演歌歌手の天童よしみとものまねタレント・コロッケが、舞台で初共演する。4月22日から大阪市の新歌舞伎座で始まるスペシャルコンサートで、どんな化学反応を起こすのか。21日には新譜も出す天童が、意気込みを語った。 拡大する自身もものまねされることの多い天童。一番似ていると感じたのは、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおのものという。「あれは最高でしたね! 特徴をとらえてる」=西岡臣撮影 天童自身、最初に共演の話を聞いたときは驚いたという。「え、コロッケさんと!? 私、ものまねできませんよ、って」 異色のとりあわせだが、共通点は芸に対して生真面目なところ。かつて「天童さんのものまねは、歌がしっかりしていないとダメなんですよ」と言われたことが印象に残っている。「コロッケさんは基本がしっかりしていて、幅も広い。エンターテイナーとして尊敬している」 「珍島物語」から最新曲まで コンサートは2部形式。1部はコロッケのものまねが中心。300種類以上のレパートリーをもつという名人芸と天童のコラボに注目だ。2部は天童のオンステージ。ヒット曲「道頓堀(とんぼり)人情」「珍島(チンド)物語」にアルバムからの最新曲も織り交ぜる。新型コロナへの不安が世の中を覆う今こそ「おなかの底から笑えて元気になれる、最高のステージを届けたい」と意気込む。 自身もつらい1年を送った。コ… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
天童よしみ×コロッケ=? 本人もびっくり舞台で初共演
演歌歌手の天童よしみとものまねタレント・コロッケが、舞台で初共演する。4月22日から大阪市の新歌舞伎座で始まるスペシャルコンサートで、どんな化学反応を起こすのか。21日には新譜も出す天童が、意気込みを語った。 拡大する自身もものまねされることの多い天童。一番似ていると感じたのは、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおのものという。「あれは最高でしたね! 特徴をとらえてる」=西岡臣撮影 天童自身、最初に共演の話を聞いたときは驚いたという。「え、コロッケさんと!? 私、ものまねできませんよ、って」 異色のとりあわせだが、共通点は芸に対して生真面目なところ。かつて「天童さんのものまねは、歌がしっかりしていないとダメなんですよ」と言われたことが印象に残っている。「コロッケさんは基本がしっかりしていて、幅も広い。エンターテイナーとして尊敬している」 「珍島物語」から最新曲まで コンサートは2部形式。1部はコロッケのものまねが中心。300種類以上のレパートリーをもつという名人芸と天童のコラボに注目だ。2部は天童のオンステージ。ヒット曲「道頓堀(とんぼり)人情」「珍島(チンド)物語」にアルバムからの最新曲も織り交ぜる。新型コロナへの不安が世の中を覆う今こそ「おなかの底から笑えて元気になれる、最高のステージを届けたい」と意気込む。 自身もつらい1年を送った。コ… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
絶対泣かない、決めたあの日 したたか知事の復興10年
公用車の窓の外の景色が、突然震えだした。道路が波を打ち、沿道のビルが音を立ててしなっている。 2011年3月11日午後2時46分。宮城県知事の村井嘉浩(60)は、仙台市青葉区で、県庁から東に200メートルの路上で車中にいた。 助手席の秘書が「きたーー」と叫んだ。瞬間、村井は「宮城県沖地震が来たな」と思った。近い将来、間違いなく起こると言われていたからだ。だがこれは、その予想をはるかに上回る、未曽有の大震災だと後に分かる。 拡大する津波で船や家屋が押し流された宮城県気仙沼市の市街地=2011年3月12日 揺れがいったん収まると、すぐに県庁1階の正面玄関前に車をつけた。職員たちがぞろぞろと外に出てくる。その中を、村井はロビーへと入った。 その時、天井からこぶし大のコンクリートが落ちてきて、そばにいた秘書の脇すれすれをかすめた。村井が「危ない!」と声を上げるのと同時に、パカーンと床で砕けた。危機一髪だった。 この揺れでは、エレベーターは使えない。4階の知事室へと階段を駆け上がった。知事室に並べていた県内各地の特産のこけしが、床に散らばっていた。そのまま防災服に着替えると、5階の災害対策本部事務局へ急いだ。 散乱する書類 入らない情報 部屋に入ると村井は、「すぐに自衛隊に派遣要請を」と、災害派遣要請するよう指示を出した。「まだ被害状況が全く分かりません」と言う職員もいた。だが1995年の阪神・淡路大震災で、自衛隊の出動が遅れたという教訓が頭にあった。 村井は自衛官出身。拙速でもいいから、とにかく早く対応した方がいいとの判断だった。 拡大する朝日新聞のインタビューに答える村井嘉浩知事=小玉重隆撮影 午後3時2分。地震発生から16分後に、県は陸上自衛隊東北方面総監部に電話で災害派遣要請を行った。 災対本部では、書類が床に散乱していた。大津波警報が出され、職員たちは手書きで全市町村に避難指示を衛星無線ファクスで送った。だが市町村の詳しい情報は、まったく入ってこなかった。 午後3時10分。村井の携帯電話が鳴った。官房長官の枝野幸男からだ。「政府からすぐに人を派遣します。全力を挙げるので、なんでも言ってください」 村井は「まだまったく状況が分かりませんが、相当大きな被害が出ていると思います。全力でお願いします」と短く答え、電話を切った。 災害対策会議 「フルオープンでいく」 午後3時半。幹部を集めた初めての災害対策本部会議が、4階の庁議室で開かれた。事前に「マスコミどうしますか」と問われた村井は、「フルオープンでいくぞ」と答えた。 村井がこの時一番恐れたのは、不正確な情報が口コミで広まり、略奪や暴動が起きることだ。 拡大する津波で壊滅状態になった町で、泣きながら抱き合う人たち=2011年3月13日、女川町 いまは電気が止まり、被災者はインターネットで情報をとるのも難しい。ならば、テレビや新聞に流してもらった方が早く正しく伝わる。情報を加工しているなどと疑われないように、ストレートに流そうと判断した。 この時から、12年3月まで計95回に及ぶ災対会議は、すべて公開で開かれることになった。これが後に、思わぬ副産物を生むことになる。 県が後日、会議の記録を調べたところ、大混乱の中で、記録が残っていないことが分かった。そこで県は、取材していたマスコミに音声記録の提供を依頼。これらを基に、議事要旨を作ることができたのだ。 話は午後3時半に戻る。 村井は災対会議に臨むため、庁議室に入った。室内にはテレビが置かれ、被災状況を知らせるニュースが流れていた。 すると、黒く巨大な波が目に飛び込んできた。沿岸部をどんどんのみ込んでいく。大津波警報が出ており、大きいのが来ると思っていたが、それ以上の大きさだった。「これは大変なことになった」。村井の顔がみるみる青ざめていった。 2011年の東日本大震災で、未曽有の被害を受けた宮城県。復興に向かって県のトップはこの10年、何を見て、どう考え、いかに行動してきたのか。およそ5時間に及ぶインタビューをもとに、克明に記録します。記事の後半では、震災当日の夕方からの村井知事の動きを追いました。(文中敬称略) 午後5時ごろから、災対本部に… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
昼カラオケに自粛要請 経営者は複雑「また休まないと」
食事や飲み物を出す店で日中に歌を楽しむ「昼カラオケ」。高齢者のファンが多いが、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が各地で発生しているとして、国は「まん延防止等重点措置」の対象区域で、埼玉県は県内全域で、こうした店で歌うことを自粛するよう呼びかけている。県内のカラオケ喫茶の経営者らは複雑な思いを抱いている。(丸山ひかり) ◇ 14日の昼下がり、さいたま市内のカラオケ喫茶を訪ねた。客は、仕事の休憩中にほぼ毎日来るという70代の常連男性が一人だけ。クリームソーダを飲み終えソファでくつろいでいた。 「もう3時。歌おう」 男性は店の中央に置かれたモニターの前に立ち、店が常備する除菌シートでマイクをふいた。口を近づける先端をそのシートで覆うと、マスクをしたまま演歌を朗々と歌い始めた。 モニター前には飛沫(ひまつ)防止の大きなビニールシート。歌い終え、マイクからシートを外してゴミ箱に捨てると「ご飯を食べて2、3曲歌う。これがあるから仕事ができる」と笑った。 店主の70代女性は「常連は70、80代がほとんど。コロナ前より9割減った」。コロナ前は深夜まで営業していたが、今は夕方まで。グループ客は激減し、店としても一度に数人しか受け入れていない。入店時の検温・消毒や客の記録などもしている。 ただ、女性は以前、コロナに感… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
イノシシ「北上」で被害急増 目撃されなかった青森にも
東北地方でイノシシの被害が急増している。イノシシの活動範囲が「北上」し、これまで目撃されてこなかった青森にも出没。山形では被害額が10倍に増えた。農業関係者らは対策を急ぐが手探りの状態で、追いつかない状態だ。 ◇ 「このままじゃ根っこが全部掘り返されて、木が倒れちまう」。3月下旬、岩手県一関市の民家の裏庭で地元猟友会の佐藤律衛(りつえい)さん(71)がつぶやいた。南高梅の木の根元が、泥で真っ黒になるほど掘り返されていた。大きなイノシシの足跡がいくつもある。 佐藤さんは住人に、黒いビニールやトタンで柵のように囲うようアドバイスをした。イノシシは透明なビニールや網では突破するが、前が見通せない柵があると入らないという。佐藤さんは「理由はよくわからん。俺らも対策は手探りだ」と話す。 県南部の一関市で、イノシシは100年以上前に姿を消したと言われていた。再び目撃され始めたのは2005年ごろ。11年に初めて捕獲され、19年度は58頭を捕獲、農作物の被害も182万円にのぼった。 佐藤さんが1カ月ほど前に設置した箱わなを見に行くと、近くにイノシシの足跡があるだけだった。警戒心が強く、数カ月たたないと中に入らないという。地元猟友会にはイノシシ猟のノウハウがなく、わなの仕掛け方はネットなどで調べて試行錯誤する。「この捕獲ペースじゃ増える一方だ」と佐藤さんは言った。 雪の積もった土地でも生息 環境省の資料によると、イノシシによる農業被害額は19年度に東北全体で約2億7800万円。12年度の1億1400万円から2倍以上に増えた。イノシシが生存していないとされていた秋田では17年度に、青森では19年度に初めて農業被害が確認された。 全国的には、19年度の農業被害額が11億円を超える九州地方や中四国地方など、西日本でイノシシの被害が大きい。 野生動物の研究をする岩手大農学部の山内貴義准教授は、イノシシの「北上」が進んでいると指摘。これまで、イノシシは足が短く、雪深い場所は移動できないと考えられていたが、GPSを使った最近の生態調査などで、雪の積もった土地も動き回っていることが確認されたという。山内さんは「温暖化で雪が減り、さらに北上が進んでいくだろう」と分析する。 福島県では、特に東京電力福島第一原発の事故で避難指示が出された地域で、イノシシが繁殖している。20年夏から、ICT技術を使い、イノシシが近づくと犬の鳴き声が鳴るシステムの実証実験が行われている。実験を企画した東京農工大学の金子弥生准教授は「実際に音が鳴るとイノシシが逃げる効果が確認できた。人手不足の解消にもつながるはず」と実用化をめざす。 12年度に比べ、19年度のイノシシによる農業被害額が10倍以上に増えた山形県。同年度の電気柵設置の予算は約4300万円で、前年度から大幅に増やした。県の担当者は「特効薬はない。駆除と侵入防止策を地道に続けていくしかない」と話す。(中山直樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR発券、ネット予約でクレカ使えず 一時システム障害
全国のJR駅の「みどりの窓口」や自動券売機、一部のネット予約でシステム障害があり、17日早朝からクレジットカードが使えなくなった。システムは約2時間後の午前6時ごろに復旧。サーバーの不具合が原因とみられている。 システムを運営するJRグループ会社の「鉄道情報システム」(本社・東京)によると、発券システムの利用が始まる17日午前4時からトラブルが発生。みどりの窓口や自動券売機では現金での購入は可能だったが、クレジットカードが利用不可に。JR東海、西日本の「エクスプレス予約」をのぞくネット予約でも、午前4時からクレジットカードでの購入ができなくなっていた。 同様のシステム障害は昨年2月にも起きている。同社は「ご迷惑をおかけし、申し訳ない。原因を調査し、再発防止に努める」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
防衛省、離発着訓練予定の馬毛島で5月にデモ飛行実施へ
馬毛島(鹿児島県西之表市)への米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地設置計画をめぐり、防衛省が島周辺でのデモ飛行を5月11、15日に行うことがわかった。FCLPや自衛隊機の訓練騒音の程度を体感してもらうために実施するが、地元では騒音への懸念が根強く、「説得材料にされかねない」との懸念の声も上がっている。 FCLPは、空母の甲板に見立てた陸上の滑走路で、複数の戦闘機が「タッチアンドゴー」と呼ばれる離着陸を繰り返す訓練。馬毛島では、風向きや計器、有視界の飛行方法によって8ルートが予定されており、約10キロ離れた種子島の近くを飛ぶルートもある。 関係者によると、デモ飛行には、FA18などの米空母艦載機に代わり航空自衛隊のF15戦闘機を使用。馬毛島上空や周辺の各ルートで、日中は6機、日没前後は2機での編隊飛行を計画している。馬毛島には現時点で滑走路がなく、離着陸は行わない。馬毛島でのFCLPは、現在訓練が行われている硫黄島(東京都)と同じ5月に予定され、デモ飛行も同月に実施するという。 デモ飛行の騒音は、西之表市など周辺自治体で計測する。防衛省は馬毛島での訓練騒音や基地建設をめぐる環境影響評価(アセスメント)を2月に始めたが、デモ飛行のデータは「時々の実測値が適正な評価になるとは限らない」として、アセスに反映させない意向を示している。 岸信夫防衛相は17日、馬毛島での自衛隊基地整備に関して、「これまで住民説明会を累次行い、地元から特に騒音問題について具体的に知りたいという声もあった。そうした状況を踏まえ、自衛隊の戦闘機によるデモフライトの実施に向けた検討に入っている。詳細は近日中にお知らせしたい」と話した。訪問先の沖縄県与那国町で記者団の取材に応じた。 鹿児島県はFCLPへの賛否を示していないが、塩田康一知事はデモ飛行について、朝日新聞の取材に「地元住民の訓練騒音に対する関心は高く、デモ飛行が疑問に答える材料になればいい」と話した。 地元住民らでつくる「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」の山内光典事務局長は、「FCLPの訓練機と違う機種が離着陸せずに上空を旋回するだけでは、実際の騒音状況が反映されるのか疑問」と指摘。「計画を進める材料にされる懸念がぬぐえない。米軍機が想定ルートを外れて種子島上空を飛びかねないという、根本の問題も残る」と話した。(奥村智司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
史上初、女性騎手が1・2・3着独占 新潟競馬7レース
新潟競馬場で17日に行われた第7レースで中央競馬に3人しかいない女性騎手が1、2、3着を独占する史上初の出来事があった。 優勝したのは新人の古川奈穂騎手(20)が騎乗した3番人気のクラウンデザイアー。2番手から抜け出した。1馬身差の2着になったのが、藤田菜七子騎手(23)が手綱を取ったキムケンドリーム。そしてルーキーの永島まなみ騎手(18)が乗ったモノポリーアイズが、激しかった3着争いに競り勝った。 10日の新潟競馬第7レースでは藤田騎手が1着、永島騎手が2着になり、女性騎手による史上初の上位独占が記録されていた。古川騎手と永島騎手が3月にデビューし、現在、中央競馬には3人の女性騎手が在籍している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「息子が…」焦る高齢女性 窓口の銀行員はピンときた
東京都品川区にある東日本銀行戸越支店に女性が現れたのは3月29日、午前10時半ごろのことだった。 順番待ちの番号札を取ることもなく、窓口にいた野口杏織(あおり)さん(30)の前に立った。 肌寒い日だったが、上着を羽織っておらず、着の身着のまま。顔もこわばり、慌てた様子だった。 「預金を300万円下ろしたい」。女性は言った。 野口さんは使い道をたずねた。近頃は特殊詐欺の被害が深刻だ。年齢を問わず、100万円以上の預金を引き出そうとする人には必ず、確認する決まりになっていた。 女性は「家の用」とだけ答え、詳しいことを話そうとしない。「家のリフォームですか」「使途を確認できる資料はお持ちでありませんか」。質問を続けた。 すると、女性は迷いながら「実は……」と話し始めた。 女性の説明はこうだった。 この日の朝、別居する「息子」が自宅に電話をかけてきた。「会社の重要な書類を出し間違えた」「お金を立て替える必要がある」 典型的な「オレオレ詐欺」の手口だ。 野口さんはそう確信した。女性は「早くお金を下ろさなきゃいけない」などと繰り返す。 さらに質問を続けた。「息子さんとは普段から電話をされていますか。本当に息子さんの声でしたか」 女性は「年に数回だが、間違いなく息子の声だった」と断言した。 野口さんは息子と連絡を取ろうと考えたが、女性は携帯電話を家に置いたままで、連絡先がわからなかった。 何としても預金を引き出すわけにはいかない――。野口さんは、上司に相談した。上司はためらわず、警視庁荏原署に通報した。 荏原署は女性の話から特殊詐欺を疑い、犯人グループの一員が自宅周辺を下見している可能性があると判断。 捜査員を派遣し、現金を受け取ろうとしていた20代の男を詐欺未遂容疑で逮捕した。 ◇ 特殊詐欺の被害を水際で防ぎ、容疑者の逮捕に貢献したとして、荏原署は15日、野口さんに感謝状を贈った。 被害が後を絶たないことを意識するよう職場全体で徹底し、丁寧に話を聞き取ったことで詐欺を見破ることができた。 銀行では、高額の預金を引き出そうとする人に積極的に声をかけているが、野口さんは「用途を聴くのは失礼だ」と何度も叱られた。 それでも、必ず被害を防ぐことにつながると信じて、声かけを続けてきた。顧客の大切なお金を守りたいという一心だった。「お客さまの役に立てて良かった。うれしいです」と話した。 感謝状を贈った荏原署の川西博正署長は言う。「気になったことがあればすぐ通報してほしい。いつでもすぐに駆けつけます」(鶴信吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名古屋城のお堀彩り半世紀、ハクチョウ最後の1羽に
名古屋城の水堀に、ハクチョウが1羽すんでいる。「シロちゃん」「クーちゃん」。近隣の住民などが思い思いの名前で呼ぶと、優雅に泳いで水辺に近づき、餌をねだるように頭をもたげる。観光客にも人気で、写真を撮る人も多い。 広いお堀に1羽だけ。なぜ?どこから来たのか?関係者に話を聞いた。 お堀を管理する名古屋城総合事務所によると、お堀に住むのはコブハクチョウ。公園などで飼育されることが多いという。1978年に、名古屋城のPRなどを担う財団法人「名古屋城振興協会」から2羽の寄贈を受けたのが、残っている最初の記録だという。 その後繁殖を試み、95年の調査では水堀周辺で20羽の生息を確認。その後、老衰などで数が減り、現在はついに最後の1羽となった。年齢や性別は不明だという。 「昔は一帯を何羽も飛び回っていたんです」。水堀周辺に住む住民に聞くと、そう口をそろえる。 様々な逸話もあるそうだ。 「庄内川まで飛んでいって、民家の物干しざおにとまった」 「名城公園のマラソンコースに陣取り、ランナーを迂回(うかい)させていた」 水堀のそばで50年以上営業している喫茶店「ノル・シャトー」(西区)の20年ほど前のキャッチコピーは「白鳥の見える喫茶店」。テレビのCMを流したこともあるという。 店主の石原賢治さん(63)は、ハクチョウのルーツについて、こんな話を聞いた。 「私が18歳くらいのころ、父… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル