電動モビリティーと呼ばれる立ち乗り電動二輪車や電動キックボードなどの車両について、新たな交通ルールの方向性を示した中間報告書を警察庁の有識者検討会が15日にまとめた。現在は公道での走行は制限されており、最高速度ごとに分類し、歩道や自転車レーンを走れるようにする案を示した。 電動モビリティーは、免許を返納した高齢者が移動する手段や手軽な乗り物として期待され、事業者から規制緩和を求める声が上がっていた。検討会は中間報告書をもとに、道路交通法などの改正も含めた具体的なルールの検討を進める。年度内に最終報告書をまとめたい考えだ。 検討しているのは、主に1人乗りや無人で走行する電動モビリティー。立ったまま乗る搭乗型移動支援ロボットや電動キックボード、自動配送ロボット、超小型モビリティー・ミニカーなどがある。 多くは道交法で原付きバイクなどに位置づけられており、歩道や自転車レーンを走ることはできない。立ち乗り電動二輪車のセグウェイなども、公道を走るには道路使用許可などが必要だ。 検討会では、歩行者らの安全を確保できる交通ルールを議論した。中間報告書では、最高速度の設定や車体の大きさによって三つの類型に分ける案を示した。 最高時速が6キロ程度の搭乗型移動支援ロボットなどは歩道を走れる「歩道通行車」と位置づける。15キロ程度までの電動キックボードなどは「小型低速車」で、自転車レーンや路側帯が走れる。最高速度が15キロ以上の場合は原付きバイクなどと同じ扱いで、走れるのは車道だけだ。免許が必要だとし、ヘルメット着用などのルールは維持する。 歩道通行車や小型低速車につい… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熊本地震、本震からあす5年 被害伝える崩落の橋桁保存
熊本地震で2回目の最大震度7を観測した「本震」から、16日で5年。熊本県南阿蘇村では、崩落した旧阿蘇大橋に代わる新たな橋が3月に開通し、目に見えて復興が進む。一方、崩落した橋桁の一部はいまも崖に残る。村は地震の被害を後世に伝える「震災遺構」として残すことを決めており、県が今年度、橋桁の保存工事に乗り出す。 長さ206メートルの旧大橋は1971年の開通後、熊本市と阿蘇地方をつないできたが、16日未明の本震で崩落した。付近では大学生の大和(やまと)晃(ひかる)さん(当時22)が土砂崩れに巻き込まれ犠牲となった。 地震後、県と村は遺構として橋桁の保存を決めたが、方法や費用をめぐり協議は難航。県内の遺構58件の中で、最後まで保存方法が決まっていなかった。 県は3月、2021年度中に保存工事に着手する考えを村に伝えた。橋桁をワイヤで固定し、工事後は村に管理を移す方針という。ただ、維持費など課題も多い。 県内の震災遺構にはほかに、旧大橋周辺の大規模な山腹崩壊の現場や、国の天然記念物に指定された布田川(ふたがわ)断層帯(益城(ましき)町)が含まれる。インフラの復旧と同時に、被害の実相を残し伝える取り組みも始まっている。(藤原慎一、棚橋咲月) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
架空サービスで2.8億円詐取か 創業者と社長を逮捕
架空のサービス料金の名目で顧客の口座から現金を引き出したとして、警視庁はインターネット接続事業をしていた「あくびコミュニケーションズ」(東京都渋谷区、破産手続き中)の創業者ら2人を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕し、15日発表した。認否は明らかにしていない。 逮捕されたのは、創業者の遠山和久(39)=東京都目黒区=と、社長の佐竹雅哉(43)=埼玉県越谷市=の両容疑者。 捜査2課によると、2人は2019年12月、同社のネット通信サービスの利用者延べ約9千人の口座から、計約2億8500万円を不正に引き出した疑いがある。 本来の料金は計1千万円以下で、大半が架空のサービスだったという。同じ時期にクレジットカード払いで契約していた顧客延べ約3千人からも同様に詐取した疑いがあり、被害額は計約5億円に上る可能性があるとみている。同課は、2人が引き出した金を会社の運転資金などに充てたとみて、裏付け捜査を進めている。 同社は15年3月に設立され、… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海外客断念、そして来た連絡 元祖インバウンド旅館は今
「いったいどんな夏になるんだろう」 東京・谷中にある旅館「澤の屋」の3代目、澤新(あらた)さん(52)は、五輪開幕まで100日を切ったいまも、想像できないでいる。 全12室の小さな日本旅館だ。今夏の東京五輪の期間中は多くが海外客の予約で埋まっていたが、3月に海外からの観客受け入れ断念が決まると、キャンセルの連絡が3件入った。まだ意向を確認できていない人もいるという。 1980年代から海外の個人客を受け入れ始めた「元祖インバウンド旅館」だ。戦後まもなく、祖母が創業。その娘である母ヨネさん(77)と銀行員だった父功さん(84)が前回の東京五輪があった64年に結婚、経営を継いだ。石油危機の後、客が激減した時に同業者の勧めで始めたのが海外客の受け入れだった。 宿泊情報を海外に提供する団体に入ると、客が入り始めた。外国人は夕飯を宿で取らない人が多いため、一泊二食付きだった旅館の常識を覆し、代わりに近隣の飲食店の地図を配った。店に頼んで英語のメニューを置いてもらった。節分の豆まきや冬至のゆず風呂など季節の行事も企画。それ以外、特別なことはしていない。客のニーズに応じて少しずつ工夫しただけ。口コミが広がり、客の9割前後が海外客になった。部屋の稼働率も9割前後が続いた。 売り上げは以前の3分の1 新型コロナは順風満帆だったイ… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コウノトリに装具士が義足 「いまにも歩き出しそう」
左脚を失った状態で保護され、県立コウノトリの郷公園(豊岡市)でリハビリ中のコウノトリに支援の手が差し伸べられた。義肢装具士などの人材を養成する神戸医療福祉専門学校三田校(三田市)が協力。人間の義足作りのノウハウを生かして、コウノトリ用の義足を作り上げた。 このコウノトリは昨年5月に豊岡市で孵化(ふか)し、7月に巣立ったメス。9月ごろ負傷したとみられ、11月ごろには徳島県鳴門市で左脚の下半分が欠損している姿が目撃された。今年1月、稲美町のため池で動けなくなっていたところを住民に助け出され、播磨町の動物病院を経て、郷公園に運び込まれた。 郷公園では、けがを治療し、餌を与え、体力の回復に合わせて、2月5日からオリジナルの手作り義足を装着。リハビリに取り組んでいた。 この義足の材料はプラスチック製のおもちゃ類。ミニバットやけん玉の玉を組み合わせたものだった。郷公園の獣医師、松本令以さんが百円ショップで調達し、工夫を凝らして自作した「百均義足」だ。 義肢装具士ら7人でプロジェクト始動 これを報道で知った神戸医療福… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Covid-19 et « perte de capital humain » : l’exemple du Japon
Chronique. Cent mille morts du Covid-19 en France, un million en Europe, trois millions dans le monde… Au deuil des familles s’ajoute ce que les économistes appellent, avec une distanciation suspectée de cynisme calculateur, la « perte de capital humain ». Toute perte de vie humaine implique en effet une perte de […]
50年前の雪の壁再現 立山黒部アルペンルート全線開通
北アルプスを貫き、富山・長野両県をつなぐ立山黒部アルペンルート(総延長37・2キロ)の除雪作業が終わり、15日に全線開通した。今年は同ルートが全線開業してから50周年の節目に当たる。 最高地点の室堂(標高2450メートル)付近で雪の壁がそびえる「雪の大谷」エリアでは、一部区間(50メートル)の除雪を通常の2車線分から1車線分に減らし、50年前の開業当時の様子を再現した。乗客を乗せたバスは高さ14メートルの雪の壁をすれすれに通過し、景色に見入っていた。 室堂のバスターミナルで記念式典が開かれ、ルートを運営する立山黒部貫光(富山市)の見角要社長が「迫力ある雪の壁を堪能していただければ」とあいさつした。 新型コロナウイルスの影響で昨… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「命の危険にさらす」 入管法改正案に反対署名4万筆
外国人労働者や難民問題に取り組むNPO法人「POSSE」の学生ボランティアらが14日、政府が国会に提出した出入国管理法改正案に反対する4万348筆分の署名簿を法務省出入国在留管理庁(入管庁)の担当者に国会内で手渡した。2月からインターネットの署名サイトで呼びかけていた。 改正案では、強制退去をかたくなに拒否や妨害した場合への罰則導入や、難民認定手続き中は送還しない規定を3回目以降も同様の理由で申請した場合は適用外にするとの内容が盛り込まれた。学生らは「非正規滞在者を犯罪者扱いし、生命の脅威にさらされた国へ難民を強制送還して命の危険にさらすものだ」などと指摘し、改正案の廃案を求めた。 POSSEは外国人の労働相談や、埼玉県でのクルド人難民生活支援などに取り組んでいる。昨年からのコロナ禍で外国人や女性の貧困が深刻化。外国人からの相談も、支援ボランティア参加を希望する学生もともに増えているという。(編集委員・北野隆一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ禍でオフィス分散 隈研吾氏が選んだ家具の町
北海道東川町は、国立競技場の設計に携わった建築家の隈研吾氏との共同事業に乗り出す。町は「旭川家具」の生産地の一つとして知られており、隈氏とともに世界へ発信する家具デザインコンペを開始。また、コロナ禍でオフィスの分散化が注目されるなか、隈氏の事務所を町内に置くことも決まった。隈氏は「コロナ禍の今は、集中から分散への折り返し点。東川は分散に適した町」と話す。 東川町は家具生産にちなんで、4月14日を「椅子の日」と制定。町を訪れた隈氏は同日、自身がデザインし、町内の家具職人が制作した椅子3脚を披露した。 町は隈氏とともに昨年末、「KAGUデザインコンペ」で作品募集を始めた。第1回のテーマは木の椅子。世界36の国・地域から834点の応募があり、6月に町で表彰式が開かれる。隈氏は「今までの家具の概念を超えるようなものを提案してもらい、東川から世界へ、家具の新しいあり方を発信したい」という。 さらに町は役場近くの町有地に… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
不明女児の母へネット中傷続く 「娘たち守りたい」提訴
「親が怪しい」――。2019年に山梨県のキャンプ場で行方不明になった次女を捜すため、インターネットで情報提供を求める母親に、そんな誹謗(ひぼう)中傷が続く。「娘が帰ってきたときのためにも中傷をとめたい」。母親は先月、投稿者を特定するための訴訟を東京地裁に起こした。 小学1年で7歳だった小倉美咲さんは19年9月、母親のとも子さん(38)ら家族や友人計27人で山梨県道志村のキャンプ場を訪れた。テントを離れて遊びに行った友達を追いかけようと、スキップしていく姿を見たのが最後だった。 捜索は約2週間で打ち切られたが、とも子さんは週に3、4回ビラ配りをし、インスタグラムなどSNSで情報を呼びかけてきた。「見つかりますように」と励ましのコメントもあった。 だが、とも子さんが事件を起こしたような言葉がネット上で目立つようになった。「殺したのは母」「居場所を知っているのでは」。記者の前で涙を見せた場面が報じられると「うそ泣き」と言われた。とも子さんを疑うコメントをした男女が自宅近くで遊ぶ長女(11)に話しかけ、その様子をSNSに投稿したこともあった。外に出るのが怖くなった。 「今のままではもうすぐネットを使い始める長女も、今後戻ってきた美咲も傷つく」。娘たちを守るため、投稿者情報の開示を求める訴えを3月29日に起こした。投稿者が特定できれば、損害賠償を請求する予定だ。代理人の小沢一仁弁護士は「ただでさえ憔悴(しょうすい)している人への中傷は理解しがたい。救済されなければならない」と憤る。 「生きてきて言われたことがない言葉ばかり」 とも子さんへの中傷をめぐって… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル