22日午後6時50分ごろ、奈良県御所市五百家(いうか)の京奈和自動車道かもきみトンネル内で「トラックが対向車と衝突した」と110番通報があった。県警によると、大型トラック1台と乗用車3台、軽乗用車1台がからみ、20~70代の男女6人が負傷したという。 高速隊によると、大型トラックは、反対車線で対向車とぶつかった状態で停車。これとは別に反対車線の車3台とも接触したとみられている。この事故で、五條北―御所南インターチェンジ間が上下線とも一時通行止めになった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
男性2人が右足切断など大けが 北海道新幹線の工事現場
北海道札幌市手稲区西宮の沢2条2丁目で22日午後7時20分ごろ、北海道新幹線の延伸工事の掘削作業をしていた男性作業員2人が、掘削機器に足をはさまれた。この事故で28歳の作業員が右足を切断する大けがを負い、51歳の作業員も左足首切断の大けがを負った。 札幌手稲署によると、「工事現場で作業員が機器の下敷きになっている」と消防から通報があった。現場には、けがをした作業員以外にも複数の作業員がいたといい、同署が原因を調べている。この場所では、札幌市と小樽市にまたがるトンネル工事のための地質調査が行われていた。 北海道新幹線は東京―新函館北斗間が開通し、さらに2030年度までに新函館北斗から札幌までを延伸する計画。JR北海道は将来、東京―札幌を約4時間半で結ぶことを目指している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自殺者、リーマン後以来の前年比増 小中高生は過去最多
2020年は自殺者数が11年ぶりに増え、2万919人(速報値)だったと22日、厚生労働省が発表した。女性が6976人で前年より885人(14・5%)増加。若い世代の増加も目立ち、小中高生は1~11月だけで440人(前年同期比18・3%増)と、過去最多だった1986年の年間合計を上回った。厚労省は新型コロナウイルスによる生活の変化などが背景にある可能性があるとみている。 警察庁の統計をもとにした厚労省の発表によると、男性は1万3943人(前年比135人減)。女性と合わせて前年より750人(3・7%)増えた。人口10万人あたりの自殺者数は16・6人。例年、3月発表の「確定値」ではさらに増える傾向にある。 2003年の3万4427人をピークに減少傾向が続いてきたが、前年を上回るのはリーマン・ショック直後の09年以来。7月以降は毎月前年同月を上回った。厚労省の担当者は、コロナ禍による経済的な影響や生活環境の変化、学校の休校、外出自粛などが影響した可能性があるとして「厳しい状況だ。女性は幅広い年代、職業、原因・動機で増加しており、悩みに応じて支援していきたい」と話す。 1~11月の自殺者1万9225人について厚労省が分析したところ、年代別では40代が3225人で最多。50代、60代をのぞく全ての世代で自殺者数は増加したが、増加幅は19歳以下(707人、前年同期比13・8%増)と20代(2287人、同16・8%増)の若い世代が目立つ。 小中高校生の自殺者のうち307人が高校生で、初めて300人を上回った。女子児童・生徒の自殺者は前年同期より48・8%増えた。また、女性の被雇用者は同29・5%増で、販売やサービス業のほか、医療従事者も増加した。(石川春菜) 全都道府県別の人数や増加率などのデータは、記事の後半にあります。 悩みのある人の相談先 ・自殺予防いのちの電話 フリーダイヤル0120・783・556(毎日午後4~9時、毎月10日は午前8時~翌午前8時) ナビダイヤル0570・783・556(午前10時~午後10時、IP電話からは03・6634・2556) ・東京いのちの電話 03・3264・4343(日・月・火は午前8時~午後10時、水・木・金・土は午前8時~翌午前8時) ・よりそいホットライン フリーダイヤル0120・279・338(24時間、IP電話などからは050・3655・0279。岩手・宮城・福島からは0120・279・226) ・公益社団法人日本駆け込み寺 03・5291・5720(平日午前10時~午後5時) ・生きづらびっと LINEアカウント@yorisoi-chatで友達登録(日、月、火、木、金曜は午後5~10時半・受け付けは午後10時まで、水曜は午前11時~午後4時半・受け付けは午後4時まで) ・こころのほっとチャット LINE、ツイッター、フェイスブック@kokorohotchat(毎日正午~午後4時・受け付けは午後3時まで、午後5~9時・受け付けは午後8時まで) ・チャイルドライン 18歳以下が対象。フリーダイヤル0120・99・7777(毎日午後4~9時) 都道府県別の増加、都市部で多く 富山は16.7%増 2020年の自殺者数は、全国で前年を計750人上回り、11年ぶりに増加に転じた。都道府県別に見ると、神奈川、東京、大阪といった都市部では前年より100人以上増え、増加率は富山が最も高かった。 前年比で最も増えたのは神奈川… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上司殺害、懲役18年判決 「振られた原因あなたに…」
鹿児島県鹿屋市の民家で昨年3月、職場の上司の男性を殺害したとして、殺人と銃刀法違反などの罪に問われた元会社員谷山裕樹被告(47)の裁判員裁判の判決が22日、鹿児島地裁であった。岩田光生裁判長は「計画的で残虐な犯行で悪質性が高い」とし、懲役18年(求刑懲役20年)の実刑判決を言い渡した。 判決によると、谷山被告は昨年3月25日午後9時40分ごろ~午後10時半ごろ、勤めていた食肉工場の上司だった吉井政己さん(当時55)宅=鹿屋市吾平(あいら)町=で、吉井さんの首や胸などを包丁で複数回刺すなどして殺害した。 判決は犯行の動機について、交際していた同僚女性に別れを告げられた被告が未練を断ち切れず、女性と交際を始めた吉井さんに「女性を奪われた」と感じ、一方的に恨みや怒りを募らせたと認定。「短絡的で身勝手。動機や経緯に酌量の余地はない」とした。 その上で、アリバイ作りのために犯行日を宿直勤務の担当日と決め、防犯カメラを避けて吉井さん宅へ向かったことや、吉井さんが玄関の引き戸を開けた瞬間に胸を刺すなどしたことなどから「計画的で執拗(しつよう)かつ残虐。強固な殺意があった」と指摘。一方で被告が罪を認めて反省し、両親の助力で被害弁償の一部として300万円を遺族に支払ったことなどを量刑に考慮した、としている。 判決の最後で岩田裁判長は、裁判員や裁判官からのメッセージとして「女性に振られた原因は被害者のせいではなく、あなたに問題があったのではないでしょうか。あなた自身も女性との交際のために離婚しており、妻子につらい思いをさせたのではないでしょうか。人生にとって大切な人は誰なのかをよく考え、自分本位の考えを改めてほしい」と被告に語りかけた。(三沢敦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で新たに5046人感染 1日の死者、最多108人
新型コロナウイルスの国内感染者は22日午後8時半現在で、新たに5046人が確認された。死者は108人増え、1日当たりの死者数としては過去最多となった。21日時点の重症者は1011人で、4日連続で1千人を超えた。 新規感染者を地域別で見ると、東京は1175人と10日連続で1千人を上回った。神奈川627人、埼玉358人、千葉463人で、首都圏4都県はいずれも前日より減少したが、高止まりが続いている。 大阪府では450人の感染が確認され、4日ぶりに500人を下回った。三重県では1日当たりでは最多となる54人が確認された。 また、東京都と千葉県は自宅療養中だった感染者が死亡したと発表。それぞれ2人、1人が亡くなった。 千葉県では同県栄町の60代男性が亡くなった。男性は今月上旬に体のだるさやせきの症状を訴え、その後、嗅覚(きゅうかく)異常も出たため医療機関を受診。13日に感染が確認された。軽症とされ、自宅療養していたが、容体が急変して19日に死亡した。 和歌山市は感染を確認した市内… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪開催に広がる懐疑論 「昨春に似た嫌な空気に…」
23日で開幕まで半年となる東京オリンピック(五輪)について、本当に開催できるのか、懐疑論が広がっている。英紙タイムズが21日に「日本政府は非公式ながら中止せざるを得ないと結論づけた」と報道。政府は否定したが、1年延期が決まった昨春と似た状況に不安感を強める関係者もいる。 タイムズ紙の報道の情報源は、匿名の「連立与党幹部」。インタビューに「誰も最初に言い出すことを望んでいない。だが、開催は難しいという意見で一致している」と述べ、中止の見通しを示したという。夏季五輪は2024年がパリ、28年は米ロサンゼルスと決まっており、25年に開催地が決まる32年五輪に動くと予想。菅義偉首相はあまり乗り気ではないが「この状況ならば誰も反対しない」と語ったという。 橋本聖子五輪相は22日、国際… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
感染経路が分からない変異ウイルス、東京都内で初確認
厚生労働省は22日、英国で報告された新型コロナウイルスの変異ウイルスが、海外に滞在歴がなく、入国者との接触も確認されていない東京都内の10歳未満の女児から見つかったと発表した。感染経路が分からない「市中感染」が疑われる変異型の感染者は静岡県の4人に続いて5人目。 発表では、渡航歴がない都内在住の40代男性が新型コロナに感染しており、女児は男性の濃厚接触者で、男性から感染したとみられる。男性が変異型に感染しているかは確認中。女児は無症状だが、都内の病院に入院した。 22日までに陽性となった都内1453人分の検体のうち、変異型が検出された例はこの女児だけだった。このため、厚労省は「市中感染の可能性はあるが、面的な広がりはないと考えている」としている。 このほか、1月10日に英国から入国した都内の30代女性からも変異型が検出された。国内で変異型への感染が確認されたのは計50人となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
いじめ自殺訴訟、高校側に2600万円賠償命令 福岡
福岡県太宰府市の私立筑紫台高校3年の男子生徒(当時18)が2013年に自殺したのはいじめが原因だったとして、遺族が同校を運営する学校法人・筑紫台学園に計約9500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、福岡地裁であった。小野寺優子裁判長はいじめによる自殺と認め、学校側がいじめを防ぐ義務を怠ったとして約2600万円の支払いを命じた。 生徒は13年11月、福岡県春日市のマンションから飛び降りて亡くなった。近くにあった携帯音楽プレーヤーに元同級生らの名前や「絶対に許さない」などのメモが残されていた。遺族は16年10月、元同級生8人と筑紫台学園を提訴。1年生の2学期ごろから元同級生から殴る蹴るなどの継続的、集団的な暴力を受けたと訴えた。 元同級生とは賠償金の支払いや謝罪を受けることで和解が成立したが、筑紫台学園側は訴訟で「いじめはなかった」と主張し、自殺との因果関係も否定していた。一方で、学校がいじめ防止対策推進法に基づき設置した第三者委員会は15年3月、いじめがあったと認め、「(自殺は)いじめとの因果関係が明白に認められる」とする報告書をまとめていた。 判決は、教諭が実際に生徒がいじめられている現場を確認していたのに校内で情報共有や調査をせず、生徒に対する安全配慮義務を果たさなかったと指摘。「いじめ問題への感受性が鈍く、発見の端緒が見逃された」と結論づけた。遺族が求めた謝罪文の校内掲示は認めなかった。 判決後の記者会見で、生徒の父親は遺影に向かって「良かったね。こんなにいい判決が出るとは思わなかった」と語りかけ、声を詰まらせた。「これまで学校からの謝罪は一言もなかった。二度とこういうことが起きないように願うばかりです」と話した。 筑紫台学園は代理人弁護士を通じ「判決は重く受け止める。判決文を精査し、弁護士と協議して適切に対応していく」とするコメントを出した。(山野健太郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
核兵器は増えてる?減ってる? 核禁条約発効、課題は
核兵器(かくへいき)を史上初めて非人道的で違法とする核兵器禁止条約が22日、発効しました。核兵器の使用、保有、開発、実験などを一切禁じる内容で、51の国・地域が批准しています。核兵器をめぐる世界の現状や条約の今後の課題などについて、Q&A形式で紹介します。 Q 核兵器禁止条約が発効したね。いま世界で核兵器は増えているの? A 1945年8月に米軍が広島・長崎へ原爆を投下して以来、米国とソ連の冷戦時代に核軍拡競争が進んで、核弾頭(かくだんとう)の数は86年に約7万発とピークを迎えた。実は、それ以降は減ってきているんだ。 Q どうして? A 本当に核戦争が起きるとの懸念が高まる中で、当時の米国のレーガン大統領とソ連のゴルバチョフ書記長が「核戦争に勝者はなく、その戦いはしてはならない」と合意。それが87年の中距離核戦力(ちゅうきょりかくせんりょく)(INF)全廃(ぜんぱい)条約に、91年には戦略兵器削減(さくげん)条約(START)につながったんだ。その後の新STARTでは、保有を認める核弾頭の数は両国で各1550、運搬(うんぱん)手段の数は未配備を含めて各800までと上限が下がった。 Q もっと減らないの? A 核不拡散条約(NPT)は、米国、ロシア、英国、フランス、中国の核保有を認める一方で、誠実な核軍縮交渉を義務づけている。でも、米ロ関係の悪化もあって進んでいない。だから非核国や市民がしびれを切らせて核兵器禁止条約を生み出したともいえる。 Q 核軍縮は進むの? A INF全廃条約は米国が脱退したため2019年に失効した。この条約のために米国とロシアが持てなかった中距離ミサイルを、中国が多数保有するようになって、東アジアの安全保障環境は冷戦期とは大きく変わった。2月に期限が切れる米ロの新STARTの延長だけでなく、中国も含めた軍備管理体制が欠かせない時代だといえる。 Q 先は長そうだね。 A 核保有国や日本政府は核兵器禁止条約に背を向けているけど、国際世論の高まりは政治的圧力にもなり、核軍縮にはずみをつける可能性を秘めている。諦めず、生かす知恵を絞りたいね。(編集委員・副島英樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
プラダ、フェンディ、ゼニア…時代に添うミラノ・メンズ
不安や悲しみ、ささやかな喜び、コロナ下で様々な感情が人々を取り巻く。15~19日、デジタル映像を中心に発表された2021年秋冬ミラノ・メンズコレクションで核になったのは、感情に寄り添い、ときに働きかける服。ゆったりとしたシルエットや温かみのある質感、明るい色彩など、着る人がほっとするようなデザインが前季よりさらに主流になった。 ミウッチャ・プラダに加えて、人気デザイナー、ラフ・シモンズが共に手がける初のメンズシーズンとなったプラダは、「POSSIBLE FEELINGS(生まれ得る感情)」をテーマに掲げた。世界的なコロナ禍の中で、快適さや美を考慮しながら、服を通じて人間の個人的な感情をどう表せるかを模索したという。 通底するのは、身体やその感覚への意識だ。例えば、幾何学模様のニットのボディースーツや、レギンス風の極細パンツ。きれいな色のもこもことした太い畝(うね)のウールコート。触感や質感、色彩が人間の感情を呼び起こすとの提案だろう。時折、ボディースーツを着たモデルが踊る映像が差し込まれ、テーマがより強調された。 ラフ・シモンズの答えは ショー後、世界の学生たちからの質問コーナーが設けられ、2人のデザイナーが丁寧に答えた。不安定な社会情勢が続く中でのデザインの方向性を問われたシモンズは「どんな時も服が持ち得る、あらゆる意味を表現したい。今回は物語性よりも、感情が重要と感じた。現実世界や現在の孤立状態に生きる一人一人の中で生まれ得る感情を表したかった」と答えた。 フェンディはクラシックなスタイルに、鮮やかな色や柄などで、このブランドらしいポップさを加えた新作を並べた。これまで以上に色濃く漂うのはリラックス感。コートやジャケットは、ガウン風や、襟や裾にパジャマ風のパイピングをあしらったものも。カジュアルなハーフパンツも多い。 着やすさだけでなく、遊び心もアピール。サイケデリックな落書き調のブランドロゴを施したコートや、全身を青や緑で統一したスタイルなど「色」に焦点を当てる。新たな時代のスタイルということか、最後に「What is Normal Today?」の文字が画面に現れた。 外で上品に着られ、室内でもゆったりとくつろげる服を提案したのがエルメネジルド・ゼニアだ。家での時間が増えた今のライフスタイルに合わせ、テーラリングを再解釈。ジャケットなど肩の線はゆるやかで、たっぷりと身を包むコートやパンツは、同じ生地のベルトがアクセントになっている。 拡大するエルメネジルド・ゼニアの2021年秋冬メンズコレクション=ブランド提供 デザイナーのアレッサンドロ・サルトリは「新しい美学を創造するため、快適さとスタイルが融合する、新たな着こなし方が確立される」とした。 拡大するエトロの2021年秋冬メンズコレクション=ブランド提供 活動的で、気分を高揚させるようなスタイルも目についた。エトロは、スポーティーなフード付きのトップスの上に、優美な植物柄のコートを羽織ったり、ベストを重ね着したり。カジュアルさとエレガントさを融合させた。発表した映像では終盤、影が落ちた室内からモデルが一斉に街へ繰り出す。力強く足を踏み出す姿は、いまだ気軽に外に出られない状況の中で、希望を見せるようだ。 日本のチルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンスは、新作を着たヒップホップアーティストが、日本語で歌う映像を披露。デザイナーの志鎌英明は「夜は長くても、いつかは朝が来る。パワーのある服を届けたい」とコメントした。(編集委員・高橋牧子、神宮桃子) 拡大するチルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス(映像から)=ブランド提供 ◇朝日新聞デジタルの特設ページ(https://www.asahi.com/special/fashion/)で、参加ブランド発表の動画や関連記事を掲載している。24日まで開催中のパリ・メンズと25~28日のパリ・オートクチュールでは、主催者の「ブロードキャスティングパートナー」として、情報を発信する。 写真はいずれもブランド提供 拡大するエルメネジルド・ゼニアの2021年秋冬コレクション(ブランド提供) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル