大阪府は25日、新型コロナウイルスによる死者を新たに7人確認したと発表した。1月の死者は計264人となり、月別で過去最多となった。死者数は78人の昨年11月、259人の12月に続いて3カ月連続で最多を更新した。 今月1~25日の新規感染者は1万1728人で、昨年12月の9726人を上回っている。1日あたりの死者数は8日と21日は19人で過去最多だった。府は高齢者施設などでのクラスター(感染者集団)の多発などが背景にあると分析している。 府によると、第3波と位置付ける昨年10月10日以降、今年1月5日までの死者390人の約98%が60代以上。390人の8割弱が重症と判断されない状況で亡くなった。府などによると、高齢者施設などで症状が急に悪化したり、重症病床での積極的な治療を望まなかったりするケースも多いという。 陽性者数に対する死者数の割合(死亡率)は1・9%で、全国を0・6ポイント上回る。昨春からの死者数は東京都を上回り、全国最多となっている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で新たに2764人感染 4週間ぶりに2千人台
新型コロナウイルスの国内感染者は25日午後9時現在で、新たに2764人が確認された。24日の3990人に続き、2日連続で4千人を下回った。2千人台にまで減るのは2398人(修正値)だった12月28日以来、4週間ぶりとなった。 東京都の新たな感染者は618人。1千人を下回るのは2日連続で、700人を下回るのは481人だった12月28日以来、4週間ぶり。今月23日までは11日連続で1千人を超えていた。都内では新たに14人の死者が明らかになったが、うち80~100歳代の男女4人は入院せずにグループホームや特別養護老人ホームで療養していたという。 神奈川県は今年に入って最少の351人。県内では年が明けて以降、900人超の感染者が発表される日もあったが、25日は今月3日以来の300人台だった。 愛知県(89人)、兵庫県(80人)などでも年明け以降で最少となった。 厚生労働省によると、24日時点の重症者は全国で1017人。前日より10人増え、4日ぶりに過去最多を更新した。重症者が1千人を超えるのは7日連続となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
参拝者の胸を触った疑い、神職を逮捕「祈祷行為の一環」
祈禱(きとう)中に女性の胸を触るなどしたとして、大阪府警は25日、大阪市西区にあるサムハラ神社の禰宜(ねぎ)、川端孝和容疑者(70)=大阪市東住吉区=を準強制わいせつの疑いで逮捕し、発表した。「祈禱行為の一環だった」と容疑を否認しているという。 西署によると、川端容疑者は昨年12月下旬と今年1月上旬、神社に祈禱に訪れた30代女性2人に対し、神具を胸に押し当てたり、手で胸や尻を触ったりした疑いがある。祈禱は1対1で行われ、不審に思った女性が後日、それぞれ府警に相談したという。 サムハラ神社は「祈禱中に神職が参拝者の体に触れることはない。事実とすれば、指導不足だった。申し訳ない」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「使える英語」出題内容が様変わり 共通テスト、懸念も
第1日程が終わった初めての大学入学共通テストで、英語の出題傾向の変化が話題になっている。「聞く・話す・読む・書く」の4技能を測る民間試験の活用が見送られた一方で、実用英語やリスニングの重視が鮮明になった。文法・訳読が中心だった英語教育の時代は、これで終わるのか。 「英語は予想以上に大量で読み切れなかった」。首都圏の私立高校3年の男子生徒は、そう話す。埼玉県の公立高の女子生徒は「リスニングが難しすぎ。4人で会話する問題は、誰が話しているかもわからなかった」と戸惑う。 共通テストの英語は、昨年の大学入試センター試験から大きく変わった。 配点は、4技能の民間試験の活用が見送られたことで、リーディングは昨年の200点から半減し、リスニングは50点から倍増して、どちらも100点になった。 リスニングに英国や日系の話者が登場 出題内容も変わった。リーディングは発音やアクセントの単独問題はなく、全体で6ページ増えた。SNSやホームページなど現代の多様なデジタル情報から読み取ったり、複数の資料を元に考えたりする実用的な出題が目立ち、英文の内容をストレートに問うような出題は減った。 リスニングは、前回までは音声が2回流れたが、今回は6問中4問が1回のみに。聞いた内容を元にワークシートを完成させたり、発言内容に適したグラフを選ばせたり、聞き取った内容を元に考えさせる出題が目立った。また、米国に加え、英国、日系など発音が異なる国の話者が登場した。 平均点(中間集計)はリーディング、リスニングともに、昨年のセンター試験(確定結果)並みだった。 駿台予備学校の英語科講師、増田悟さんは「読む量も圧倒的に多く、必要な情報を取得して処理する力を問うような出題が目立った。共通テストの試行調査で予測されてはいたが、実践練習が不足していた生徒は苦戦したのではないか」という。一方で「英文そのものや設問は比較的素直なものが多かったので、処理にかかる時間が短縮され、平均点は例年並みに落ち着いたのでは」と分析する。 河合塾の英語科講師、小森清久さんはリスニングについて「世界で多様な英語が話されていることを意識させる狙いの出題だ。今後の受験生は、英BBC、米CNNなど様々なメディアで英語を聞き、論文発表などいろんな場面で生きる英語を、楽しく学ぶ必要がある」と語る。 学習指導要領では、思考力・判断力・表現力を伸ばすことをめざし、「聞く・話す・読む・書く」の英語4技能を活用した、使える英語を意識させている。共通テストの変化は、高校の授業にどう影響するのか。 「今回の共通テストは、高校に授業改善を求める強いメッセージになるだろう」というのは太田光春・名古屋外国語大教授(英語教育)だ。「プレゼンテーション資料を完成させる出題などは、授業でのプレゼン経験の有無で差が出る。英国の場面設定も多く、英国独特の単語のつづりなども使われた。旧態依然の文法・訳読の授業では対応できない。多様な教材や言語使用の場面を採り入れた授業が求められる」 東京都立日比谷高校の英語科教員、中村隆道・主幹教諭は、高1から米CBSのニュースを見て、生徒同士で議論する授業を数年前から行っている。「最初は生徒も周りの教員も受験勉強につながるのかという雰囲気があったが、今回の共通テストで、必要性がより明確になった。実用的な英語を使う授業の方が、生徒も生き生きと学ぶ。4技能をバランスよく教えれば、全体の英語力は確実に上がる」と話す。 実用性を懸念する声も 一方、英語の問題の様変わりを懸念する声もある。 私立武蔵高校(東京)の酒井良介・英語科教諭は「言葉と向き合い、筆者の伝えたいメッセージを深く読み解く問題がほとんどなかった。表面の情報を早く大量に処理する能力だけでいいのか」と不安がる。 海外の大学に進学する生徒もいるが、思いを長文でつづるエッセーや、様々な文献を読み解く力、面接などでより伝わる表現も不可欠だと感じている。「実用英語の必要性はわかるが、言葉としてもっと深く向き合う英語力、言語力も同様に重視されるべきではないか」と話す。 民間試験の導入などに反対してきた鳥飼玖美子・立教大名誉教授(英語教育論)は「思考力を測ろうとするあまり、問題の質が劣化し、情報取得の反射神経を問うような出題になった」と指摘する。24年度以降に入試改革があることをふまえ、「じっくり深く読み解くことができる、知的な受験生の力を測れない入試は、変えて欲しい。教養ある学生を育てるためにも、センター試験のような出題に戻すべきだ」と求める。 共通テストは国公立大に加え、私大の9割近くが活用している。大学などの受験生の約8割が受けるとされ、受験勉強が、大学や社会に出た際の英語力のベースにもなりうる。 大学入試センターは英語の出題意図について、「従来の英語の授業は、アクセントを問うなど、実際の場面と切り離されていることがあった。今回はどういう場面で使うかを意識した」と説明。実用英語が多くアカデミックな長文読解が少ないとの指摘に対しては、「50万人近い人が受けるように設計しており限界はある。各大学の個別試験でカバーできる部分はしてもらいたい」としている。(宮坂麻子、伊藤和行) 昨年の大学入試センター試験と大学入学共通テスト第1日程の英語 比べると 《配点》 筆記200点・リスニング50点→リーディング100点・リスニング100点 《リーディング》 ●平均点(※) 58.15点→60.35点 ●試験時間 80分→変更なし ●総語数 約2800語→約3900語 ●設問数 大問6問→変更なし ●解答数 54個→47個 ●設問 日本語→英語 ●発音、アクセントの単独問題、語句整序の出題あり→なし ●出題の特徴 発音から読解まで総合的に→すべて読解問題。SNS、ホームぺージ、プレゼンテーションなど実用的な言語活動を意識した場面設定や複数情報の整理・比較 《リスニング》 ●平均点(※) 57.56点→57.23点 ●試験時間 60分(うち30分が解答時間)→変更なし ●総語数 約1150語→1450語以上に ●設問数 大問4問→6問 ●解答数 25個→37個 ●音声は2回流れる→6問中4問が「1回読み」 ●出題の特徴 音声の内容理解が中心→グラフやワークシートを用い、米・英ほか多様な話者に ※センター試験の平均点は、大学入試センター集計の確定結果を100点満点に換算した点数。共通テストは中間集計 (総語数・設問数・解答数は、ベネッセコーポレーション・駿台予備学校共催「データネット実行委員会」の分析から) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
厚木市副市長、通勤中に急死 58歳、コロナ対策に尽力
神奈川県厚木市の佐藤明(さとう・あきら)副市長が25日、急性心筋梗塞(こうそく)で死去した。58歳だった。市によると、同日午前9時20分ごろ、市役所近くの路上で心肺停止状態で倒れているのを通行人に発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。通勤途中だったという。市の新型コロナウイルス対策では中心的役割を担っていた。 通夜は28日午後6~8時、葬儀は29日午前10~11時に厚木市水引2の9の2のJAあつぎ第2グリーンホールで。密を避けるため時間内の自由焼香。喪主は長男圭(けい)さん。 1987年に市に採用され、市長室長、政策部長などを歴任し、昨年4月から副市長を務めていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京の感染は落ち着いた? 宣言3週間、数字を見ると…
新型コロナウイルスの感染急拡大が続いていた東京都で、「減少の兆し」がみえ始めている。1月初旬には1日あたりの感染者数が連日2千人を超えたが、その後は増加には転じず、24日には12日ぶりに1千人を下回り、25日には618人まで減った。国の緊急事態宣言からまもなく3週間。都内の感染はこのまま落ち着いていくのか。 感染者数は、前日と増減を比べても傾向は見えづらい。検査・医療機関や保健所は土日は休日体制で、受診・検査件数が少なくなることから、曜日ごとに報告数にムラが出るからだ。傾向をつかむ上で大切なのが「曜日ごとの前週比」だ。 金曜日~月曜日の1週間前と直近の感染者数を比較してみた。 15日(金)2001人→22日1175人。 16日(土)1809人→23日1070人。 17日(日)1592人→24日986人。 18日(月)1204人→25日618人。 明らかに減少しているのがわかる。週平均で見ても17日時点は1503・7人だったが、24日時点は1202・9人と大きく減っている。25日の618人は1月に入って最少だ。 感染状況を判断する指標の一つ… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
亀井静香氏の元秘書も現金受領 克行氏から計300万円
2019年7月の参院選をめぐり、公職選挙法違反(加重買収など)の罪に問われた元法相で衆院議員・河井克行被告(57)の公判が25日、東京地裁であり、亀井静香・元金融相の元秘書の男性が証言した。現金を受け取ったとされる100人のうち最高額の計300万円の受領を認め、「公選法に抵触する恐れがあると思った」と述べた。 証言によると、元秘書は19年5月、克行議員から「助けてください」と言われ100万円を渡された。同年7月にも、企業訪問の依頼とともに200万円入りの封筒を差し出された。 多額だったことから「異常だ」と述べ、趣旨については「(案里議員の)選挙支援の依頼と思った」と説明した。ただ、克行議員に後援会の顧問役を打診された経緯から「顧問料」とも考えたという。昨年5月に検察の家宅捜索を受け、金を返そうと考え克行議員に電話したが、「色々と騒々しいから」とかわされ電話を切られたとも話した。 元秘書は、亀井氏の了解を得て参院議員の案里被告(47)を個人的に支援。亀井氏は野党候補を応援していた。亀井氏に現金を受け取ったことを伝えると「馬鹿者」と叱られたという。(新屋絵理、松島研人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
男性にエアガン数十発撃った疑い、同居人ら3人を逮捕
大阪市浪速区で昨年12月29日、全身にけがをした男性がマンションから救急搬送され、死亡した事件があり、大阪府警は25日、この前日に男性をエアガンで撃ったとして、同居していた男ら無職の3人を傷害の疑いで逮捕し、発表した。 捜査1課によると、死亡したのは同区恵美須西1丁目の奥村大輔さん(33)。逮捕されたのは、奥村さんと同居していた上杉竜也容疑者(34)と布巻良太容疑者(32)、同区下寺1丁目の榊(さかき)大地容疑者(28)。 3人は共謀し、12月28日ごろ、榊容疑者宅で奥村さんにエアガン数十発を撃ち、胸や腹にけがをさせた疑いがある。上杉容疑者は黙秘し、布巻容疑者は容疑を認め、榊容疑者は「エアガンは自分の物だが撃っていない」と話しているという。奥村さんの死因はやけどによる敗血症で、府警は今月4日、シャワーで熱湯をかけたなどとして、上杉容疑者を傷害致死容疑で逮捕していた。府警は生活上のトラブルが背景にあったとみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
冬季国体、11自治体が不参加 6自治体が「検討中」
愛知、岐阜両県で27日に開幕する冬季国体で、愛知県は25日、少なくとも11自治体が選手団派遣をとりやめるほか、6自治体が対応を「検討中」としていることを明らかにした。新型コロナウイルスの感染防止が理由で、両県には緊急事態宣言が出ている。 愛知県によると、日本スポーツ協会が参加予定だった43自治体に意向調査した結果だという。ただ、参加するかは各競技の監督会議で決まるため、参加自治体数は変わる可能性がある。 大会は感染対策を徹底した上で無観客で開く。大会の様子は公式サイトでライブ配信する。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ワクチン用冷凍庫、検品急ピッチ 零下70度の低温保存
新型コロナウイルスのワクチンを保管する超低温冷凍庫の検品作業が、相模原市南区の業務用冷凍庫を扱うカノウ冷機で進んでいる。政府はワクチンが承認されれば、2月下旬から医療従事者への接種を始めるとしている。政府や全国の医療機関から発注が相次ぎ、一台でも多くの出荷を目指す。 冷凍庫は、同社がデンマークの企業に発注し製造したもの。90リットルの大きさで、米ファイザー社の新型コロナワクチンの保管で必要とされる零下70度での低温保存が可能。4人態勢で冷凍庫に傷やゆがみなどが無いか確認し、電源を入れて低温になるかを検証する。現在、検品作業は1日約40台だが、多くの発注に対応するため、2月下旬以降、作業員を6人増やし、近くに、空き倉庫を借りて検品作業を増強する予定だ。 カノウ冷機の叶伸一社長は「全社一丸となって、安心して国民のみなさまがワクチンを接種できるよう、出来るだけ早く納品していく」と話した。(杉本康弘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル