大阪府は19日、府内で新たに719人が新型コロナウイルスに感染したのを確認したと発表した。7日ぶりに1千人を下回ったが、月曜日としては過去最多。また、70~80代の男女4人が亡くなったことも明らかにした。府内の感染者は延べ6万8754人、死者は計1273人となった。 重症患者は前日より16人増えて、302人になった。そのうち、54人は軽症・中等症病床で治療を続けているため、府が確保する重症病床(254床)の使用率は97・6%となった。軽症・中等症病床で治療を受けている人は1409人に上り、府が確保する病床(1781床)の使用率は79・1%となった。 府立消防学校(大阪府大東市)で教育生と教官の計21人の感染が確認され、府はクラスター(感染者集団)が発生したとみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学術会議、任命拒否の撤回を 97歳、ネット署名6万人
日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命拒否を撤回してください――。97歳の元会員がSNSを駆使して6万人超のネット署名を集め、19日、政府に提出した。菅義偉首相から任命拒否の明確な説明がないまま半年が過ぎたが、問題が忘れられないよう、「一石を投じたい」と話す。 発起人は、70~80年代に会員を務めた気象学者の増田善信さん(97)。コロナ下で社会の関心が薄れていると感じていた3月、署名サイト「Change.org」を知って署名活動を始めると、フェイスブックやツイッターなどで賛同が広がった。19日、集まった署名を学術会議を所管する内閣府に提出。先立って行われた記者会見では「学術会議の独立が脅かされ、多くの人が心配している」と訴えた。 増田さんは1942年に中央… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ロマンスカーミュージアム、出発進行 実物11両を展示
【動画】小田急電鉄「ロマンスカーミュージアム」が神奈川県海老名市にオープン 東京・新宿と神奈川県の箱根湯本などを結ぶ小田急線の看板特急「ロマンスカー」の往年の車両を並べた「ロマンスカーミュージアム」が19日、神奈川県海老名市にオープンした。 ロマンスカーの初代の流線形車両は1957年に登場。小田急電鉄の広報によると、名前の由来について明確な記録はないが、戦後流行したロマンスシートと呼ばれる映画館の2人がけ席と同様の座席を導入したためとの説があるという。 ミュージアムは2階建てで、延べ床面積約4400平方メートル。現役を退いた歴代のロマンスカー5車種と、1927年に小田原線が開業した当時の一般車両「モハ1」の計6車種の実物11両を展示している。実物の運転台を活用したロマンスカーの運転シミュレーターや、沿線の景色を再現したジオラマパークなど、大人も子どもも楽しめる工夫がちりばめられている。 高橋孝夫館長(57)は元運… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Joe Gunkel wins fourth game as Tigers continue to roll
Second-year Hanshin Tigers import Joe Gunkel allowed a run over six innings to improve to 4-0 as the Central League-leading Hanshin Tigers held off the Tokyo Yakult Swallows 10-7 on Sunday. Gunkel struck out six while allowing a walk and five hits. He credited his teammates for his fourth straight […]
パンダのタンタン、心臓疾患の症状 人間なら70代
神戸市立王子動物園(同市灘区)のメスのジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」に心臓疾患とみられる症状が見つかった。同園が19日発表した。タンタンは25歳で人間なら70代にあたり、加齢の影響とみられる。園は投薬治療を始めるとともに、病状に応じて観覧制限を検討する。コロナ禍で延期となっていた中国への帰国にも影響が出る可能性がある。 園によると1月下旬、定期健診で不整脈と心拍数が上がる頻脈が見つかった。その後症状は落ち着いたが、3月23日に再発し、頻脈などが継続的にみられるという。 タンタンは運動量が減って寝ている時間が多く、食欲が落ちているという。園では大阪府立大学や中国のジャイアントパンダ保護研究センターの助言を受けながら治療を続ける。 タンタンは、1995年の阪… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
同じ労働なのになぜ賠償に違い?最高裁で石綿訴訟
建設作業でアスベスト(石綿)を吸って健康被害を負った人と遺族が国と建材メーカーに賠償を求めた大阪の訴訟について、最高裁第一小法廷は19日に弁論を開き、神奈川、東京、京都の3訴訟とまとめて5月17日に判決を言い渡すと決めた。原告勝訴の判断は確定的で、どのような理由でその判断を導くかが注目される。(阿部峻介) 舞う鉱物繊維 かすむ視界 みんなが口にタオル 公営マンションの建設現場には、石綿の粉が広がっていた。内装工や電工が天井板を切ったり削ったりした際に落ちたものだ。左官の根子(ねこ)松太郎さん(85)が床や壁を張る前にほうきではくと、舞い上がって視界がかすんだ。建設会社に雇われた「労働者」と、根子さんのような個人事業主の「一人親方」が現場監督の指揮のもとで体を動かす。むせるのが嫌で、みなタオルを口に当てていた――。 労働安全衛生法上の労働者ではない一人親方についても、石綿の使用や飛散の規制権限を持つ国の責任を問えるか。これが、2008年から全国に広がった裁判の争点の一つだ。多くの地裁が労働者を救う一方、一人親方は敗訴が続いた。 メーカー責任問える新たな策 潮目を変えたのが18年の東京高裁判決だ。「快適な職場環境」を作るという同法の趣旨を重くみて、同じ場所で働いた一人親方も保護すべきだと解釈。「規制権限を使わなかった国の賠償責任を問える」と判断し、救う流れができた。 最高裁第一小法廷は、一人親方も救済した部分については国の上告を受理せず、結論は維持される見通し。根子さんは「どうすれば一人親方もきちんと救われるのか。中身のある判決を」と期待する。 もう一つの争点がメーカーの… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:921文字/全文:1624文字 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄で32人感染 米軍からは2日間で28人感染と報告
沖縄県は19日、午後4時半時点で新たに32人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染確認は延べ1万1528人。 このほか行政検査をした148人が検査機関での不具合のため、結果待ちとなっている。県は「システムの不具合と聞いており、原因を調査中」としている。新たな陽性者数が判明次第、追加発表するという。 在沖米軍からは、18日に海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)などで2人、19日に海兵隊キャンプ・ハンセン(金武町など)などで26人の感染が確認されたと県に19日報告があった。県のまとめでは、在沖米軍関連の感染者は計1286人。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
手書きの風合い、広がる共感 担当が語るひとときの魅力
朝日新聞ポッドキャスト ひととき70年② 今年の秋に、掲載開始から70年を迎える朝日新聞の投稿欄「ひととき」。全国から年間1万通近い投稿をいただいているため、編集部では担当記者をおき、掲載作を選んでいます。投稿の第一読者として封を切り、全投稿に目を通している原知恵子記者(名古屋本社)、北村有樹子記者(大阪本社)に、「ひととき」の魅力を語ってもらいました。朝日新聞ポッドキャストでお聞き下さい。 Apple Podcasts や Spotify ではポッドキャストを毎日配信中。音声プレーヤー右上にある「i」の右のボタン(購読)でリンクが表示されます。 ◇ Q:実は朝日新聞には東京本社のほか、名古屋、大阪、福岡の西部の本社があり、より地域に根ざした紙面を作っています。そのため、「ひととき」も各本社別に掲載作を選ぶ担当記者がいます。本日はその中から、担当歴が長く、「ひととき愛」の強いお二人に来ていただきました。 まず、名古屋担当の原記者です。原さん、名古屋は原さん1人で選んでいるんですか。 原:いえ、5人の記者が1カ月交代で選者をやらせていただいています。 Q:気になるのは投稿が少ないんじゃないかということです。名古屋本社管内は愛知・岐阜・三重と基本3県しかないわけですよね。 原:そうですね、各本社の中ではたぶん一番投稿数は少ないですが、中身はほかの本社に劣らない、熱い投稿が届いています。 投稿者の常連さんというのは「目に付く存在」になっていくので、不採用でも「あ、このかたまた書いてくださったんだな」「最近引っ越したんだな」「息子が進学しました」など、投稿者の身辺の状況などに気づけるのは、コンパクトな名古屋本社ならではなのではないかと思います。 Q:印象に残っている投稿や読者からの反響はありますか? 原:最近では、英語力の低下をくいとめるため、「ひととき」欄を毎朝、台所で英訳しています、という岐阜県各務原市の女性からの投稿がありました。 拡大する台所で「ひととき」を英訳する久代京さん=岐阜県各務原市 年齢は89歳で、25年近く毎朝ルーチンとして続けてらっしゃるという投稿でしたが、これには全国から少なくとも30通近い反響がありました。 その反響の手紙を届けるとともに、最近、投稿の「現場」である台所にも取材に行かせていただきました。 Q:どんな方なんですか? 原:はきはきとお元気でいらっしゃって、学ぶ意欲、しっかり英語力を磨きたいという意欲にあふれてらっしゃって、最新の時事英語なども英字新聞で読んでおられた。勉強したいという心に満ちあふれた、とても素敵な方でした。 拡大する英訳開始当初の1997年4月から一貫して、「ひととき」のタイトルは「A Good Moment」と訳している。「Good」をいれるのが久代さんのこだわりだ=岐阜県各務原市 Q:そんな方に読んでいただいているなんてうれしいですね。 それはそうと、最近は手書きの投稿は少ないんですか。 今も手書きが主流、まねして「かしこ」 原:いえ、感触ですが7~8割が手紙で送っていただいています。もちろん、ワープロで打ったものを印刷して送ってくださるかたもいますが、大半が手書きです。 今って大半がメールやSNSなどで安いコストで連絡を取ることができると思うんですけど、ひとときの読者のみなさんは、今でも切手を貼って、便箋(びん・せん)や原稿用紙に原稿を書いて、封筒に入れて送ってくださることが多い。 もちろん、掲載作は、メールでも、投稿方法にかかわらず、内容で選んでいるんですが、手書きで届く投稿というものは、温かみを感じられ、その良さを感じられるのが、担当記者ならではの特権です。 「ひととき」の読者のみなさんが、いつも素敵な手紙を送ってくださるので、私自身もプライベートで手紙を書くようになりました。 Q:僕なんかもどうしてもキーボードで打っちゃいますが、書いてみると手紙っていいものですか。 原:そうですね、手書きの字だと温かみというか、人となりというか、それが感じられていいなあとすごく思います。 手紙の形式なども学ばせていただいています。私はいま30代でちゃんとしたフォーマットで手紙を書くなんてほとんどしてこなかったんですが、ひとときの投稿者のみなさんが、だいたい、締めの言葉で「かしこ」と書いてある。本当に素敵だなと思います。 切手も素敵です。東海地方と… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
びっくり、マネキンが店員 無人古着店、客も「いいね」
首都圏を中心に、無人の古着店が続々と誕生している。店側にとっては人件費を削減でき、客側にとっては店員に気を使わずに自分のペースで服を選べる利点がある。新型コロナウイルスの影響が長期化する中で、「非接触」を推奨する動きも出店の後押しになっているようだ。(山口啓太) 西武新宿線・新所沢駅(埼玉県所沢市)から徒歩3分。シャッターが下りた店も多い商店街に、ピンク色の看板を掲げた古着店「秘密のさくらちゃん」はある。店頭で出迎えるのは帽子やコートをまとったマネキンだ。「お仕事中」と記したマスクで顔を覆っている。約100平方メートルの店内に店員は誰もいない。 「人がいるみたいでびっくりするでしょ」と店を運営する東京都立川市の岡本紀子さん(49)は笑う。 拡大する「秘密のさくらちゃん」店内のマネキン。マスクには「おどろかせてゴメンナサイ」と書かれている=2021年4月13日、埼玉県所沢市松葉町、山口啓太撮影 約1千種類ある古着の値段は、100~1千円。客はハンガーに付いたタグで値段を確認し、代金を券売機に入れて購入する。近所への買い物のついでに初めて立ち寄ったという男性(68)は「従業員がいないから『買わなきゃ』というプレッシャーもない。ネット販売と違って、服を目で見て確認できるのもいい」。 岡本さんが店をオープンさせたのは今年1月。多くは廃棄されることになる古着を売り、環境に貢献できればとかねて思っていた。人件費や輸送費が節約できないか考えた末にたどりついたのが「無人」だった。 営業中は店内に5台ある防犯カメラを岡本さんと夫、盛岡市在住の知人女性で分担して、店内の様子を確認し、スピーカー越しに応対する。客が入店したらセンサーが反応し、スマホに通知される。「コロナ禍で非対面が重視されたことが大きかった。遠隔で対応するので、従業員が状況に合わせて無理なく働けます」と岡本さんは言う。 拡大する店舗に設置されたモニター越しに応対する岡本紀子さん=2021年4月13日、埼玉県所沢市松葉町 無人の古着店は各地にじわりと広がっている。 「夜中に気軽に入れて最高」 東京都中野区の商店街の一角に昨年8月にオープンした「ムジンノフクヤ」。25平方メートルほどの店内には、海外から輸入した2千~4千円の500着近くが所狭しと並ぶ。客はハンガーの色で値段を見分け、券売機で購入する。万引き対策で3台の防犯カメラも備えている。これまでに2度、盗難に遭ったが、いずれも犯人の特定に至ったという。 拡大する「ムジンノフクヤ」の店内には500着近くの古着が並ぶ=2021年4月14日、東京都中野区野方5丁目、山口啓太撮影 客層の6割ほどが20代後半~30代の若者だ。休日の来店客は1日100人を超える。店内に置いた意見交換用のノートには「夜中に気軽に入れて最高」「無人すごいですね!」などと好意的な反応が並ぶ。運営会社の平野泰敬代表(35)は「古着屋は小さい店が多く、店員との距離が近いが、接客を望まないお客さんも多い。目立つ場所にはないけれど、最近はSNSやネットを見て来てくれる人も多い」。年内には2店舗目をオープンさせる予定だ。 古着の流通増加? 新型コロナの影響で、流通す… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
傍聴人のみなさまへ 「儀式」の最高裁弁論、変化の兆し
大理石や花崗岩(かこうがん)の壁に囲まれた荘厳な法廷。裁判官たちが入ってくると、弁護士が用意した紙をひたすら読み上げて閉廷する。傍聴人は置いてけぼり――。そんな「儀式」のような最高裁の弁論の様子が、変わりつつある。(阿部峻介) 初めて配ったカラーのチャート 「傍聴人にお配りしていますように、補助金の交付の流れはフローチャートに書いています」 今年1月、第三小法廷。国と栃木県が補助金の返還をめぐって争った裁判の弁論で、林道晴裁判長は傍聴席まで視線をやり、異例の「資料説明」をした。傍聴人は、カラーのチャートと事件概要のメモを交互に見ながら耳を傾けた。 昨年11月に第一小法廷で開かれた強盗殺人事件の弁論では、弁護士が現場の見取り図を記したパネルを持ち込み、書面を見ずに40分にわたって「無罪にすべき理由」を熱っぽく語り続けた。いつもは手元の書面に目を落としがちな裁判官も、身を乗り出すように聞いていた。 最高裁が当事者の意見を聞く弁論を開くのは、二審の判断を変えるときが多い。判決が見直されると予想できるためか、弁論の当日は弁護士が事前の提出書類を「陳述します」とだけ言って読み上げた形にして、裁判官も特に突っ込まずに終える――。そんな光景も珍しくなかった。 そこに問題意識を持ち、弁論を活性化させようというのが近年の動きだ。ベテラン裁判官は「最高裁の弁論が、わざわざ来てくれた傍聴人が何が起きたのかも分からないような儀式でいいのか。司法がどう機能しているのかを実感できる場であるべきだ」と語る。 2017年から「傍聴人の皆様へ」と題した事件概要のメモを配るようになり、20年からはホームページにも掲載。補助金をめぐる今年1月の弁論で配ったチャートは、事件の構図が一目でわかるような内容だった。 また、論点を絞って当日の弁… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:969文字/全文:1740文字 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル