大久保貴裕2022年2月17日 12時33分 広島県の湯崎英彦知事は17日、新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」の延長を政府に要請したことを明らかにした。県内の新規感染者数はゆるやかに減少している一方、高齢者などの死亡が相次いでおり、20日に期限を迎える同措置を続けるかの判断が焦点となっていた。 この日の県議会で、自民党議員の質問に答えた。湯崎氏は、対象地域について現在と同じ県内全域とするとし、「感染状況は減少傾向にあるが、医療が逼迫(ひっぱく)しないレベルまで感染を抑え込む必要がある」と説明した。政府は、延長期間を2~3週間で検討している。 一方で湯崎氏は「大きな再拡大がなければ、感染状況の改善が見通せる」とも述べた。県内のすべての飲食店に要請している酒類の提供停止を見直し、県の認証店に限って午後8時までの提供を認めることなどを検討していく考えも明らかにした。 広島県の新規感染者数は1月28日の1599人をピークに減少傾向にあるものの、今月15日には死亡者数の発表が1日あたりで過去最多の14人になり、16日も7人だった。 広島県の重点措置は1月9日に一部地域で始まり、のちに県内全域に拡大した。同じタイミングで適用された沖縄、山口両県は20日での解除を国に求めており、判断が分かれる形となった。(大久保貴裕) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
京都の山あいの町、投票所半減案の衝撃 きっかけは台風、検討今しか
この約20年で全国で約1割減ったもの。それは選挙の投票所の数だ。多ければコストがかかり、少なければ住民の権利に関わるから、どれくらいの数にするかの判断は難しい。山間部を抱える京都府南丹市では、半分近く減らす案を検討しており、住民の間で物議をかもしている。 南丹市で市議選の投開票があった今月6日朝、福井県に隣接する同市美山町知見(ちみ)地区を取材で訪れた。昔ながらのかやぶき屋根の家が立ち並ぶ「かやぶきの里」から車で約20分。市内で最も雪深い地域の一つとして知られる。 準備は雪かきから 投票所になった知見公民館では午前6時過ぎ、投票管理者と立会人を務める地区役員3人が集まり、準備を始めた。まずは雪かきからだ。 そうして待つ有権者は41人。実際は、住民登録をしたまま市外で暮らす人や施設に入っている人もいるため、30人程度という。 午前7時過ぎ、4人が立て続けに投票に来た。「おつかれさま」。投票所に詰める立会人や市職員が顔見知りのためか、笑顔でそう声をかけていく。 その後は午前10時過ぎまで誰も来ず。「来はらへんねぇ」。誰からともなく、そんな声が漏れる。投票は午後6時までだが、昼前に来た投票者が最後となった。 昨年10月の衆院選で投票管理者を務め、今回は立会人を務める畠中登さん(49)によると「午後3時を過ぎると、ほとんど来ない」。 スタッフ確保に限界 市の投票所再編案によると、市の面積の半分以上を占める旧美山町エリアは、21カ所ある投票所が半分以下の10カ所になる。 知見地区の住民は、公民館から約4・5キロ離れた投票所か、投票日前に公民館に来る移動式の投票所で投票することになる。 立会人の一人、前谷浩禎(ひろよし)さん(58)は再編案に衝撃を受けたと話す。交通手段のない高齢者が多いからだ。「投票率は下がるでしょうね」。投票管理者の牛岩未来大(みきひろ)さん(47)は「私たち(スタッフ)の負担は減るが、お年寄りのことを考えると」と複雑な表情を見せた。 住民はどう受け止めているのか。 家から10分かけて歩いてきたという女性(85)は「これ以上遠くなったら、よう行かん」ときっぱり。運転免許を返納したという男性(92)も「もう歩かれへん」。 ただ、立会人などの投票所スタッフを務める人材が地区では限られるのも事実だ。 役員の男性(60)は「この人口で投票所を維持してもらっているのはありがたいが、子どもや地域の行事もあるなかで、(投票所も)同じ人間で回してきた。費用対効果を考えると、今後は(再編も)仕方がないのかもしれない」と話した。 市が投票所の見直しを検討したのは、京都府内を襲った2017年の台風21号がきっかけだったと言います。記事後半では、全国的にも投票所が減りゆく状況を、都道府県ごとの一覧表で示します。 市が投票所の大幅削減案を提… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アバターで女児装い… 小学生に裸画像送らせた疑い 32歳男逮捕
自分のアバター(分身)を作れるスマホのアプリで知り合った小学4年の女児に裸の写真を撮らせ、画像を送らせたとして、警視庁は名古屋市中川区高畑3丁目の無職佐藤元春容疑者(32)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで逮捕し、16日発表した。小学6年の女児を装ってアバターを作り、「友達を作りたい」と言って被害女児に接触したという。 荻窪署によると、佐藤容疑者は昨年6月、アバター作成アプリで知り合った東京都内の女児(9)に上半身裸の姿などを撮らせたうえ、佐藤容疑者のスマホに画像4点と動画2点を送らせた疑いがある。 小学6年の女児になりすまし… この記事は有料会員記事です。残り148文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京ドーム1.6個分の巨大雪山が札幌に ダンプが駆け巡る現場
札幌市北区に巨大な雪山が出現した。推定200万立方メートル超。市雪対策室は「過去最大級の大きさになるのは間違いない」と話す。 2月初旬の大雪の後、札幌市内には巨大な「雪山」が出現した。大きさは推定200万立方メートル超で、東京ドームの1・6個分に相当する。札幌市が「過去最大級の大きさになるのは間違いない」という巨大な雪山の正体は何なのか。誕生した背景や管理方法などについて取材した。 市が管理するこの雪山の正式名称は「新琴似8横・雪堆積(たいせき)場」(同市北区新川)。幹線道路から間断なく大型ダンプが出入りし、巨大な雪山の坂を駆け上ると、頂上付近で雪を排出する。重機がそれを踏み固め、散水して凍らせ、ダンプが走っても崩れない搬入路と作業場を作り、再びダンプが雪を運び込む。これらを繰り返すことで雪山は成長を続ける。高さは数十メートル級にみえる。 この雪は、各地で除雪後に道路上などに残されたものが運び込まれたものだ。 札幌市北区や隣接する石狩市からのほか、他の各地の民間業者、鉄道会社などが運び込む雪も無償で受け入れている。 雪は最終的にどうなるのか… この記事は有料会員記事です。残り363文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
L’acteur George Takei, mémoire vive de l’internement des Nippo-Américains
Par Raphaëlle Besse Desmoulières Publié aujourd’hui à 00h57 Réservé à nos abonnés FactuelCelui qui a incarné le lieutenant Sulu de la série « Star Trek » a connu la détention dont ont été victimes près de 120 000 Japonais et Nippo-Américains durant la seconde guerre mondiale aux Etats-Unis. Un épisode sombre de l’histoire […]
早大生100人、オンライン不正受講で「不可」 複数授業を同時再生
早稲田大学は、商学部の一部の授業で学生による不正行為があったとして、関わった学生の同授業の成績を「不可」とすることを決めた。オンラインで視聴する授業動画を何本も同時に再生した学生が多数いることが判明したという。関係者によると、このような再生の仕方をしていた学生は約100人にのぼるとみられる。 早大によると、問題となったのは、商学部の必修科目として2021年度秋学期に開講された「ビジネス法入門」。新型コロナウイルスの感染対策のため、対面授業の代わりに学生向けポータルサイト上で授業の動画を提供。単位を取るには期限内に全ての授業動画を見終える必要があった。 複数の早大関係者によると、秋学期の試験(今年2月)に先立って担当教員が動画の再生履歴を確認したところ、複数の動画の再生時刻が重なっている学生が100人以上いることが判明した。受講者の約半数にあたるという。 「ビジネス法入門」を受講し… この記事は有料会員記事です。残り458文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウィシュマさん、技能実習生…外国人の人権 「活動家弁護士」は闘う
スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが収容中に死亡した事件、技能実習生が賃金をまともに払われずに酷使された問題……。外国人の命や人権が踏みにじられた現場には、遺族や被害者らとともに声を上げる弁護士、指宿昭一さんの姿がある。なぜ闘い続けるのか。外国人問題が浮き彫りにする日本社会の姿とは。 いぶすき・しょういち 1961年生まれ。著書に「使い捨て外国人 人権なき移民国家、日本」。外国人技能実習生問題弁護士連絡会共同代表。2021年、米国務省から「人身売買と闘うヒーロー」に選ばれた。 ――「弁護士バッジをつけた活動家」と称していますね。 「学生時代から私は活動家で、弁護士資格はプラスアルファだと思っています。1980年に筑波大学に入りましたが、かつて全国で広がった学生運動が起こらないように管理を徹底した新設大学で、許可がなければビラまきも、できませんでした。学生や教職員が発言できる普通の大学にしようと、自由な学園祭をさせるよう当局に求めました」 「アルバイト先のコンビニでオーナーの侮辱的な発言などにパートとバイト学生の不満が高まり、仲間と労働組合をつくり、交渉したこともあります。この経験が、労働問題に取り組むようになる大きなきっかけです。大学では学生から生協が欲しいという声が上がりましたが、当局は認めません。卒業後に生協設立に関わり、大学の敷地外に店舗をつくり職員になりました。一方で、中小企業に労組をつくる運動をしていました」 ――そこから、どうして弁護士になったのですか。 「労働運動で世話になっていた弁護士が体を壊し、君たちの中から弁護士を育てよ、と言われ、仲間に推されました。バイトと運動をしながら司法試験の勉強をして、2、3年で受かると思っていたのですが、なかなか通りません。17回目の挑戦で合格したときは、44歳になっていました」 記事後半では、指宿さんが外国人の問題に関わるようになったきっかけを語ります。岐阜県のある工場で目の当たりにした現実とは。 ――なぜ、外国人の問題に関わるようになったのですか。 「これも労働問題でした。弁… この記事は有料会員記事です。残り3112文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2年前に和解したのに、IT企業を異例の提訴 出版社側「抜け穴が」
漫画の海賊版サイトが配信する違法な画像データを複製して配信しているとして、講談社など4出版社が米国IT企業「クラウドフレア」を相手取り、計4億6千万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。海賊版サイトの運営者ではなく、サイトに協力しているIT企業を提訴するという異例の措置。なぜ踏み切ったのか。原告側弁護団のメンバーである福井健策弁護士を直撃した。クラウドフレアの主張とともに詳述する。 「単なる周辺サービスを提供している企業と思うかもしれないが、それは大いなる誤解。クラウドフレアは海賊版サイトにとって不可欠で枢要なサービスを提供している」 福井氏はこう説明する。 クラウドフレアは元のサイトのサーバーから送信されたデータを一時的に複製(キャッシュ)し、ユーザーに配信する「コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)」といわれるサービスを提供している。 原告の4出版社は、日本国内向けで最大手とみられる海賊版サイトがクラウドフレアと契約し、日本国内にあるクラウドフレアのサーバーから違法な海賊版データがユーザー向けに配信されているとみている。 「クラウドフレアからの配信がデータ量の99%以上」 「データ量でいうと、元の海賊版サイトのサーバーから配信されるデータは1%未満で、クラウドフレアから配信されているデータが99%以上になると我々はみている。だから今回の訴訟はいわば本丸との闘いとなる」と福井氏はいう。 CDNを使っているサイトの場合、あるファイルに1人目がアクセスしたときはサイトのサーバーからデータが配信され、2人目からはサイトのサーバーではなく、CDNのサーバーからデータが配信される。 インターネットは距離が長くなると通信速度が遅くなり、コストも高くなる。 出版社側の分析では、今回の訴訟に関わる海賊版サイトは月間3億回のアクセスがあり、配信されているデータの量は少なくとも210億メガバイトに上る。 これだけ膨大なデータを送信する設備を海賊版サイトの運営者が自ら用意することは難しく、用意できたとしてもデータ通信料だけで年間10億円を超えるという。 従って、海賊版サイトが技術的にも経済的にも運営できているのは、クラウドフレアのCDNがほとんどの配信を肩代わりしているからだというのだ。 「進撃の巨人」「ONE PIECE」など4作品だけでも被害56億円 出版社側は被害額について「進撃の巨人」(講談社)、「ONE PIECE」(集英社)、「ケンガンオメガ」(小学館)などの4作品だけみても、1社あたり約1億4千万円~約38億7千万円、合計約56億円に上ると推計。その一部として、1社あたり1億1500万円、合計4億6千万円の損害賠償を求めている。 さらに、出版社側はこれまでクラウドフレアに再三にわたって違法データの配信中止を求めてきたのに、配信が続いているという。 「他のCDN事業者は海賊版… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
特急運転中にスマホでゲーム、「順位上げたかった」 近畿日本鉄道
近畿日本鉄道は16日、大阪府内や奈良県内の路線を担当する男性運転士(53)が、乗務中に私用スマートフォンでゲームをしていたと発表した。運転士は「のめり込んで習慣的になってしまった。(ゲームの)順位を上げたかった」と話しているという。 近鉄によると、「前夜に特急で運転士がゲームをしていた」という趣旨の情報が15日、同社ホームページに投稿され、運転士が聞き取りに対して事実と認めた。昨年8月中旬以降、スマホの位置情報を利用したゲームを乗務中にしていたと説明したという。 運転士は南大阪、吉野、道明… この記事は有料会員記事です。残り317文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
衰弱した少女を放置し死なす、容疑の義父逮捕 死亡の実母も送検へ
2022年2月16日 21時07分 和歌山市の集合住宅で昨年6月9日、住人の鶴崎心桜(こころ)さん(当時16)が死亡した事件で、和歌山県警は16日、同居していた派遣社員の木下匠(しょう)容疑者(40)=和歌山県有田市野=を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 木下容疑者は鶴崎さんの母親の夫で、鶴崎さんとは血縁がなかった。37歳だった母親は昨年6月9日、大阪府南部の海上で鶴崎さんの妹(当時4)とともに遺体で見つかった。近くの関西空港連絡橋から飛び降りた可能性が高いという。 県警は母親も鶴崎さんの死亡に関与していたとみており、容疑者死亡のまま保護責任者遺棄致死容疑で書類送検する方針。 捜査1課によると、木下容疑者と母親は、同居の鶴崎さんに継続的な身体的虐待を加え、6月8日ごろには鶴崎さんが身動きするのも不自由なほど衰弱していたのに医療措置を受けさせず、死亡させた疑いがもたれている。 鶴崎さんの死因は全身打撲による外傷性ショックだった。同課は木下容疑者と母親が遅くとも昨年5月ごろから、鶴崎さんの背中をひじでたたいたり、髪をつかんで引っ張ったりといった暴行をしていたとみている。 木下容疑者は昨年6月9日夜、和歌山市の和歌山港で路上に座り込んでいるところを発見された。「精神的に嫌なことがあり、カフェインを服用して首をつろうとしたが失敗した」と説明したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル