山形県の最上川などが氾濫(はんらん)した7月末の豪雨で、同県内では住宅約700棟が浸水被害を受けたが、亡くなった人はいなかった。人家を巻き込む大規模な土砂災害が起きなかったことに加え、行政と住民の素早い避難行動が奏功した。河川事務所が通常伝えるより先の水位予測を伝えてもいた。全国各地で多数が犠牲になる災害が相次ぐ中、専門家はコミュニティーの力を評価する。 7月28日からの豪雨により、最上川流域3地点で24時間降水量の観測史上最大を更新。最上川の大規模な氾濫は、1967(昭和42)年の羽越水害以来だ。最初に水があふれたのは同日午後2時過ぎ、山形県中央部の大江町左沢(あてらざわ)の百目木(どめき)地区だった。 町はその1時間前、同地区の17世帯49人に絞って避難勧告を発令。五十嵐大朗・町総務課長は「危機が迫っていることを強く意識してもらうため、ピンポイントで出した」。 同地区が含まれる左沢1区の鴨田徳康区長(66)は、避難対象の家々を回って口頭で避難を呼びかけた。2年前に自主防災組織が作られ、日頃から避難訓練を続けていた。住民も「いつもの大雨とは違う」と感じたため、全員が避難したという。鴨田区長は「町と一緒に迅速に動けた結果」と振り返る。 下流にある大石田町では、翌2… 980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
毎朝自分の名前を確認、初対面状態の母親に挨拶 “41年”を失った当事者に聞く「記憶喪失」(ABEMA TIMES)
ある日を境に記憶を失った1人の男性がいる。沖縄県在住の大庭英俊さん、55歳。大庭さんは2006年、それまでの記憶を失った状態で病院のベッドで目を覚ました。 【映像】当事者に聞く「記憶喪失」 「『名前何だっけ…俺』と思ったのが初め。この手の持ち主が誰なのかわからないから、パニックに陥っている状態だった」(大庭さん) 仕事中に急性心筋梗塞で突然倒れた大庭さんは、13分間もの心停止からなんとか蘇生し一命を取り留めるが、その際「高次脳機能障害」を発症。高次脳機能障害は、脳が著しくダメージを受けることにより様々な障害を引き起こす状態。その1つが記憶障害で、大庭さんは41年分の記憶を失った。 「どこの生まれでどこの育ちかもわからない。家族がいるのかどうかも覚えていなく、強い恐怖感にさいなまれた」(同) 大庭さんの背負った障害はそれだけではなかった。脳がダメージを受ける前の記憶を失うことを「逆行性健忘」という。対して、新しい記憶を作り出すことができないのが「前向性健忘」。大庭さんはこの前向性健忘も併せて持っていた。つまり、今日起きた出来事も明日にはほとんど忘れてしまう。 「目が覚めて最初にするのは、免許証をA4まで拡大コピーしたものを張り付けてあるので、それで名前をまず把握する」(同) 毎日がゼロからのスタート。そのため、一日中メモが欠かせない。そこに書かれた言葉を頼りに、自分と向き合う日々が続いている。 そんな中、不思議と忘れることなく覚えているものがある。「なぜか音楽の知識に関する記憶だけは扉が開いた」と大庭さん。子どもの頃から続けていた音楽。41歳で記憶を失うまで、音楽講師として活動していた。 「自分が担当している楽器はホルン。僕自身は僕という体の器の中で置いてけぼりにされているような感覚。体が自然に反応して、楽譜を見て音を出して演奏してしまっている」(同) 忘れてしまう記憶と無意識に覚えている記憶。なぜこのようなことが起こるのか。脳医学に詳しい専門家に聞いた。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
台風5号 九州北部に最接近 6号に次いで7号も発生へ(tenki.jp)
台風5号はきょう10日の夕方にかけて九州北部に最接近。きょう正午に台風6号が発生したばかりですが、さらに小笠原諸島の近海にある台風の卵「熱帯低気圧」があすまでに台風に変わる見込みです。 台風5号 九州北部に最接近 台風5号は午後1時現在、長崎県対馬市の西南西の海上にあって、1時間に50キロの速さで北北東に進んでいます。また九州全域と中国・四国の一部が風速15メートル以上の強風域に入っています。 10日午後1時40分までに観測された風と雨 長崎市野母崎で最大風速18.7メートル(9:02)、最大瞬間風速は30.8メートル(10:06)と、何かにつかまらないと立っていられないような強い風が吹きました。またけさから局地的に発達した雨雲がかかり、鹿児島県十島村中之島で1時間に38.5ミリの激しい雨(午前8時35分まで)が降りました。 四国の太平洋側でも雨脚の強まっている所があり、高知県佐川町では午後1時40分までの1時間に50.5ミリの非常に激しい雨が観測されています。 台風5号 今後の進路 警戒事項 台風5号は夕方にかけて九州北部に最も接近。次第に進路を東よりに変えて対馬海峡から朝鮮半島付近へ進んだ後、今夜には日本海へ進む見込みです。 九州北部の雨や風のピークは夕方にかけてとみられます。 【風】 九州北部で予想される最大瞬間風速は海上で35メートル、陸上で25メートル。 九州西海上と対馬海峡は夜のはじめ頃にかけて暴風となり、海上ではうねりを伴い大しけとなるでしょう。 【雨】 九州北部や四国の太平洋側では断続的に激しい雨が降り、滝のような非常に激しい雨の降る所もあるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風に注意して下さい。 8月 台風発生 ハイペース 8月に入ってハイペースで台風が発生しています。8月1日から10日までに発生した台風は4つ。まだまだ台風シーズンは続きます。あすまでに新たな台風が発生するでしょう。 きょう10日正午に南シナ海で発生した台風6号は、今後台湾の西の海上を北上する予想です。さらにあす11日までに小笠原諸島の近海にある熱帯低気圧が台風に変わるでしょう。小笠原諸島の近海にある熱帯低気圧は西へ進む予想です。今後の情報にご注意下さい。 日本気象協会 本社 青山 亜紀子 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
猛暑、富山市で38.4度を記録 全国の最高気温更新(共同通信)
10日の本州付近は太平洋高気圧に広く覆われ、各地で気温が上昇した。富山市では38.4度を記録し、同市で6日に観測された37.5度を抜いて今年の全国最高気温を更新した。11日も全国的に厳しい暑さが続く見通しで、気象庁は熱中症対策を呼び掛けている。 気象庁によると、他に最高気温は石川県小松市や福井県小浜市、岐阜県多治見市、堺市、奈良市で37度を超えた。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
コロナ終息願い水田にアート 妖怪アマビエがくっきり
南九州市川辺町の水田で、品種の違う稲を植えて文字や絵を描く「田んぼアート」が見ごろを迎えている。地元農家でつくる農事組合法人「たべた」の企画で2011年に始められた恒例行事で、今年で10回目。 コロナ禍の今年は、田部田地区の水田に「コロナにまけるな」の文字や疫病よけの妖怪アマビエが描かれ、聖火を持った市のキャラクター「お茶むらい」も登場。高さ約9メートルの見学用やぐらもあり、「コロナ終息を願いながら、眺めてもらえたら」と実行委員会の大薗秀己さん。やぐらは午前8時から午後7時まで利用できる。 拡大する道の駅川辺やすらぎの郷の開館20年を祝った田んぼアート=2020年7月31日午後1時15分、いずれも南九州市川辺町、全日写連・浜田米広さん撮影 同町清水地区にある開館20年を迎えた道の駅「川辺やすらぎの郷」の近くの水田では、「20」の数字と同市の花・ヒマワリを組み合わせたデザインもあり、道の駅近くの小高い丘から見下ろせる。 いずれも10月上旬の収穫期まで楽しめるという。(町田正聡) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
厄介者→人気者 水族館でクラゲブーム、展示方法も進化
クラゲ人気を背景に、東京都内の水族館で水槽のリニューアルが続いている。「新たな見せ方」で来場者を楽しませている。 すみだ水族館(墨田区)では、平皿のように広く浅い長径7メートルのクラゲ水槽「ビッグシャーレ」が7月16日にお目見え。アクリルを隔てず、上からクラゲを眺められるのが特徴で、「クラゲ(海月)の由来でもある『海中に浮かぶ月』のような姿を見られる」と同館。「美しく見える展示」も意識し、LEDで色とりどりに照らされながら、同館で生まれた約500匹のミズクラゲがゆらゆらと泳ぐ。 中村雄介館長によると、数年前に行った来館者へのアンケートで、ペンギンについで人気だったのがクラゲだった。今回のリニューアルでは、クラゲエリアを2倍に拡張。繁殖も館内で行い、14種700匹のクラゲを展示する。 サンシャイン水族館(豊島区)では、7月9日にクラゲエリア「海月空感」がオープン。国内最大級となる横幅約14メートルの水槽「クラゲパノラマ」は見る人を囲むようにカーブし、視界全体がミズクラゲに覆われたような没入感を楽しめる。 同館が注目するのは、クラゲの… 980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナで「鎖国」の今、梅棹忠夫「北海道独立論」を読む
新型コロナウイルスの流行は、本州と北海道の距離を大きく広げた。人々の往来はめっきり減り、札幌・大通公園の観光客はまばらだ。確かに、独立した「島」である北海道は、日本国内のほかの地域との切断も容易だ。北海道外と道内を気兼ねなく行き来できた安寧な日々は、いつ戻ってくるのだろうか。 そんな思いにとらわれているうち、60年前に書かれたひとつの論文を思い出した。1960年安保で世情が大きく揺れる中、「日本の新世界、北海道をして、新世界の道をあゆましめよ。北海道の政治的自立をかんがえるべき時期がきているのではないか」と挑発的な提言を掲げた「北海道独立論」だ。 筆者は国立民族学博物館(大阪府吹田市)初代館長を務め、ロングセラー「知的生産の技術」(岩波新書)など数多くの著作で知られる戦後論壇の巨人・故梅棹忠夫氏。梅棹氏はなぜ「北海道独立論」を唱えたのか。彼の生誕100年・没後10年を迎えた今年、コロナ禍のもとで「独立論」はどう読まれるべきか――。戦後の言論人を研究する津田塾大学の葛西弘隆教授(政治学、思想史)に聞いた。(文中敬称略) 「文明の生態史観」で北海道捉えた独自視点 ――梅棹忠夫の「北海道独立論」にはどのような背景があったのでしょうか。 「梅棹は京都帝国大学(現京大)理学部出身の文化人類学・民族学者で、もともとは動物生態学の研究をしていました。戦時期日本の帝国支配のもとで学術調査チームの一員としてモンゴルや中国など各地を探検し、その流れで樺太(現サハリン)にも行きました。戦後もアフガニスタン、パキスタン、タイなどアジア各地のフィールドワークに携わっていました」 「その彼が1950年代後半以降、日本社会に目を向けるようになりました。『北海道独立論』は月刊誌・中央公論での『日本探検』という連載の一編として書かれたものです。発想の背後には、彼が提唱した、世界史を独自の枠組みで説明する『文明の生態史観』という仮説がありました。その文脈で彼は北海道に注目しました」 拡大する「北海道独立論」が収録された梅棹忠夫「日本探検」(講談社学術文庫) 「『文明の生態史観』のユニークな点は、動植物の生態分析の概念と方法を歴史文化研究に導入したところでした。ユーラシア大陸の両端に位置する西欧数カ国と日本を『高度に発達した文明国家』の第1地域とし、中国・ロシア・イスラム諸国などそれ以外を第2地域と規定しました。気候に恵まれ環境が安定していた第1地域の社会は、それぞれ封建制から革命を経てブルジョアが支配する資本主義体制へと遷移したのに対し、乾燥地帯などで破壊と征服の歴史を繰り返した第2地域では専制君主制や植民地体制を経て独裁者体制が形成された、とする史観です」 「ヨーロッパとアジアの対比で考える歴史観や、(戦後論壇で主流となっていた)マルクス主義の唯物史観に対抗する歴史解釈の枠組みとして、広く反響を巻き起こしました」 「第2次世界大戦後の日本の人… 980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
幻想的な「吊るし雲」が出現、山の日の富士山を飾る(ウェザーニュース)
連休最終日の今日は「山の日」です。富士山では朝日に照らされて輝く幻想的な「吊るし雲」が見られました。山頂付近には「笠雲」も見られています。 「吊るし雲」とは? 「吊るし雲」や「笠雲」は上空の風が強い時によく発生します。 本州南岸の太平洋高気圧の影響で、今朝富士山の上空3,000~4,000m付近では10m/s程度の強い西風が吹いていました。この強風の影響で「吊るし雲」や「笠雲」が発生したと考えられます。 午後は天気の急変に注意 「吊るし雲」や「笠雲」は良く天気下り坂のサインとされますが、今日の山梨県や静岡県は太平洋高気圧の影響で晴れる時間が長くなります。昼間は厳しい残暑になるので熱中症対策が欠かせません。 ただ、午後になると気温が上がり、大気の状態が不安定になります。山沿いを中心ににわか雨や雷雨の可能性があるため、天気の急変に注意が必要です。 ウェザーニュース Source : 国内 – Yahoo!ニュース
週間 台風5号 あす低気圧に変わっても警戒 厳暑続く 夜も熱中症に注意(tenki.jp)
九州北部に接近中の台風5号は、11日(火)には、日本海で温帯低気圧に変わり、北海道に近づくでしょう。北海道は大荒れの恐れがあります。この先も、広く厳しい暑さでしょう。 11日(火) 台風5号 温帯低気圧に変わって北海道付近へ 九州北部に接近中の台風5号は、今後、朝鮮半島付近を通り、11日(火)には、日本海で温帯低気圧に変わる見込みです。低気圧は、日本海の前線に取り込まれ、北海道に近づくでしょう。北海道では、発達した雨雲がかかる見込みです。日本海側で予想される1時間雨量の最大値は40ミリ。道路が川のようになることがあるでしょう。日本海側北部では、6日から7日の大雨により地盤の緩んでいる所や河川の増水している所があります。再び大雨になる恐れがあり、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。南風も強まるでしょう。低気圧の発達の程度などによっては大荒れになる恐れがあります。予想される最大瞬間風速は、日本海側と海上30メートル、その他の地域25メートル。風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出るほどの風です。 夏の太平洋高気圧は、東北付近まで覆いますが、九州から近畿では、湿った空気の影響で雲が広がりやすいでしょう。所々に発達した雨雲がかかり、カミナリが鳴ることもある見込みです。特に、四国の太平洋側では明け方にかけて多い所で1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るでしょう。また、長崎県や佐賀県では、日中に激しい雨が降る所がある見込みです。カミナリ雲の下では、竜巻など激しい突風が発生する恐れがあります。発達した積乱雲が近づく兆しがあるときは、建物の中など、安全な場所に移動して下さい。 東海から東北は、強い日差しが照りつけるでしょう。山沿いでは午後は、雲が発生、発達し、急にカミナリが鳴り、雨が降る所があるでしょう。特に東海や関東北部の山を中心に激しい雨が降る見込みです。 広く厳しい暑さ続く 名古屋など連日35℃前後 12日(水)も、太平洋高気圧は、東北付近まで覆うでしょう。九州から東北は、強い日差しが照りつける所が多い見込みです。13日(木)頃から太平洋高気圧は、東日本付近で勢力を少し弱める見込みです。雲が広がりやすくなり、日本海側で雨が降る所があるでしょう。関東付近では、午後を中心に山沿いでわく雨雲が平野にもかかり、一時的に雨や雷雨の所がありそうです。ただ、予報にはまだ幅があり、広く夏空が続く可能性もあります。最新の気象情報をご確認下さい。 この先も、南からの暖かい空気に覆われて、厳しい暑さが続くでしょう。最高気温は、名古屋では連日35℃前後など猛烈な暑さが続く所もある見込みです。最低気温は、九州から関東の多くの所で、25℃を下回らない日が続くでしょう。日中の外出はなるべく避け、室内でエアコンを使用するなど涼しくしてお過ごし下さい。夜も、寝る前にコップ一杯の水を飲むなど、熱中症対策が必要です。 一方、北海道付近では、気圧の谷が度々通過する見込みです。曇りや雨の日が多いでしょう。13日(木)は高気圧に覆われて、広く晴れる見込みです。13日(木)にかけて、暖かい空気に覆われて、最高気温は平年より高い日が続くでしょう。14日(金)以降は、北から涼しい空気が流れ込み、暑さが収まりそうです。ただ、予想ほど涼しい空気が流れ込まずに、厳しい暑さが続く可能性もあります。 日本気象協会 本社 白石 圭子 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「日本人と認めて」無国籍の高齢者の訴え。あなたが知らないフィリピンでの“戦後“(BuzzFeed Japan)
太平洋戦争により、日本人の父親を殺されたり、家族が引き離されたりして、フィリピンに取り残された「残留邦人」がいることを、あなたは知っているだろうか。終戦から75年が経過し、「フィリピン日系人二世」とも呼ばれる日本人の子どもたちの平均年齢は80才を超えた。今でも無国籍状態だ。人生が残り少なくなった今も、「日本人と認めてほしい」と声をあげ続けている。この夏、そんなフィリピンの残留邦人たちの苦悩と訴え、そして中国残留孤児の声を記録したドキュメンタリー映画『日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人』が公開された。【 BuzzFeed Japan / 冨田すみれ子 】 フィリピン残留邦人の日本国籍取得に15年間携わり、今回、この映画を企画・製作した、河合弘之弁護士は、映画制作の理由をこう語る。 「フィリピン日系人の人たちがどんどん死んでいってしまっていて、昨年約1100人だったのが、今は950人になってしまっています」 「平均年齢80歳以上で、毎年死んで行っています。このままだと、あっというまにみんな死んでしまう。問題が解決するのではなく消滅してしまうことになります。そういう危機感があるんです」 日本政府の支援により、今でも無国籍状態のフィリピン残留邦人たちを「救いたい」。そんな思いで、フィリピン残留邦人の人々が置かれる状況を知ってもらうため、映画を作ったという。 戦争によって壊された、平和な3万人の日系人社会 フィリピンには19世紀末から第二次世界大戦終結までの間に、多くの日本人が渡った。 フィリピン南部のミンダナオ島ダバオや、北部ルソン地方のバギオなどに多く定住し、最盛期には約3万人にも上ったという。ダバオではアバカ(マニラ麻)の生産などをしていた。 日本人移民は大半が男性で、多くの人はフィリピン人女性と結婚し、家族を持った。その間に生まれたのが二世だ。 現在、二世が「無国籍」に陥っている背景には、戦争の混乱で日本人の父親が死亡したり、戦後に日本に強制送還となり生き別れになったりしたからだ。 戦火で両親の婚姻届などが燃えてしまい、2世に日本人の父親がいることが証明できずに、無国籍のまま十分な教育や医療も受けられずに高齢化が進んでいる。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース