指揮者の西本智実さんが日本とバチカンの交流事業を応援するアンバサダーに就任した。 長崎のキリシタンをルーツに持つ西本さんは、バチカンと音楽を通じた交流を重ねてきた。 「コロナ禍でつながりを持ちにくい状況ですが、自分たちは時空を超え、つながって生きているということを見いだせるプロジェクトになるのではないか」 西本さんは2013年からバチカン国際音楽祭に7年連続で参加。自らが芸術監督を務めるオーケストラと合唱団を率い、カトリック教会の総本山・サンピエトロ大聖堂で演奏してきた。 なぜ日本人なのに西洋音楽に取り組むのか? 十代でそんな壁にぶつかったとき、図書館でふれた本が西本さんの背中を押したそうです。 「大聖堂には壮大なクーポラ… この記事は有料会員記事です。残り1064文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
森林破壊かエコか、割り箸論争は今 専門家が比べた環境負荷の実際
数字は語る 飲食店や弁当店、スーパー、コンビニなどでおなじみの割り箸。その大半は中国など外国産で、昨年の輸入量は138億膳だった。エコかそうでないかを巡って巻き起こった「割り箸論争」後の合成樹脂製やマイ箸への転換や、コロナ禍の影響で、2000年代半ばの輸入ピーク時と比べると半分強に減っている。 財務省貿易統計によると、中国産が8割以上を占め、ベトナム産と合わせるとほぼ100%。05年の254億膳以降は減少傾向で、19年は171億膳に。20年はコロナ禍による飲食店の時短営業もあって142億膳と大きく減った。 国内は、林野庁の調べで5億5千万膳だった10年以降、資料はない。割り箸発祥の地とされ、丸太から板や柱になる部分を取った端材で作っている奈良県吉野地方などが主な産地。しかし、安い輸入品に押され、今はもっと少ないという。 1990年代~2000年代… この記事は有料会員記事です。残り530文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ネパール人留学生死亡事件、同居人ら2人を殺人や傷害容疑で逮捕
加治隼人2022年2月16日 15時00分 福岡市東区塩浜1丁目のアパートで1月、住人でネパール国籍の男性の遺体が見つかった事件で、福岡県警は16日、ともに同国籍で、同居していた留学生ダカル・プラシャンタ容疑者(22)を殺人容疑で、無職ダルラミ・マガル・ディリップ容疑者(22)=同区和白1丁目=を傷害容疑でそれぞれ逮捕し、発表した。容疑について、ダカル容疑者は「首を絞めたが殺すつもりはなかった」と否認し、ダルラミ容疑者は認めているという。 捜査1課によると、死亡したのは、留学生バルシラ・スジャンさん(24)。ダルラミ容疑者は1月7日午前1時~午前2時半ごろ、現場アパートの室内で、バルシラさんの顔を数回殴ったり腰を蹴ったりして、顔面打撲などのけがをさせた疑いがある。ダカル容疑者は同日午前3時ごろ、この部屋でバルシラさんの首をひも状のもので絞め、窒息死させた疑いがある。 同日午後5時過ぎに、ダルラミ容疑者が「友人の様子がおかしい」と119番通報していた。3人は知人関係で、前夜からバルシラさん宅で飲酒していたといい、同課はこの間に何らかのトラブルがあったとみている。 バルシラさんの顔などに複数のあざがあり、司法解剖の結果、死因が首を絞められた窒息死とみられることも判明し、事件性があるとみて捜査していた。(加治隼人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「がんばろう ワシのふるさと…」 人口1万の町に吹いた「藤井風」
人口約1万1千人、岡山県南西部にある里庄町(さとしょうちょう)が沸いている。今年度のふるさと納税の寄付額が2年前の7、8倍に膨れ上がる見込みで、町のキャラクターグッズも売り切れ続出だ。紅白にも出場した人気ミュージシャンが、追い風を吹かせた。 町のふるさと納税の寄付額は近年、驚くほど右肩上がりとなっている。 2019年度2700万円、1099件だったが、20年度は7300万円、3419件に急増。今年度は昨年11月末時点で1億800万円、4818件に達した。1億円を超えたのは08年度の制度化以降、初めてだ。 その後も快調で、今年3月末には2億円を超す見通し。19年度は40品目だった返礼品を、今年度7・5倍の300品目に増やした。 特産化を進めるマコモタケ、江戸時代からの名産品・手延べ麺などが並ぶ。手延べ麺の中でも、「風すず音(ね)」という名の商品に人気が集まっている。 ここまで注目されるのはなぜ… この記事は有料会員記事です。残り809文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JALでシステム障害が発生 国内線の搭乗手続きやHP予約できず
2022年2月16日 11時26分 日本航空の旅客システムで16日午前、大規模な不具合が起きた。同社の便が就航する全国の空港で国内線の自動搭乗手続きができなくなり、この影響で午前9時現在、国内線41便に最大55分の遅れが出ている。さらに、ホームページ上で国内線の新規予約もできない状態となっている。午前11時時点で、復旧の見込みは立っていないという。 日本航空によると、システムの不具合は16日午前4時半ごろに判明した。各空港ではスタッフが目視でチケットを点検する形で、搭乗手続きや手荷物預かりの作業を実施。欠航はなく、国際線の運航には影響が出ていない。同社は不具合の原因を調べるとともに、復旧作業を進めている。 羽田空港では同社の自動チェックイン機が使えず、午前9時10分ごろには搭乗手続きをする約20人がカウンターに列を作った。自動チェックイン機には使用中止を知らせる紙が貼られ、荷物を預ける機械が並ぶエリアも、旅客が入らないようにテープで仕切られた。電光掲示板には、カウンターで手続きをするように促す内容が表示された。保安検査場もICカードやスマートフォンでは入れず、職員が紙の搭乗券を確認。ボールペンでチェック済みの印を記入していた。 午前9時50分の便で沖縄へ出張に行くというシステム関連業の男性(25)は「早朝からニュースで出ていたので早めに来た。優先的に対応してくれたので混乱もなく、安心した」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奈良・若草山を捜索、不明19歳女性の所持品発見 京都の殺人事件
2022年2月16日 11時41分 2016年10月に行方不明になった京都府井手町の女性(当時19歳)を、当時殺害していた疑いが強まったとして、京都府警は16日、同町の会社員、末海(すえうみ)征河(せいが)容疑者(25)を殺人容疑で逮捕し、発表した。「交際女性を殺したことに間違いありません」と供述し、容疑を認めているという。 捜査1課によると、末海容疑者の逮捕容疑は、16年10月22日ごろ、女性を井手町内で殺害したというもの。府警が15日朝に任意同行を求め、詳しく事情を聴いたところ、容疑を認めたという。 さらに供述に基づき、奈良市内の若草山の山中を捜索したところ、女性の所持品を発見したという。府警は、女性の遺体が周囲に遺棄されている可能性があるとみて、16日も捜索を続けている。府警は遺体が見つかっていないとして、女性の氏名を公表していない。 女性は16年10月22日、家族に目撃されたのを最後に行方がわからなくなっていた。同25日に、家族が京都府警田辺署に行方不明者届を出していた。 府警は当時、2人が交際していたとみて調べている。捜査関係者によると、女性は行方不明になる直前に、自宅近くで末海容疑者とみられる男と口論する姿が目撃されていたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
真愛ちゃん、近所で人懐こい姿 毎日のように「遊ぼっ」 岡山・虐待
岡山市で5歳だった女児を鍋の中に立たせる虐待を繰り返したとして母親と内縁の夫が逮捕された事件で、男が事件8カ月前、市の児童相談所に「暴力は振るっていない」と話していたことがわかった。岡山県警や児相は、実際は最初の通告があった2019年4月ごろから虐待が続いていた恐れがあるとみている。 次々に浮かぶ虐待疑いの事案 女児は西田真愛(まお)ちゃん。逮捕容疑の虐待があった21年9月に救急搬送され、22年1月に6歳で死亡した。2月9日に強要容疑で逮捕された西田彩容疑者(34)は容疑を否認し、内装工の船橋誠二容疑者(38)は認めているという。 逮捕から1週間で、様々な虐待が明らかになった。 県警の逮捕容疑は、2人は共… この記事は有料会員記事です。残り2510文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ツタンカーメン王の鉄剣、隕石を低温で鍛造か 千葉工大が化学分析
黄金のマスクで知られる紀元前14世紀のエジプト・ツタンカーメン王の墓から出土した鉄剣は、どのように作られたのか。化学分析の結果、鉄剣は隕石(いんせき)から低温で鍛造され、エジプト国外から持ち込まれた可能性があることがわかった、と千葉工業大学が発表した。 同大の研究チームは2020年2月、エジプト考古学博物館に分析装置を持ち込み、鉄剣の元素組成や表面の微細構造を測定し、データの解析を進めてきた。 これまでの研究では、鉄剣は宇宙からもたらされた鉄が主成分の隕石(鉄隕石)を加工していたことが確認されている。ニッケルを10~12%含み、鉄隕石の一種オクタヘドライトが原料とされるが、その製法などは未解明だった。 発表によると、鉄剣からはオ… この記事は有料会員記事です。残り958文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ビンドゥンドゥン人気の影で あのマスコットは東南アジアの農村に…
新型コロナウイルス感染拡大の中、開催された東京オリンピック(五輪)・パラリンピック。あれから半年、北京では冬季五輪が開幕し、日本人らアスリートが活躍する姿から目を離せない日々が、再びやってきた。公式マスコットの「ビンドゥンドゥン」も関連グッズが品薄になるほどの人気を博している。 そんな北京五輪の盛り上がりの一方、大阪にある倉庫の片隅には、東京五輪の忘れられた「遺産」が、人目に触れずうずたかく積まれている。 倉庫に積まれた、公式グッズ 大阪市西成区の倉庫に大量に保管されているのは、東京五輪・パラの公式ライセンスグッズ。箱を開けると中には公式マスコット「ミライトワ」や「ソメイティ」のぬいぐるみや、「TOKYO2020」の文字や市松模様がモチーフのロゴが入った衣類などがぎっしりと詰められていた。 大阪の倉庫に積まれた、大量の東京五輪・パラのライセンスグッズ。いったいなぜここに? その行き先や、大量に集まってきた背景が明らかに。 管理するのは、主に衣料品を… この記事は有料会員記事です。残り1024文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あさま山荘事件で殉職の2警察官を慰霊 発生からまもなく50年
1972年2月、長野県軽井沢町の保養施設に猟銃などを持った過激派グループが立てこもり、民間人1人と警視庁の機動隊員2人を殺害した「あさま山荘事件」から50年となるのを前に、同庁幹部が15日、現場近くの慰霊碑に献花した。都内約3千人の機動隊員を指揮する高山祐輔警備1課長は取材に「お二方の遺志を我々が受け継いでいく」と述べた。 事件が起きたのは72年2月19日。暴力による革命で日本の共産主義化をもくろんだ「連合赤軍」のメンバー5人が雪深い山中にあるあさま山荘に侵入し、管理人の妻を人質にとって立てこもった。 対応を任された長野県警と警視庁は投降するよう説得したが、5人が応じないため、施設に放水したり壁を鉄球で壊したりし、9日後に突入して人質を救出した。一連の攻防で3人が殺害され、27人が重軽傷を負った。 「治安の礎」と名付けられた… この記事は有料会員記事です。残り504文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル