国の「核のごみ」(原発から出る高レベル放射性廃棄物)の最終処分場選定に向けた文献調査の一環で行われる「対話の場」が、北海道寿都町に続いて15日夜に神恵内村で始まった。前日の寿都町では運営ルールを定めた会則案をめぐり紛糾したが、神恵内村では冒頭で参加者の同意を取り付け、混乱なく終わった。 対話の場は、処分場の事業主体の原子力発電環境整備機構(NUMO)と2町村が月1回程度のペースで、2年間の文献調査期間中に行う。 寿都町では20人の参加者を町が選び、参加者名は非公表。神恵内村ではNUMOと村が共同で村民18人の参加者を選び、やはり参加者名は非公表。地元漁協と商工会から各3人、観光協会や社会福祉協議会などから1人ずつのほか、公募の4人が選ばれた。ファシリテーター(進行役)には、札幌市のNPO法人「市民と科学技術の仲介者たち」の大浦宏照・代表理事ら2人が就いた。 前日の寿都町の対話の場では、会則案の「地層処分事業等の理解を深めていただくことを目的とする」との記載に対し「処分場ありきだ」と反対派の批判が相次いだ。 NUMOはこれを踏まえ、神恵… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
再会した人々 写真でたどる 熊本地震から5年
2016年、震度7の強い揺れに2度襲われた熊本地震では、多くの住宅が被害に遭った。学生向けの下宿を営んでいた女性の自宅は全壊、学生らが片付けに駆けつけてくれた。土砂崩れに巻き込まれた自宅の近くから、思い出の品を見つけ出した姉妹がいた。庭先のビニールハウスで3カ月の避難生活を送った夫婦。 5年前の地震直後に、熊本県内の被災地で出会った人たちを今月、再訪した。 南阿蘇村で東海大生の下宿「新栄荘」を営んでいた竹原伊都子さん(60)。30人ほどの食事を作っていた。地震で下宿の隣の自宅は全壊したが、下宿生は無事で何より安堵(あんど)した。親元へ帰し、「帰ってきちゃダメ」と伝えていたが、がれきの片付けにも駆けつけてくれた。大学の機能は熊本市内に移転。学生たちは去ったが、復興支援の作業員らを受け入れ、今も午前3時に起きて食事を作る。 下宿生たちとの楽しい日々は地… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
5・3集会、今年はネット中継 阪神支局襲撃から34年
2021年4月16日 18時57分 朝日新聞労働組合は16日、記者2人が殺傷された阪神支局襲撃事件から34年となる5月3日に「言論の自由を考える5・3集会」を開くと発表した。事件翌年の1988年から毎年続いてきたが、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止となった。2年ぶりとなる今回はインターネット中継で開催する。 テーマは「語ろうメディアの未来~萎縮と分断を越えて」。分断があらわになった社会でメディア内部に萎縮や自己規制が生まれていないか、語り合う。パネリストにライターの武田砂鉄氏、テレビプロデューサーの津田環氏、哲学研究者の永井玲衣氏を迎える。進行役は朝日新聞社会部の三島あずさ記者が務める。 過去の集会での登壇者は男性が8割を占めていた。今回は女性3人、男性1人の構成。メディアにおけるジェンダーもテーマの一つとなる見込み。 開会は午後1時で参加無料。ネット中継を視聴するにはhttps://53asahiroso34.peatix.comから事前申し込みが必要。問い合わせは「5・3集会事務局」(auosk@asahi.email.ne.jp)へ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道でも桜開花 松前町で先陣切る
北海道松前町で16日、道内の先陣を切ってソメイヨシノが開花した。記録が残る1982年以降で最も早い。町内に気象庁の標準木はないが、桜の名所として知られる松前公園で町が独自に観測し、5輪以上咲くと発表する。 松前城を囲む同公園は、250種約1万本が彩る。恒例の「松前さくらまつり」は昨年、新型コロナの影響で中止になったが、今年は公園入り口で検温や消毒などの対策をして、24日から5月9日まで開催する。 日本気象協会によると、桜前線は3月11日に広島でスタート。本州北端の青森には4月13日に到達、3日間で津軽海峡を渡った。今後の道内での開花予想は、4月は函館市で21日、札幌市で23日、旭川市で27日、5月は稚内市で6日、釧路市で9日、最も遅いとみられる根室市が10日。(三木一哉) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自作の曲を演奏できなかった作曲家、JASRACに敗訴
自分が作詞・作曲した楽曲の利用許諾を日本音楽著作権協会(JASRAC)に拒まれ、ライブが開けなかったとして、ミュージシャンらが計約390万円の損害賠償をJASRACに求めた訴訟の判決で、東京地裁(佐藤達文裁判長)は16日、請求を棄却した。 訴えていたのはシンガー・ソングライターの、のぶよしじゅんこ氏ら3人。2016年に都内のライブハウスで演奏するため、自分の曲などの利用許諾を求めた。JASRACはこのライブハウスについて、別の訴訟で不払いと認定された著作権料を清算していないことを理由に許諾しなかった。 判決は、過去の不払いを理由にした利用の拒否は著作権等管理事業法が定める「正当な理由」にあたると認定。「許諾されることが見込めないライブハウスに代わって演奏者が申し込んだ場合」も同様と判断した。その上で「のぶよし氏らはライブハウスの不払いを認識したうえでライブハウスの勧めに応じ申し込んだ」として訴えを退けた。 判決後に会見したのぶよし氏は「店側と強いつながりがあったわけではない」と話し、ライブは店の営業の一環だったとみなすなどした判決を批判。JASRACに対しても「曲を作っている人への敬意が全くない」と述べた。(赤田康和) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
文科相、一斉休校は「真に必要な場合に」 変異株拡大で
大阪などを中心に新型コロナウイルスの変異株の感染が広がり、臨時休校する学校が増えるなか、萩生田光一文部科学相は16日の閣議後会見で、「できる限り学校は授業を続けることを前提にしたい」と述べ、地域一斉での休校は「真に必要な場合に限定して慎重に判断」するよう求めた。 萩生田氏は変異株について、厚生労働省からの報告をもとに、「子どもがかかりやすい傾向が科学的に確認されたわけではない」と説明。休校の判断は従来通り自治体などの学校設置者が判断すべきだとし、その前には濃厚接触者の確認や学級閉鎖、学年閉鎖などを検討し、それでも感染が収まらなければ休校の判断があるとした。 さらに、地域一斉での休校は「学びの保障や心身への影響、子どもを持つ医療従事者が仕事を休まざるを得なくなることなどの観点を考慮する必要がある」と述べた。(伊藤和行) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「舐達麻」の2人、大麻所持容疑 大麻クッキーなど押収
自宅などで大麻を所持していたとして、警視庁はラップグループ「舐達麻(なめだるま)」のメンバー2人と、付き人の男2人を含む20~30代の男女7人を大麻取締法違反の疑いで逮捕し、16日発表した。 組織犯罪対策5課によると、逮捕されたのは、ともに舐達麻のメンバーで歌手の本多勇翔(はやと)容疑者(32)=埼玉県熊谷市大原4丁目=と広井大輔容疑者(31)=さいたま市大宮区下町3丁目=ら9人。認否は明らかにしていない。 本多容疑者は14日、自宅で乾燥大麻約8グラムを所持した疑いがある。広井容疑者は昨年9月8日ごろ、当時住んでいた熊谷市の住宅で乾燥大麻0・012グラムを所持した疑いがある。 舐達麻は3人組の人気グループで、大麻の使用を推奨するような内容の曲も複数発表していた。 警視庁は、9人の関係先から大麻草や大麻成分入りの手作りクッキーなどを押収。本多、広井両容疑者が付き人らに大麻の栽培や大麻クッキーの製造、密売などを指示した疑いもあるとみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「女芸人は愛嬌」って頭悪いんか? 私は芸に昇華させる
「なんですか、そのシャバいツカミ。横に女芸人置いてるから、見た目の1個でもいじって客の機嫌うかがおうみたいな魂胆見え見えっすよ」 こんな漫才ネタを披露する、お笑い芸人のヒコロヒーさん(31)。ジェンダーの問題を意識するようになったのは、お笑い界で「女芸人」と呼ばれるようになったことがきっかけだといいます。「女を捨てろ」「大喜利ができても可愛げない」「おっぱい小っちゃいな」――。そうした言葉を受けるたび、「この話で小銭稼ごう」と腹立たしさを自らの芸に昇華させてきました。お笑いとジェンダーについて、たっぷり聞きました。 女芸人へのいじり、20年ずっと同じ 芸人の養成所に入った時、ネタにダメ出しをする「作家」と呼ばれる人がいたんです。私がある大喜利の番組に出ることが決まったときに、その人に「女で大喜利ができても可愛げない。女芸人で大事なのは愛嬌(あいきょう)やから。お前はそれが足りてないから絶対売れへん」みたいなことを言われたんです。(言われた時の心境は)腹立ったというか、「頭悪いんかな?」みたいな感じですね。 男性の芸人だって、MCをやる人がいれば、いじられて笑いを取る人もいて、いろんなタイプの方がいますよね。大喜利が得意な人、ギャグでいく人、それぞれの才能に適した道があるはずなのに、女が芸人をめざすといつも見た目をいじられる。「女を捨てろ」とか「おっぱい小っちゃいな」とか、セクシュアルないじりもすごく多い。20年くらいずっと同じことやってるやん、単純に「面白いのか?」と。本当はしゃべるのがうまい女芸人さんも、こうやって才能や個性をつぶされてしまうのではないかと思うんです。 ジェンダーのことを考え始めたのは「女芸人」と呼ばれ始めてからだと語るヒコロヒーさん。記事後半では、自身の芸へのポリシーや、ジェンダーの問題が「一過性のトレンド」として扱われることへの違和感について語ります。 ■「ニコニコしろ」ばかりのダメ… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
« Washington attend davantage de Tokyo que des déclarations de principe sur les “valeurs communes” »
Tribune. Yoshihide Suga rencontre, vendredi 16 avril, le président Biden. Signe d’un intérêt particulier, le premier ministre japonais est le premier chef d’Etat ou de gouvernement à se rendre aux Etats-Unis pour rencontrer son homologue. Il marche ainsi dans les pas de son prédécesseur Shinzo Abe qui [en 2016] avait été le […]
消えた甲子園、球児を記録 早見和真さん、済美高に密着
【愛媛】松山市在住の小説家・早見和真さん(43)が、ノンフィクション「あの夏の正解」を刊行した。昨夏、新型コロナウイルスの感染拡大で全国高校野球選手権大会が中止になり、夢舞台の喪失と向き合うことになった高校球児たちに、3カ月間密着。元球児の早見さんが自身の姿も重ねながら、球児たちの本音に迫った。 「俺だったらやめるよなって思ったんですよ」 甲子園の中止が発表された昨年5月。早見さんは、甲子園出場経験のある強豪校、済美(松山市)と星稜(金沢市)の野球部に取材を始めた。 甲子園に続かない高校野球に、やる意味はあるのか。最後の夏に自分で折り合いをつけた、その先の答えを見たいと思った。 この取材の前、早見さんもコロナ禍でスランプに陥っていた。別の連載の仕事を後回しにして、グラウンドに通うこと3カ月。甲子園のない夏に、それぞれ野球の「楽しさ」を見いだす球児たちの姿を見た。 「最初は『早く終わんないかな』とさえ言っていた彼らが変わっていくさまを、誰よりも近くで見させてもらった。いい3カ月だったよなって、これから10年は思い続けそう」 同時に、「何でもいいから文章を書きたい」という自分の原点の気持ちを思いだした取材でもあったという。「何よりも大切なものを失った生徒が、どう生きたかの記録を残せた」 新潮社刊。税込み1540円。(足立菜摘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル