東京五輪・パラリンピックの開催に抗議の声がやまない。過去を振り返れば、1940年の「幻の東京五輪」や、成功のイメージが強い64年の東京五輪にも、反対の声があったという。五輪反対論の歴史をさかのぼると、現在の五輪はどう見えるだろうか。近代五輪に詳しい浜田幸絵・島根大学准教授(メディア史)に聞いた。 はまだ・さちえ 1983年生まれ。東京経済大学大学院コミュニケーション学研究科博士後期課程修了。島根大学法文学部准教授(メディア史)。著書に「〈東京オリンピック〉の誕生」など。 戦前は「戦争に集中すべき」 ――戦前(1940年)にも東京五輪が開催されるはずが、中止になったと聞きます。どんな反対の声が上がったのですか? 当時、招致に動いた東京市長(永田秀次郎)が思い描いたのは「皇紀2600年」(1940年が神話上の神武天皇の即位から2600年にあたるとされた)を記念する行事として、東京オリンピックを開催することでした。国威発揚が念頭にあったと言えます。 しかし、遠く離れた西洋諸国からの参加者を受け入れる態勢や費用を心配して、「時期尚早」といった声が上がりました。また、日本の傀儡(かいらい)国家だった満州国の参加が認められなかったことも、国内の反発を招きました。 ――中止にまで至った理由は? 決定的だったのは、37年に始まった日中戦争です。鉄などの貴重な物資をオリンピックのために使うべきではなく、「物心ともに戦争に集中すべきだ」という反対論が、軍部や政治家の間で広がっていきました。38年6月には、戦争遂行に関係のない土木建築工事を制限する閣議決定もあり、競技場の建設が困難に。その翌月、政府が大会返上を発表しました。 ――国威発揚が目的の五輪だったため、より大きな国益を重視する「上からの反対論」が優勢になったと そうです。ただし国威発揚は大きな目標ではありましたが、そのためだけだった、とは言えません。東京市長の永田は、オリンピックを通じた国際交流にも価値を見いだしていました。 巨大な国際イベントであるオリンピックは、さまざまな思惑を持った人びとが関わり、一枚岩にならないまま前に進んでいく。当時もいまも、そんな側面があると思います。 64年は「時期尚早」 ――64年の東京五輪は「大成功の大会」というイメージがありますが、やはり反対の声もあったとか NHK放送世論調査所(当時… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋篠宮さま、総文祭をオンライン視聴 26日~8月1日
2021年7月26日 7時00分 天皇、皇后両陛下や皇族方の予定を毎週更新します。皇室の方々は様々な行事や式典、宮中祭祀(さいし)などで多忙な日々を送っています。紙面では掲載しきれない公務も紹介します。 宮内庁は7月26日~8月1日の予定を発表した。秋篠宮ご夫妻は7月31日、和歌山県で始まる全国高校総合文化祭開会式を、オンラインで視聴する(表記は宮内庁発表に準じます。予定は変更されることがあります)。 皇嗣家(秋篠宮ご一家) 7/26(月) 秋篠宮さま 宮邸(山階鳥類研究所「所員会議」にオンライン出席) 7/27(火) 秋篠宮ご夫妻 赤坂東邸(外務省国際法局長から説明) 7/28(水) 秋篠宮ご夫妻 宮邸(青年海外協力隊、海外協力隊及び日系社会青年海外協力隊とオンライン面会) 7/30(金) 秋篠宮ご夫妻、眞子さま、佳子さま 皇霊殿(明治天皇例祭の儀) 7/31(土) 秋篠宮ご夫妻 宮邸(第45回全国高校総合文化祭紀の国わかやま総文2021総合開会式をオンライン視聴) 8/1(日) 秋篠宮ご夫妻 宮邸(第45回全国高校総合文化祭紀の国わかやま総文2021会場をオンライン訪問) 三笠宮家 7/30(金) 彬子さま 伏見桃山陵(明治天皇山陵例祭の儀) 瑶子さま 皇霊殿(明治天皇例祭の儀) 7/31(土) 彬子さま 京都府立医科大学(日本法歯科医学会第15回学術大会開会式) 高円宮家 7/29(木) 久子さま 大手町サンケイプラザ(第38回産経国際書展贈賞式及び懇談会)7/30(金) 久子さま、承子さま 皇霊殿(明治天皇例祭の儀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自民が進める改革の船 「ガラガラポンでいい」の真意
テミスの審判④ デザイン・甲斐規裕 自民党が進める司法制度改革の「船」に乗るべきか。法務省内には懐疑的な見方が強かったが、当時の首脳陣は「乗る」という判断をした。過去を振り返ると、法曹三者による改革にはおのずと限界があると判断したからだ。議論の要となる司法制度改革審議会の事務局長を、法務省の次官はこう言って送り出した。「ガラガラポンでいい」 ギリシャ神話の女神「テミス」は両手に天秤と剣を持つ。司法の公正さと正義を表す象徴だ。司法制度のあり方を考える「テミスの審判」第1部では、司法制度改革審議会の会長を務めた佐藤幸治の歩みを軸に、改革の背景を探る。 自民党の司法制度特別調査会が報告書「21世紀の司法の確かな指針」を公表し、政府に「司法制度審議会」(仮称)を作るよう求める、3週間前のことだ。 1998年5月28日午後1時、古川貞二郎官房副長官(86)の執務室に、法務省官房長の但木敬一(78)と司法法制調査部長の山崎潮が訪れた。いつもは弁舌さわやかな二人が少し浮かない、困った表情をしていたことを古川は今も覚えている。 但木がこう切り出した。「司法制度改革をやる必要があるのですが、法務省だけでは手に負えません。官邸がかんでもらえないでしょうか」 但木は内心、色よい返事が返ってくるとは思っていなかった。官房副長官は省庁間の調整でただでさえ忙しい。断られるか、何か条件がつけられるか。 左から原田明夫氏、樋渡利秋氏、但木敬一氏 グラフィック・甲斐規裕 ところが、古川は即答した。「有識者の懇談会みたいなものを内閣に作り、オールジャパンでやったらどうでしょうか」 古川にとって、司法制度改革に取り組むことは自然の流れだった。事務方の責任者としてかかわった行政改革会議の最終報告書にも「司法の人的及び制度的基盤の整備に向けての本格的検討を早急に開始する必要がある」と記されていた。 「官邸でやってくれるのですか」。但木と山崎は顔をほころばせた。 もっとも、古川は事前に、橋本龍太郎首相や梶山静六官房長官の了解を得ていたわけではなかった。だが「100%の自信があった」という。「司法制度改革はある意味、行政改革以上に大事であるとの思いがあった。『社会のきまり』を決める議論ですから」。 但木と山崎が帰ると、首相と官房長官に連絡をし、了承をとりつけた。 政府の下に司法制度改革を考える舞台が作られることが、こうして固まった。 検事総長に就任したころの但木敬一氏=2006年6月28日 但木が法務省の官房長となったのは、古川を訪問する半年前の1997年12月だった。ちょうど自民党の司法制度特別調査会が中間報告を出したころだ。 自民党の改革論議の行方には… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
しっかり焦がして…とろり 焼きナス
焼きナス=合田昌弘撮影 記事の後半で、作り方のポイントを動画でご覧いただけます ナスは油との相性もよいですが、焼きナスも捨てがたいものです。皮を焼いて取り除くと、とろけるような食感になり、香ばしさも食欲をそそります。 コンロに焼き網を置いて直火で焼き、しっかり皮を焦がせばむきやすくなります。焼けたら水にとって手早くむきましょう。そうすれば中は温かいままで、水っぽくなるのも防ぐことができます。 魚焼きグリルでも焼くことができますが、直火よりも時間がかかります。 食べ方やアレンジの幅が広いのも、焼きナスのいいところ。ゴマあえやピーナツみそあえは、淡泊なナスとゴマやピーナツのコクがよく合います。 洋風にもアレンジできます。軽く塩とコショウをふってオリーブ油を回しかけてマリネに。ぶつ切りにしてスパゲティ用のトマトソースの具にしてもよいでしょう。 紹介するアレンジは、白ゴマの風味が際立つ中東風のペーストです。(沼田千賀子) 焼きナス 材料・2人前 料理監修:料理研究家・渡辺あきこさん □ ナス2個 □ 焼き網 □ フォーク 【作り方】 ①ナスは洗って水気をふく。コンロに焼き網をのせ、強火にかける。炎の先端がナスの皮にあたるような火加減にする。 触りたくなるのを我慢し、じっくり焼く。がくは燃えてしまうので、切らずにそのままでよい ②ナスは動かさず、1分ほどそ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:722文字/全文:1240文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無観客の埼玉スタジアム 県のボランティア、周辺で歓迎
新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、東京五輪の競技が24日、埼玉県内会場でも始まった。サッカー女子の2試合が無観客で行われた埼玉スタジアム(さいたま市緑区)周辺を訪れた。 試合開始4時間前の午後1時半ごろ、最寄りの埼玉高速鉄道の浦和美園駅周辺の人影はまばら。「記念撮影をしてきた」と話す女性(70)はこの日の試合の観戦チケットが当たっていたといい、妹(67)と雰囲気を味わいたいと、いずれも福岡県から来た。「25日は国立競技場などを見にいく」という。 スタジアムの「南門」に着くと、親子が記念撮影する姿があった。聞くと、チケットが当たっていたという。付近は閑散としていた。近所に住む会社員の斉藤貴敏さん(42)と芽空(がく)さん(9)がハンドボールの練習をしていた。「浦和レッズの試合がある日は、午後からの試合でも朝から人でにぎわうんですよ。今日は寂しいですね」と話した。 バスケットボールをしていた高校生に五輪開催について尋ねてみた。川口市の1年生の男子生徒は「選手がかわいそうだから賛成」。すると、友人の男子生徒は「そんなこと言ったら俺たち中3の時、サッカーの最後の大会がなくなったじゃん。コロナで。だったら別に(五輪も)やらなくていいじゃんって感じ」と反論した。 キックオフが近づく午後4時前、スタジアムから音楽が聞こえてきた。正面入り口近くに東京五輪エンブレムを模した藍色と白色のそろいの半袖シャツ姿の、県の都市ボランティア10人らが会場に向かう外国人選手らを乗せたバスを沿道から歓迎しようと、横断幕や小旗を手に到着した。 都市ボランティアは、観客の誘導などの活動が中心だったが、無観客となったため、県が新たな活動内容を16日に発表したばかり。登録済みの約4200人のうち、これまでに約1千人が参加の意思を示している。 外国人選手らを乗せたとみられるバスが到着すると、一斉に「Welcome to Saitama」と記された色鮮やかな小旗を振って迎えた。ごみ拾いもして活動時間はおよそ30分。 都市ボランティアの一人、さいたま市浦和区の荒井美照さん(67)は30年来の浦和レッズのサポーターで、様々なスポーツイベントでボランティアをしてきた。「来て頂いてありがとう」という気持ちをこめて、旗を振ったという。「スポーツが好きで貢献したいと思い、浦和駅で観戦客への観光案内やバス誘導などをする予定だった。無観客になったのは正直少し残念だが、仕方ない。短時間でも参加できてよかった」と話した。 県は今後、県内で競技が行われるすべての日に、ボランティアにこうした活動をしてもらう。 日が傾きかけた午後5時半ごろ、1試合目のスウェーデンとオーストラリアの対戦が始まった。スタジアムから選手の声や笛の音がかすかに聞こえていた。周辺は、大会スタッフや警察官らのほかに、目立った人混みはなく閑散としていた。(丸山ひかり) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
30年前出会った左官の芸術・鏝絵 改めて記者が訪ねた
会員記事 文・写真 佐藤陽2021年7月25日 15時00分 壁に描かれた鏝絵を前に、「大変だが、鏝絵を守っていかないと」と話す尾方勝子さん(左)と義弟の泰浩さん(中央)。右は、鏝絵の取材を45年続ける藤田洋三さん=大分県日出町 「鏝絵(こてえ)」という言葉を耳にされたことはあるでしょうか? 左官が鏝と漆喰(しっくい)を使い、家や土蔵の壁などに描くレリーフ状の絵のことをいいます。仕事をくれたお礼に花鳥風月を描き、一家の幸福や健康を祈る。江戸末期から明治期に盛んに作られ、「左官さんの芸術」ともいわれます。私(54)は入社した1991年、鏝絵に出会いました。30年が経ち、その「はじまり」も含めて、大分県と静岡県を訪ねてみました。 斬新さ、ユーモアに引き込まれた 取材のきっかけは、私(54)が初任地として大分県に赴任した30年前。同県別府市在住のカメラマン、藤田洋三さん(70)が教えてくれた。都会育ちの私は、鏝絵が発する斬新さやユーモア、左官さんの思いのようなものを感じ、引き込まれた。 藤田さんは、大分県姫島の民家に描かれた「大」という文字を見つけて以来、その魅力にハマった。保存活動をしながら、カメラに収め続けた。気づいたら45年がたっていた。鏝絵に関する著書も数冊書き、雑誌の特集記事も担当した。 30年前の取材では、大分県内の鏝絵を見るだけで終わってしまった。静岡県松崎町出身の名左官、入江長八(ちょうはち、1815~89)が、江戸末期から明治前期に鏝絵を芸術の域に高めたとされる。通称「伊豆の長八」。彼の郷里を訪ねてみたいと思った。 東京駅から新幹線と特急、バ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:3525文字/全文:4104文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
近大ブリヒラ、この夏ブレーク? 不人気の過去、一転
近畿大学が開発したブリヒラ=近大提供 この夏、ブリとヒラマサをかけ合わせた魚「ブリヒラ」が本格的に売り出されている。近畿大学が半世紀前に開発した完全養殖魚。時代の波に乗り、ブレークなるか。 6月16日、大阪市であった飲食店関係者ら向けの商談展示会に、ブリヒラを紹介するコーナーがあった。刺し身を試食した飲食店経営者らは「食感がしっかりしていて脂ののりがいい」「味が濃く、カルパッチョにしてもいい」と興味津々だった。 ブリヒラはブリを母、ヒラマサを父に持つ。世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した近大水産研究所が、1970年に開発した。和歌山県白浜町の近大の施設で稚魚を作り、高知県の養殖業者が育てている。 ブリは味の濃さと脂ののりが魅力だが、夏に課題を抱える。産卵を終えてやせ細る上、血合いの色が変わるのが早く、消費者から手にとってもらえない。ヒラマサは変色しにくく堅めの食感が特徴だが、ブリほどの味や脂はない。食べ頃まで成長する時間も3年と長く、値段も高めだ。 しかしブリヒラは味、脂、食感の良さを兼ね備えた上、変色もしにくい。成長も1年半と早い。値段はブリより少し高いが、ヒラマサよりは安い。夏でもおいしく安いブリ類として期待されている。 2万匹では足りぬ、今年は5万匹 夏のブリ類の主力に 近畿大学が開発したブリヒラ。変色しにくさも特長だ=近大提供 夏に扱うブリ類の半分以上をブリヒラに置き換えようと動き出したのが、「ベイシア」(前橋市)だ。関東を中心に約100店のスーパーマーケットを展開している。 同社は近大と連携し、2018年からブリヒラを販売している。20年は刺し身やすしなどで2万匹を売り、お盆には完売。客からは「もうブリヒラないの?」との声が寄せられた。 1970年に開発されたブリヒラが今、脚光を浴びる理由とは。後半ではその背景を探ります。 そこで今年は5万匹のブリヒ… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1001文字/全文:1713文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カレー事件の死刑囚「執行に日々恐怖」弁護士に涙で訴え
和歌山市で1998年に起きたカレー毒物混入事件で、殺人罪などで死刑判決が確定した林真須美死刑囚(60)が5月、無罪を求めて2度目の再審請求を和歌山地裁に申し立てた。「時間がない」と涙ながらに弁護士に訴えたという。25日で事件から23年。今も動機は明らかになっていない。(国方萌乃、西岡矩毅) 「毎日毎日、死刑になるんじゃないかとおびえ、生きていくのが限界です」 昨年9月、大阪拘置所の面会室。生田暉雄(てるお)弁護士(79)は、アクリル板越しに林死刑囚と向き合っていた。涙を流して訴える林死刑囚は頭のほとんどが白髪で、事件当時の写真より頰はほっそりしている。 生田さんが「やりましょう」と答えると、「ありがとう、助かった」と肩をふるわせたという。 「再審弁護人としての弁護をお願いします」 生田さんの元に初めて手紙が届いたのは、2016年秋ごろ。その頃多数の案件を抱えており、「すぐにはできない」と手紙で返した。 「一日も早く再審無罪を勝ち取りたい」「再審中でも(死刑)執行があり、日々恐怖です」 その後も月に一回程度手紙が届き、生田さんも林死刑囚の求めに応じて拘置所に本を差し入れるなど、やり取りが続いた。仕事が落ち着いた昨秋に初めて拘置所を訪れ、再審を引き受けた後も面会を重ねてきた。 申し立ての準備のため拘置所から送ってもらった裁判資料にはどれも付箋(ふせん)が貼られ、林死刑囚が独房で熱心に読み込んでいた様子がうかがえた。 5月に申し立てをする前は、面会の度、「早く申立書を出してくれ」と涙声で懇願された。「オリンピックが中止になれば、話題をそらすために死刑が執行されるかも知れない」と焦りを見せていたという。 「なぜあんなことを」見えない動機 「なぜあんなことをしたのか知りたい」。カレー事件被害者の会副会長の杉谷安生さん(74)は林死刑囚が無罪を訴える限り動機が明かされず、今も心にわだかまりを抱える。 林死刑囚は一審では黙秘を貫… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
タトゥーに政治的主張? コロンビア選手、長袖着て出場
鎌田悠2021年7月25日 17時55分 東京オリンピック(五輪)のアーチェリーコロンビア代表のバレンティナ・アコスタヒラルド選手(21)が自身のSNSで、腕のタトゥーを隠して試合に出るよう大会関係者から求められたと明らかにした。23日の試合は、長袖の服でプレーしたという。 アコスタヒラルド選手の自身のインスタグラムへの投稿によると、試合前、大会関係者に腕などの複数のタトゥーを調べられた。そのうち英語で「OPTIMISM」(楽観主義)と書かれた文字が、「政治的主張」にあたるとして問題視されたという。 投稿の中で、アコスタヒラルド選手は「普段は試合で長袖は着ない。だって暑いから。もし顔のタトゥーだったらどうしたんだろう」などと話した。その後、大会関係者はこの求めを撤回したという。アコスタヒラルド選手の次戦は28日に予定されている。 世界アーチェリー連盟にSNSを通じて経緯を尋ねたが、「承知していない」と回答した。 国際オリンピック委員会(IOC)はこれまで五輪憲章第50条に基づき、政治や宗教、人種的な意思表示を禁止してきたが、今大会からは競技会場でも試合前や選手紹介の場など、一部に限って容認する方針にした。(鎌田悠) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スケボーの放送中、映像が二重に NHKの中継乱れる
鎌田悠、宮田裕介2021年7月25日 18時00分 東京オリンピック(五輪)のスケートボード男子ストリート決勝で、NHK総合の中継映像が25日午後1時25分ごろ、一時乱れるトラブルがあった。映像が二重になり、一時聖火台の映像に切り替わった後、復旧した。 試合は当時、日本代表の堀米雄斗選手(22)が金メダルを争っており、ツイッターには「テレビが故障したのかと思って慌てた」などの投稿が相次いだ。試合は、高難度の演技を次々と決めた堀米選手が、ライバルを抑えて金メダルを獲得した。 NHKによると、放送の元となる国際映像にトラブルがあったという。再放送などで準備が間に合うものは、乱れのない映像に差し替えて放送する予定としている。(鎌田悠、宮田裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル