食べものの好き嫌いは、遺伝子の影響を受けているかもしれない――。そんな可能性を示唆する研究を、理化学研究所などのグループが発表した。大規模なゲノム解析により、日本人の食習慣と遺伝の関わりに迫った。 ゲノムは遺伝情報のことで生き物の設計図。ゲノムのわずかな違いが身長の違いや特定の病気のなりやすさなどに影響を与えることがある。 理研の客員主管研究員の岡田随象(ゆきのり)さんと鎌谷洋一郎さんらは、日本人約16万人の遺伝情報と、お酒や緑茶、牛乳などを飲む頻度、ヨーグルトや納豆、魚などを食べる頻度との関連を調べた。 すると、アルコールの分解に関… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ハラスメント被害も…就職氷河期、非正規シングルマザーの困窮「どうしようもない」(西日本新聞)
バブル崩壊を受けた「就職氷河期」に社会に出た非正規雇用のシングルマザーの多くが、生活に苦しみながら子育てを続けている。新卒当時は就職難で、出産後は育児との兼ね合いで職種が限られ、正規雇用がかなわなかった。国が就労支援を打ち出す30代後半~40代の就職氷河期世代の中でも、仕事や子育て、老後の不安を強く感じている。 【データ】高齢世帯4分の1貧困 「生活保護未満」独居女性では2人に1人 「非正規。金銭的に余裕ない→転職に不利」 「ワーキングプアは子の教育に影響→子も貧困」 福岡市の女性(45)は時折、思いをノートに書く。息子(11)を1人で育てる有期契約社員。経験してきたことを記すという。 出産1カ月前、姿を消した結婚相手 大学在学中に数十社の採用試験を受けたが、内定は出なかった。卒業後は有期雇用の食品工場など、非正規の職を転々としている。 30代の頃、男性と交際し妊娠。パート先で正規雇用の誘いを受けていた。「正社員になって育児と両立できるだろうか」。仕事か家庭か。悩んだ末に子どもを選び、結婚して退社した。 だが、出産1カ月前に男性とは連絡が取れなくなった。結婚相手は姿を消した。 憤りと不安、パニック障害に 実家に戻って子を生んだ後、憤りと不安で息切れが続き、パニック障害と診断された。離婚はできたものの、親に交際を夜中までとがめられた。パートを辞め、息子と家を出た。 今は有期社員。毎月、11万円弱の給料と4万円弱の児童扶養手当で暮らす。家賃や教育費がかさみ、テレビは持たず自分の服や化粧品はほぼ買わない。費用の安い保険にしか入らず、体を壊すのが怖い。 「すぐ決まる仕事はずっと非正規だけで、正社員の話は出産や育児で断るしかなかった。これから子どもにお金がかかるけど、収入を増やすのはもう難しい」 総務省の集計では、未婚だったり、配偶者と離婚や死別したりした35~44歳の単身女性のうち、非正規労働者は67万人(2019年)に上る。統計がある13~18年は70万~80万人。シングルマザーも含まれ、正規雇用の難しさが浮かぶ。 背景には就職氷河期の採用控えに加え、同じ時期に進んだ労働政策の規制緩和がある。1990年代以降の労働者派遣法改正で派遣労働の対象業務が増え、企業は有期雇用も拡大。非正規雇用が増えていった。 福岡女子大の野依智子教授(ジェンダー史)は「高度経済成長期に賃金上昇が求められる中、男性の給料で一家が扶養されるという『家族賃金』が広まり、女性の給料は家計補助的賃金となった。こうした男女の格差の上、労働政策の規制緩和による非正規雇用の増加は、非正規の単身女性やシングルマザーが貧困と隣り合わせであることを浮き彫りにした」と語る。 次ページは:ハラスメント被害も 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「病院船」の活用を加速的に検討と厚労相(共同通信)
2/12(水) 9:20配信 加藤勝信厚生労働相は12日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス対応などに関し、病院機能を持つ「病院船」の活用の検討を進める考えを示した。「加速的に検討していく必要がある」と述べた。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
厚労省検疫官1名コロナ感染、河野防衛相明かす(日刊スポーツ)
河野太郎防衛相(57)が12日午前8時46分、ツイッターで、厚労省の検疫官が新型コロナウイルスの陽性反応が出たと明らかにした。 【写真】大黒ふ頭に接岸するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」 「厚労省の検疫官1名が新型コロナウイルスの陽性に。」 また河野氏は 「国内の新型コロナウイルス感染者(29名)のうち、退院10名、入院中16名、(うちわけ不明)。この他3名が症状なしで入院中」 と、この日の状況を説明。その上で「この他に2月12日朝の時点で、クルーズ船乗客で新型コロナウイルス陽性が174名」ともツイートした。 乗客が新型コロナウイルスに感染したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、11日までに135人の感染者が確認されており、12日に新たに39人の感染者が判明したとした。 厚労省は11日に、中国湖北省武漢市から政府のチャーター機で帰国した男性2人が、新型コロナウイルスに感染したと発表。その時点で、日本国内で感染が確認されたのは163人に上っていた。政府は感染拡大防止に向け、湖北省に加え浙江省に滞在していた外国人の入国も拒否する検討に入っていた。 河野氏は、ツイートの中で「新型コロナウイルスのPCR検査は、1日あたり300件程度の能力を、クルーズ船の乗客の下船が可能になる2月18日以降は1日1000件まで能力拡大できる見込み」と、ウイルスの遺伝子を増幅して検査するPCR検査の能力を3倍に増やせると説明。さらに「医師と保健所の判断で、症状から見て検査が必要と思われる人にもPCR検査を行えるようガイドラインを改正しました」とした。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
【速報】新型コロナウイルス検疫官1人も感染 横浜クルーズ船の乗船者も新たに39人確認(FNN.jpプライムオンライン)
2月3日横浜港に到着した大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で行われている海上検疫で12日、検査結果が判明した53人のうち、39人が新型コロナウイルス陽性と判明した。 【画像】豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」はコチラ 今後、感染症病棟とのある医療機関に搬送される。これでクルーズ船で陽性が確認されたのは、合わせて174人となる。 また、この検疫に対応していた検疫官1人が新型コロナウイルスに感染したことも確認された。この検疫官は既に入院して治療を開始していて、濃厚接触者には外出自粛を指示したという。 FNN PRIME編集部 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
HPVワクチン実質中止で、今後50年の発症は6万人と予測 2020年中に手を打てば激減する可能性も(BuzzFeed Japan)
子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスへの感染を防ぐHPVワクチン。 2013年4月から小学6年から高校1年の女子を対象に公費でうてる定期接種となったが、接種後に痛みなどの体調不良を訴える声が相次ぎ、報道が加熱したこともあって、同年6月には厚生労働省は自治体から対象者に個別にお知らせを送る「積極的勧奨」を中止した。 この結果、70%ほどだった接種率は1%未満となり、将来、子宮頸がんから守られない女性が日本で今後も多く生み出されることが予想されている。 北海道大学医学研究院特任講師のシャロン・ハンリー氏や「ニュー・サウス・ウェールズ州対がん協会(The Cancer Council New South Wales)」のカレン・キャンフェル教授らの研究グループは、この影響について、数理モデルを使って数値化した。 その結果、これからも日本でこの低い接種率が続いた場合、5万5800人から6万3700人が新たに子宮頸がんとなり、9300人から1万800人が死亡すると予測された。 この研究結果は論文「Impact of HPV vaccine hesitancy on cervical cancer in Japan: a modelling study(HPVワクチンへのためらいが日本の子宮頸がんに与えた影響:数理モデル研究)」にまとめられ、権威ある医学誌「The lancet Public Health」に10日、掲載された。 ハンリー氏は「日本政府は、直ちに行動を起こし、この予防可能な病気で失われている命を救うべきだ」と訴えている。【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】 積極的勧奨の中止で失われた命と今後、失われる命を算出 この研究では、イギリスやオーストラリアなどの政府が、子宮頸がん検診とHPVワクチンに関する政策を決める時に使っている数理モデルを使った。 研究の目的は以下の3つ。 1.HPVワクチンの積極的勧奨の中止で、本来は子宮頸がんにかからなかったはずの患者数とそのために失われた命を具体的な数字で示す 2.積極的な勧奨の中止が今後50年間続いた場合、子宮頸がんになる患者数と死亡者数 3.2020年中に積極的勧奨が再開され、接種率が70%まで回復した場合の、子宮頸がんの患者数や死亡者数 日本国内のデータを用い、日本人の平均余命や、浸潤がんにおけるHPVの型別の感染率、子宮頸がん検診の受検率、子宮頸がんの罹患率と死亡率、ステージ別の子宮頸がん生存率などのデータを使って解析した。 次ページは:この6年半の中止でも2万5000人、今後50年で5万人以上が発症 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
村本大輔“渡米宣言”、そのとき相方の中川パラダイスは? ウーマンラッシュアワーのこれから(ハフポスト日本版)
2人に話を聞いてみたら、予想外の展開に…。 「ルミネ the よしもと」での本番を終えた直後、ステージ奥の楽屋でお互いに無言でケータイをいじる二人、ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんと中川パラダイスさんだ。 村本さんは2020年度中に、単身渡米し、NYで本場のお笑い、スタンドアップコメディに挑戦することをハフポスト日本版のインタビューで語っている。 村本さんが日本を発ったあと、相方の中川パラダイスさんはどうするのだろう? ウーマンラッシュアワーの行方は? 結成から12年。社会問題に斬り込み、炎上を恐れない村本さんの横で、相方の中川パラダイスさんは、いつもニコニコしていた。原発や沖縄問題について、村本さんがマイクに向かってまくし立てるステージ上でも、多くを語らない。表情も崩さない。それは、見ている私たちにとって、コンビの漫才というより、村本さんの「独演会」のようだ。 しかし、中川パラダイスさん無くして、村本さんの存在はないのではないか。実際のところ、村本さんの数々の「挑戦」について、どう思っているのだろうか。 それぞれの思いを語ってもらった。 「パラダイスは美しくないよね、生き方が」(村本) 村本大輔さん(以下、村本):何年か前に、僕らの漫才を見たアメリカ人の記者が「ジョージ・カーリンを思い出した」とTwitterに書いていて。 ジョージ・カーリンはアメリカの伝説的な社会派コメディアンなんですが、それをきっかけにスタンドアップコメディについて調べてみたら、日本のお笑いとぜんぜん違う。 例えば、ホワイトハウスの晩餐会で、トランプ大統領をはじめ歴代大統領がいる中に、芸人が1人呼ばれて。そこで大統領をディスりまくるわけです。 ミッシェル・ウルフという女性コメディアンもトランプ政権を攻撃しすぎて、トランプ本人はもちろん、メディアからもやりすぎだと叩かれた。にもかかわらず彼女はそこで謝罪するんじゃなく「ほんと、臆病な大統領ね」みたいなことを、また言うわけです。 これって桜を見る会と真逆じゃないですか。 アメリカには、コメディを、笑いを使って社会、政治を監視している感じがありますよね。日本とアメリカの笑いのどっちが良い悪いじゃなくて、僕はこっち(アメリカ)の方が面白いと思うわけです。その面白い中に飛び込みたい。それがアメリカに行く、スタンドアップに挑戦する理由ですね。とにかく挑戦したい。 そういう話を彼(中川パラダイスさん)ともするんですけど、「ぜんぜん行ってこい!」って言うんですよ。 「問題は、行った後、誰と組むかやな」って言い出しましたけどね。マネージャー、泣きましたからね。こんだけ今まで一緒にやってきて、行くや否やほかの相方を探すって悲しすぎますって。 中川パラダイスさん(以下、パラダイス):いや、めっちゃすごいなと思ってるんですよ。その熱意。 正直な話、芸人として培ってきたものをそのまま日本で利用していけば、いまの生活くらいはキープできる。けど、それを捨てて海外で0から始めるって、僕はそんな気持ちになれない。だから、その熱意に関しては、素直にすごいなって尊敬してるんで、応援しています。だから、行ってこいとはなるんです。 でも、そうなったらそうなったで、今度は自分がどうなんねんってなる部分がある。 僕は結構、楽観的にものごとを考えるタイプの人間なんで、「まぁ、なんとかなるわ」と思ってる。その「まぁ、なんとかなるわ」は、お笑いでやっていけるとかではなくて。例えば、苦労したり、しんどい状況になったとしても…いや、なると思う、絶対なると思うんですけど、その場の状況に合わせて生活していける柔軟さは、自分の中にあると思ってるんですよ。 村本:俺を待たないの? パラダイス:だって、自分もどうなるかなんて分かってへんやろ。 例えば、1年待ってくれって先に言われたら、たぶん待つとは思うんですよ。その間、何かして埋めようとはなるんですけど、本人もおそらくどうなるか分からん。成功してそのまま海外にいるかもしらんし、もしかしたら戻ってくるかもという状況やったら、別に待つ意味もないんやろうなって。 僕は僕で、自分でなにかしら、新しくコンビを組むのか、ピンでやるのか、芸人を辞めるのか、お笑いではない仕事に就職するのかは、決めてない。彼が行ってから考える、そろそろ行くんやでってなってから考えます。 村本:さっきからずっと何言ってるの? 美しくないよね、生き方が。就職するとかって、なんかね。 パラダイス:別にそこに重きをおいてないで。 村本:いや、俺的にやっぱり1番美しいのは、渋谷のハチ公ばりに、お前が俺のことをルミネの警備室の横で待ってるっていう。最後、そこで銅像になる。そしたら美談だけ残るやんか、それは。 そのうちリチャード・ギアあたりが、「ハチ~」みたいなイメージで、「パ~ラ~」って、あかんの? Source : 国内 – Yahoo!ニュース
不明者の手がかり、福島沖で捜索 震災から8年11カ月
東日本大震災の発生から8年11カ月となる11日、津波の被害を受けた福島県南相馬市の沖合で福島海上保安部などが海中捜索を行い、行方不明者の手がかりを捜した。沿岸では「かすかな望みにかけたい」と不明者の家族が見守った。 午前9時半、同市鹿島区南右田の沖合約500メートルで潜水士8人が小型ボートから海に献花し、黙禱(もくとう)した後に捜索を開始。計2時間半、深さ約10メートルまで潜り、海底の砂の中などを手探りで捜したが、遺留物は見つからなかった。 近くの防潮堤には不明者を捜す家族ら約10人が集まった。海から200メートルほどの一軒家に住んでいた同市の門馬麻野さん(41)は、地震後に出動した消防団員の夫の孝文さん(当時35)と義父母が行方不明のままだ。「今も家族が亡くなったという実感がなく、帰りを待つ自分がいる。手がかりを見つけてほしい期待の一方で、遺体が見つかるのが怖い気持ちもある」と話した。 今回の海域での捜索は初めてで、不明者の家族ら約150人が市に嘆願書を出して実現した。警察庁によると、震災では昨年12月時点で、宮城や岩手など6県で計2529人が行方不明のままだ。(飯島啓史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新型肺炎、国内に重症者複数の可能性 163人感染確認
厚生労働省は11日、中国湖北省武漢市からのチャーター機で帰国した40代と50代の日本人男性2人が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されたと発表した。これで国内で感染が確認されたのは計163人となった。重症者が複数出ている可能性があるという。 厚労省は重症者にはウイルス検査の結果が出ていない人が含まれている可能性があり、感染が原因で重症となったかも不明として詳細を確認している。 新たに感染がわかった50代男性は武漢市在住で1月29日にチャーター機の第1便で帰国。その際のウイルス検査は陰性で、千葉県内のホテルに滞在していた。2月7日に発熱とせきが出て医療機関に入院。翌8日の検査でも陰性だったが、10日に再度検査を受けて感染が確認された。男性は、医療機関を受診するまではホテルの客室から出ていないという。 40代男性は埼玉県在住。第2便で1月30日に帰国し、検査結果は陰性だった。子どもと帰国したため、本人の希望で自宅待機していた。2月8日に発熱し、10日に医療機関を受診。肺炎の症状が見つかり、検査で感染が確認されて入院中という。家族2人に濃厚接触の疑いがあり、同省が調べている。 第1便で帰国し、現在千葉県内のホテルなどに滞在している197人については11日から検体を採取しており、国立感染症研究所で検査を実施する予定。結果が出るのは12日以降で、陰性であれば順次帰宅してもらう。 また、大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号で10日に感染がわかった65人について、厚労省は20~90代の男女で、乗客61人と乗員4人だったと発表した。国籍は日本43人、米国12人、豪州4人、フィリピン3人、英国、カナダ、ウクライナが各1人。11日午後4時までに26人が医療機関に搬送されたという。(土肥修一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「しらふ」の日々で得たもの 町田康さん永守会長も断酒
酒を飲めるが、あえて飲まないという人が増えている。米国では「ソバーキュリアス(飲まないことを好む)」という。なぜ人は酒と距離を取り始めたのか。 町田康さん 30年飲み続けたが 作家の町田康さん(58)は約30年間、ほぼ毎日飲んできた酒を、2015年末に断った。昨年秋には「濁酒地獄」から抜け出した苦闘の日々をコミカルに書いたエッセー「しらふで生きる」(幻冬舎)を発表。これが9刷3万8千部と売れている。担当編集者は読者カードの感想などから、「お酒をやめたい人がこんなに多いんだと実感した」という。 断酒は、どう生きるかという人生哲学と切り離せない。町田さんは、「常識を疑いたい」という思いから出発した。「正月だから普通飲むでしょうとか、そういう常識を疑ってみたかった」 酒をやめたことで、創作の際の複雑な思考もより粘り強くできるようになったほか、犬や猫の世話や部屋の掃除といった「雑事」も楽しく感じられるようになったという。「あくまでも体感ですが」 飲酒習慣ある人 減り続ける 近年、アルコール離れは進んでいる。国税庁の調べでは、酒類の消費量は1996年度の約966万キロリットルから17年度の約837万キロリットルまで低下。厚生労働省の調査では、「ほとんど飲まない・飲めない」人の割合は07年と17年を比べると、20代男性が約4割から約5割、30代男性が約3割から約4割へ増えた。週3日以上飲酒する「飲酒習慣」のある人は20代男性で97年に31%いたが、17年には16%まで下がった。 米国でも、80年以降に生まれたミレニアル世代を中心に酒を飲まない生き方に注目が集まる。 ニッセイ基礎研究所の久我尚子・主任研究員は「ミレニアル世代は効率を重視する傾向が強い。酒による快楽と、費やされる時間やお金の大きさ、自己を制御できなくなるデメリットなどを比較し、コストパフォーマンスが低い娯楽と判断しているのでは」とみる。 ベストセラー「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」で物を持たない生き方「ミニマリズム」のブームを起こした元編集者の佐々木典士さん(40)も3年前に酒を断った。早起きがしやすくなり、午前5時からヨガや執筆をする規則正しい生活を送ってきた。「激減した喫煙者のように、飲酒をする人は未来には少数派になっていく」と佐々木さんはみる。 断酒は、簡単にできるものではない。「飲みたい!」という欲望は、定期的にわきあがってくる。どうやって抑えればいいのか。記事の後半では町田康さんが、自らの禁酒の日々や飲まずに済むコツを、詳しく語ってくれます。 仕事に専念したいという理由で… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル