村上友里2021年11月22日 18時57分 神奈川県の米海軍厚木基地で働いていた日本人の元従業員が、米国人の上司からパワハラを受けたとして約3800万円の賠償を日本政府に求めた訴訟の判決が22日、東京地裁であった。三輪方大裁判長は「米国での最大級の侮辱的な言葉で叱責(しっせき)して人格権を侵害した」とパワハラを一部認め、55万円の支払いを命じた。 原告側の代理人弁護士によると、在日米軍基地で働く日本人へのパワハラが裁判で認定されたのは初めてとみられる。判決は、従業員を雇用し米国に労務提供する日本政府には従業員の労働実態の把握が求められていると指摘し、賠償責任があると結論づけた。 「クビ」「うそつき」と叱責され、適応障害に 判決によると、60代女性の元従業員は、米軍人やその家族の日本での生活を支援する部署で勤務。2013年に米軍所属の女性上司からパワハラを受け、適応障害になり、休職後の16年に退職した。 判決は、元従業員の仕事内容について不満を抱いた上司が「クビにしてやる」「うそつきだ」「やることすべてが間違っている」「すべてが気に入らない」と叱責したことをパワハラと指摘。「職場内の優位性を背景に精神的苦痛を与えた」と述べ、適応障害の診断と叱責との間に因果関係があると認めた。(村上友里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
世界文化遺産・三池港に「光の航路」 知る人ぞ知る福岡のレア絶景
外尾誠2021年11月22日 19時55分 【動画】絶景「光の航路」=外尾誠撮影 福岡県大牟田市にある世界文化遺産の三池港で、水位を調整する閘門(こうもん)(水門)の間を夕日の光跡が一直線に通る「光の航路」が現れる季節を迎えた。見頃の25日まで、近くの1番岸壁が開放されており、撮影や見物を楽しめる。 例年1月と11月、日没の方位が西南西となった約10日間観察できる。一部の写真愛好家らが知る絶景だったが、市が3年前からPRを始め、人気が上昇している。 周辺の魅力を探ってもらおうと、今月20日には旅行会社スタッフや地元カメラマンら約20人を招き、高速船で港内外を巡りながら光の航路を体験してもらうイベントも開催。市の担当者は「参加者の意見も参考に、港のにぎわい作りにつなげたい」とする。 絶景のシャッターチャンスは日没までの約15分間だけで、太陽が雲に隠れると見られない。市は「ドキドキできるので、絶好のデートスポット」と宣伝している。(外尾誠) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
紅葉が美しい秋の行楽シーズン 利用低迷のJR芸備線もにぎわい
2021年11月22日 20時00分 山々の紅葉が美しい秋の行楽シーズン、普段は利用者の低迷が続く岡山と広島の中国山地を走るJR芸備線も、観光客や鉄道ファンでにぎわっている。 備後落合駅(広島県庄原市)では午後2時台が「ラッシュアワー」。各方面から計3本が到着するためで、21日は数十人がカメラを構えるなどした。 周辺区間は一部で廃線も取りざたされていて、沿線自治体は誘客に躍起だ。庄原市の担当者は「今年の紅葉はもう散りかけ。でも利用者は散らないで」。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「浴槽の中に沈めて殺した」 3歳長男を殺害した疑いで母親を逮捕
2021年11月23日 0時29分 2017年に当時3歳の長男を殺害したとして、京都府警は22日、母親で無職の久木山(くきやま)佳代容疑者(37)=京都府宇治田原町銘城台=を殺人の疑いで逮捕し、発表した。「息子を浴槽の中に沈めて殺した」と容疑を認めているという。 捜査1課によると、久木山容疑者は17年11月24日午後6時から午後6時30分ごろの間、当時住んでいた同府木津川市山城町の自宅で、当時3歳の長男、永時(ながとき)ちゃんを湯を張った浴槽に沈めて水死させた疑いがある。 同課によると、17年時点で、児童相談所から府警への相談はなかったという。久木山容疑者は当時、午後6時30分ごろに「子どもが溺れている」と119番通報。駆けつけた消防隊員らに「浴槽の湯がたまるころに子どもが浮かんでいるのを見つけ、洗い場に引き揚げて119番通報した」と話していたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
7歳娘とともに自死した夫、「もう起きてほしくない」と妻が訴え
2017年4月、東証1部上場の工作機械メーカー「ソディック」(横浜市)の松本営業所に勤め、長時間労働でうつ病となり自死した男性社員(当時43)について、松本労働基準監督署が労災認定した。男性は、当時7歳の長女とともに失踪し、ともに山形県内で乗用車内で遺体で見つかった。男性の妻と代理人弁護士が22日、オンラインで記者会見し、妻は「こんなことはもう起きてほしくない」と声を詰まらせた。 亡くなったのは、大泉共生(ともお)さんと長女・愛菜(えな)さん。共生さんの妻(48)は「(2人が)亡くなったときは頭の中が真っ白。動くことができず、今もあまり覚えていない」と語った。 共生さんは仙台市出身。妻によると、優しくて、文句を言えない人だった。松本営業所では機械修理などを担当。家族おもいで、一家のだんらんでは「いつの間にか家族が4人になっているね」と笑っていたことが忘れられないという。 労災認定は20年1月31日… この記事は会員記事です。残り833文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
瀬戸内寂聴さんを偲ぶ会 12月9日、京都・寂庵で焼香受け付け
2021年11月22日 20時43分 今月9日に99歳で亡くなった作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんを偲(しの)ぶ会が12月9日午後1~4時、京都市右京区嵯峨鳥居本仏餉田町(ぶっしょうでんちょう)7の1の寂庵(じゃくあん)で開かれる。主催する寂庵が22日発表した。 式典は開かず、焼香のみ受け付ける。屋外で長時間並ぶ可能性があるため、暖かい服装での来場を呼びかけている。香典は辞退している。 供花は、公益社(京都市)のウェブサイト(https://www.koekisha-kyoto.com)から申し込める。 葬儀は13日、近親者で営んだ。別途、ゆかりの人たちが集まる「お別れの会」が来年、東京都内で開かれる予定。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福島第一で内部被曝か 東電社員2人、全面マスク・防護服着用せず
川村剛志2021年11月22日 21時00分 東京電力は22日、福島第一原発で、設備の修理にあたっていた40代の男性社員2人が内部被曝(ひばく)した疑いがあると発表した。本来は顔を覆う全面マスクや防護服を装着して作業すべきだったが、防塵(ぼうじん)マスクや作業服といった簡易な装備で作業していたという。 東電によると、2人は医師の診察を受け、異常はなかった。今後50年間の内部被曝線量は記録する必要がある2ミリシーベルトを大幅に下回ると推計している。尿を測定して詳しく調べるという。 2人は19日午前10時過ぎから約1時間半、同僚2人と、汚染水に含まれる放射性物質を取り除く設備につながる配管を交換。このとき、配管内に付着していた放射性物質を体内に取り込んだ可能性があるという。 作業後の検査で、2人の鼻の内側から放射性物質が検出された。同僚2人の作業服からも放射性物質が検出されたが、体内への取り込みはなかったという。東電は「本来は全面マスクなどを装着する区域として、作業すべきだったと反省している」と説明している。(川村剛志) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Olympic memories and the record books color the 2021 Japan Series
Masataka Yoshida’s game-winning single to center against Scott McGough in Game 1 of the Japan Series was not the first time the Orix Buffaloes star has gotten the best of the Tokyo Yakult Swallows closer this year. Yoshida also helped bring in a run (thanks to an error) late in […]
長期欠席議員、報酬カット条例案を提出へ 維新大阪府議団
浅沼愛、久保田侑暉2021年11月22日 19時00分 大阪府議会(定数88)の大阪維新の会府議団は22日、不祥事などで長期欠席する府議の報酬を削減する条例案を年内に提出する方針を固めた。定例会に一度も出席しなかった場合を長期欠席とみなし、その間の報酬を支給しないという中身。維新は府議会で過半数となる47議席を占めており、可決する見通しだ。 不支給の月数に応じて期末手当も減らす。産休や感染症法に基づく疾病、入院して議会運営委員会が認めた場合は除外とする。 府議会事務局によると、府議の議員報酬は、月65万1千円。議員が刑事事件の容疑者として逮捕された際の支給の一時停止は条例で定められている。無罪なら支給されるが有罪の場合は支給されない。ただ、それ以外の理由での長期欠席については報酬の停止や減額の規定はないという。 議員報酬の取り扱いをめぐっては今年7月の東京都議選で当選した木下富美子都議が無免許事故の発覚後、都議会を体調不良で欠席し、その間も議員報酬を得ていた。 全国都道府県議会議長会によると、長期欠席した議員報酬削減については昨年1月1日時点で、秋田、群馬、新潟、鳥取、福岡、鹿児島の7県がすでに条例で定めているという。(浅沼愛、久保田侑暉) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
プール飛び込みで両手足まひ、教員に罰金100万円判決 東京地裁
新屋絵理2021年11月22日 19時20分 東京都の都立高校で2016年、危険な体勢でプールに飛び込みをさせ当時3年生だった元男子生徒に両手足まひなどの障害を負わせたとして、業務上過失傷害の罪に問われた教員の松崎浩史被告(49)の判決公判が22日、東京地裁であった。鏡味薫裁判官は「生徒の安全を守るべき教諭としての過失は重い」として、求刑通り罰金100万円の判決を言い渡した。 判決によると、松崎被告は水泳の授業で元生徒に対し、プール上に差し出したデッキブラシの柄を越えて飛び込むよう指示した。判決は、この指示で元生徒の入水角度が大きくなりプールの底に頭を打ち付けたと認定。そのうえで「被告は危険性を認識していたのに十分に検討しなかった。被害者は生活全般の介助が必要になり、結果は重大だ」と指摘した。 松崎被告はこれまでの公判で、元生徒に謝罪したうえで、デッキブラシを使った理由を「少しでも遠くに飛べればと思った」と説明。ただ「事故は故意ではなかった」と述べた。元生徒は「私の体は一生戻らない」と訴え、教育職員免許法上で失職となる禁錮以上の実刑判決を求めていた。ただ検察側の求刑が、失職の対象とならない罰金刑だった。 元生徒の母親は判決後、「判決は納得できず息子も私も家族も次の一歩が進めない」とコメントした。 松崎被告は東京簡裁に略式起訴されたが、簡裁は書面審理のみの略式裁判は相当ではないと判断し、正式な裁判を開くと決定していた。事故をきっかけに都は、飛び込みでなく水中から原則スタートするようすべての都立高校に通知した。(新屋絵理) 元生徒 「教員をやめて」「罪に向き合っているとは思えない」 元生徒が公判で読み上げた意見陳述の主な内容は以下の通り。 事件から5年3カ月が経ちました。医師からは「普通だったら死んでいた」と言われました。こんなに医学が発達しているのに、私の体が回復することはありません。 1日も安心して生活を送ったことはありません。入院、検査、手術と、病院に通い続けた日々を想像できますか。被告は、私の大変さを全くわかっておらず、自らの罪に向き合っているとは思えません。被告は教師に戻り元の生活に戻りましたが、私の母は店をつぶして介護の毎日です。 被告は「教員をやめることも考えた。死ぬことも考えた」と述べましたが、なぜ教員以外の仕事を考えないのでしょうか。不幸になってほしいというのではありません。責任をとって(教員を)やめてほしいのです。私の体は一生戻りません。家族の平穏な生活も戻りません。(新屋絵理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル