大阪市住吉区の小学6年の女児(12)が栃木県小山市で保護された事件で、大阪地検は13日、未成年者誘拐の罪で伊藤仁士容疑者(35)を起訴した。伊藤容疑者と女児と知り合ったのはツイッターを介してだった。「うちに女の子がいる。話し相手になってほしい」などとメッセージを送り、誘い出したという。SNSを通じて事件に巻き込まれた子どもの多くがツイッターを使っていたことも明らかになっている。対策は十分なのか。 朝日新聞はツイッター社に対し、今回の事件の受け止めや、子どもが事件に巻き込まれないための対策、利用者の年齢確認などについて質問した。同社は個々の質問には答えず、「プライバシーポリシーに記載しているように、ツイッターのサービスはお子様を対象とはしておらず、13歳未満の利用は禁止されています」と回答した。 だが、今回の被害者の女児は12歳で、本来なら利用を禁じられている。12歳がなぜ使えたのか、13歳未満が利用しないための対策はとっているのか。再び質問したが、具体策についての回答は得られなかった。 警察庁によると、昨年、SNSを通じて誘拐事件などに巻き込まれた18歳未満の子どもは1811人。被害者が使ったSNSはツイッターが最多の718人に上り、学生限定のチャット型交流サイト「ひま部」が214人、LINEが80人と続いた。 こうした状況を受け、ツイッター社は今年3月、子どもを被害から守るためとして、「2018年7月から12月のあいだに、全世界で45万6989件のアカウントを凍結しました」とツイートしている。 ほかのSNSはどう対応してい… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自動小銃に対戦車砲まで…日本の裏社会に広がる兵器と「あの国」(産経新聞)
兵庫県尼崎市の路上で指定暴力団神戸山口組の古川恵一幹部(59)が射殺された事件は、社会に大きな衝撃をもたらした。使われた凶器は軍用の自動小銃で、30発を連射したとみられているからだ。もはや武器ではなく兵器と呼ぶべきものが日本の「闇社会」に広がっているのか。(岡田敏彦) 【写真】銃器フェスタで販売されるM-16自動小銃の民間版 ■拳銃ではなく「軍用」 事件は11月27日午後5時すぎに発生。愛知県江南市の元山口組系幹部、朝比奈久徳容疑者(52)が古川幹部に向けて自動小銃を乱射、軽自動車で逃走したが、京都府警が府内で確保。銃を所持していたとして銃刀法違反で現行犯逮捕した。調べに対し朝比奈容疑者は「全部一人でやった。30発くらい撃った」と供述しているという。 重要なのは、この30発を連射したという点だ。これまでの暴力団同士の抗争で「ヒットマン」が拳銃を数発撃つという場合に比べ、危険性は極めて大きい。これは用いられた銃が持つ特性によるものだ。 事件で用いられたのは米軍が採用し長年使用している「M-16」という自動小銃の改良型だった。 ■戦場の武器 一般には銃と一口に言うが、いくつもの種類がある。自動小銃とは第二次大戦時に出てきた比較的新しい銃だ。それまでは火縄銃のような長い外観を持つライフル銃、いわゆる小銃と、連射のできる機関銃、そして刑事ドラマで見られるような拳銃の3種が主だった。一般的に小銃という文字からは「小さな銃」を想起するが、江戸時代には大砲を「大銃」と呼んでおり、大砲よりは小さい「小銃」の呼び名だけが残ったものだ。 各国陸軍では歩兵が持つ小銃が主流だった。小銃は銃身が長く、狙いの精度も比較的高いが、一発撃つごとに次の弾を手動で込めなくてはならない。ボルトアクションなどといわれるタイプだ。 一方、機関銃は連射ができるため威力が大きい半面、重いうえに撃った際の反動も激しい。歩兵が一人で抱えて撃つのは現実的ではなく、三脚に据えたり、車両に据え付けるものだった。例えば第二次大戦時のドイツ軍の代表的な機関銃「MG34」は重さ約12キロで、持ち運びはともかく、人が持って撃っても反動を支えきれず、銃が暴れ、弾は明後日の方向に飛ぶ。このため銃口付近に二脚をつけたり、大型の三脚に据える運用が行われていた。 ■自動小銃とは この2つの「隙間」を埋めようと開発されたのが自動小銃だ。自動で次弾を装填(そうてん)する小銃、という意味だ。引き金を引き続ければ連射ができ、反動は小さく、一人で構えてライフルのように使える軽い銃だ。 実は、これ以前に軽機関銃というものが開発され広まった。ところが重量や反動を軽くしようと拳銃の弾を用いたため、射程が短く、威力も小さいのがネックとされ、連射できるメリットは大きくなかった。この短所を補うため、拳銃の弾ではなく、より大きな「小銃の弾」を連射できるようにしたのが自動小銃だ。 現代では自動小銃という名に加え突撃銃、あるいはアサルトライフルとも呼ばれる。その始祖は第二次大戦中にドイツが開発した「StG44突撃銃」で、続いてソ連が「AK47」(いわゆるカラニシコフ銃)を開発し、実用性が認められた。 一方、米軍では自動小銃の採用は遅く、朝鮮戦争後の1950年代後半から計画が立ち上がった。当時軍用機の設計・開発の大手だった米フェアチャイルド社の重機開発部門が「AR-15」を開発。空軍警備部隊に「M-16」という名前で採用され、その後は陸海軍、海兵隊も採用。米軍を代表する自動小銃となった。米国と同盟関係にある国の軍隊などにも配備され、北大西洋条約機構(NATO)の加盟諸国などが有事の際に弾薬の相互提供を可能とするため、「5・56ミリNATO弾」と呼ばれる統一基準の弾が使用されている。 ■流出元は… 犯行に用いられたのはこのM-16の「改良型」とされるが、日本で暴力団構成員が持っているのはどういうわけか。 M-16はベトナム戦争で南ベトナム軍に大量に供給されたが、同軍の敗戦により東南アジア各国に流出した。また韓国や台湾でもライセンス生産されており、政情不安定な時期の諸国家から流出した恐れも否定できない。より問題なのは中国が1980年代から生産したとされるコピー品「CQ311」だ。 本物同様に5・56ミリNATO弾を使用する。M-16には多くの改良型(派生型)が次々と開発されたが、中国もこれを追うように改良型をコピーし量産した。中国製の偽物M-16はアフガニスタンのほか東南アジアの武装勢力やゲリラに使用されているとされる。 こうした軍用の自動小銃の危険度が拳銃に比べ非常に高いのは、威力が高い弾を連射できる点にある。 実はこのM-16は、米国では民間人向けにも販売されている。連射機能を廃した民間版「AR-15」が手に入るのだ。 ■フルオートの恐怖 軍用の自動小銃は一般的に射撃方式に3つの方法があり、レバーで切り替えられる。ひとつは単発で、引き金を1回引くと1発発射できる。2発目を撃つには、引き金から力を抜き元の位置に戻さなくてはならない。引き金が戻ると次弾が自動的に装填(そうてん)されるため「セミオート」と呼ばれる。 2つめは連射で、「フルオート」とも言われる。引き金を引いている間、弾が次々と発射されるもので、弾切れになるまで連射できる。一般的な機関銃のイメージと同様のものだ。 3つめが「3点バースト」と称されるモードで、引き金を引き続けると3連射でいったん発射動作が終了する。無駄撃ちを防ぐことなどが目的のモードだ。 見逃せないのは、民間で銃の所持が認められている米国でも「フルオート」の銃は禁止されていることだ。米国で広く出回っているAR-15もフルオート機能は除かれている。 もしフルオートが可能なら…。その恐ろしさを示したのが2017年10月のラスベガス銃乱射事件だ。 犯人はホテルの高層階から地上の音楽祭会場へ向け銃を乱射し、58人が死亡した。この犯行に使われたのは、連射できないはずのAR-15に、後付けの改造部品(バンプ・ファイア・ストックと呼ばれる。約100ドル=1万1千円)を装着し、擬似的にフルオート射撃を可能としたものだった。この事件を受け、米司法省は連邦法でこうした改造部品の製造や所持、販売を禁止した。 尼崎の事件での「30発連射」は、こうしたフルオートでの射撃を行った可能性が高い。M-16系の弾倉(マガジン)でよく用いられるのが30発入り弾倉なので「30発ほど撃った」という供述とも矛盾しない。 ■重武装化 平成24年には特定危険指定暴力団・工藤会(北九州市)関係者の保有する倉庫から、拳銃や銃弾に混じって旧ソ連製の対戦車ロケット砲「RPG26」が発見、押収されたほか、15年には指定暴力団住吉会系幹部が借りていた東京・新宿区の倉庫から、第二次大戦時のトンプソン軽機関銃(米軍)やMP40軽機関銃(ドイツ軍)、手榴(しゅりゅう)弾3個やダイナマイト5本が見つかり押収される事件もあった。 18年には福岡県で、当時ともに指定暴力団だった九州誠道会(当時、現浪川会)と道仁会の抗争で、AK-47自動小銃や手榴(しゅりゅう)弾が使われるなど、暴力団の重武装化、あるいは武器の「兵器化」の兆候が明らかになった。 近年は目立った同様の事例はなかったが、尼崎での連射が示すように、暴力団の武器が「兵器化」する動きは収まっていないようだ。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
“現役最強”渡辺明三冠がまた勝利、勝率.871まで上昇 豊島正行竜王・名人“以外”無敗も継続/将棋・王位戦予選(AbemaTIMES)
将棋の王位戦予選が12月13日に行われ、渡辺明三冠(35)が佐藤天彦九段(31)134手で勝利した。この勝利で、渡辺三冠の今年度の成績は、27勝4敗で、勝率は.871まで上昇。トップクラスでの対局ばかりの中、年度最高勝率を上回るペースで、この日も白星を重ねた。 【映像】渡辺明三冠 対 佐藤天彦九段 棋王・王将・棋聖と3つのタイトルを保持する渡辺三冠は、前名人の佐藤九段に対して、本局でも圧倒。相掛かりの出だしから確実にペースを握り、そのまま揺るがず押し切った。 過去の年度最高勝率は、1967年度に中原誠十六世名人が記録した0.855で、まだ3カ月以上はあるものの、記録更新にも十分期待が持てる勝ちっぷりだ。今年度の4敗は、すべて豊島将之竜王・名人(29)に喫したもの。その他の棋士には、全勝を続けている。珍しい記録がどこまで続くか、また豊島竜王・名人といつ対戦があるかも注目を集めてきた。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
浜松パワハラ問題保育園園長、園庭ドッグランは否定(日刊スポーツ)
浜松市西区の私立認可保育園「メロディー保育園」の保育士17人と栄養士1人が女性園長(49)らからパワハラ、セクハラ、マタハラなどを受けたとして一斉に退職届を出したことが13日、分かった。 保育士側は11日に、代理人弁護士を通じて園長に退職届を提出したのと並行して、保護者にも経緯を説明した文書を送った。その文書の中で、園長が子どもたちが遊ぶ園庭をドッグランを使い、走らせた犬に排せつをさせたなどと主張、批判した。 園長は取材に応じ、犬は自身が社長を務める保育園の運営会社が犬のブリーダー業も展開しており、飼っている犬の中からおとなしい犬を園に連れてきていたと説明。「私が朝、連れてきて園の玄関にいさせる。『犬が好きだけど、アパートに住んでいて飼うことが出来ないので、この保育園を選びました』と言う人もいる」と、犬が園の1つのウリになっていると強調した。「近所のお母さんも(犬のことは)知っているし、(園児には)ここのワンちゃんは、おとなしいから大丈夫だけど、よそのワンちゃんを触る時は気を付けてね、と園児にも言っています」と述べた。 園庭でドッグランをしていたかについては「夕方になり、園児のお迎えの時間になったら子どもたちも散歩させてくれる」と説明。その上で「散歩と言っても、犬にひもを付けて園庭の中で園児が順番にお散歩ごっこをしていたもので、大きな犬を園庭で走らせていたわけじゃない」と、ドッグランは行っていないとの考えを示した。園に連れてきた主な犬は、コリーやシェットランド・シープドッグなどだという。 園庭で犬に排せつをさせたとされた件については「排せつした場合は、片付けています」と説明。一方で「ワンちゃんが嫌いな先生にとっては(犬を園に連れてきたり、園庭に入れたりしたのは)嫌だったかも知れませんね」と話した。【村上幸将】 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
辺野古沿岸、土砂投入から1年 県抵抗、国移設の姿勢変わらず(共同通信)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部で政府が土砂投入を始めて14日で1年。辺野古移設に抵抗する県と、移設を進める国の姿勢は変わらず、対立は膠着状態が続く。今後は埋め立て海域で見つかった軟弱地盤を巡り、両者の攻防が激化する。 防衛省沖縄防衛局によると、埋め立てる海域全体の面積は約160ヘクタール。このうち、護岸で囲まれ、1年前に土砂投入を開始した海域南側の約6.3ヘクタールの区域は11月末時点で約7割が埋まった。今年3月からは西隣の約33ヘクタールの区域にも投入し、1割程度埋まった。 県は昨年8月、埋め立て承認を撤回した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
1月後半に自衛隊中東派遣命令へ(産経新聞)
政府は13日、中東海域への自衛隊派遣について年内に訓練など派遣準備を始め、来月中下旬に河野太郎防衛相による派遣命令を発出、海上自衛隊の護衛艦を出港させる方向で調整に入った。自民党は13日の国防部会などの合同会議で、自衛隊派遣の閣議決定案を了承した。 政府は今月23日に派遣を閣議決定する方針。その後、護衛艦部隊の訓練や、海上警備行動発令を想定した図上演習など準備に1カ月程度を見込んでいる。 閣議決定案は、護衛艦1隻を新たに派遣するほか、ソマリア沖アデン湾で海賊対処活動に従事しているP3C哨戒機を活用するとした。活動範囲はオマーン湾とアラビア海北部、アデン湾の3海域の公海とした。ホルムズ海峡は除外する。 派遣期間は1年で、延長する場合は再度閣議決定する。不測の事態に際して必要があれば、武器使用が認められる海上警備行動を発令すると明記した。政府は自民党の会議で、派遣規模について護衛艦が200人超になると説明した。現地に連絡員として幹部自衛官を送る方針も報告した。 一方、公明党も外交安全保障調査会で閣議決定案について議論。閣議決定の意義や必要性を明確にするよう注文を付け、この日の了承は見送った。今回の派遣根拠は防衛省設置法の「調査・研究」。本来は防衛相の命令だけで可能だが、公明の会合では「なぜ閣議決定するのか、国民に重要性が分かるようにすべきだ」との意見が相次いだ。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
妊婦検診も、分娩もしない『出生前診断』専門クリニック “命の選択”とも…夫婦の葛藤に寄り添う医師(関西テレビ)
大阪市天王寺区にある、「クリフム夫律子マタニティクリニック」。 ここは、妊婦検診も分娩もしない“出生前診断専門”のクリニックです。 院長の夫律子医師がここで行う “最先端の出生前診断”を受けたいと、日本全国から日々、多くの妊婦が訪れているのです。 徹底的に検査…すぐに結果も 双子を妊娠中の女性と夫。 【妻が双子を妊娠している男性】「片一方は全然普通で、もう一人のほうにむくみがあるって」 妊婦検診で「“首のむくみ”」が赤ちゃんに見つかりました。このむくみが大きいとダウン症などの可能性が高くなります。夫婦は「もっと詳しく知りたい」と、このクリニックを訪れました。 【双子を妊娠している女性】「もし何かあるなら生まれるまでの間に準備とか色々調べたりしたいなって。検査の結果とか考えたらドキドキしますね、緊張です。手も汗びっしょりです」 夫先生の診察は最新のエコーを駆使した“人間ドック”ならぬ“胎児ドック”という名の超音波検査から始まります。 【夫律子 医師】「28グラムと26グラムですね~。Bちゃんむくみ分厚いけどAちゃんもちょっとある・・・」 一般的な超音波検査とちがって、脳や骨、内臓から血管まで、数センチほどしかない赤ちゃんを徹底的に調べ、たくさんの病気や体の異常を見つけるのです。 【夫律子 医師】「私も年々診る所が増えてきてるので、例えば本当に細かい目の中の硝子体の動脈とか、そういうことまで、小さい赤ちゃんで分かるような時代になってきた」 約30分の超音波検査の後、首のむくみの大きさや母親の年齢など様々な項目を組み合わせることで、染色体異常の確率を出すことが出来ます。 【夫律子 医師】「ダウン症の確立がBちゃんが4分の1って、むくみがミリ数が大きいので4分の1と確率が高くでました」 この結果を受けて、今里さんたちはさらに“絨毛検査”に進むことを決めました。 お腹から針を刺して妊婦の胎盤の組織を採取し検査することで、ダウン症などの染色体異常があるかどうか、確定させることができます。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
Ichiro attends workshop needed to become qualified to coach students
Ichiro Suzuki, who retired from professional baseball in March, attended a workshop Friday to become qualified to coach students. The former Seattle Mariners outfielder was one of roughly 130 people with professional baseball experience who attended the session in Tokyo. Under Japan Student Baseball Association rules, professional players and club […]
クレカ売人にメールしてみた 掲示板で取引、どう対策?
クレジットカードの情報が、ネット掲示板を介して売買されている。情報は所有者が気づかないうちに盗まれていることもあるという。クレカ情報がどう悪用され、金に換わるのか。記者が「売人」に連絡をとってみた。 6時間後に返事 「カード番号 有効期限 氏名 CVV」「お気軽にお問い合わせください」 ここはネット上のとある掲示板。発信元がたどれないとされる「ダークウェブ」などではなく、普通のスマートフォンでもすぐに見られる普通の掲示板だ。 あまりにも簡単に売買されるクレジットカードの情報。記事後半ではどうやって情報が漏れているのか、そしてその対策を探りました。 CVVとはクレカ裏面にあるセ… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宗派偽り葬儀で読経した僧侶を提訴 遺族におわびで発覚
別の宗派の僧侶になりすまされて葬儀を執り行われたとして、福岡市の遺族4人が僧侶と葬儀会社を相手取り、慰謝料など計約600万円を求めて福岡地裁に提訴した。「なりすまされた僧侶に導師として読経をされ、多大な精神的苦痛を受けた」と訴えている。第1回口頭弁論が13日にあり、僧侶と葬儀会社側は請求の棄却を求めた。 訴状によると、2017年5月、福岡県古賀市の女性が亡くなり、古賀市内で通夜、葬儀が営まれた。女性の夫の家は、浄土真宗のある宗派であり、葬儀会社にもその宗派の僧侶の手配を依頼。福岡市内の僧侶が読経した。 しかし、その僧侶はその宗派の僧籍を失っており、別の宗派の僧侶だった。葬儀の場でも寺の名前を挙げて紹介されたが、その寺と僧侶は関係がなかった。過去に所属していたため、衣を持ち、葬儀の流れもわかっていたという。 お布施も払っていたが、2年後に、本来遺族が望んでいた宗派の寺から「おわび」として遺族に連絡があり、発覚した。僧侶と葬儀会社は遺族に謝罪したという。遺族側の代理人弁護士は「やり直しがきかないことで、厳粛に執り行われるべきなのに……」と話す。 葬儀会社側は「なりすましていたことは知らなかった」などと反論、僧侶側は「追って反論したい」としている。(角詠之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル