大規模災害時、被災者が直面する問題の一つに「水洗トイレ」がある。断水や下水管の破損によって、家庭のトイレが使えなくなったら――。ふだんは当たり前に使えるトイレが、災害時には命や健康に直結する問題になりかねない。 「我々の排泄(はいせつ)は、ストレスに敏感です。非常事態では大きなストレスを感じるため、緊張を減らす工夫が必要になります」 トイレの設備会社を経営し、水を使わないトイレの啓発に取り組む長谷川高士さん(45)=愛知県碧南市=は、そう指摘する。 緊張とはどういうことなのだろう。記者は、実際に携帯トイレを購入して自宅の洋式トイレで試すことにした。 携帯トイレは、主に洋式便器に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人気の貸し出し「1年待ち」 蔵書選びは1冊5分の世界
作家・小川糸さんの小説「ライオンのおやつ」。全国の書店員が選ぶ今年の本屋大賞2位の人気作に、新潟市立の図書館全体で523件の貸し出し予約が入っている(9日現在)。 新潟市立図書館は19の図書館とその他の施設で蔵書を共有しており、「ライオンのおやつ」は全施設で20冊。1回あたり最大2週間の貸出期間や、予約者が受け取るまでの取り置き期間などを考えると、予約者全員が読むには、今のままでは計算上、約1年かかる。予約数は「ライオンのおやつ」だけ多いのではなく、それを上回る本もある。 市立ほんぽーと中央図書館(中央区)を週1回利用している東区の女性(67)も、2018年の本屋大賞受賞作「かがみの孤城」(辻村深月さん著)を昨年2月に予約し、借りられたのは今年1月。そこまで待ってでも、「買っちゃうと荷物になっちゃう」から貸し出しを希望するのだという。 人気本以外の資料収集・保存も大事な役割 予約の多い本は蔵書をもっと増やせないものか。市立図書館運営の中心となっている中央図書館の吉田英津子館長は「限られた費用で幅広い分野の資料を収集する必要がある」と特定図書に購入費を集中できない理由を説明する。予約はベストセラーや受賞作、映画の原作などに集まるが、郷土資料や行政資料などの収集・保存も図書館の役割。市立図書館は、同じ本の所蔵数は「児童図書や郷土資料、行政資料以外は1館1冊」が原則という。 市立図書館の利用は活発なようだ。中央図書館によると、18年度の登録者は14万2679人で、1人あたりの貸出数(約30・09点)は政令指定市の平均(約19・21点)を上回る。市民1人あたり換算の貸出数(約5・43点)も政令指定市平均(約4・49点)より多い。 それでも、新潟市立図書館の資料購入費は減っている。18年度は約1億1350万円(予算)で、08年度より約8340万円少ない。「市の財政も厳しいため、資料購入費の確保が厳しくなっている。同じタイトルを複数購入するのではなく、タイトル数を増やすように工夫している」(吉田館長)そうだ。 蔵書は週1回の「選書会議」で選ぶという。3月下旬の同会議。司書ら約15人の職員が、各館やホームページ上で利用者から希望のあった本を購入するかどうかを話し合っていた。 「選書」1冊あたり5分で真剣に議論 1冊あたり約5分。希望のあっ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
運輸審議会、トラック運送の運賃「適当である」と答申 法改正で(レスポンス)
国土交通省は4月14日、運輸審議会が国土交通大臣の諮問した一般貨物自動車運送事業での標準的な運賃について、「適当である」と答申したと発表した。 ドライバー不足で物流が滞ることのないよう、ドライバーの労働条件を改善するため、標準的な運賃の告示制度の導入するなどの改正貨物自動車運送事業法が施行された。トラック運送事業者の大半が中小事業者で、荷主に対する交渉力が弱いことから、必要なコストに見合った対価を収受しにくいため、適切な対価を収受する環境を整える。 国土交通省は、導入を目指して、地域ごとに設定した標準的な運賃が一般貨物自動車運送事業での適正な原価、適正な利潤を基準となっているかを、運輸審議会に諮問していた。 運輸審議会では、国土交通省が示した標準的な運賃が車種の違い、地域差、料金の取扱い、帰り荷の取扱いなどを考慮して効率的な経営を行っている事業者のデータを使って事業者へのヒアリングも実施して評価した。この結果、適正な原価と利潤が基準となっており、標準的な運賃として定めることが適当と答申した。 また、運輸審議会では、国土交通省に対して、標準的な運賃の算出方法について早期にわかりやすく丁寧に解説するなど、事業者に対して必要な指導・助言することや、標準的な運賃導入による効果が下請け事業者やドライバーに対して還元されるよう、事業者の取り組みを定期的に評価・分析し、結果を踏まえて必要な措置をとることなどを要望した。 国土交通省は答申を受けて法令を改正する。 レスポンス レスポンス編集部 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「首くくるような覚悟」飲食店の悲鳴 売り上げ95%減の店も(西日本新聞)
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛、会食の減少で飲食店の資金繰りが急速に悪化している。金融機関の融資相談窓口には事業者が殺到、審査数が急増して対応に追われる。14日からは福岡県が営業時間短縮を要請。歓送迎会シーズンで書き入れ時の3、4月に売り上げが激減した事業者からは「首をくくるような覚悟」と悲痛な声も上がる。 【写真】タオル生地でマスク、注文20万枚超「驚いた」 「売り上げ次第では人件費や家賃で赤字。実質、閉めてくださいと言われているようなもの」。福岡市博多区の居酒屋「博多壱」の藤尾典一代表(41)は、14日に始まった飲食店の営業短縮要請をそう受け止めた。福岡県が外出自粛を呼び掛けた3月28日に来店客が初めてゼロとなり、4月11日から当面休業中だ。 「今は借りられるだけ資金を集めたい」 もつ鍋や水炊きなど博多の代表的な料理が売りの博多壱には、韓国人客や出張客が多く訪れていた。それがコロナ感染拡大による訪日客数の減少や企業の出張自粛の影響で、2月の売り上げは前年比2割減。3月上旬に国が中小企業の資金繰りを支援する融資「セーフティネット保証4号」を申し込み、西日本シティ銀行から700万円を借り入れた。 「4月はずれ込んだ3月の宴会が入ると見込んだが、より悪くなった」。3月の売り上げは5割以上落ち、4月は現時点で95%減だ。藤尾代表は「福岡市の家賃補助も申請予定だが、今は借りられるだけ資金を集めたい」と複数の金融機関に約1年分の経費に当たる4千万円の追加融資を申し込んでいるが、満額を得られるかは不透明という。 日本政策金融公庫の融資相談「4月は現時点で13~14倍のペース」 無利子で融資する日本政策金融公庫は、福岡県内で3月末までに4721件の融資相談を受けた。福岡支店の中谷正一支店長は「3月は前年比の6~7倍、4月は現時点で13~14倍のペース。勢いは全然止まっていない」と説明する。 審査では提出書類を簡略化し、職員を総動員しているが、融資を決めた承諾件数は2807件にとどまる。「多くの企業を助けたい。これまで申し込みの9割超は承諾している」と語る。郵送も受け付けている。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
治療後に再び陽性に 陰性で退院の30代女性 福岡(西日本新聞)
福岡県は14日、飯塚市で感染後に治療を受けて陰性となっていた30代女性が、再び陽性となったと発表した。こうした事例は県内では初めてという。 【画像】新型コロナウイルス感染症の検査の流れ 県によると、女性は3月24日に夫とともに陽性となり入院。陰性を確認後、今月8日に退院していた。だが、12日に発熱があり、保健所に相談していたとみられる。県は退院後1週間の自宅待機を要請しており、「ウイルスが残っていたのか、再び感染したのか調査中」としている。 (前田倫之) 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
雇用維持に配慮を—政府が業界に要請、助成金の活用を呼び掛け 新型コロナウイルスの感染拡大で(レスポンス)
経済産業省は4月14日、新型コロナウイルスの感染拡大で経済全般への甚大な影響が及んでいることを踏まえ、雇用維持に関して適切に配慮するよう、厚生労働大臣、総務大臣、法務大臣、文部科学大臣との連名で関係団体に要請すると発表した。 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、人や物の動きが停滞、事業活動を縮小せざるを得ない事業者が相次いでおり、経済全般に甚大な影響が及んでいる。これに伴って派遣社員や契約社員などの雇止めや解雇など、人員削減に踏み切る企業が相次ぐ可能性がある。 経済産業省などは、事業継続や雇用維持に向け、緊急経済対策として打ち出した資金繰り支援策や拡充された雇用調整助成金を活用して、従業員の雇用維持に努め、新入社員については将来の戦力として雇用を維持することを求めている。また、職を失った人の雇入れや、新卒者を対象とした求人を積極的に実施することや、障害者の雇用の安定に向けて特段配慮し、外国人労働者についても日本人と同様の配慮することなどを求めている。 さらに、契約社員やパートタイム労働者、派遣労働者の解雇、雇止めや安易な労働者派遣契約解除をしないことや、やむを得ず解雇、雇止めする場合でも、社員寮に入居している労働者については離職後も一定期間の入居を求めるなどの配慮を求めている。 レスポンス レスポンス編集部 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
高須院長、トランプ大統領のWHOへの拠出停止に賛同…「ついにやった。日本も続け!」(スポーツ報知)
高須克弥院長 高須クリニックの高須克弥院長が15日、自身のツイッターを更新した。 トランプ米大統領が14日に世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルスへの対応を検証する間、拠出を停止すると発表した。 【写真】元知事は異議「何という指導者だ」トランプ大統領のWHOへの拠出停止に これに高須氏はツイッターで「ついにやったトランプ。日本も続け!」とつづっていた。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
志位和夫氏、首相の最も手厚い補償発言「フェイク」(日刊スポーツ)
安倍晋三首相が、新型コロナウイルスにともなう政府の休業補償について「世界で最も手厚い」と述べたとする報道を受け、ネット上でも疑問の声が噴出している。 【写真】緊急事態を宣言した安倍首相 国民民主党の小沢一郎衆院議員は15日、ツイッターを更新。13日の自民党役員会での安倍首相の発言を報じたNHKの記事を貼り付け、「休業に対して補償を行っている国は世界に例がなく、わが国の支援は世界で最も手厚い」と、安倍首相の発言箇所を引用し、「総理は本気で言っているのだろうか? たちの悪い何かの冗談だろうか? もはや正気の沙汰とは思われない」と批判した。 共産党の志位和夫委員長は「首相『日本は世界で最も手厚い支援』と。英国=労働者・自営業者・フリーランスに賃金・所得の80%を補償。日本=政府のいう雇用調整助成金の助成率を9割引き上げでも、支払われるのは賃金の6割だから、60%×90%=54%」と、各国の補償と比較した上で、「首相の発言はフェイク」と断じ、「『世界で最も…』というなら8割補償を行え!」とした。 また、音楽家の大友良英氏は「いったいこの人はどういう人なんだろう。周りの音楽舞台関係で休業保証や給付を受けたものは現時点で1人もいない。廃業覚悟で休業して感染対策をしてるときに…」と、あきれ返った。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
ナチュラルな性、生き様つづる 紗倉まなさん描く純文学
現役の人気AV女優が書いた純文学小説が話題になっている。紗倉まなさん(27)の「春、死なん」(講談社)。有名書店の売り上げベスト10にも入り、質の高い文学作品として評価されている。紗倉さんの多彩な実像に迫った。(編集委員・市田隆) 幼い頃は作文が苦手だった 表題作は、妻に先立たれた後、目の不調、尽きせぬ性欲を抱えながら、二世帯住宅の息子家族との関係もうまくいかない70歳の男性が主人公。鬱屈(うっくつ)した日々から再生のきっかけをつかむまでの物語だ。 私は、講談社の老舗文芸誌「群像」(2018年10月号)に掲載された作品を読んだ際、人間心理のあやを切り取る描写力に感嘆した。近い時期に文芸誌で発表された、ある芥川賞候補作品より上質と感じた。読書面で書評委員を務めた経験や、長年の趣味の文芸誌購読で多くの若手作家の作品に接してきた中でも鮮烈な印象だった。 AV女優をしながら「なぜこの純文学作品を生み出せたのか」。その人となりに触れてみたいと思い、2回計約2時間、紗倉さんに話を聞いた。 「本は好きだったんですか」。こう尋ねると、幼い頃から小説に親しんだ文学少女ではなかったと言う。小学生のころから作文が苦手で、本を読みたいとも思わなかった。 「小学校で読書感想文を書くと先生から酷評されてばかり。正当に読めてない、感想に適していないとか。書いたり、読んだりはコンプレックスでした」 転機は「中毒性ある文章」との出会い 転機は高専3年生の時に訪れた… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
阪大病院、防護服足りずポリ袋で代用 雨がっぱも入手難
大阪大学病院(大阪府吹田市)で新型コロナウイルスに感染した患者への対応時に使う防護服が足りなくなり、ポリ袋で代用品をつくり始めた。イタリアなどの病院でも防護服の代わりにポリ袋をまとう姿が報道されている。 病院や大学の広報担当者によると、ポリ袋を加工して代用の防護服を作っているという。それを実際に使っているかどうかは取材に対して明らかにしていない。防護服は1人の患者につき1枚ずつ使い捨てで使用するため、消費量が多くなっている。 この日、コロナ対応で行政や医療関係者が集まる会合が大阪市内であり、そこで阪大関係者が明らかにしたという。「雨がっぱの方が簡単に着られるからいい。でも、いま雨がっぱも売っていない」という趣旨の意見も出たという。 大阪府は防護服の代わりとする… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル