花を身につけ、性暴力に抗議する「フラワーデモ」。2019年3月に相次いだ4件の性犯罪事件の無罪判決をきっかけに始まった社会運動だ。2019年4月11日に東京と大阪で開催されたのを皮切りに、この1年間で全国すべての都道府県に広がり、参加者はのべ1万人を超えた。 最初の「フラワーデモ」開催から1年となる2020年4月11日、これまでの軌跡をまとめた『フラワーデモを記録する』(エトセトラブックス)が出版される。 「フラワーデモ」の呼びかけ人のひとりで、エトセトラブックスの松尾亜紀子さんは「何が起きたか知りたくて、この本を作りました」と話す。本では、ジャーナリストや弁護士の寄稿のほか、47都道府県の主催者のふり返りやスピーチの再録が収録されている。 集まった人々は、自らの性被害経験と思いを語り出した。松尾さんはこの現象に驚きつつ、「被害者が声をあげた運動であると同時に、被害者の声を聞くという社会運動だったと思う」とこの1年を振り返る。 松尾さん、そしてフラワーデモ名古屋の主催者である具ゆりさんに話を聞いた。 ●「何かせずにはいられないので、集まろう」 フラワーデモのきっかけのひとつとなったのは、福岡地裁久留米支部が3月12日、サークルと称した飲み会で酩酊した女性への準強姦の罪に問われた男性に無罪判決を言い渡したという報道だった(控訴審で懲役4年の判決、被告側が上告中)。 無罪判決を報じる毎日新聞の記事が流れると、ネットでは女性たちから「なぜこれが無罪なのか」と疑問の声があふれた。 一方、法曹界の一部からは、報道は断片的な情報であり、判決全文を読まずに批判するのは慎重になるべきだという指摘も上がった。松尾さんは「揶揄するような口調がほとんどで、騒いでいる私たちを牽制するようだった」と話す。 「やっぱり批判を口にしてはいけないのかな、と怒りの気持ちや声が潰されると感じました。でも『怒っていいんだ』と声を上げないと、なかったことにされてしまう。個人的には、伊藤詩織さんが最初に訴え出た時に、一緒に声を上げられなかったことへの悔やみもずっとあったんです」 「何かせずにはいられないので、集まろう」。作家の北原みのりさんと松尾さんは3月末に会い、性暴力、そして被害者を救わない不当な判決に抗議するとして、4月11日のデモ開催を決めた。 デモ当日、事前に声をかけた10人ほどがスピーチをした。その中で、最後に話した女性が、自分の性被害経験を明かし、こんな社会を変えなければいけないと訴えた。その影響もあってか、その後、参加者が次々と自らの性被害を語りはじめた。 「フラワーデモは『性被害を語る場所』という報道がよくなされてきましたが、私たちは最初から一貫して性暴力に抗議するという目的でやっています。みなさん自分の性被害を語ることで、現状に対して社会に抗議しているんだと思います」 ●皆が聞いてくれるという空気があった 松尾さんが驚いたのは、4月11日の開催後、5月に福岡、6月にはさらに9都市と、全国に「フラワーデモ」が広がっていったことだ。 運動が広がったその根底には何があるのか。松尾さんは「『今、この現状を変えないと』という思いがあるのではないか」とみる。 「もともと地元で女性運動をしてきた人たちが始めるケースもあれば、デモや運動はしたことがないけど一人でも始めたいという人までいました。SNSによって日本の怒りの声は可視化されましたが、SNSの外で抗議の声をあげるタイミングだったと思います」 参加者の中には「初めて自分の被害について話せました」と話す人もいる。これまで被害者が沈黙を強いられてきたということなのか。そう尋ねると、松尾さんは「話しても信じてもらえなかったことが多かったのではないでしょうか」と話す。 「皆が被害者の話を聞いてこなかった。被害者を信じ、被害者側でものを見てこなかった。それが『フラワーデモ』では、皆が聞いてくれるという空気があった。だからこそ、語れたんだと思います」 こうした流れには、名古屋の主催者で、カウンセラー歴20年あまりになる具さんも驚いたという。 「カウンセリングルームの中ですら、性被害について語り出すことは容易ではありません。なので、私の中でも、被害者はなかなか語り出せないものと思っていました。でも、フラワーデモを通じて、#withyouの気持ちがある場所では、誰も黙る必要がないんだと感じました」 ●「フラワーデモ」のこれから 2019年4月11日から「ひとまず1年間」と始まった「フラワーデモ」。2020年3月8日の「国際女性デー」にあわせた3月の東京開催は、新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンラインデモとなったが、ニコニコ動画での総視聴者数は約6000人にのぼった。 今後はどうするのだろうか。松尾さんに尋ねると、「全然終われないですね」と力強い言葉が返ってきた。 「この場所がなくなるのは辛いと言ってくれる参加者もいる。私たちがここでやめるわけにはいかない。2020年3月までに全国で立ち上げるという目標は達成し、性暴力に抗議をしなければいけない時には、いつでも開催できるという体制になった」。毎月11日はどこかでフラワーデモを開催する形にしていくという。 全国に散らばる主催者はLINEやZoomでつながり、頻繁に連絡を取り合ってきた。具さんも「metooは広がらないとか言われてきたけど、伊藤詩織さんの訴えから地殻変動は起こっていた。フラワーデモによって、一つのネットワークを生み出した一年だったと思う」と振り返る。 3月31日には、性犯罪に関する刑法の要件を議論する検討会が設置され、フラワーデモとも連帯してきた、刑法改正を求める被害当事者団体・一般社団法人Spring代表理事の山本潤さんがメンバーに入った。松尾さんは言う。 「声をあげることをやめたら、またなかったことにされてしまう。社会に聞く力はついたかもしれないけど、性暴力はそこにあるまま。被害者が救われる社会までは、まだまだです」 (本の利益はすベて、今後のフラワーデモおよび、一般社団法人Springの活動費に充てられる) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
福岡県で1日最多の39人感染 計289人に、5例目のクラスターも(西日本新聞)
福岡県で10日、新たに39人の新型コロナウイルス感染が確認された。1日の感染者数としては最多。県内の感染者は計289人となった。 【動画】手作りガーゼマスク10分で完成 福岡市の感染者は26人。クラスター(感染者集団)が発生していた福岡記念病院(早良区)では、新たに看護師ら職員3人と入院患者5人の陽性が判明。同病院の感染者は計24人となった。同じくクラスターが確認されていた介護老人保健施設「楽陽園」(博多区)では入所者と看護師の計3人の感染が分かった。楽陽園の感染者は計16人。 同じ介護福祉施設グループの有料老人ホーム3施設(東区、新宮町)では、入所者4人の感染を新たに確認。同グループ内での感染者は計16人となった。 また、市は公的医療保険を適用した民間検査機関によるPCR検査で、博多区の20代女性会社員の陽性が確認されたことを明らかにした。 一方、県は豊前市で3月末に感染が判明した40代女性の経営する店が美容室だと明らかにし、今月9日までに客などを含め計5人が感染したとして、県内5例目のクラスターが発生したと判断した。 熊本市は同市東区の20代男性会社役員の感染を確認した。男性は3月22日から仕事で東京に滞在、今月1日に空路で熊本へ戻ったという。 大分県は同県由布市に滞在していた福岡県の60代女性施設職員の感染を発表。女性は5日から由布市の別荘に滞在していた。 長崎県佐世保市は市内の60代女性会社員の感染を確認した。1日に感染が判明した男性の妻。 (新型コロナ取材班) 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「わに塚の桜」八ケ岳背に咲く畑の中の一本桜(日刊スポーツ)
<それでも、桜は咲く~山梨・韮崎市~> 山梨県韮崎市を車で走っていると、のどかな畑が広がる風景の中に、突如ポツンと一軒家ならぬ一本桜が現れる。推定樹齢は300年を超え、樹高は17メートルにもなる見事なエドヒガンザクラだ。 テレビドラマのタイトルバックに採用されたこともあり「わに塚の桜」と呼ばれて長年地元の人たちに愛され続けてきた。晴れ渡った日には富士山や八ケ岳を背に美しい姿を見せてくれる。この日は西日を浴びて神々しく輝いていた。 <撮影データ>4月2日午後3時36分 キヤノン「EOS-1DX」 8-15ミリフィッシュアイ(焦点距離8ミリ) ISO感度100 シャッタースピード250分の1 絞り8 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
長岡花火大会が戦後初の中止に 日本三大花火の一つ
新潟県長岡市は10日、日本三大花火の一つとされ、8月に開催予定だった「長岡まつり大花火大会(長岡花火)」を中止すると発表した。中止は戦後初めて。磯田達伸市長は「新型コロナウイルスの終息が見通せない。残念ではあるが、長岡花火が感染拡大源になるわけにはいかない」と話した。 長岡花火は1879年に始まったとされる。日中戦争激化などの影響で1938年に中止されたが、45年8月1日の長岡空襲の慰霊と復興を祈念して47年に復活。来場者は2日間で延べ100万人を超える。毎年8月2~3日に行われている。(伊丹和弘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
足利家「花の御所」の庭石か 室町殿跡で巨大な石が出土
将軍家の絶大な権力示す資料か 「花の御所」と呼ばれた室町時代(1336~1573)の足利家の邸宅「室町殿(むろまちどの)」跡(京都市上京区)で、庭園に使われたとみられる長径3メートル近い石や、池の一部が見つかった。京都市埋蔵文化財研究所が10日発表した。専門家によると、ほかの庭園跡では例のない石の大きさといい、将軍家の絶大な権力を示す貴重な資料とみている。 室町殿は、室町幕府の3代将軍だった足利義満(1358~1408)が1381年に完成させ、歴代将軍の住居や統治の拠点として使われた。推定範囲は東京ドームの半分強の約7600坪。正門が室町通りに面していたため、この名が付いた。その姿は、国宝「上杉本 洛中洛外図屛風(びょうぶ)」にも描かれている。 今の京都市でいえば、中心部を南北に走る烏丸通沿いにあり、京都御所や同志社大のそばにあったとされる。発掘調査の現場は、カフェや保育園が立ち並ぶ一角にあり、4月3日に取材で現場に入ると2メートル近い大きな穴の底に、当時の遺構があるのが見えた。 今回の発見で特に重要とされるのは、室町殿の推定範囲の南東部分で見つかった八つの石だ。長径95センチ~2・7メートルで、重さは最大で推定9・8トンある。 このうち七つは、互いに近接した状態で見つかった。滝をイメージした「滝石組」とみられる配置。そのあたりを水が流れていた形跡はなかったため、枯れ滝だった可能性がある。 研究所は、いずれも室町殿の庭石として、大きな池のへり部分に使われたと推定。石が埋まっていた層から出土した土器の分析から、銀閣寺の建設にも関わった8代将軍義政(1436~90)の時代に置かれたとみている。石の大きさから、遠くから運ぶのは難しかったと考えられ、京都市近辺から高野川を使って運ばれた可能性もあるという。 信長も手にした「天下の名石」超える大きさ ちなみに、京都市伏見区の醍醐… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大林宣彦監督、晩年の警鐘 「日本人はなぜ忘れるのか」
〈評伝〉大林宣彦さん死去 大林さんの最後の作品になった「海辺の映画館―キネマの玉手箱」を試写で見た山田洋次監督がこんな感想を述べた。「監督というのは年を取るほど調子が悪くなるものだが、一番良いものをお作りになった」 戦争と映画。2大テーマを掲げた3時間の超大作には、大林さんの言いたいことがぎゅうぎゅうに詰まっている。まさに集大成と言うにふさわしい。 そもそも前作「花筐/HANAGATAMI」も集大成だった。40年前に書いた脚本の念願の映画化。しかし撮影開始の前日、肺がんで余命を告知され、文字通り命懸けで完成させた。 「海辺の映画館」は久々に故郷… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
動画解説 4月11日(土) ウェザーニュース お天気キャスター解説(ウェザーニュース)
ウェザーニュース 4月11日(土)の天気を、ウェザーニュースキャスター檜山沙耶がお伝えします。 午前中は晴れるところが多いですが、午後は所々で傘の出番です。西日本では午後天気が崩れ、しだいに雨が降り出します。静岡県や関東でもニワカ雨にお気をつけください。日本海の低気圧が東進し、北日本もしだいに天気が崩れます。東北北部では夕方以降本降りになり、雷やアラレを伴う恐れがあるため、もし家を出る際は丈夫な傘をお持ちください。週明けは発達した低気圧の影響で西・東日本で荒天の恐れがあるので、早めに雨風への対策は済ませた方が良さそうです。 お仕事の方もお休みの方も、毎日お疲れ様です。日々のお疲れを癒しながら、素敵な土曜日をお過ごしください^^ ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
患者2割のみ他人へ感染 日本の調査で判明とWHO(共同通信)
【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するライアン氏は10日の記者会見で、新型コロナウイルスを巡り、クラスター(感染者の集団)を追跡する手法に重点を置く日本での調査から得られた情報として「患者の5人に1人からしか、他人には感染していないことが分かった」と紹介した。 東京をはじめとした地域で、感染経路が判明していない例が多く発生していることについては「好ましくはない」としながらも、当局が諦めずに丹念に追跡を続けていることを高く評価した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
大阪府が「休業要請リスト」公表 映画館、ネットカフェなど詳細一覧(THE PAGE)
4月下旬の判断予定から前倒し 緊急事態宣言を受け、娯楽施設などに対する休業要請について大阪府は10日、対象となる事業者のリストを公表した。大阪府の吉村洋文知事は、7日の緊急事態宣言が出された後の記者会見で「外出自粛要請の効果を見極めた上で4月下旬に要請を出すか判断する」としていたが、大阪府内で新型コロナウイルスの感染者が急増していることなどから、前倒しでのリスト公表となった。13日に開かれる「大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」で正式に判断するとしている。 【映像】施設に対しての要請について「4月下旬ごろに判断したい」と述べていた吉村知事 基本的に休止を要請しない施設 大阪府が発表した「施設の使用制限の考え方」については次の通り。 <基本的に休止を要請しない施設> (適切な感染防止対策の協力を要請<特措法第24条第9項>) ・医療施設(病院、診療所、薬局など) ・生活必需物資販売施設(卸売市場、食料品売場、百貨店・ホームセンター、スーパーマーケット等における生活必需物資売場、コンビニエンスストアなど ) ・食事提供施設(飲食店<居酒屋を含む>、料理店、喫茶店など<宅配・テークアウトサービスを含む>。ただし、営業時間については、午前5時~午後8時の間の営業を要請し、酒類の提供は午後7時までとすることを要請<宅配・テークアウトサービスは除く>) ・住宅、宿泊施設(ホテルまたは旅館、共同住宅、寄宿舎または下宿など) ・交通機関など(バス、タクシー、レンタカー、鉄道、船舶、航空機、物流サービス<宅配>)など ・工場など(工場、作業場など) ・金融機関・官公署など(銀行、証券取引所、証券会社、保険、官公署、事務所など) ・その他(メディア、葬儀場、銭湯、質屋、獣医、理美容、ランドリー、ごみ処理関係など) ・社会福祉施設など(保育所、学童クラブ、介護老人保健施設その他、これらに類する福祉サービスまたは保健医療サービスを提供する施設)<通所又は短期間の入所の利用者については、家庭での対応が可能な場合には、可能な限り、利用の自粛を要請> 次ページは:基本的に休止を要請する施設 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
毎年200万人来場の夏の風物詩が…「仙台七夕まつり」中止(スポーツ報知)
8月6日から8日にかけて開催が予定されていた「仙台七夕まつり」が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ観点から中止になった。主催する協賛会が10日、発表した。併せて前日の「第51回仙台七夕花火祭」も中止となった。 毎年約200万人以上が来場する仙台七夕まつりは、東北の夏の風物詩。その起源は、仙台藩祖・伊達政宗公が「婦女の文化向上のために七夕を奨励した」400年以上前まで遡る。戦後1946年に現在の形でまつりがはじまり、仙台市中心部および周辺の地域商店街を会場に、街中が色鮮やかな七夕飾りで埋め尽くされる星祭りとして全国に名をはせてきた。中止決定について、協賛会は公式サイトに「元来、仙台七夕まつりは『願い』の祭りです。今後、世界中の皆様が一日も早く心穏やかな生活を取り戻せるようご祈念申し上げます」などと記した。 報知新聞社 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース