現在はさらなるスキルアップを目指して勉強に励んでいる。卒業後は地元企業に事務職として就職する予定だ。大西さんは「学んだことを実務の中で生かしていきたい」と話している。 西日本新聞社 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース