山岸玲2021年8月18日 11時36分 活発化した前線による大雨は18日も各地で続いた。気象庁によると、広島県竹原市では同日朝、観測史上最多の1時間雨量57・0ミリを記録。熊本県水俣市や愛知県豊橋市でも50ミリ以上の非常に激しい雨が降った。東海や九州を中心に土砂災害の危険度が高い地域が広がっており、引き続き厳重な警戒が必要だという。 前線は18日朝、西日本から日本海を通って三陸沖にかかっており、夜には北海道付近まで延びる見通し。広範囲で19日にかけて大雨となる地域がある。一方、19日には東から高気圧が本州付近まで張り出すため、前線の勢力は次第に弱まり、11日から続いた大雨は終息に向かう予想だ。 19日午前6時までの24時間の予想雨量は多いところで、九州南部200ミリ▽四国180ミリ▽東海150ミリ▽九州北部と近畿、関東甲信、北海道120ミリ。20日午前6時までの24時間では、四国100~200ミリ▽近畿100から150ミリなどの見込み。 朝日新聞の集計では、一連の大雨に関わる死者は18日午前9時までに全国で7人、4人が行方不明となっている。総務省消防庁によると、午前8時時点で、18府県で全半壊22棟を含む4326棟の住家被害が確認されている。(山岸玲) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
COVID-19 knocks two teams out of Japan’s summer high school baseball tourney
Osaka – Two teams have have for the first time bowed out of the ongoing summer edition of the national high school baseball tournament, citing coronavirus infections among members, organizers said. The organizers said Tuesday they accepted requests to leave the tournament from Miyazaki Commercial High School from Miyazaki Prefecture […]
「障害者知る一歩」 パラ競技追い40年、写真家の思い
約40年にわたってパラスポーツ選手を追い続けてきた写真家の清水一二さん(67)が16回目のパラリンピックの取材に臨む。会場や街に障害のある観客もあふれる光景はコロナ禍で遠のいたが、「パラリンピックは障害者を知る第一歩」との思いは変わらない。直接見られないからこそ、レンズを通じた発信が重要になると考えている。 パラスポーツとの出会いは43年前、大学卒業後に就職した神奈川リハビリテーション病院(神奈川県厚木市)だった。事故で切断を余儀なくされた患者の足や腕、傷口などの撮影を担当した。写真は、術後のリハビリや義足製作など患者の社会復帰を手助けする重要な資料になった。 「1人の人間にとって人生で最もつらい瞬間を記録していました」。ファインダー越しに見える現実に、20代だった清水さんはたびたび落ち込み、何度も辞めようと思ったという。 そんな状況でも続けられたのは、外科医や義肢装具士ら職場の仲間の存在だった。患者の年齢や筋肉の付き方、体をどう動かすかなど「患者の将来」を徹底的に考えぬき、切断する骨や肉の位置を細かく決めていく姿に、仕事を続ける意味を見いだした。麻酔から目覚めて絶望する患者には、カメラを置いて一晩中寄り添った。 職場の病院の受付に、転落事故で脊髄(せきずい)を損傷して車いす生活を送っていた女性がいた。昼休みにテニスをしている姿を撮って写真を渡すと、とても喜んでくれた。スキーや卓球など、さまざまなスポーツに挑戦する障害者にレンズを向けるきっかけになった。 「スポーツを楽しんでいる姿を記録することは、障害者の自己肯定につながる」。そう実感できた。 最初に取材したパラスポーツ大会は、オーストリアのインスブルックで1984年に開かれた冬季パラリンピック。選手たちは、そりにイスを載せた木製のチェアスキーを使っていた。当時日本人カメラマンは清水さんだけだった。スポーツで再起する障害者の姿を常に追いかけようと、30代半ばでフリーの写真家に。自宅近くの学校の卒業アルバム制作などを請け負い、出張費用にした。 16年リオデジャネイロ大会… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:666文字/全文:1548文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR阪和線の日根野~和歌山で運転見合わせ 雨の影響
2021年8月18日 8時00分 JR西日本によると、阪和線和泉砂川駅(大阪府泉南市)に設置されている雨量計が午前4時42分に規制値に達したため、日根野―和歌山駅間の上下線で始発から運転を見合わせている。南海や泉北高速、近鉄、大阪メトロによる振り替え輸送を行っている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
雲隠れしても月132万円 無免許運転疑い都議の進退は
東京都議選中に無免許運転で事故を起こした疑いがある木下富美子都議(54)が、出処進退について沈黙を貫いている。都議会で辞職勧告決議が可決されて3週間以上が過ぎたが、都議選で再選して以降、公の場に姿を見せておらず、18日から始まる臨時会に出席するかも不透明だ。この間も報酬と政務活動費合わせて月額約132万円が支払われており、都議会関係者は怒りをあらわにする。 「一体、いつまで雲隠れしているつもりなのか。有権者をバカにしている」 木下氏が所属していた地域政党「都民ファーストの会」のある都議は、苦い表情を浮かべて憤る。 木下氏が無免許運転で事故を起こした疑いがあるのは、都議選投開票2日前の7月2日。ぶつかった車に乗っていた男性と妻はけがを負ったとされる。だが、木下氏は事故について都民ファに報告しないまま、都議選投開票日の翌日の同5日に報道で発覚した。都民ファは事態を重く見て、同日夜に除名処分とした。 木下氏は3日後の8日、自身のホームページを更新。「今回の行動が有権者の皆様の信頼を損ねることになり、深くおわび申し上げます」とする一方で、議員を続けるかどうかは「様々なご意見をいただきながら、熟考を重ねてまいります」と明言を避けていた。 辞職勧告の都議会、「強制失職させるほどでも」 都民ファ関係者によると、木下氏には、事故の疑いが発覚した当初から「辞職するべきだ」と伝えていたが、その後は音信不通になったという。 都議会は23日にあった臨時… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:625文字/全文:1257文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
県岐阜商「女子だけの応援団」 学ラン姿で選手にエール
阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開かれている第103回全国高校野球選手権大会で、県岐阜商(岐阜市)の女子生徒だけの応援団がスタンドを盛り上げた。コロナ禍で応援機会が激減し、3年生には「最初で最後」の晴れ舞台。同校は15日の1回戦で明徳義塾(高知)にサヨナラ負けしたが、応援団員19人は一糸乱れぬ動きで、チームを鼓舞し続けた。 一塁側スタンドでは、選手の保護者や学校関係者約1千人が観戦した。新型コロナの感染防止対策で声は出せないため、学ランに身を包んだ応援団員は体全体を使った振り付けで必死にエールを送った。 「甲子園は私たちにとっても夢の舞台。(3年生には)球場で振りを披露できる最初で最後の機会だった」と第70代応援団長の若原かえでさん(3年)。昨夏の岐阜県独自大会は校内で発生したクラスターで出場を辞退。今春の選抜大会や今夏の岐阜大会はメガホンだけの応援に限られ、応援団の「華」ともいえる演舞は披露できずにいた。 この日は、試合展開やイニングごとに応援曲を変え、10曲以上の演舞を披露。吹奏楽部はフェンスを隔てたアルプス席におり、連携が取りづらいため、戦況や曲名を記したボードを使って指示を出すなど工夫をしながら応援を仕切った。 1950年創部の応援団は長い間、男子生徒だけだったが、入部希望者が減り、2009年ごろには全国でも珍しい女子生徒だけの応援団となった。男子禁制ではないが、「女子だけの応援団」に憧れて入部する女子生徒が多いという。 若原さんもその一人。1年生の夏、初めての野球応援では吹奏楽部の演奏にあわせて太鼓をたたいた。観客との一体感に興奮し、野球部員から感謝の言葉を掛けられて感激した。真剣な表情で演舞を披露し、声援を送る先輩たちの姿に「いつか私も」と思った。 だが、コロナ禍で応援する機会はほとんど失われた。「何のために応援団に入ったんだろう」。自問自答したこともあったが、かつて球場で感じたやりがいを思い出し、演舞を披露する自分の姿を想像しながら、練習に打ち込んだ。 六回表、3年生が振り付けを考えたオリジナル曲「フェスタ岐阜商」を披露した。すると、無死一塁で松野匠馬選手(3年)が適時三塁打を放ち、先取点を奪った。若原さんは「少しでも力になっていたのかなと思い、鳥肌が立った」。 チームは九回サヨナラ負け。若原さんは「最後まで必死に戦う選手の姿は格好よかった。『これだけ頑張っている人たちを応援したい』といつも思わされた。甲子園で応援する入部当初の夢がかなったし、ここまで連れてきてくれて感謝です」と話した。 野球部の高木翔斗(しょうと)主将(3年)は「甲子園でもっと戦いたかった。(応援団の)エールは届いていました」と感謝した。(佐藤瑞季) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
父娘不明の土砂崩れ現場で娘の遺体発見 長崎・雲仙市
安斎耕一2021年8月17日 19時39分 長崎県雲仙市小浜町で13日未明に土砂崩れが起き、近くの住宅に住んでいた森文代さん(59)が亡くなった現場で17日、長女の優子さん(32)の遺体が見つかった。森さんの夫の保啓(やすひろ)さん(67)も行方不明になっており、県警などは18日午前8時半から約220人態勢で捜索を再開する。 市などによると、この日は午前8時半に県警や消防、自衛隊など総勢約200人態勢で捜索を開始。天候不良などで中断を挟みながら捜索を続けたところ、午後3時55分ごろ、優子さんのものとみられる軽自動車の近くで優子さんを見つけた。午後4時34分、現場で医師が死亡を確認した。 この現場では、巻き込まれた別の住宅で男性1人も重傷を負った。(安斎耕一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
南海本線と多奈川線、運転再開 砕石流出で一時見合わせ
2021年8月17日 19時55分 南海電鉄は大雨の影響で、南海本線の尾崎(大阪府阪南市)―和歌山市(和歌山市)間と多奈川線(全線が大阪府岬町)で運転を見合わせていたが、午後9時12分までに全線で運転を再開した。 南海本線では17日午後0時45分からみさき公園(同)―和歌山市間で運転を見合わせた。その後、みさき公園―孝子(同)間の線路に山側から雨水が流れ込み、レールを固定する砕石が流出したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
広島で再び大雨、土砂災害に警戒を 砂防ダムも満杯に
会員記事 福冨旅史、東郷隆2021年8月17日 20時52分 広島県内は17日、再び大雨となり、大規模な土砂災害などの危険性が高まっている。18日にかけて激しい雨が予想され、気象庁などが厳重な警戒を呼びかけている。 2014年8月の広島土砂災害で甚大な被害を受けた広島市安佐南区。市立梅林小学校の体育館には17日午後、8世帯25人の住民が身を寄せていた。支給されたマットや毛布の上に横たわり、スマートフォンやラジオで天気予報を確認していた。 同区緑井8丁目の主婦小林美佐恵さん(57)は7年前、土砂で車が流され、約3カ月間の避難生活を強いられた。「あの時を思い出して、とても怖い。ダムができて安心していたけど、まさかという気持ち」 国土交通省中国地方整備局によると、近くの同区緑井8丁目の砂防ダムで土砂が満杯になった。今後の雨の影響で下流に流れ出す恐れがあるという。このダムは広島土砂災害の際に土砂崩れがあった場所で建設が進められ、16年に完成。7年前と同程度の土砂でも受け止める容量があるというが、同整備局広島西部山系砂防事務所の国時正博副所長は「過去に例がないほどの大雨が続くと、ダムから土砂があふれる可能性がある。ダムがあるからといって油断せず、避難を続けてほしい」としている。 緩む地盤 「含まれる水分は満杯状態」 広島市西区己斐上(こいうえ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:396文字/全文:946文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パラ「生で見たかった」 チケット持つ人たちのため息
24日開幕の東京パラリンピックは、全ての競技会場で一般客を入れないで開催されることになった。すでにチケットを購入し、観戦を楽しみにしていた人たちからはため息が漏れた。 「感染者数を見れば、恐らく無理だろうなとは思っていました」。車いすラグビー予選の観戦チケットを持っていた会社員、清水さくらさん(49)=神奈川県=は話した。 障害者雇用に熱心だった以前の勤め先に、車いすラグビーやゴールボールに取り組む同僚がいたことがきっかけで、会場へ応援に訪れるようになった。特に車いすラグビーは、「ぶつかる音がすごくて、格闘技みたい」と、すぐにとりこになった。 購入できたチケットは、水泳… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:471文字/全文:763文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル