「ポスト安倍」に意欲を示す自民党の石破茂元幹事長の党内での支持が広がらない。挙党態勢で取り組む憲法改正をめぐり、党の改憲案に異論を唱えるなど批判的な姿勢を強めているためだ。最近は立憲民主党の山尾志桜里衆院議員らと憲法討論会で議論するなど野党議員との「共演」も目立つ。知名度が高く学園祭では人気の石破氏だが、「野党化」が進めば党内でのさらなる孤立が深まる。 「われわれは内閣と自民党を支えるが、それはわれわれのためではない。国家や次の時代のため、全身全霊を尽くす」。石破氏は11日夜、東京都内のホテルで開いた自身のパーティーでこう述べた。 安倍晋三首相に比べ、若年層の支持が劣るとされる石破氏は次期総裁選を見据えた対策に余念がない。先月20日の母校・慶大を皮切りに秋の学園祭シーズンに合わせて早大、日大など計4大学で講演。合間には学生らとの記念撮影に応じ、自身をアピールした。 一方、「反安倍」を意識してか、党内では批判的な姿勢が目立つ。 「4項目の『たたき台』と、平成24年に党議決定している党草案はどういう関係に立つのか」。10月11日に党本部で開かれた憲法改正推進本部会合で石破氏は本部長の細田博之元幹事長に詰め寄った。 自民党は平成30年に憲法9条への自衛隊明記など4項目の党改憲案を「たたき台素案」としてまとめ、党大会でも報告した。だが、石破氏は自民党が野党時代の24年に策定した憲法改正草案にこだわる。 草案は、9条2項を削除して「国防軍」を創設するなど従来の自民党の主張を色濃く反映したものだ。党幹部は「草案を実現するに越したことはないが、野党や公明党の理解は得られない」と本音を明かす。 一方で最近は野党議員とのイベント参加も多い。11月2日に東京・渋谷で開かれた憲法討論会で山尾氏や国民民主党の玉木雄一郎代表と議論した際には自民党改憲案に疑問を呈した。 8日も立民の福山哲郎幹事長と都内で開かれたトークイベントに参加。首相が29年の都議選で演説を妨害する一部の聴衆に対し「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と発言をしたことを念頭に「『こんな人たち』みたいなことを言ったらいけない」と述べた。 石破氏のこうした姿勢に党ベテラン議員はこう突き放した。 「野党の人たちと政策実現をすればいい」 (奥原慎平) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「地元のリンゴ未来につなぐ」感謝と決意胸に水害と向き合う 千曲川氾濫の長野市(産経新聞)
台風19号による大雨で千曲川が氾濫し、大規模な浸水の被害に見舞われた長野市では、収穫を目前に控えた特産のリンゴも打撃を受けた。農家は今季の収入源を絶たれたほか、再建には泥水をかぶった畑の土を入れ替え、壊れた高価な農機具を買い替える高い壁が立ちはだかる。廃業の選択肢もちらつくが、徐々に前を向こうとする農家の姿も。「未来へとつなぎたい」と、決意を新たに復興を見据えている。(中村昌史) 千曲川の決壊場所近くを通る国道18号は「アップルライン」と呼ばれ、農家や直売所が軒を連ねる。例年なら収穫を迎えたリンゴが店頭に並び、甘い香りが辺りを包むが、今年は活気がない。至る所で、折れた木々が散らばり泥にまみれたリンゴも地面に転がる。 「壊滅的被害です」 同市の赤沼地区を中心に「フルプロ農園」を営むリンゴ農家の徳永虎千代さん(27)は、ため息を漏らす。4ヘクタールのリンゴ畑の8割以上が水没、農機具や設備も浸水被害で使いものにならなくなったという。徳永さんは「目先の被害だけではない。この先、どうなるのか」と表情を曇らせる。 リンゴは繊細な果物で、こまめな手入れを必要とする。苗木が収穫を期待できるまでに育つには、10年以上かかるとされる。濁流に漬かったリンゴの木々の多くは再生困難とみられる。再建には土を入れ替えるなどの作業を強いられ、多くの農家では、来季も満足な収穫は見込めない。 長野県のまとめでは、長野市内の果実の被害総額は3億円超。大部分はリンゴとみられている。市の担当者は「可能な限り支援していく」とするが、高齢の農家では、多額の資金と労力を必要とする再建をあきらめ、廃業に踏み切るケースも相次ぐ恐れがある。 徳永さんも畑だけではなく、事務所を兼ねた自宅も水没し一度は廃業の二文字が頭をよぎった。毎日のように顔を合わせていたおばの初美さん=当時(69)=も水害で亡くし、気力も失いかけた。 ただ、この1カ月、わずかに被災を免れた高台の畑の出荷作業に没頭、被害を心配し駆けつけてくれた知人やボランティアとのふれあいを通し、改めてリンゴを作る喜びがかみしめるようになり、再建に突き進む決意を固めたという。 インターネットで寄付を募り、被災した周囲の農家と共有する農機具を購入するなど、地域ぐるみの再生を加速させようとも考えている。 「自分にできることを地道に積み重ね、いつか支援に応えたい。地元の大切なリンゴを未来へとつないでいきたい」 徳永さんはそう力を込めた。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「天皇陛下万歳」連呼 令和の時代にどう見たらいいのか
天皇陛下の即位を祝う9日の「国民祭典」の祝賀式典で、「天皇陛下万歳」の唱和が繰り返された。天皇、皇后両陛下が会場を出た後も続き、少なくとも16回。万歳三唱ならぬ、万歳「四十八唱」に令和の人々は何を思うのか。 皇居前広場に約3万人が集まった式典の締めくくりが万歳だった。伊吹文明元衆院議長が「両陛下の健康を祈念し、世界の平和を願い」などと前置きし、「天皇陛下万歳」と声を張り上げ、参加者も唱和。壇上のアイドルグループ「嵐」の5人も両手を上げた。その後も運営側の掛け声で、会場は「天皇、皇后両陛下万歳」「天皇陛下万歳」の連呼に包まれた。万歳に合わせ、両陛下も手に持ったちょうちんを上下に揺らした。 式典はテレビ中継され、SNS… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
フェリーの宇高航路、歴史に幕 瀬戸大橋開通で利用者減
高松市の高松港と岡山県玉野市の宇野港を結ぶ宇高航路でフェリーを運航する四国急行フェリー(高松市)は11日、航路を12月16日から休止すると国土交通省四国運輸局に届けた。利用者減による収支の悪化が主な理由という。本州と四国の間に橋がなかった時代、物流の大動脈だった宇高航路が109年の歴史に幕を下ろす。 宇高航路は1910(明治43)年に国が開設し、旧国鉄の貨物や客車をのせた宇高連絡船が行き交った。その後、四国フェリー(のちに四国急行フェリーに運航を移行)など民間3社が相次いで参入。87年度には3社の船を、計400万人と車両190万台が利用した。 ところが88年に瀬戸大橋が開通し、橋の通行料が度々引き下げられて利用者が減少。民間の2社は2012年までに撤退した。唯一残った四国急行フェリーは1日5往復までに便を減らし、香川、岡山両県などから船の修繕費の支援を受けていたが、昨年度の利用は、運送業者や地元の人を中心に約13万6千人、車両約5万3千台にとどまり、1億円弱の赤字だった。 高松市内で記者会見した四国急行フェリーの堀川満弘社長(65)は「苦渋の決断。利用者には大変ご不便をおかけして申し訳ない」と無念の思いを語った。 届け出を受け、関係自治体などでつくる協議会が15日に開かれ、財政支援などを含め、運航休止への対応を検討する。(添田樹紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
令和元年11月11日に車両番号1111の電車が出発
阪急電鉄の大阪梅田駅で11日、「1」並びの珍事があった。 令和元年の11月11日午前11時11分に同駅を発車したのは車両番号「1111」の電車。同じ時間に走る電車でも車両検査の都合などで車両番号は毎日のように変わるといい、同社広報室は「まったくの偶然。狙ったわけでもなく、逆に驚きました」と話している。 神戸三宮行きの普通電車で2017年夏にデビューした1000系。昨年11月11日の同時刻にも同車両が同駅を発車したことから、この日もその「再現」を期待するファンたちが集まった。ツイッターでは、お菓子のポッキーやプリッツと車両番号を一緒に撮った写真などがアップされて話題を呼んでいた。(長谷川健) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
野口みずき氏が東京五輪聖火ランナー「大役誇り」(日刊スポーツ)
東京オリンピック(五輪)で日本人最初の聖火ランナーを務める04年アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずき氏(41)も会見に出席した。 来年3月12日のギリシャ・オリンピアでの採火式後に同国内で行われるリレーで、ギリシャ人に次ぎ全体で2番目の走者を務める。柔道男子五輪3連覇の野村忠宏氏(44)レスリング女子五輪3大会連続金メダルの吉田沙保里氏(37)もランナーを務める。アテネ五輪前は1カ月で最高計1370キロ、引退後の今も1カ月で計200キロ前後走っている野口氏は「アテネ五輪は35度と暑く、命がけで走った思い出がある」と振り返り「胸がいっぱいです。大役を誇りに思う」と話した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「ゴミだと思って荷物廃棄」ホテルと客が示談成立 宿泊から2か月「多大なご心労をおかけした」(J-CASTニュース)
「ゴミだと思った」ことを理由に、預けた荷物が勝手に捨てられたとして、東京の宿泊先ホテルに賠償を求めていた男性が2019年11月9日、同ホテルとの示談が成立したことをツイッターで報告した。 【写真】ゴミだと思ったとして捨てられた実際の模型 同ホテルも11日、代理人弁護士を通じてコメントを寄せた。「当該お客様に多大なご心労をおかけしたことにつきましては、今後も真摯に反省し、再発防止策を徹底し、信頼回復に努めていく所存でございます」としている。 ■宿泊日から約2か月後 同ホテルを利用したのは、ツイッターユーザーの男性「スズキしんや」(@suzuki_predat)さん。名古屋から東京へ来た9月6日のことだった。 J-CASTニュースの10月の取材に応じていたスズキさんによると、午前中に到着し、荷物の折り畳み式キャリーカートと、その上にテープで固定していたダンボール箱をホテルに預けて外出した。だが、ホテルに夜帰ってくると、テープが剥がされてダンボール箱がなくなっていた。その場でホテルの社長に尋ねると、「ゴミだと思った」として捨てたと言われた。 捨てられた箱の中には、スズキさんが依頼を受けて塗装や仕上げをしたガレージキット(組み立て式の模型)の完成品が入っており、東京で展示会に出展後、依頼者に引き渡す予定だった。破損を懸念して宅配を避け、自ら運んできたものだった。当時の取材に「まさかホテルに預けてこうなるとは…」と不可解な様子で話していた。 スズキさんは説明や賠償を求め、ホテルと連絡を取り続けた。ガレージキットの材料費や製作費などの領収証・資料を整理して金額をまとめ、内容証明でホテルに請求書を送付するなどしてきた。(その他詳細はJ-CASTニュースの10月19日配信記事<「ゴミだと思った」預けた荷物、勝手に開封し捨てる ホテルに宿泊客激怒…両者の主張は?>で報じている) 報告があったのは宿泊から約2か月が経った11月9日。スズキさんはツイッターで、 「この度、東京のホテルに関して生じた事件に関し、示談が成立し、賠償金も支払われましたので、今後、当該ホテルに関する投稿は致しません」 と示談成立を伝えた。 また、今回のホテルとの件について言及してきた直近2か月間の投稿をすべて削除した。スズキさんは11月11日の取材に対し「示談のことや、示談後のことにつきましては、申し訳ありませんがツイッターに書いた内容以上のことをお伝えできません」とした。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
香港デモで警官に撃たれた学生重体、肝臓と腎臓損傷(日刊スポーツ)
政府と抗議活動を展開する民衆との衝突が激化する香港で11日朝、香港島東部の西湾河で、警察官が抗議デモに参加した若者らに実弾3発を発射し、撃たれた21歳の柴湾大の学生が重体となった。香港警察も会見で事実関係を認めた。 【写真】香港メディア「港人講地」フェイスブックが掲載した、新海地区で液体をかけられ、火を付けられた男性の写真 香港メディア「立場新聞」電子版によると、男性は病院で手術を受け、肝臓と腎臓の右側が損傷したため切除し銃弾を取り除いた。手術終了後は集中治療室(ICU)に収容されたという。民主化運動家の周庭(アグネス・チョウ)氏は、ツイッターに警察官が意識を失った男性を無理やり、起こそうとした動画を投稿。「香港警察はすでに殺人鬼のようです」と憤った。 また同日午後、九竜半島北部の新界地区で、57歳の男性が男性と言い争っている最中、黒ずくめの服を着た別の男性に頭から液体をかけられた上、火を付けられ上半身が炎上した。香港メディア「蘋果日報(アップルデイリー)」は、男性は上半身の皮膚が焼け、皮がむけ、当初は意識があって歩いていたものの、その後、重体に陥り生命が危険な状態にあると報じた。 蘋果日報は、男性が黒い服を着た集団に「お前たちは、みんな中国人だ」と言った後、言い合いをしていて、火を付けられたと報じた。目撃者は「彼は液体をかけられた後、火を付けられ焼けた」と語った。ただ、この事件は香港の一部メディアは報じておらず詳細ははっきりしていない。 香港では8日、抗議活動現場近くのビルから転落した男子大学生が死亡し、緊張がさらに高まっていた。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
東京・池袋の車暴走、書類送検へ 12日にも、88歳の元通産官僚(共同通信)
東京・池袋で4月、車が暴走し母子が死亡した事故で、警視庁が12日にも自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)を書類送検する方針を固めたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、飯塚元院長はこれまでの事情聴取に「ブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性もある」などと説明。車の機能検査で異常は見つからず、警視庁は運転操作ミスが原因と判断したもようだ。 事故は4月19日昼に発生。飯塚元院長の車が横断歩道に突っ込んで通行人をはねるなどし、自転車に乗っていた母子が死亡した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
【ABC特集】誰も見ていない場所で…人間の心ない行為に傷つくペットたち 件数が3年間で2倍に「動物虐待」はなぜとめられないのか(ABCテレビ)
動物たちの「気になる傷」 動物虐待の件数が、ここ数年で急増しています。その悲惨な実態と最新の対策を取材しました。 徳島市にあるNPO法人「HEART(ハート)」。カナダ人のスーザン・マーサーさんと、夫の東條仁志さんが、引き取り手がいなかったり、人に捨てられたりした犬や猫を保護しています。 「徳島にも殺処分をなくすため、お世話するシェルターを作りたかった」(スーザン・マーサーさん) NPO法人を立ち上げた14年前、徳島では殺処分がおよそ7700匹にまで上っていましたが、自治体などと協力し、10分の1ほどまで減ってきました。 スーザンさん夫妻と県の動物愛護管理センターに訪れたこの日、おりの隅でじっと動かない2匹の犬の姿がありました。 「私も入らない方がいい。ちょっと今怖がっている。人がたくさんいるから余計におびえている」(スーザンさん) 現在、ハートで保護されている動物は206匹。しかし、最近保護される動物に気になる点があるといいます。 「多分30、40匹ぐらい。虐待かな。けが(の様子が)おかしいとか、ネグレクトも多いし」(スーザンさん) 4カ月前、山に捨てられていた犬を保護しましたが、その犬の首には大きな傷がありました。原因は、子犬の時につけられたポリエステル製のロープ。成長に合わせてサイズをかえてもらえず、保護した時、首にロープが食い込んでいたのです。 一方、この取材の2日前に保護されたばかりの野良猫。歩くことができないほどの虐待を受けたとみられます。 「この子の傷はいま治療している所なんですけど、右足で説明すると足の甲を一文字で切られているような感じなんですけど、こっちも傷痕あるね。こっちの内側も同じように切られたというか、つぶされたようなペンチでぐっとつぶされたような」(スーザンさんの夫・東條仁志さん) 保護を依頼した人によると、過去、この猫は同じように切りつけられた傷があり、「このままでは殺されてしまうかもしれない」と通報したといいます。 「ここまで人なつっこい子達は危険なんですよ。本当に的にされやすい。優しい人が寄ってのは全然問題ないんですけど、彼らに見抜く事はできない」(東條さん) 次ページは:動物虐待が増加の一途 その理由は… 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース