拍手も、どよめきもなかった。12年前にダム賛成・反対両派が埋め尽くした熊本県議会本会議場の傍聴席はがらんとしていた。「新たな流水型ダムを国に求める」。蒲島郁夫知事の表明の瞬間、報道カメラのシャッター音だけが響いた。 【画像】川辺川ダムを巡る蒲島郁夫知事の主な発言 「災害の大きさを、身をもって知った時だった」。知事応接室での記者会見で、蒲島氏はダムによらない治水の限界を感じた瞬間を問われ、「豪雨直後」と即答した。「これまで12年間使ってみんなで一生懸命考えたが、無理だというのが結論だった」 ここに至るまでの蒲島氏の発言は揺れた。7月5日、被災地を視察した蒲島氏は「改めて『ダムによらない治水』を極限まで検討したい。私が知事である限りはそういう方向でやる」と述べ、翌6日に「新しいダムの在り方についても考える」と軌道修正。ネットで批判されることもあり、「知事は気にはする。世論というのは無視できない」。側近はこう打ち明ける。 蒲島氏の周囲は急速にダム容認へと傾く。流域首長でつくる協議会がダムによらない治水の議論を公然と批判し、国は「川辺川ダムがあれば被害は減らせた」との推計を公表。包囲網は狭まった。 県庁内でも「球磨川で有効な治水策はダム以外にない」と考える職員は少なくない。蒲島氏は、8月下旬から「川辺川ダムも選択肢の一つ」と公言するようになっていく。 10月15日から計30回開いた意見聴取会。「知事にお願いして、民意を確認する『旅』に出てもらった」(田嶋徹副知事)。発言者は流域住民など467人。ダム容認の声もあれば、強い拒否反応もあった。 民意は揺れ、割れる中、蒲島氏は「何げない日常や幸せを守ることが、なぜできなかったのか。この多くの犠牲に報いるために、私たちは何をしなければならないのか」。たどり着いた論理は「命と環境の両立」だった。 12年前に脱ダムを宣言する前、国土交通省はダムの必要性を蒲島氏に直接訴えた。「仮に川辺川ダムを建設しないことを選択すれば、流域住民が水害を受忍していただかざるを得ないことになる」 当時、県政策調整参与だった小野泰輔元副知事によると「白紙撤回の方針決定は表明の約1カ月前」。知事公邸や「秘密の部屋」に数人が集まり、脱ダムの論理を補強していった。「漏れたらつぶされる」。情報管理を徹底し、ダム推進派の自民党を出し抜いた。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
硫黄45キロ貯蔵疑いで逮捕 25歳男、埼玉・三郷市(共同通信)
埼玉県三郷市の自宅に硫黄約45キロを貯蔵し、危険物の取り扱い基準に反したとして、埼玉、茨城両県警は20日、三郷市火災予防条例違反の疑いで、同市鷹野、無職岡庭由征容疑者(25)を逮捕した。 逮捕容疑は19日、構造上、危険物の貯蔵や取り扱いができる基準を満たさない自宅1階の倉庫で、条例の指定数量を超えた粉末の硫黄を貯蔵していた疑い。埼玉県警によると、容疑を認めている。両県警は20日、岡庭容疑者を送検した。 茨城県警から、危険な薬品や刃物を所持しているとの情報提供があり、2日に合同捜査班を設置。19日朝から自宅を家宅捜索していた。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
全国屈指のダンス強豪校に立ちはだかったコロナ禍 ニューヨークを目指した部員たちと顧問教諭の300日(ABEMA TIMES)
全国屈指のダンス強豪校として知られる三重県松阪市にある三重高校ダンス部SERIOUS FLAVOR(シリアス・フレーバー)。 【映像で見る】ドキュメンタリー『全力!青春ダンス~部活とコロナの300日~』 去年10月に行われた全国大会・環境大臣杯「全国高等学校Re-Style DANCE CUP!2019」では初優勝を飾り、「アポロシアター」(ニューヨーク)の舞台に立つという大きな夢を掲げた。 ところが準備が整った矢先、新型コロナ禍によって渡航は延期され、日常から部活動も消えた。それでも部員達は踊ることを止めず、目標に向かって動き出した。未曽有の状況を果敢に乗り越えていく部員たちと顧問教諭の300日を追った。(名古屋テレビ放送制作 テレメンタリー『全力!青春ダンス~部活とコロナの300日~』より) ■「衣装とかにお金をかけるよりも、ダンスを見て欲しい」 「勉強と両立しながらダンススタジオに通うのは難しいなって思ってた時に、テレビでダンスを見て、三重県にこんな高校あるんやって思って」と入部のきっかけを説明するのは、池上真由さん(当時2年生)。80人以上の部員をまとめる13代目キャプテンだ。「そんなにうまくまとめきれないですけど(笑)。できない子には教えるか、自分もできないときは聞きに行くとかはするようにしてます」。部室はなく、練習場所は食堂前の共有スペース。専属コーチもいないため、練習や振り付けは部員同士で教え合うのが基本だ。 顧問は三重高校のOBで、情報と数学を教える神田橋純教諭(31)。在学中にダンス同好会を立ち上げた神田橋教諭は、顧問に就くと部活への昇格に奔走。3年前に認めれたばかり。それでも去年11月には全国の高校ダンス部のうちの30校に選ばれ、横浜で開催された大会に出場した。 「部活動って、好きだからやることやと思うんです。怒らなくとも、ちゃんと説明して、そこに真剣さがあったら伝わるんで、“わー、部活休んだら怒られるから行こう”とかってのは違うと思うんですよね。“部活オフやで”って言ったら、みんな“え!何でオフなんですか”って言うんですよ。だから楽しいんやろなぁと思って。どのチームよりも楽しそうにしてると思います。ダンス好きそうやなーっていう、そこが強みかな」(神田橋教諭)。 他のチームが衣装やメイクに力を入れる中、SERIOUS FLAVORはノーメイクを貫く。「衣装とかにお金をかけるよりも、ダンスを見て欲しいので。そして、“勝っていかな”っていう思いよりも、“ダンスを楽しむ”っていう思いで部活をやっているんですよね。みんなで踊ることが楽しいし、私たちが楽しんでるから、お客さんも楽しんでるんじゃないかなって思います」と池上さん。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
英チームのワクチンも開発順調 高齢者も良好な免疫応答
英製薬大手アストラゼネカと新型コロナウイルスのワクチンを開発している英オックスフォード大のチームが19日、中間段階の臨床試験(治験)で高齢者からも良好な免疫応答が得られたとする結果を英医学誌ランセットで発表した。開発が順調に進んでいることを示すものだが、有効性の評価は、最終段階の治験の結果とともに明らかにするという。 発表したのは1~3相の3段階ある治験の2相試験の結果。70歳以上の240人を含む健康な560人に、開発中のワクチンか、比較対象として髄膜炎菌ワクチンを投与した。接種から7日以内に一時的な倦怠(けんたい)感や頭痛などの副作用を経験したのは18~55歳で86%、56~69歳で77%、70歳以上で65%。いずれも程度が軽く、ワクチン投与に関連した深刻な病気は確認されなかった。年齢が上がるほど副作用は少なかった。 高齢者は感染すると重症化するリスクが高い。一般的に高齢になると免疫機能は低下するとされるが、今回の研究では、高齢層の間でも若年層と変わらないレベルの抗体反応がみられた。また、1回目の接種から28日後に再び接種を受けた人の99%で、その14日後にウイルス感染を防ぐ中和抗体反応が確認された。ウイルスに感染した細胞を攻撃するT細胞による免疫応答も、年齢層にかかわらず、最初の接種から14日後をピークに高まることが確認された。 論文の筆頭著者、マヘシ・ラマ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
行楽シーズンに冷や水 キャンセル増えて旅行会社ため息
新型コロナウイルスの国内の感染者は2日続けて最多を更新し、「第1波」や「第2波」を上回る勢いで感染が拡大している。東京都の小池百合子知事は会食での対策徹底を呼びかけたが、移動の自粛や飲食店への営業短縮の要請には踏み込まなかった。収束の兆しは見えないまま、観光業界ではすでに旅行のキャンセルが入り始めている。 「過去最多かあ」。東京発着を中心にバスツアーを扱う「四季の旅」(東京都千代田区)の社内では連日、ラジオから感染者の急増を伝えるニュースが流れる度にため息が漏れる。 コロナ禍で今年は売上高の前年割れが続いていたが、政府の観光支援策「Go To トラベル」の対象に東京発着分が追加された10月以降、業績は回復傾向にあった。その途上で、再び感染が急拡大した。今月第2週のツアー予約金額(暫定値)は、第1週と比べ75%程度に落ち込んだ。「秋の行楽シーズンの真っ最中で、通常ならこれほどの減少は考えられない。都の感染者数が300人を超えた先週の11日あたりから予約が減ってきたというのが体感」と広報担当者は話す。 予約の大半が「Go To」絡みで「政府の施策の見直しや中止が怖い。県をまたぐ移動の自粛要請が出ても、事業は成り立たなくなる」と不安を口にする。 旅行会社「はとバス」(東京都大田区)でも、「18日、19日あたりから予約のキャンセルが増え始めた感覚がある」(広報担当者)という。今はまだ予約件数がキャンセルの件数を上回っているが、感染者数がさらに増えれば、「『Go To』で高まった『旅行しても大丈夫』というマインドが冷え込んでしまう」と懸念する。「仮に来週、感染者数の水準が元に戻っても、一度冷えたマインドが回復するには時間がかかる。それが一番怖い」 一方で、対策の「特効薬」がないのも悩みの種だ。マスク着用、手指消毒、バス乗車時の検温……。「基本的な対策を、しっかり確実に実施していきたい」。感染状況は年末年始の業績に響くだけに行方を注視しているという。 ■飲食業界も自粛や時短… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今度は「御酒印」 コロナ禍で急増、全国140の酒蔵に
酒蔵を訪ねて日本酒のラベルをもらい、「御酒印帳」に貼る。酒蔵巡りにそんな楽しみ方が加わった。寺社を巡る「御朱印ブーム」にあやかって始まり、対象の酒蔵は今や全国で140に増えている。 御酒印帳を発行しているのは京都市の紙卸会社「柿本商事」で、1冊1500円(税抜き)。趣旨に賛同した公認酒蔵を訪ねて買い物や試飲でお金を払うと、代表銘柄の未使用ラベルをもらえるという仕組みだ。御酒印帳にはラベルを貼るとともに、酒の特徴や旅の思い出を記すことができる。 飲んだ日本酒のラベルを集めるという楽しみ方は以前からあったが、瓶に貼られたラベルは非常にはがしにくいという難点があった。 柿本商事は御朱印帳の製作にかかわっていたこともあり、全国1700の酒造会社に呼びかけ、関西を中心に3年前、公認酒蔵80でスタートした。「御酒印帳プロジェクト推進委員会」を設立し、商標登録もした。 今年に入り、コロナ禍で打撃を… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【動画】20日の天気 – 全国的に雨 局地的に雷雨も 季節外れの暖かさはきょうまで (20日7時更新)(ウェザーマップ)
ウェザーマップ きょうは前線が本州を通過するため、広い範囲で雨が降りやすいでしょう。場所によっては雷を伴って、激しく降る所もある見込みです。強風や突風にも注意が必要です。 西日本の雨は、お昼くらいまでとなるでしょう。前線の通過とともに、雨の範囲は東日本・北日本へと移っていき、雨脚の強まる所がある見込みです。今夜遅くになっても、北海道から北陸の日本海側では雨が残りそうです。 日中の気温は、きのうのような夏日になる所は少ないものの、きょうも平年と比べると高めです。東京や金沢では24℃の予想で、9月下旬並みの暖かさとなるでしょう。 ただ、前線の通過と共に、冷たい空気が流れ込むため、あすからの三連休は後半ほど寒くなる見込みです。 【三連休の天気】 北日本と北陸の日本海側は、雨や雪の日が続きますが、太平洋側は秋晴れが広がりそうです。気温は日ごとに下がり、この時期らしい肌寒さが戻るでしょう。最高気温は20℃に届かない日が多くなりそうです。寒暖差が大きくなりますから、体調を崩さないようご注意下さい。 (気象予報士・柴本愛沙) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
香川県で鳥インフル6、7例目 三豊市の養鶏場(共同通信)
香川県は20日、三豊市の2カ所の養鶏場で、新たに鳥インフルエンザの発生が確認されたと発表した。今季6、7例目。高病原性の可能性があるため、殺処分などの防疫措置をする。 県によると、両養鶏場から19日に「鶏が多く死んでいる」と通報があった。簡易検査や死んだ鶏の状況から、鳥インフル発生の疑いが強いと判断し、遺伝子検査をしていた。6例目は同じ従業員が出入りする関連の養鶏場が4カ所あり、いずれも殺処分を行う。 香川県内の養鶏場では今月に入り、三豊市で4例、東かがわ市で1例、高病原性の鳥インフル発生が相次いでいる。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
東京など関東では鮮やかな朝焼け 雲がオレンジ色や黄金色に染まる(ウェザーニュース)
今日20日(金)は、東京など関東南部ではやや雲が多い夜明けとなっています。その雲が日の出前にはオレンジ色や黄金色に染められ、見事な朝焼けが見られました。 水蒸気たっぷりで朝焼けが鮮やかに これは、日本海の低気圧や前線に向かって南からの暖かい空気が流れ込んでいる影響で、空気中の水蒸気が多くなっているためです。 明け方や夕暮れは太陽が地平線近くにあるため、大気中を通る太陽光の距離が昼間より長くなります。 すると波長の短い青い光は途中で散乱し切ってしまいますが、波長が長く散乱しにくい赤・オレンジ・黄色の光はあまり散乱されません。そして、空気中に水蒸気が多いと、その赤やオレンジ、黄色が目立つようになります。 それが朝焼けや夕焼けが赤くなる理由です。 今日は天気下り坂 一時的に本降りの雨も 今日の関東は天気下り坂に向かいます。すでに弱い雨が降っているところもありますが、昼頃からは寒冷前線による雨雲が通過するため、一時的に本降りの雨になる見込みです。 雨が降るまでは気温は高めになりますが、雨の後は風向きが変わり、だんだんと気温が下がってきます。帰宅が夜遅くになる方は、朝の気温に惑わされずに、羽織るものがあると良さそうです。 ウェザーニュース Source : 国内 – Yahoo!ニュース
動画解説 11月20日(金) 朝のウェザーニュース お天気キャスター解説(ウェザーニュース)
ウェザーニュース 今日は、低気圧や前線が通過するため、全国的に雨が降ります。前線付近の日本海側は強雨や雷雨、突風に注意が必要です。低気圧が通過する北海道では、沿岸部を中心に風が吹き荒れて高波のおそれもあります。一方西日本は段々と天気が回復するため、傘の置き忘れにお気を付けください。 昨日は暑いくらいの気温となりましたね。寝るときの服装も大きく変わり、モコモコではなく薄手の長袖・長ズボン、毛布も掛けませんでした。朝も全く寒くなかったです。 ただ、前線通過後は体感が一変します。夜は朝よりも冷えるため、服装選びにはご注意ください。 関東は、前線通過が遅いため引き続き気温は高めとなります。厚手の上着は邪魔になってしまいそうです。 それでは、今日もお気を付けていってらっしゃい☆ Source : 国内 – Yahoo!ニュース