今回の選挙戦で憲法を語る時、安倍晋三首相はいら立ちを隠そうとしない。 3年前の参院選で3分の2の「改憲勢力」を両院で確保したのに、改憲への議論がほとんど進まなかったからだ。与党が「1強」を占める数の力をもってしても、衆参両院の憲法審査会だけは、首相の意のままには動かせなかった。 「憲法について議論をする政党を選ぶのか、しない政党を選ぶのか。それを決める選挙だ」。これまでの国政選ではなかった首相の言葉には、参院選で勝てば「国民は議論をする政党を選んだ」として、今度こそ野党を押し切ってでも憲法審での議論を進める強い意志があるのは明らかだ。…… 本文:1,074文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。 朝日新聞社 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
[2019参院選] 公示1週間 東北1人区争奪戦(日本農業新聞)
参院選は10日、公示から1週間が経過した。与野党とも東北の「1人区」を重視し、選挙戦の序盤以降、党首らが続々と現地入り。前回2016年の参院選で、自民党は東北で負け越しており、議席の確保に執念を燃やす。野党は統一候補を擁立し、前回に続く躍進を狙う。農業地帯だけに、各党は農家の所得向上策などを訴え、支持拡大に躍起だ。21日の投開票日へ、後半戦も東北での対決構図は激しくなりそうだ。 与党 所得増 成果を強調 自民党は全国に32ある改選1人区のうち、半数の16を激戦区に指定。4日の公示日以降、東北や信越などの農業地帯に、二階俊博幹事長や小泉進次郎厚生労働部会長ら党幹部や閣僚を連日投入している。 安倍晋三首相は10日、山形県入りし、酒田市、鶴岡市、東根市の街頭で演説した。酒田市の商店街では、果物店前で特産の「庄内メロン」を試食し「こんなに甘いメロンは食べたことがない。毎日食べたいぐらい」と持ち上げた。生産農業所得の向上や農産物輸出の拡大を成果として強調し、「大切なことは、しっかりと農家の手取りにつながっていくことだ」と訴えた。 前日の9日には、首相官邸の指示で農水省が山形、新潟両県の地震復興に向けた農業支援策を発表した。さらに首相は酒田市での演説冒頭で、宿泊のキャンセルなどが相次ぐ観光業に対し、政府として来週から山形県を訪れる観光客に1人当たり3000円を割り引きする風評被害対策をアピールするなど、てこ入れに躍起だ。 公明党の山口那津男代表は公示後、党公認候補が出馬している都市部を中心に遊説している。後半は東北などにも入る見通しだ。 野党 政権批判 打倒訴え 野党は今週から党首級の東北入りが本格化。国民民主党の玉木雄一郎代表は10日、公示後初めて福島県に入り「地方や農業の声が届かなくなっている。こんな政治を変えていくのが今回の参院選だ」と政治転換を訴えた。 南相馬市や川俣町、飯舘村で演説を重ねた玉木氏は、日米貿易協定交渉を巡る政府の対応を問題視。トランプ米大統領が8月に成果を発表できると発言したことを挙げて「密約があるに決まっている。うそをついたり隠したりする政治をやめよう」と呼び掛けた。 安倍政権による米の生産調整見直しによって「今年は米農家の所得が大幅に減少する恐れがある」とも指摘。戸別所得補償制度を軸に「農村を守る農業を東北で訴えたい」と後半戦でも東北を重視する構えを見せた。 共産党の志位和夫委員長、社民党の吉川元幹事長は9日に岩手県入り。同県は国民民主党の小沢一郎氏が強固な地盤を持つ。同氏と共に擁立した新人候補の支持を訴えた。志位委員長は同日に仙台市、福島県郡山市も回り、野党共闘による安倍政権の打倒を訴えた。 立憲民主党の枝野幸男代表は公示後、関東や西日本などで遊説を重ねてきた。11日に青森、福島両県で演説を予定。野党が1人区の全てで候補者を一本化した中、野党第1党の党首として、鍵を握る東北で選挙戦を優位に持ち込むため後半戦に勝負を懸ける。 日本維新の会の松井一郎代表は今後、候補者の選挙区や比例候補者の地元以外の地域への遊説を本格化させる見通しだ。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
豚コレラ 国内31例目 岐阜県七宗町(日本農業新聞)
岐阜県は10日、七宗町の養豚場で豚コレラの感染を確認したと発表した。昨年9月の岐阜市での発生から数えて国内31例目、県内で18例目。農場では409頭を飼養しているとみられ、全頭を殺処分する。 県によると9日午前、1頭が死に、同じ豚房内の豚に元気がないと飼養者から連絡があった。県の遺伝子検査で豚コレラの陽性反応が出たため、国と協議して疑似患畜と決定した。国と県は3月に農場の飼養衛生管理基準の現地指導をして、5月までに改善したことを確認していた。 また県は同日、ウイルスを媒介しているとされる野生イノシシの対策で、経口ワクチンの第2期埋設を始めた。高山市で先行し、12日から全対象地域の29市町村に広げる。1800カ所に計3万6000個のワクチンを埋める計画だ。 愛知県でも、12日から4市でワクチンの埋設を始める予定だ。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「天声人語 2019年7月11日」(朝日新聞デジタル)
これほど名を知られていながら、これほど素顔を知られぬまま旅立った人も珍しいのではないか。訃報(ふほう)の写真のジャニー喜多川さんは、帽子をかぶり、サングラスをかけている。表情も年齢も読みとりがたい▼素顔や肉声をさらさない主義で知られた。同僚記者によると、取材には毎回、撮影不可という条件が付された。「劇場の客席で観衆の反応をつかむため、顔を公開したくない」などの理由が挙げられた▼「ユー、やっちゃいなよ」。そんな言い回しで知られたが、取材には折り目正しい日本語をゆっくり話し、敬語も丁寧だった。ジャニーズらしさとは何かと尋ねると、「品の良さ」と答えたという▼1931年、米ロサンゼルスに生まれた。…… 本文:609文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。 朝日新聞社 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
(社説)古墳と世界遺産―学術調査が欠かせない(朝日新聞デジタル)
大阪府の堺、羽曳野(はびきの)、藤井寺3市に広がる「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」が世界文化遺産に登録されることになった。 宮内庁が「仁徳天皇陵」として管理する国内最大の前方後円墳「大山(だいせん)古墳」をはじめ、4世紀後半から5世紀後半に築造された49基からなる。喜びに沸く地元では、気球を飛ばして古墳を上空から見るプランが飛び出すなど、観光客の呼び込みへ盛り上がりを見せている。 ただ、登録は遺産として保存し、後世に継承することが目的だ。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会は審議で、古墳群が市街地にありながら保存管理され、住民運動によって開発から保護された例もある点を評価した。…… 本文:1,057文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。 朝日新聞社 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
(社説)ゲノム編集食品―「選べる」ことが必要だ(朝日新聞デジタル)
これでは消費者の利益よりも、役所の都合を優先させているとしか思えない。 肉厚のマダイや栄養成分を強化したトマトなど、ゲノム編集技術を使って遺伝子を操作した食品について、改変した旨の表示を見送る方向で検討が進んでいる。消費者庁が先月、「義務化は困難」との見解を示し、近く最終決定するという。 厚生労働省はすでに、別の生物の遺伝子の挿入・残存がなく、現にあるDNAの一部を切断して変異を加えるだけなら、「遺伝子組み換え食品」に該当せず、安全性審査も不要とする方針を決めている。 そうした変異は自然界や既存の品種改良でも起きており、特に問題になっていないというのが理由だ。…… 本文:1,013文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。 朝日新聞社 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「オイサ、オイサ」 祇園山笠、雨の博多を疾走
【動画】博多の町を疾走 祇園山笠の「流舁き」=小宮路勝撮影 博多祇園山笠の「流舁(ながれが)き」が10日、福岡市博多区の各流であった。雨が降りしきる中、七つの流の舁き山がこの夏、初めて博多の町を疾走した。 四番山笠・大黒流では午後5時、馬にまたがる高杉晋作の人形を載せた山が勢いよくスタート。締め込み姿の男たちが、勢(きお)い水や雨でびしょびしょになりながら、「オイサ、オイサ」とかけ声を上げて走り回った。赤手拭(あかてのごい)(若手役員)の石村慎悟さん(38)の妻、有希さん(31)は「ずっと準備してきて、やっと山が舁けたな、という思い。締め込み姿が見られてうれしい」と話した。(宮坂知樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
現生人類、もっと早く移動 アフリカ以外で最古の化石(共同通信)
ギリシャ南部の洞窟で見つかった人類の化石は、21万年前とアフリカ以外で最も古い現生人類のものだったと、ドイツなどのチームが10日、英科学誌ネイチャーに発表した。アフリカで生まれた現生人類は6万~12万年前に世界中に拡散したとされるが、それより前にもアフリカを出た集団がいたことを示す結果。 また、同じ洞窟の別の化石は、より新しい17万年前のネアンデルタール人の頭蓋骨だとした。この地域の住人は一度、現生人類からネアンデルタール人に代わった可能性があり、古い人類が新しい人類に置き換わっていくという単純なシナリオで語れない、複雑な歴史があったとみられる。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
ハンセン病家族原告と首相面会へ 「謝罪」言及焦点に(共同通信)
ハンセン病家族訴訟で、国に損害賠償を命じた熊本地裁判決の控訴見送りを表明した安倍晋三首相と原告団が面会する方向で、政府が調整を進めていることが10日、関係者への取材で分かった。原告団が面会して謝罪することを求めていた。政府は首相談話と、判決の問題点を指摘する「政府声明」を12日に発表する方向で調整に入った。面会の場や首相談話で国の責任に言及し、謝罪するかどうかが焦点となる。 政府関係者によると、面会は控訴期限の12日を目指しているが、政府が検討している被害回復策の対象となる家族の範囲などを整理・調整する必要があり、ずれ込む可能性もある。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
ジャニーズ所属60人超が追悼コメント 育ての親に感謝
嵐やSMAPなどを世に送り出したジャニーズ事務所の創業者で、社長のジャニー喜多川さんが9日に亡くなったことを受け、同事務所は10日、60人を超える所属アイドルの追悼コメントを発表した。卓越したスカウト力で時代を彩るスターを次々と世に送り出した育ての親に、感謝の声が上がった。 「13歳のあんな僕に声を掛けてくれてありがとうございました」(近藤真彦さん)、「常に現場に立ち続けた姿勢を手本にさせて頂きます」(元SMAPの木村拓哉さん)、「23年前、一本の電話で僕の人生を変えたのはジャニーさんです」(嵐の松本潤さん)、「あなたは少年のような心を持った男でした。僕はあなたから教えてもらった遊び心とプロ意識でここまでやって来れた」(TOKIOの長瀬智也さん)、「エンターテインメントの素晴らしさや魅力、難しさを教えてもらいました」(TOKIOの国分太一さん)……。 死去から一夜明け、事務所を通じて続々と発表された所属タレントのコメント。多くは、悲しみに暮れるよりも、スターとして一線で活躍できるまでに育ててくれた恩師への感謝の言葉であふれていた。 未成年だった2005年に飲酒問題を起こして芸能活動を自粛した過去がある内博貴さんは、当時事務所を辞めることをジャニーさんに伝えた際、「人生というものは誰しも失敗して成長して行くもんなのだ」と説教された思い出を振り返り、「それがあって今の僕が居るんです」とコメントした。他にも「パパのような存在の人でした」(Kis―My―Ft2の千賀健永さん)といった、親子のような絆を感じるコメントも。 1962年に創業したジャニーズ事務所。オリコンによると、事務所から出したシングルのうち、439作品がナンバー1ヒットを記録。これらの売上枚数は計1億4821万枚に上る。11年にはギネスワールドレコーズ(ギネス世界記録)が「最も多くのナンバーワン・シングルをプロデュースした人物」に認定している。 人気アイドルを途切れることなく世に送り出せたのは「ジャニーさんの審美眼によるもの」と指摘するのは、「ジャニーズと日本」などの著書がある批評家の矢野利裕さんだ。10代をエンターテインメントの本場・米国で過ごすなどして培った「唯一無二の価値観」でプロデュースした。アイドルには華やかさや洗練だけではない、非日常的な独特の世界観のようなものがあったと言い、「彼らを通じて、歌って踊れる男性のかっこよさを一手に表現していた」と語る。 そんな大きな柱を失った形だが、強い決意を込めた言葉もあった。 NEWSの加藤シゲアキさんが「あなたがこれまで作ってきた子供たちは、これからもたくさんの愛情を届けていきます」と決意を示せば、V6の井ノ原快彦さんは「たくさんの思い出を、仲間をありがとう。まだまだ先に進みます。安らかに!」と言及。関ジャニ∞の丸山隆平さんは「観(み)ててや。沢山(たくさん)のファンのみんなにエンターテインメント届けてくるで!」と高らかに宣言した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル