千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待死した事件から24日で2年がたった。父親の勇一郎被告(43)=傷害致死罪などで懲役16年の実刑判決、控訴=の元同僚の女性は、「なぜ気づけなかったのか」と自分を責めてきた。もう悲劇は繰り返させない――。女性は、地域の子どもたちを支える活動を始めようとしている。 女性は、勇一郎被告と同じ沖縄県の職場で働いていた。2人と一緒に買い物や遊びに行ったこともある。被告は心愛さんの洋服を楽しそうに選び、2人はおどけるように笑い合っていた。被告は子煩悩な父に、2人は仲の良い父娘に見えた。 最後に心愛さんに会ったのは、父娘が野田市に転居する前の2017年の夏ごろ。いつもと変わらず、明るく人懐っこい笑顔を見せていた。その後もSNSなどで送られてきた笑顔の写真を見て、家族で楽しく暮らしていると思っていた。 「うそでしょ」。19年1月、… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市内飲食店の3分の1がカレー提供 知られざる街の名は
東京都稲城市が「知られざるカレーの街」だとPRしている。市内の3分の1を超す飲食店にカレーのメニューがある。そば屋やカフェなど様々な店を巡れるのが魅力らしい。1月末までスタンプラリーを開催中で、全店制覇した認定証「稲城マスター・オブ・カレー」はまだ、9人しかもらっていないという。 ◇ 「なぜかカレーの店が多いんですよ」。同市でフリーペーパーを発行する種田匡延さん(55)は、市内の観光関係者らでつくる「カレーで稲城を盛り上げる会」の代表だ。同会の調べでは、市内にある飲食店約250店のうち約90店にカレーのメニューがある。 種田さんは「稲城にはカレーを受け入れる土壌がある」と分析する。かつては養鶏が盛んで、鶏の骨でダシを取るカレーが家庭料理としてよく食べられてきたという。 稲城は住民が「若い」という特徴もある。都の統計によると、市の住民の平均年齢は43・7歳で、都全体(45・02歳)や23区全体(44・56歳)より若く、都内26市の中では最も若い。市経済観光課は「子育て世代が多い。お店を出すなら、家族連れに受け入れやすいカレーをメニューに入れるのでは」。 種田さんらは2018年、市内のカレーを集めた「カレー・フェスタ」を開催。その後もカレー店が徐々に増えた。今年はコロナ禍で一堂に人を集めるイベントはできないが、感染防止策をとるお店を回るスタンプラリーにしたという。 JR南武線稲城長沼駅近くのそば屋「更科京屋」は、創業した1984年からカレーライスを出す。2代目店主の松山孝之さん(47)が3日間煮込んで作る「牛すじカレー」(税込み750円)。そばつゆが香る一品だ。「作るのが大変なんで、あんまりたのんで欲しくないけど」と笑う。 南武線の矢野口駅前に一昨年オープンしたカフェ「NiNiGi CAFE(ニニギ カフェ)」の売りも、カレーだ。経営者の川瀧敏彦さん(55)が独自に12種類のスパイスを調合し、「キーマナスカレー」(税抜き1100円)などを出す。「カレーは廃れない。カレーの街に貢献できてうれしい」 「カレーで稲城を盛り上げる会」の顧問でもある高橋勝浩市長(57)は、市内のカレーを食べ歩いている。「思いがけず、新しい味に出会える」という。 スタンプラリーの台紙は稲城長沼駅前のアンテナショップ「ペアテラス」で。対象は21店舗で、3店、7店、15店分集めるごとに、景品ももらえる。(前川浩之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
お正月の食卓にまさかのサメ?フカヒレの残りは伝統食に
ひと月ほど前、新潟県上越地方のスーパーや鮮魚店で年末年始用として並んだ食材がある。サメ肉だ。ピンクがかった白っぽさがきれいだと感じたが、信州育ちの記者には食べ方が想像できない。専門家に取材した。 サメの競りがあると聞いて、先月27日早朝に出かけたのは上越魚市場(上越市)。サメは通年で入荷するが、毎年この日に年末年始用の食材としてまとまった競りをするという。この日は、地元で「モウカザメ」と呼ばれるネズミザメ23匹が並んだ。体長は1・5メートルほど、重さ50~95キロだが、なぜか尾やひれがなかった。 「中華料理向けのフカヒレを取り去った残りさ」。上越魚市場の尾崎徹社長が教えてくれた。サメ肉は、江戸時代から高田地域(いまの上越市)を中心に山間部でも食べられた伝統食。かつては上越沖でも捕れたそうだが、近年は宮城産が主流という。 「サメの競りで年末を感じる。“年取り魚”として煮付けや煮こごり、雑煮にも入れた。昔は丸ごと一本売りして、魚屋の店頭で切り売りしたもんだ」と懐かしむ。学校給食にも登場するサメ肉だが、消費量は年々減っているそうだ。かつては安くて身近な食材だったが、今では100グラム当たり150円前後で売られるようになった。 その競りを、サメのアクセサリー付きの帽子をかぶった上越市の料理研究家、井部真理さんが見つめていた。サメ食文化や郷土食の研究を重ね、競りを「年に1回のお祭り」という。その井部さんも富山市出身で、上越市に住むまでサメ食を知らなかったそうだ。「サメを食べる文化が残っているのは、県内では上越くらい。広島県三次(みよし)市など全国でも数えるほどしかありません。最もサメを多く食べるのは上越地方の人たち」と話す。 井部さんにサメ料理を作ってもらった。たたきのような「ぬた」はピンク色で見た目もきれい。サメを魚類だと改めて認識するほどあっさりしているが、ふわっとした脂身とうまみが口の中で溶け合って思わず箸が進む。煮こごりは皮近くにあるコラーゲンが凝固剤の役目を果たし、ゼリーのような食感と一緒に煮込んだ皮の食感のハーモニーがたまらない。サメカツは、知らずに食べた人が「ヒレ肉のとんかつ?」と勘違いするほど柔らかく、しつこさがない。和洋どちらのソースにも合いそうだ。 「小骨がなく、お年寄りや子どもも食べやすい。コラーゲン、コンドロイチン、ビタミンA、D、Eが豊富で体にもうれしい食材」と井部さん。サメの刺し身は「マグロをしのぐおいしさ」という愛好家もいるほどだ。 市公文書センターや井部さんの研究によると、江戸時代は上越沖で捕れたサメのひれを長崎経由で中国に輸出したとされ、残った肉が庶民の冬の食べ物として重宝されたらしい。今の妙高市のほか、国の境を越えて信州まで運ばれた記録があるという。歯はお守りや装飾品に、皮は刀のさやに、脂は照明の燃料に用いるなど捨てるところがなかったそうだ。 井部さんによると、頭部もエラを煮こごりの材料にしたり、ほほ肉を塩焼きにしたりするなど年配の人たちしか知らない「地元ならではの食べ方、味わいがある」という。古老から聞き取った「ぬたにするなら、(売り物ではない)しっぽ近くの細い部分」との伝説もある。レンコンとサメの煮付けが武家料理だったともされる。 井部さんは、サメ食に合う調味料「みそてり」を醸造会社と開発したほか、気軽にサメを味わってもらおうと棒状にしたカツ串も考案。高田城址での観桜会や地元の道の駅で販売し、好評だ。「サメにまつわる物語や歴史は多いのに、すたれてしまうのはもったいない。子どもや若い人にサメのおいしさを再発見してほしいんです」 サメ食といえば上越――。そんなイメージが定着し、サメを食べに人が集まるのが目標であり、夢だ。(松本英仁) ◇ 〈サメ料理〉 上越市立水族博物館「うみがたり」内のレストランでは、「サメのたれカツ丼」(みそ汁付き、税込み1050円)を2月末までの期間限定で販売中。道の駅マリンドーム能生(新潟県糸魚川市)ではシャーク串カツ(税込み300円)を販売する。新潟市中央区のレストラン「ジョイアミーア」は30日、洋風仕立てのサメ料理のフルコースを味わう「鮫(さめ)肉を囲む会」(ドリンクフリー、1人税込み8千円)を計画している。 サメ料理の作り方 《サメの煮こごり》 サメの皮… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元SMAPの森且行選手が骨盤骨折 レース中に事故
アイドルグループ「SMAP」の元メンバーでオートレーサーの森且行選手(46)が、24日に福岡県で行われたレース中に事故に遭い、骨盤骨折の大けがをしたことがわかった。福岡県内の病院に入院しており、復帰時期は不明という。 競輪やオートレースを統括する公益財団法人JKAによると、事故は24日午後、飯塚オートレース場(福岡県飯塚市)での第11レースで起きた。森選手はスタート直後の第1コーナーで他の選手と接触し、バイクから落ちたという。意識はあり、搬送先の病院で骨盤骨折と診断されたが、詳しい容体はまだ分からないという。 森選手はSMAPのメンバーだったが、1996年に脱退してオートレーサーに転身。昨年11月にはスーパーグレードレースのひとつ、日本選手権で初優勝した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ネット売買、出品者呼び出し高級時計奪った疑い 男逮捕
ネットオークションの出品者を「現物が見たい」と呼び出し、商品の高級腕時計を奪ったとして、大阪府警は25日、名古屋市名東区の会社員、佐藤創(はじめ)容疑者(28)を強盗致傷の疑いで24日に現行犯逮捕したと発表した。佐藤容疑者は容疑を認め、「借金を返すためだった」と話しているという。 南署によると、佐藤容疑者は24日午後6時15分ごろ、大阪市中央区難波5丁目の商業施設内の通路で、40代の男性会社員の顔にスプレーを噴射し、男性が持っていたドイツの「A・ランゲ&ゾーネ」社製の腕時計(290万円相当)を奪った疑いがある。 男性は目に軽傷を負ったが、逃げようとした佐藤容疑者を取り押さえ、通報で駆けつけた南署員に引き渡した。ネットオークションに腕時計を出品したところ、佐藤容疑者から「買う前に現物を見たい」と言われ、待ち合わせていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
正しい行いを守らぬ「法治国家」 31歳が撮る生き証人
戦時中の80年前、美術教師や学生らが共産主義者とみなされ、次々と逮捕された「生活図画事件」。当時投獄された90代の男性2人の元に、若き写真家が通い、撮影を続けてきた。「過去と地続きの現在」を表現するために。 高橋健太郎さん(31)。昨秋に出した写真集「A RED HAT」(赤々舎)には北海道に住む松本五郎さん、菱谷良一さんの日常が収められている。新聞を読む姿、食事の風景、公園で孫と遊ぶ様子。3年間通って撮影した。 その中の1枚に赤い帽子をかぶった男性の肖像が写っている。現在99歳の菱谷さんが78年前、刑務所を出た後に描いた自画像だ。 生活図画事件 1941~42年、旭川師範学校(現・北海道教育大旭川校)と旭川中(現・旭川東高)の美術教師や学生、卒業生ら二十数人が治安維持法違反容疑で検挙された。生徒らが生活のありのままを描き、より良い社会を考える「生活図画教育」運動が共産主義思想とみなされた。菱谷さんと松本さんは懲役1年6カ月執行猶予3年の有罪判決を受け、逮捕から1年3カ月後に釈放された。 1941年9月、旭川師範学校の学生で美術部員だった菱谷さんは寄宿舎から刑事に連行された。美術部顧問について聴くとのことだったが、すぐに「おまえは共産主義を信奉したな」と取り調べが始まった。「共産主義が何なのかさえよくわかっていなかった」19歳の菱谷さん。高圧的な刑事に「偽りの自白」をさせられ、逮捕された。 警察は、菱谷さんの作品の中で学生が手にする本を「資本論」だと解釈。他の人が農村の子を描いた作品も「農民を資本主義社会機構より解放せんとする階級思想」とこじつけられた。 「俺らだけだな、残ったのは」 高橋さんが事件を知ったのは27歳だった2017年。「共謀罪」法案の国会審議で法相が「写真を撮ったりしながら歩くなどの外形的な事情」があれば、テロなどの準備行為と認定できると発言した。「カメラをさげて街をうろつく自分も疑われるのだろうか」 「現代の治安維持法」。こんな… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
いじめで自殺未遂、重傷 女性が茨城県と元同級生を提訴
茨城県内の県立高校に在学中にいじめを受け、自殺未遂に追い込まれたとして、県内の女性(19)が県と元同級生2人を相手取り、慰謝料など計約860万円の損害賠償を求めて水戸地裁に提訴したことがわかった。 女性は高校2年生だった2018年10月、文化祭の準備中に友人と校舎から相次いで飛び降りて自殺を図り、腰椎(ようつい)破裂骨折などの重傷を負った。 県教育委員会はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と判断し、同年12月に第三者委員会を設置。関係者の聞き取り調査などをへて19年4月に報告書がまとまったが、県は報告書を公表していない。公表を求めた女性の保護者にも当初は閲覧しか認めず、「公表しない」と口頭で約束した昨年2月まで報告書を提供していなかった。 女性の代理人弁護士によると、報告書では元同級生らが原告に対してツイッター上で「死んだヤドカリ」と呼んでいたことなどを確認し、いじめがあったと認定。学校の対応についても「教員のサポートが不十分だった」とし、原告が自殺を図った理由として、いじめと学校の対応不足を直接の要因だと指摘した。 訴状で原告側は、教諭らにいじめを受けていると申告したにもかかわらず、学校側は事実確認や指導をするなど、適切な措置をする義務を怠ったと主張。また、自殺未遂の前日までに教諭らが母親から「原告が自殺をほのめかしている」との相談を受けながら必要な措置をしなかったとし、「教職員が負うべき安全配慮義務を果たさなかった」とした。県教委は「主張は裁判で明らかにしていく」としている。 一方、元同級生に対しては、陰口などで「多大な精神的苦痛を与え、自殺未遂に追いやった」と訴えた。提訴は昨年11月16日付。 この問題を受け、県教委は当時の教諭や校長ら4人を懲戒処分したが、公表はしていない。県教委は「県個人情報保護条例などに基づき、処分の有無も含めて答えられない」としている。県教委の指針では原則として懲戒処分以上は公表対象だが、「特段の配慮が必要な場合は、全部または一部を公表しない」との規定がある。今回はこの規定を適用したとみられる。 報告書、当初は保護者に渡されず いじめへの対応をめぐり、女性… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
しょうゆ使わない豚のショウガ焼き 「いりこ」が調味料
記事の後半で、作り方のポイントを動画でご覧いただけます ごはんラボ いりこレモンの豚ショウガ焼き 和食を身近に感じるシリーズの最後は、いりこ(煮干し)を調味料にするという提案です。 だし用に買っても使い切れない。そんな悩みにこたえつつ、小魚・イワシの肉にも負けない力強さを再認識できます。香川生まれで瀬戸内のいりこを食べて育った料理監修・林亮平さんの、「足元の素材を見直そう」という思いもこもっています。 名付けて「粉いりこ」。作り方は、電子レンジで加熱し、頭もはらわたも丸ごと粉にするだけです。同じくイワシと塩で作るアンチョビやナンプラーにも似た魚のうまみと塩味を、野菜炒めやチャーハンといったいつもの料理に加えられます。 紹介するのは、しょうゆを使わずに粉いりこを加える豚のショウガ焼きです。レモンを合わせると、魚のくせは消え、コクとさわやかさが同居した味わいが生まれます。 もう一品、いりことレモンの風味を加えた酢みそを鶏肉にかけました。魚介や山菜にも合います。(編集委員・長沢美津子) いりこレモンの豚ショウガ焼き (材料・1人前)料理監修:林亮平さん(日本料理・てのしま) □ 豚肉(トンカツ用)1枚(120g) □ 小麦粉 適量 □ ショウガみじん切り 大さじ1 □ 粉いりこ 大さじ1 □ サラダ油 適量 □ 酒 大さじ2 □ 水 大さじ2 □ みりん 大さじ1 □ レモン汁 大さじ2 作り方 ①作りやすい分量で粉いりこを作る。いりこ50gを皿に広げ、ラップをせずに電子レンジ(500W)に50秒かける。水分が飛んで香りが立つ。冷めてから手でほぐし、電動の小型ミルやすり鉢で粉末にする。 レンジ加熱すると簡単に割れる。粉にする道具がなければ、厚手のポリ袋に入れ上から瓶を転がしてもいい=動画はいずれも合田昌弘撮影 ②ショウガをみじん切りにしてお… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
みそ漬け1年のはずが「白すぎる」最高裁を動かした疑問
死刑確定後に釈放されている袴田巌さん(84)の再審請求審で、最高裁は昨年12月、審理をやり直すよう東京高裁に求める決定をした。重く見たのは、弁護団による独自の実験だった。支援者らの素朴な疑問から始まった取り組みが、無罪の可能性をつないだ。(植松敬、阿部峻介) 袴田さんは静岡県浜松市の自宅で、姉の秀子さん(87)と新年を迎えた。正月に市内の繁華街を歩くと、最高裁決定を知った人が「よかったですね」と声をかける。秀子さんは言う。「無罪を待ってもう50年。無罪が確定するまで本当の意味で喜べない。頑張って長生きしにゃならんね」 無罪につながる再審を始めるかどうかを決める今後の審理で、重要視されるのが弁護団による「衣類のみそ漬け実験」だ。 人血の提供を受け、実験すると… 袴田さんの逮捕から1年後、血… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コンブ君が見つめるスマスイ、なにしてくれとんねん
神戸在住の文筆家、平民金子さんの連載コラム「神戸の、その向こう」がスタート。第1回は変わりゆく水族園への愛惜を語ります。 〈へいみんかねこ〉1975年、大阪生まれ。文筆家・写真家。神戸在住。著書「ごろごろ、神戸。」 あほんだら。なにしてくれとんねん。 机に置いた4枚の年間パスポートをつまみに酒を飲み、今日も悪態をつく。中年で変化のない私の顔写真の横には2歳、3歳、4歳、5歳と大きく成長した子供が並んで写っている。 神戸市立須磨海浜水族園は来月末で敷地の多くが閉鎖され、2023年には完全に取り壊される事が決まっている。嬉(うれ)しい時に通い、しんどい時に通い、どこを見ても何かを思い出すなじんだ場所の消滅に今もあきらめがつかない。 ある時知人のSNSを見ていた… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル