名古屋駅に包丁を持った男が現れた。利用客らが逃げまどうなか、鉄道警察隊の女性隊員(27)が男との間合いを詰め、警棒で一撃。警棒は包丁に命中し、一人のけが人も出さず、身柄を確保した。 白昼堂々、にぎわう駅のコンコースで起きたこの事件は、ツイッターで写真・動画付きで発生直後から広く拡散されました。そこに写っていたのは、男を抑える鉄道警察隊の男女ペア。けが人を1人も出すことなく解決されるまで、どんな経緯があったのでしょうか。若手の女性隊員に話を聞きました。記事末尾には、現行犯逮捕時の動画、若手女性隊員へのインタビュー動画もあります。 事件があったのは、7月10日午前11時すぎ。新幹線や在来線の改札口や売店などが並ぶJR名古屋駅の中央コンコースを、男がうろついていた。右手に包丁を握っている。 愛知県警鉄道警察隊の立松愛美巡査(27)は、先輩の岡田真吾巡査部長(44)とパトロールを終え、コンコース内にある詰め所で休憩を取るところだった。 「刃物を持って暴れている男がいる!」 駅員が詰め所に飛び込んできた。立松巡査らは警棒と盾を手に外へ飛び出した。大勢の人が逃げ回るなか、包丁を持った男がいた。 「武器捨てろ!」 岡田巡査部長の呼びかけに反応したのか、男が岡田巡査部長の方へ近づいてくる。距離は1メートルほどだ。 「このままじゃ危ない」 立松巡査はコンコースの柱の… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:655文字/全文:1071文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ケルアックと「オン・ザ・ロード」 作品世界を読み解く
富岡万葉2021年7月23日 18時00分 画一化された生活から、路上へ。後のヒッピー文化の源流となり、音楽や映画の分野にも影響を与え続けている米国の小説家・詩人ジャック・ケルアックの小説「オン・ザ・ロード(路上)」。その作品世界を読み解く展覧会が、神戸市のBBプラザ美術館で開かれている。 「ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』とビート・ジェネレーション 書物からみるカウンターカルチャーの系譜」展では、約380点の資料を展示。アレン・ギンズバーグら、「オン・ザ・ロード」の登場人物のモデルとなったビート・ジェネレーション作家との関わりも解説する。ケルアックが詠んだ英語俳句や全著書の初版本のほか、日本でカウンターカルチャー黎明(れいめい)期に発行されたミニコミ誌も紹介している。 ケルアックがタイプライターを思うままに21日間打ち続けて仕上げた「スクロール版」初稿の複製には、モデルの実名や手書きの文字が残る。例えば、冒頭で、ある人物を西部劇の人気俳優になぞらえる場面。ケルアックは鉛筆で「cowboy(カウボーイ)」と書き込んでいる。1957年に出た初版本にはない言葉だ。展示を監修した神戸市外国語大のマシュー・セアドー教授は「ケルアックがモデルに典型的なカウボーイ像を見ていたことや、自身の西部への憧れを表現するのに必要なイメージをメモしていたのだろう。映画というアメリカ文化の根源を視覚情報として採り入れたことも、作品をモダンにした要素の一つでした」と話す。 8月8日まで。(富岡万葉) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
天皇陛下が各国首脳らと面会 12人と個別に懇談
2021年7月23日 19時18分 天皇陛下は23日、皇居・宮殿で、東京五輪開会式のために来日した各国首脳らと面会した。出席したのは、ジル・バイデン米大統領夫人やマクロン仏大統領ら12人。新型コロナ対策のため飲食はせず、陛下は各国首脳らと短時間懇談し、退出を見送った。各国首脳らも配偶者など同伴者が参加しなかったため、皇后雅子さまは同席しなかった。 おことばの全文は次の通り。 ◇ ◇ 本日、世界各地からお集まりの皆様をここにお迎えすることをたいへんうれしく思います。 現在、世界各国は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大という大変に厳しい試練に直面しています。人が集い、つながることが決して簡単ではない状況が続いています。 そのような困難な状況の中で、今回の大会に出場するために努力を続けてこられたアスリートの皆さん、そのアスリートを支えてきたご家族や関係者の方々のご努力に深い敬意を表します。全てのアスリートが、新型コロナ感染症を防ぎ、出身国・地域とは異なるであろう暑い気候に気をつけつつ、健康な状態で最善を尽くすことができることを希望します。 オリンピックが長く、そして広く世界で支持されてきたのには、平和と調和というオリンピズムの精神に理由があると思います。私自身にとって、1964年の東京オリンピックの閉会式で各国選手団が国ごとではなく、混ざり合って仲良く行進する姿を目にしたことが、世界の平和を願う気持ちの源となりました。 新型コロナウイルス感染症の試練を乗り越えるためには、国内外を問わず、私たちが、なお一層心を一つにして協力していくことが大切です。この大会が、わたしたちが平和と調和というオリンピズムの精神に改めて思いをいたし、その精神の灯火を未来へとリレーする大会となることを願います。皆様と共に全てのアスリートのご健闘を祈ります。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
台風6号 23日~24日に沖縄・先島諸島へ最接近
2021年7月23日 15時11分 大型で強い台風6号が23日から24日にかけ、沖縄県の先島諸島に最も接近する見通しとなっている。気象庁は、台風の動きが遅いことから、長時間にわたって暴風や猛烈なしけに見舞われるおそれがあるとし、住宅の倒壊や高波に厳重な警戒を呼びかけている。 気象庁によると、台風は23日正午現在、宮古島の南約30キロを北北西へゆっくり進み、中心の気圧は955ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は40メートルという。 宮古島地方へは23日夜、石垣島など八重山地方へは24日にかけて、非常に強い勢力で接近する見通し。23日から24日にかけて予想される最大風速は、宮古島地方で45メートル、石垣島地方で40メートル。最大瞬間風速はいずれも60メートル。 また24日正午までの24時間降水量は250ミリに達するおそれがあり、気象庁は土砂災害や低い土地への浸水についても厳重な警戒を呼びかけている。沖縄気象台によると、台風は時速10キロで北北西へ進み、先島諸島は24日昼前に暴風域を抜ける見通しという。 沖縄県のまとめによると、23日正午現在、宮古島市などで3人が風にあおられて転倒し、軽いけがを負ったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】撮影スポット「来てみたら人だらけ」廃止訴える人も
東京都庁の前で行われた、五輪反対を訴えるデモ=2021年7月23日午後1時9分、東京都新宿区 東京オリンピック(五輪)は23日午後8時から東京・国立競技場で無観客での開会式が始まります。コロナ禍の中で開催されるスポーツの祭典、人々の受け止め方は――。各地の表情と開会式の様子を詳報します。 15:00 人だかりの撮影スポット「ギャップ感じた」 午後3時。国立競技場に向かう歩道では、大会ボランティアや一般人で列をなし、近くにある撮影スポットの五輪マークでは、カメラを片手に写真を撮る人たちでごった返した。一方、その横では、男女5人ほどがプラカードを持って「五輪は廃止だ」などと訴えていた。 記念撮影していた東京都墨田区から来た30代夫婦は「報道とのギャップを感じた。ニュースでは無観客で自粛ムードだったが、実際来てみたら人だらけで、ものすごい盛り上がりを感じた。写真は一生の思い出です」と笑みをこぼした。 横浜市から来た40代男性は「緊急事態宣言が解除されたかと思うほどの人流で驚き。五輪ムードが外出を誘発している感じなので、これでは感染者数は減らないでしょうね」と言葉少なに話した。 国立競技場近くの五輪マークで記念撮影する人たち=2021年7月23日午後2時54分、国立競技場周辺 14:30 「結局盛り上がって終わると思う」選手村にも撮影の人 選手村前では多くの人が写真を撮りに集まっていた=2021年7月23日午後2時2分、東京都中央区晴海3丁目、小瀬康太郎撮影 午後2時半ごろ、東京都中央区晴海の選手村前にも、写真を撮る人が次々に訪れていた。近くに住む都の非常勤職員の女性(68)は「ここまで来たら楽しい気持ちで大会を迎えたい」と笑った。自宅のマンションからも選手村は見えるが、開会式前に一度、間近で見ておきたかったという。 「今日までどたばただったが… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:4121文字/全文:4754文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海洋プラごみ、条約づくり議論で合意 G20環境相会合
主要20カ国(G20)環境相会合が22日、イタリア・ナポリで開かれ、海洋プラスチックごみ削減のために新たな国際条約などをつくる議論に参加していくことで合意した。来年2月に開かれる国連環境総会で条約づくりの委員会を設ける方向で議論が進められることになる。 22日に現地で始まった会合には、日本から小泉進次郎環境相らが参加。採択された共同声明では、海洋プラごみについて「生態系や沿岸地域、漁業、観光に深刻な影響を与えている」と指摘したうえで、こうした問題に対処するため、新たな国際協定や制度をつくることなどについて議論していくことを確認した。 日本はすでに、新たな条約などをつくる政府間交渉委員会を設置することを支持し、他国にも支持や参加を呼びかけている。条約づくりに積極的な欧州や日本などは、来年2月の国連環境総会への提案に向けて、今回のG20での合意を足がかりにしたい考えだ。 海洋プラごみ対策の国際的な枠組みについては、2019年に大阪で開かれたG20サミットで、50年までに新たな汚染をゼロにすることをめざす「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を共有し、今回のG20でも再確認した。 一方で、削減義務などを伴う… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:312文字/全文:824文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道拓殖鉄道、半世紀経て資料発見 図面集を限定発売
かつて、北海道十勝地方の新得町と上士幌町を結んでいた私鉄の「北海道拓殖鉄道」(拓鉄)。地方の私鉄らしい個性豊かな車両が走っていた。廃線から半世紀以上が経った最近になって、所属車両の図面などが見つかり、関係者を驚かせている。拓鉄の歴史を知ってもらい、資料の少ない拓鉄車両を鉄道ファンにも楽しんでもらおうと、関係者が資料を図面集にまとめ、7月末から限定販売される。 拓鉄は十勝北部の開発を目的に1923(大正12)年に設立された。28(昭和3)年、新得―鹿追間で営業を開始。農林産物輸送や地域の旅客輸送を担い、最盛期は新得―上士幌間の約54キロに路線を延ばして運行した。しかし、設備の台風被害や木材輸送のバス転換などにより、68年に全線が廃止された。 拓鉄は現在も新得町に本社を置き、物流会社として存続している。また、系列の「北海道拓殖バス」(音更町)が、十勝地方の主要バス会社として、地域の足を担っている。 2019年、拓鉄が新得町の… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:774文字/全文:1194文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「縁は努力や」 鶴瓶さんに密着17年、写した本当の顔
落語家の笑福亭鶴瓶さん(69)に密着した写真展が東京・渋谷で28日まで開かれている。題して「笑福亭鶴瓶17年の観察記『ウラとオモテと本当の顔』」。約100枚の写真に、日常会話から飛び出した「金言」が添えられている。 撮影したのは大阪市都島区の写真家、大西二士男さん(51)。2004年から鶴瓶さんの落語ツアーに同行し、撮影を始めた。鶴瓶さんが50歳を超えて落語に本腰を入れ、古典の大ネタ「らくだ」に取り組み始めたころ。楽屋の緊張した雰囲気が写真から伝わる。 表情豊かに古典や創作落語を演じる鶴瓶さんに大西さんは魅せられた。「究極の一人芝居のようだ」。1回のツアーで2万枚を撮影。暗いところでもブレずに撮影できるように、機材を常に更新した。言葉と言葉の間の表情を撮ろうと、シャッター音を消す消音バッグも自作した。 楽屋や自宅での素顔にもカメラを向けた。たいていは笑顔だが、高座の出来によっては厳しい表情も。地方に向かう機中で落語の稽古をしたり、廊下で本番直前までネタ帳を繰ったり。そんなストイックな姿も撮った。 人付き合いの極意を示す金言… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:555文字/全文:1028文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】異例の聖火リレー、ゴール到着 1964年の再現ならず
五色のスモークを出して飛行する航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」=2021年7月23日午後0時41分、東京都渋谷区の原宿駅前、西畑志朗撮影 東京オリンピック(五輪)は23日午後8時から東京・国立競技場で無観客での開会式が始まります。コロナ禍の中で開催されるスポーツの祭典、人々の受け止め方は――。各地の表情と開会式の様子を詳報します。 12:50 東京五輪の開会式に合わせ、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」は23日、東京都心の上空を飛行し、カラースモークで空に五輪マークを描いた。 ブルーインパルスの6機は空自入間基地(埼玉県)を午後0時20分ごろに出発した。都庁や東京タワー、JR東京駅、東京スカイツリーの近くでカラースモークを引き、同45分ごろに国立競技場の上空へ。青、黒、赤、黄、緑のスモークで五つの輪を描いた。 空自は今回、新型コロナウイルスの対策として「3密」を防ぐため、飛行時間を23日午前中にSNSで公表した。街中では飛行に気づいて足を止め、スマホで撮影する姿も。国立競技場の周辺でも、待ち構えたファンらがカメラを構えて動きを追った。 12:30 聖火リレーの到着式で入場するランナーたち=2021年7月23日午前11時42分、東京都新宿区の都庁、杉本康弘撮影 東京オリンピック(五輪)の聖火リレーが23日、ゴール地点の東京都庁(新宿区)に到着した。121日間にわたって全国を回った聖火だが、新型コロナウイルスの感染拡大と重なり、東京を含めて20都道府県で公道での走行が一部もしくは全部取りやめとなるなど、異例のリレーとなった。 聖火の到着式で最後のランナーを務めたのは、1964年の東京五輪に懸けた人たちを描いたNHK大河ドラマ「いだてん」(2019年)で、主役を演じた中村勘九郎さん。新宿区のランナーがトーチキスで聖火をつなぎ、足袋をはいた中村さんが聖火皿に点火した。その後、小池百合子知事は「アスリートの夢と努力が2020大会につながっている。素晴らしい大会にしたい」とあいさつした。 1964年の東京五輪では、四つのルートに分かれてゴールを目指した聖火リレーのうち、開幕3日前の10月7日に二つのルートの聖火が、最初に都庁舎(当時は有楽町)に到着した。到着した聖火は開幕までの間、都庁舎内で保管されていたという。 当時の新聞には「ビル街、拍手のアラシ」「高らかにファンファーレ」との見出しが掲示。記事には「ビルは窓も屋上も死後尾を放り出したサラリーマンの顔、顔……。歩道はほとんど交通止めになり、身動きもできない」と記され、沿道に集まった多くの市民の写真が紹介されている。 だが今回は、その再来とはいかなかった。聖火リレーの準備に携わったある幹部は「悔しい気持ちが強いが、それは走る予定だったランナーも同じはず。今は、大会が無事終了することを願っている」と話した。(軽部理人) 聖火のトーチキスをする日本オリンピック委員会の山下泰裕会長(左)=2021年7月23日午前11時53分、東京都新宿区、杉本康弘撮影 台風発生の見込み 五輪競技に影響も 日本の南海上で24日にも、新たな台風が発生する見込みとなった。気象庁によると、23日午前9時、南鳥島近海で熱帯低気圧が発生し、24日午前には台風に発達する見込みという。来週前半にも日本に接近する可能性があり、進路によっては東京オリンピック(五輪)の競技に影響する可能性もある。 熱帯低気圧はゆっくりと北へ進んでいる。低気圧内の最大風速が約17メートル以上の台風となった後は、次第に進路を西寄りに変え、26~28日ごろにかけて日本に近づくとみられる。台風となれば「台風8号」となり、今月三つ目の発生となる。 11:00 「いよいよ開会」小池知事、都議会であいさつ 東京都の小池百合子知事は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
投票なき承認 「11年後」の五輪開催地もう決める理由
Q 2032年の夏季五輪の開催地(かいさいち)が、もう決まったと聞いたよ。 A オーストラリアの都市ブリスベンだね。21日に東京で開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で承認された。オーストラリアでは1956年のメルボルン、2000年のシドニーに続いて3度目の開催になるよ。 Q 開催まで11年もあるのに早々に決めるんだね。 A もとは開催の7年前に決めるのが原則だったんだけど、2019年から「前倒(まえだお)し」が許されたんだ。 ブリスベンは前々から開催に前のめりで、IOCはこの熱意を逃(のが)すのは惜(お)しいと判断した。会場の84%が既存(きそん)または仮設でまかなえる計画で、国の支援が手厚いことが評価されたよ。 開催すれば、ブリスベンのあるクイーンズランド州に61億米ドル(約6710億円)、国全体には134億米ドル(約1兆4740億円)の経済効果をもたらすという試算もある。 Q 東京五輪の招致(しょうち)は総会での投票で決まったね。今回は投票はないの? A 今回から、複数の候補都… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:388文字/全文:848文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル