東京オリンピック(五輪)をみんなで一緒に応援したい。でも無観客開催だし、パブリックビューイングもないし、何よりこのコロナ禍だし。気持ちの行き場を失った人たちが、巣ごもり生活での体験を生かして「バーチャル観戦」を楽しんでいる。 サッカー男子の日本がニュージーランドにPK戦の末に勝利した7月31日夜。ユーチューブのあるチャンネルでは、おっとりしたアニメ声が流れていた。 「準決勝進出! 本当に勝って良かった~」 「PK戦、みんな落ち着いてたよね。ばんざ~い」 声の主は「アニメ大好きな12歳」を名乗る《光(ひかり)りりあ》。体を揺らしたり手を振り上げたりする。2年半前から活動するCGキャラクター、いわゆる「バーチャルユーチューバー(Vチューバー)」だ。 参加者は、テレビ中継の映像を見ながら《りりあ》の実況を聞き、プレーの感想を書きあうなどして盛り上がる。この日の視聴者は最大で90人ほど。PK戦で4人目の吉田麻也選手が落ち着いてゴールを決めて勝利をつかむと、「キターーー!」「ベスト4!」などのコメントが乱れ飛んだ。 運営するのは、関東地方に住… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1127文字/全文:1607文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
22人死亡、5人の行方まだわからず 熱海土石流1カ月
【動画】熱海土石流1カ月 不明者なお 捜索は縮小=熊倉隆広撮影 静岡県熱海市の土石流災害は、3日で発生から1カ月となる。これまで22人の死亡が確認され、まだ5人の行方が分かっていない。被災者の生活再建は少しずつ進むが、300人近くが避難生活を送っている。 土石流は7月3日午前10時半ごろに発生。伊豆山地区では住宅が流されるなど131棟が被害を受けた。市は7月末、同地区の一部地域で立ち入り禁止を解いたが、なお土砂災害の恐れがあるとして、避難情報のうち最も高い警戒レベル5の「緊急安全確保」を続けている。 行方不明者の捜索は、警察や消防など最大約1700人が従事してきたが、7月末に自衛隊が撤収。2日時点で約500人態勢となった。今後、河川や道路などインフラの復旧工事も本格化される。 避難者は最大582人いたが、2日時点で299人。市が用意したホテル2カ所で避難生活を続ける。県と市は、民間賃貸住宅も含め、被災者向けの応急住宅計176戸を用意した。市役所で入居に向けた相談を受け付けており、1日時点で21件の相談があった。通行止めだった国道135号も復旧し、罹災(りさい)証明書の手続きも始まった。 一方、今回の災害について、県は土石流の起点付近にあった盛り土が被害を甚大化させたとみている。法令基準を超える高さの盛り土が造成されたとみられ、県は当時の行政の対応を含め検証する方針だ。被災者は市や県などに損害賠償請求を検討している。(黒田壮吉、山下寛久) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「打つ手なくなってきた」 再び「まん延防止」の北海道
北海道には2日から、国の新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」が適用された。31日まで続く。感染者が多い札幌市は「措置区域」とされ、飲食店への時短や酒類提供の終日停止、大型商業施設への時短などが要請される。7月11日に解除されてから3週間余りでの「まん延防止」の再適用に、飲食や観光関連業界は疲労感を隠せない。 居酒屋「炎」を展開する伸和ホールディングスは、札幌市内の約20店舗の大部分を休業することにした。7月の重点措置解除後は営業を再開していたが、酒類提供の停止要請を受けて再び休業する。休業店のうち1店はカレー店に業態を変更し、活路を見いだしたい考えだという。同社の担当者は「カレー店に期待しているが、打つ手がなくなってきている。かなりつらい状況だ」。 観光業界では本来、夏のシーズンたけなわ。しかし道内では札幌と他地域との移動自粛が求められ、道外でも首都圏などで緊急事態宣言が発出され、都道府県をまたいだ移動自粛が求められている。一大イベントとして期待された東京五輪も無観客や観戦自粛となり、「特需」は消えた。 札幌市郊外の定山渓温泉(南… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1309文字/全文:1800文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
弁護人が指摘した捜査の「穴」 東京地検の起訴取り消し
金子和史2021年8月2日 20時26分 軍事転用が可能な噴霧乾燥機を無許可で輸出したとして2020年に逮捕、起訴され、7月30日に東京地検が起訴を取り消した元被告の男性2人らが2日、東京都内で会見し「不十分な捜査だ」と捜査側を批判した。不当に拘束された期間の刑事補償金を国が支払うよう東京地裁に請求する方針も明らかにした。国家賠償訴訟も検討する。 元被告の男性「捜査機関の謝罪なく残念」 2人は「大川原化工機」(横浜市)の大川原正明社長(72)と島田順司元役員(68)。警視庁公安部に昨年3月に外為法違反などの疑いで逮捕され、否認していたが、今年2月まで勾留されていた。 会見に同席した高田剛弁護士は、異例の起訴取り消しの要因について、経済産業省が定める輸出規制の省令を警視庁と地検が「誤って解釈した」と指摘。地検は同社製品が輸出規制対象にあたることを示す実験結果を公判に向けて証拠提出していたが、実験の条件にも「不備があった」と訴えた。 従業員に口裏合わせを働きかけるとの検察側の主張をふまえ、保釈申請を認めなかった地裁の判断にも「大いに疑問がある」とした。大川原社長は「捜査機関から謝罪がないのが残念だ」と述べた。 会見で批判を受けたことなどについて、地検は「(起訴取り消しを発表した際に)説明した通り」、地裁は「個別事件における裁判体の判断でありコメントできない」と説明した。(金子和史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
トリケラトプス埋まる巨大壁出現 北九州市は恐竜推し
子どもたちの夏休みシーズンに合わせ、北九州市は若松区にあるグリーンパークに「化石の谷エリア」をオープンさせた。 国立科学博物館(東京都台東区)のトリケラトプスなど実物大の化石の模型が、壁一面に広がっているという。恐竜好きにはたまらない新スポットと聞いて、さっそく訪ねてみた。 JR小倉駅から車で30分ほど。7月下旬、オープンしたばかりの化石の谷エリアを訪ねると、炎天下にもかかわらず子どもらが夢中で化石模型が埋め込まれた壁を登っていた。 幅約40メートル、高さ2・5~4メートルの「化石クライミングウォール」。壁一面に、トリケラトプスやティラノサウルスなどの化石模型が埋め込まれ、発掘を待っているかのようだ。 五輪種目にもなったボルダリングも楽しめ、間近に化石の模型を見て登りながら恐竜が生きた時代を感じられる。 子どもらと壁を登った北九州市門司区の自営業、只隈(ただくま)幸太郎さん(51)は「まず遠くから見て大きな化石に目がいきました。よくみると子どもたちが登っていて、ボルダリングもできるのかと。つい冒険心をくすぐられました」と笑顔で話した。「東京五輪が開催されていますし、ボルダリングと恐竜、両方に興味を持つ子どもたちが増えるかもしれませんね」 北九州市が夏休みにあわせ、約8千万円をかけて整備した狙いもそこにある。 市の担当者は「子どもたちが土の中に埋まっているかのような化石をリアルに感じながら、壁によじ登って触れられることをめざしました」と話す。 化石の谷エリア全体は、壁に… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:571文字/全文:1224文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「異様」基準の3倍の盛り土 熱海土石流「人災」指摘も
【動画】熱海土石流1カ月 不明者なお 捜索は縮小=熊倉隆広撮影 静岡県熱海市の土石流災害で被害を甚大にしたのは、起点近くにあった盛り土の崩落が要因とみられている。11年前には危険な状態となっていた可能性があるほか、それを行政が把握していた可能性もある。「人災」の疑いも指摘されているが、解明は途上だ。 県は、盛り土が条例に基づく基準の3倍を超える危険な高さになっていたとみて、経緯を調べている。 朝日新聞が入手した11年前の現場写真にも、基準超過をうかがわせる様子が写っていた。当時から危険な状態が放置されてきた可能性がある。撮影した東京都の会社役員男性(43)は「(斜面が)急すぎる異様な光景。怖いと思った」と振り返る。 ハイキング中の男性が、現場を車で通りかかったのは2010年7月8日。黄土色の山肌とは異なる黒い土砂を、重機が階段状に造成中で、土にはゴミのようなものも混ざって見えたという。その異様さに車を止め、幾度もシャッターを切った、と男性は証言した。 熱海市の元幹部は、土砂が「多すぎる」として業者に搬出を求めたと証言する一方、「ただちに大崩落して危険だという認識は持てなかった」とも説明しています。 盛り土の造成は、撮影の翌月… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:2354文字/全文:2772文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪、「原爆の日」に黙とうせず IOC方針に失望の声
2021年8月2日 19時14分 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会は、6日の広島の「原爆の日」に選手や関係者に黙禱(もくとう)を呼びかけるなどの対応はしないことを決めた。広島県内の関係者には失望の声が広がった。 組織委によると、広島市などから国際オリンピック委員会(IOC)に対し、6日に選手らに黙禱を呼びかけて欲しいなどと要請があったという。 広島県原爆被害者団体協議会(坪井直理事長)は7月26日付で、黙禱の呼びかけを求める文書をIOCのトーマス・バッハ会長ら宛てに送っていた。同月16日にバッハ氏が広島を訪問した際、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に献花する姿を見つめた理事長代行の箕牧(みまき)智之(としゆき)さん(79)は、「せっかく平和記念資料館にも来たのに、黙禱を呼びかけようという気持ちになってもらえなかったのは残念」と肩を落とした。「祈りの時間をちょっと設けることは世界の人も反対しないと思う」と話した。 組織委はIOCの方針として、歴史の痛ましい出来事や様々な理由で亡くなった人たちに思いをはせるプログラムが8日の閉会式の中に盛り込まれていると説明。「広島市のみなさまの思いも、この場で共有してきたい」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
園長の1人送迎、1年半前から 福岡の園児死亡
福岡県中間市の双葉保育園で倉掛冬生(とうま)ちゃん(5)が送迎バスに閉じ込められて死亡した事故で、園長が1人で迎えのバスを運行する状態が約1年半前から続いていたことが、園側への取材で分かった。当初は同乗の職員がいたが、バスの利用者が少ないため、配置を変更したという。 冬生ちゃんは7月29日、登園の際に乗ったバスに取り残され、熱中症で死亡した。このバスは園長が1人で運行し、園児7人を乗せて園に到着後、冬生ちゃんがまだ残っていることに気づかずバスを施錠していた。 園の代理人弁護士によると、双葉保育園は約140人の園児を預かり、朝は2台のバスを運行していた。しかし、大半の保護者は自ら自家用車などで送迎し、登園は午前7時半~8時ごろに集中。園児の受け入れに人手がかかるため、園長が運転するバスには約1年半前から職員を乗せていなかったという。 園ではバスに乗る際、園児の健康状態などを書いた「バスカード」を保護者から受け取り出欠を確認することになっていた。しかし園長が1人で運行するようになり、カードを受け取らずに乗車させることがあったという。事故があった日も園長はカードを回収せず、担任らは冬生ちゃんのカードがなかったため欠席だと思い込んでいた。 もう1台のバスは、運転者のほかに職員が同乗しており、カードも乗車時に回収していた。 福岡県と中間市は2日、双葉保育園に対する特別監査を行った。職員約10人が園に入り、県などによると、送迎時の態勢や出欠確認の方法などについて職員から聞き取ったという。今後も複数回監査を実施して園の運営実態や安全管理体制などを調べ、行政指導を行うかを判断する。 県は児童福祉法、市は子ども・子育て支援法に基づく監査。特別監査は、年に1回の一般監査と異なり、園児の死亡など重大事故が発生した場合に実施される。 双葉保育園は2日も園児の受け入れを続けた。弁護士によると、急に仕事を休めない保護者もいるため、市から保育を継続するよう指示されているという。 保護者からは不安の声が聞かれた。男児を預けた保護者の女性は「事故があって不安だけど、仕事があるのでこのまま預けざるを得ない」。待機児童の問題もあるなかで転園先が見つかるのか心配で、今度、市役所に相談するという。 30代の男性は息子を休ませ、当面は家で妻が面倒を見るという。「友達もいるし、あと少しで卒園。そのまま通わせたい気持ちもあるけれど……」と悩む。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長崎も被爆者認定拡大を 「黒い雨」受け県・市が要望
米田悠一郎2021年8月2日 20時23分 広島県で国が定める被爆地域の外で「黒い雨」を浴びた84人が被爆者と認められたことを受け、長崎県の中村法道知事と長崎市の田上富久市長は2日、長崎でも被爆者の認定対象を拡大するよう、厚生労働省に要望した。 要望書では、被爆地域の外にいたために「被爆者」ではなく「被爆体験者」とされている人を含めた長崎の人も、「黒い雨」を浴びた広島の人と同様の事情にあると主張。健康被害など個別の事情を考慮し、被爆者と認めるよう求めた。 オンラインで厚労省と結んで要望し、同省で被爆者援護を担当する正林督章(とくあき)・健康局長が対応した。要望後に報道陣の取材に応じた中村知事によると、正林局長は「要望を大臣に伝える」と応じたという。(米田悠一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山梨の女児不明中傷「発信者情報の開示を」 大阪地裁
森下裕介2021年8月2日 19時28分 2019年に山梨県のキャンプ場で行方不明になった小倉美咲さん(9)の母・とも子さん(38)がインターネット上のブログで中傷されたとして、大阪市のプロバイダー事業者に発信者情報の開示を求めた訴訟の判決が2日、大阪地裁であった。鈴木基之裁判官はプロバイダー事業者に対し、情報の開示を命じた。 とも子さんは、別のインターネット掲示板やツイッターの投稿でも中傷されたとして、ツイッター社などに対し、発信者を特定するための情報開示を求める訴訟を東京地裁にも起こしている。判決は2日の大阪地裁が初めて。 判決によると、行方不明になっている美咲さんについて、ブログには、とも子さんやその親族らが事件を起こしたかのような趣旨の書き込みなどがあった。 鈴木裁判官は、こうした記述について「真実だとうかがわせる証拠は一切見当たらず、原告の社会的評価を著しく低下させ、名誉を傷つけた」と指摘。ブログを書いた発信者の情報がなければ損害賠償を求められないとし、プロバイダー事業者は発信者情報を開示すべきだとした。 判決後、とも子さんの代理人弁護士は「開示された情報をもとに、発信者に対する損害賠償請求の手続きを進め、刑事告訴も検討する」と話した。(森下裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル