角拓哉2022年2月11日 14時30分 北海道釧路市の住宅で2016年1月、一人暮らしの田中弘子さん(当時80)が殺害された事件で、道警は11日、田中さんのおいの会社員田中治樹容疑者(49)=同市芦野1丁目=を強盗殺人の疑いで逮捕し、発表した。「私はやっていません」と容疑を否認しているという。 捜査1課によると、治樹容疑者は16年1月14日夕~深夜、同市愛国西2丁目の弘子さん宅で、弘子さんの頭部を鈍器のようなもので殴って殺害し、現金約20万円を奪った疑いがある。 弘子さんの死因は脳挫傷だった。治樹容疑者は弘子さんから借金があったという。 弘子さんは16年1月15日午後4時ごろ、自宅の居間で倒れているのを知人に発見された。遺体の頭部に袋がかぶせられており、玄関は無施錠だった。道警は殺人事件として釧路署に捜査本部を設置していた。(角拓哉) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あおり運転後、現金奪い逃走 土下座させ殴打も 大阪の国道バイパス
2022年2月11日 17時26分 11日午前2時55分ごろ、堺市堺区京町通の国道26号バイパスで、同市の男子大学生(21)ら3人が乗ったワンボックス車から「車間を詰められている」と110番通報があった。 大阪府警によると、ワンボックス車は前方に割り込んだ車によって停車させられ、降りてきた男が大学生らを棒で殴り、現金約1万5千円と車の鍵を奪って逃げたという。堺署が強盗傷害容疑で捜査している。 署によると、バイパスは片側2車線。大学生らは約750メートルにわたり、前に割り込まれて速度を緩められたり、車線を変えても進路をふさがれたりしたと説明している。同乗の女性(21)が110番通報した。 近づいてきた男が「降りてこい」と怒鳴って大学生らを降車させ、腕などを棒で殴ったり、土下座させたりした。さらに「金を出せ」と脅し、3人から現金などを奪ったという。うち男子大学生2人が打撲などのけがをした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
児相、内縁夫の「叱ったが反省」受け入れ 保護を解除 女児虐待
岡山市で5歳だった女児を鍋の中に長時間立たせる虐待をしたとして母親と内縁の夫が逮捕された事件で、市の児童相談所が2020年9月に女児を一時保護した際、内縁の夫が「叱ったが反省している」と児相に話していたことが分かった。児相はこの説明を受け入れて2週間で保護を解除したが、以降は一度も男に会えていなかった。 女児は保護解除の約1年後、虐待後に意識不明で搬送され、今年1月に死亡した。市は外部有識者の審議会で対応を検証する。 女児は西田真愛(まお)ちゃん。死亡時は6歳だった。岡山県警が強要容疑で逮捕したのは、実母の西田彩容疑者(34)と内装工の船橋誠二容疑者(38)。船橋容疑者は容疑を認め、西田容疑者は否認しているという。 市によると、20年9月に「真愛ちゃんが墓地に立たされ男に叱られている」との通報があり、県警が真愛ちゃんを保護し、市こども総合相談所(児相)に通告した。児相は同24日に真愛ちゃんを一時保護し、西田容疑者と3回、船橋容疑者と2回それぞれ面談した。男による虐待の疑いを伝える通告は19年4月からあったが、児相が船橋容疑者と会ったのはこの時が初めてだった。 児相によると、船橋容疑者は「(真愛ちゃんが)騒ぎ続けたので連れ出し叱った」と説明。過去にも墓地で2~3回、叱ったと話した。西田容疑者もこの行為を知っていたという。 その後、2人が「今後はしな… この記事は有料会員記事です。残り362文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旭川女子中学生死亡、失踪1年 「同世代怖い」つらい思い届かず
北海道旭川市で、2021年2月、市立中学校2年だった広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)が自宅から失踪し、13日で1年がたつ。広瀬さんは1カ月後に、市内の公園で遺体で見つかった。中1の時にいじめを受けていた疑いが強まり、市教育委員会の第三者委員会が調査を進めている。ネット上の投稿などから、広瀬さんが不登校となった後も苦しみ続けた様子が、浮かび上がっている。 遺族側によると、広瀬さんは19年、中1の1学期に、他の生徒たちにおごらされたり、自身の性的な写真や動画を求められたりするようになったという。6月にこれら生徒の前でパニックになって川に飛び込む自殺未遂をし、すぐに入院。夏休み中に市内の別の中学校に転校した。 ただ、転校先で広瀬さんは不登校になった。そのつらい思いについて20年5月、ツイッターに投稿していた。新しい学校に慣れようと努力したが「前みたくうまく話せなくなってました。同世代がとても怖かった」。ネットの世界に閉じこもるようになり、「勉強も今は遅れがひどくて何も分かりません。頑張らなきゃという気持ちだけが空回りしている」と訴えた。 「もういじめを受けてから1年たちそうなのに私は何もできません」。心の傷は癒えなかった。 母親によると、広瀬さんは新しい学校にほとんど通えず、登校しても過呼吸をおこしたり、吐いたりし、1時間くらいで帰ってきたという。家でもほとんど部屋に引きこもり、パソコンに向かっていたようだという。 ネットの番組に、切々と相談 母親によると、広瀬さんは家… この記事は有料会員記事です。残り2038文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「叱ったが反省」 内縁夫の説明受け児相が保護解除 5歳女児虐待死
岡山市で5歳だった女児に鍋の中に長時間立たせる虐待をしたとして母親と内縁の夫が逮捕された事件で、市の児童相談所が2020年9月に女児を一時保護した際、内縁の夫が「叱ったが反省している」と児相に話していたことが分かった。児相はこの説明を受け入れて2週間で保護を解除したが、以降は一度も男に会えていなかった。 女児は保護解除の約1年後、虐待後に意識不明で搬送され、今年1月に死亡した。市は外部有識者の審議会で対応を検証する。 女児は西田真愛(まお)ちゃん。死亡時は6歳だった。岡山県警が強要容疑で逮捕したのは、実母の西田彩容疑者(34)と内装工の船橋誠二容疑者(38)。船橋容疑者は容疑を認め、西田容疑者は否認しているという。 市によると、20年9月に「真愛ちゃんが墓地に立たされ男に叱られている」との通報があり、県警が真愛ちゃんを保護し、市子ども総合相談所(児相)に通告した。児相は同24日に真愛ちゃんを一時保護し、西田容疑者と3回、船橋容疑者と2回それぞれ面談した。男による虐待の疑いを伝える通告は19年4月からあったが、児相が船橋容疑者と会ったのはこの時が初めてだった。 児相によると、船橋容疑者は「(真愛ちゃんが)騒ぎ続けたので連れ出し叱った」と説明。過去にも墓地で2~3回、叱ったと話した。西田容疑者もこの行為を知っていたという。 その後、2人が「今後はしない」などと反省の態度を示し、日常的な暴力も確認できなかったとして、児相は14日後の10月7日に一時保護を解除。真愛ちゃんを西田容疑者宅に帰した。 児相はその後は約3カ月おき… この記事は有料会員記事です。残り255文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ライバー殺害事件、トラブル防止するには 投げ銭で視聴者に所有感?
埼玉県越谷市で先月27日、アパートに住む女性が殺害された。殺人容疑で逮捕されたのは茨城県牛久市の男。捜査関係者によると、2人はライブ配信サービスで知り合ったという。「ライバー」と呼ばれる配信者だった女性と、視聴者だったという男の2人に何があったのか。 1月27日午後6時半ごろ、越谷市のアパート1階に住む女性(33)の母親から「娘が刺された」と119番通報があった。女性は病院に運ばれたが、死亡が確認された。 通報時刻と同じ頃、越谷市内の交番に茨城県牛久市の専門学校生・古川大輝容疑者(25)が「人を刺した」と出頭し、28日に殺人容疑で逮捕された。 捜査関係者によると、古川容疑者はアパート近くで待ち伏せし、帰宅を確認後、ベランダに潜伏していた。女性がベランダに出てきたところを刃物で襲ったとみられる。 会ったのは1度だけ「他の男のものになるなら」 調べに対し、女性との関係を「元交際相手」と説明したため、殺害の動機は恋人同士の感情のもつれの可能性があると、県警はみていた。 ところが、その後の調べで、女性と古川容疑者は、ネットのライブ配信サービスを通じて知り合い、事件前は1度しか会っていないことが分かった。 女性は自ら出演するライブ動画を配信する「ライバー」で、古川容疑者はその視聴者だった。SNSなどで女性と連絡を取り合い、1月に1度だけ会った。その際、女性を自宅近くまで送り届けていたという。 「女性にライバーと視聴者の関係に戻ろうと言われた。女性が他の男のものになるなら殺してしまおうと思った」。古川容疑者はこう供述しているという。 アプリで手軽なライブ配信、「投げ銭」機能も 女性が使っていたライブ配信… この記事は有料会員記事です。残り2108文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 フカボリ 旬の話題の舞台裏から事件の真相まで、気になるニュースの深層に迫ります。世の中に流れる情報の一歩先へ。「もっと知りたい」「ちょっと気になる」に応えます。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
のんさんが描く「王様のマント」、デジタル販売へ 第2の故郷を支援
【動画】俳優のんさんが手がけたNFTアートを「あまちゃん」ロケ地に寄付=西晃奈撮影 俳優で「創作あーちすと」ののんさんが10日、岩手県久慈市を訪れ、作品を寄贈した。久慈には東日本大震災直後、主演を務めたドラマ「あまちゃん」の撮影で滞在。デジタル化した作品を販売して利益を寄付し、コロナ禍で観光客減に苦しむ「第2の故郷」を支えたいとの思いだ。 作品のタイトルは「王様のマント」。久慈で発掘された恐竜の化石「パロニコドン」をモチーフにして、王冠をかぶった恐竜が、リボンのマントをまとっている姿を、縦80センチ、横65センチのキャンバスいっぱいに描いている。 記者発表に臨んだのんさんは「ドラマの撮影で住んでいるみたいに滞在したし、『のん』になってからも度々来ていた。久しぶりに来られ喜びでいっぱい」とあいさつした。 この作品は市に寄贈されるほ… この記事は有料会員記事です。残り263文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高知県で310人が感染、3日連続で最多更新 新型コロナウイルス
高知県は11日、新たに310人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染者数は3日連続で過去最多を更新した。また、1人の死亡も確認した。 県内で確認された感染者は延べ8661人、死者は43人になった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪育ちのウォンバットがギネス記録 世界最高齢の熟成された魅力
大阪育ちの33歳に「世界最高齢」のお墨付きが与えられた。飼育下での最高齢を更新したとして、大阪府池田市の市立五月山動物園が飼育するオスのウォンバット「ワイン」がギネス世界記録に認定された。 同園で11日に式典があり、公式認定証が贈られた。これまで記録を持っていたのは、豪州で飼育され、2017年に32歳で死んだオス。ワインは1月に33歳の誕生日を迎えた。 ウォンバットは有袋類で、飼育下での平均寿命は20~25年。ワインは人間なら100歳を超えるという。1歳だった1990年に豪州から寄贈され、妻と2頭の子に先立たれるも、たくましく生きてきた。今は白内障を患っているが、体調は良好だ。飼育員によると、山あいの静かな環境が飼育に適しており、ワインの早寝早起きの習慣も長寿に結びついているらしい。 国内で飼育されているウォン… この記事は有料会員記事です。残り234文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「意識ありますか」救急搬送、119番の現場 医療機関に46回照会
新型コロナウイルスの「第6波」の影響で、救急車を呼んでも搬送先がすぐには決まらないケースが増えている。救急搬送をする側も、もどかしさを抱えている。患者や家族からの119番通報を受けて対応にあたる消防の管制室に、記者が入って取材した。 9日午後、神戸市消防局の管制室には119番通報がひっきりなしにかかっていた。「息苦しいんですね」「意識はありますか」。コロナ患者の家族の通報に、男性職員が応答。救急車を現場に向かわせた。 戸田太・救急研修係長(50)は「第6波は感染者が非常に多く、搬送困難事案が増えている」と話す。「医療機関への受け入れ照会が4回以上」かつ「現場滞在が30分以上」の「救急搬送困難事案」は、6日までの1週間に同市で163件発生。前年同期(32件)の5倍超だ。 また、「第6波」の当初は若者の搬送が多かったというが、「1月下旬から明らかにフェーズが変わり、容体が悪化した高齢者の搬送が増えている」(戸田さん)という。 8日には、発熱して血中酸素飽和度も下がった高齢者の搬送先の決定に、5時間34分かかった。救急隊が酸素投与をしながら、搬送先を探したが、「満床」「他の患者対応で多忙」などと断られ続け、搬送先が決まるまで医療機関に46回照会した。 救急隊員たちには、現場から戻ると休む間もなく次の出動があり、コロナ陽性者の搬送後には救急車内の消毒作業にも追われているという。 同市消防局の救急車は34台(夜間は33台)あるが、4日夜には31台が出動中か消毒中で、出動可能な救急車が市内全域で残り2台になったこともあったという。戸田さんは「すぐに駆けつけて救急搬送するのが仕事だが、受け入れ病院がなかなかみつからず、非常にもどかしい。状況改善には、新規感染者を減らすしかない」と訴える。(長富由希子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル