大阪府の吉村洋文知事は10日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、連休明けの14日に対策本部会議を開き、国に対してまん延防止等重点措置の延長か、緊急事態宣言の要請を判断するとの意向を明らかにした。府内では、府が緊急事態宣言の判断の基準としている重症病床の実質使用率40%が近づいている。 大阪府に対する重点措置の期… この記事は有料会員記事です。残り231文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
犯罪の二次被害防止に弁護士を 広島県が費用補助制度創設へ
広島県は、犯罪被害者らが報道機関の取材やSNS上での中傷などへの対応を弁護士に依頼する際、費用の一部を補助する制度を設ける。県によると、二次被害を防ぐための補助制度は自治体では初めてという。 対象は殺人や重傷を負うといった重大な犯罪被害に遭った本人や家族。報道やSNSへの対応を弁護士に委嘱した場合、一律23万円を補助する。 4月に施行される見込みの県犯罪被害者支援条例に合わせ、二次被害対策として盛り込んだ。15日開会の県議会に提出する新年度予算案に関連予算115万円を計上した。 条例案の検討委員の一人で… この記事は有料会員記事です。残り242文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「伝えたいこと伝わっている?」 問われた記者が目指す震災報道とは
東日本大震災から間もなく11年。宮城県で被災地と向き合う若者4人と記者が昨年末、震災について話し合った。被災者との向き合い方、被災地を語ること、報じること――。そこから見えてきたものは。 渡部更夢(さらむ)さん(水産業支援団体勤務、26歳) 石巻には学生時代から通っていますが、3月11日の当日はいられないなと。親族を亡くした方も、悲しみをずっと引きずってはいられない。でも当日はその「フタを開ける日」というか。自分が寄り添える部分は全くない。 「つらいと言ったら失礼だと思った」 永沼悠斗さん(団体職員、27歳) その時のことを毎日思って生きるのは大変で、どこかで切り替えをしていると思うんです。でも3月11日だけは「そのことだけを思う日」。だから慰霊祭や追悼式に参加するんだと思います。 笹山七海さん(IT企業勤務、25歳) 私は震災について口をつぐんできた。自宅は(仙台市の)内陸で、沿岸部と比べた時、「つらい」と言ったら失礼だと思った。でも3月11日だけは「つらかった」という自分や同じ思いの人たちの気持ちをくみ取ってあげたい。話していかないと継承の観点からも損失だと思い、大学在学中の2017年12月にハフポストに思いを寄稿しました。 永沼 体験を広く知ってもらうには、語る人は多い方がいい。話したいと思ったタイミングで話すのが語り部。言葉を発してくれる人が増えるといい。 紀野国七海さん(大学生、19歳) 小学校で語り部をしたとき「家に帰ったら、お母さんとお父さんに今日の話をしてみて」と呼びかけた。私たちの話を子どもが家族に伝える、これも語り部だと思います。 震災の記事、記者に「悩んだことは?」 永沼 記者の方に質問です。震災関連の記事が同じような構成や書き方になってしまって「伝えたいことが伝わるのか」って悩んだことありませんか? 申知仁記者(26歳) あり… この記事は有料会員記事です。残り1807文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
誹謗中傷が収益を生む?SNS企業に批判「ヘイトのそばに広告が…」
開示請求数は日本が最多――。ツイッターで誹謗(ひぼう)中傷などを書いた発信者のアカウント情報などの開示を一般の人たちが求める動きは世界的に急増しているが、実は、その数は日本が最も多い。何が起きているのか。 米ツイッター社によると、民間からの開示請求は2020年で世界14カ国880件と、前年比で約1・9倍になった。うち日本が41%を占め、同約2倍の約364件と2年連続で世界最多だ。18年まではツイッターの利用者数で世界首位の米国が最多だったのが、19年、同2位の日本が抜いた。 ツイッターで誹謗中傷を受けたプロレスラーの木村花さんが20年に亡くなったのも「大きく影響していると思う」と、「ネット炎上の研究」などの著作がある国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一准教授は指摘する。「当時はネット上の誹謗中傷に注目が集まり、総務省で発信者情報の開示請求に関する研究会も動き出していた。事件を受けて、高市早苗総務相が誹謗中傷を強く非難する発言をしたりもした」 請求方法は国や地域によって異なるため単純比較はできないが、日本はプロバイダ責任制限法(プロ責法)に基づく開示請求などが含まれる。これにより20年に特定されたアカウント数は、世界全体で前年比2倍以上の2579件、日本も同2倍近い812件に上っている。 誹謗中傷が問題になるのは、SNSだけではない。 ネット上にあふれる誹謗中傷。企業側も対策強化に動きますが、表現の自由や「お金」との関係で限界も。記事後半で、その構図を描き出します。 チェック強化、でも「いたちごっこ」 ヤフーのニュースサイト「ヤ… この記事は有料会員記事です。残り1713文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住宅全焼で2人死亡、居住者夫婦の可能性 北海道佐呂間町
2022年2月10日 12時30分 10日午前3時10分ごろ、北海道佐呂間町西富の2階建て木造住宅から出火し全焼、焼け跡から2人の遺体が見つかった。この住宅に住む70代男性と60代女性の夫婦と連絡が取れなくなっており、北海道警遠軽署は、遺体はこの夫婦の可能性があるとみて、身元の確認を急いでいる。 署によると、火災は出火から約3時間半後に消し止められたが、住宅は全焼した。遺体の性別は不明という。 住宅には夫婦のほか、40代の息子の計3人が暮らしていたとみられる。息子は気道熱傷の可能性があり救急搬送された。搬送当時、意識はあったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鍋の中に立たせる虐待、5日で計20時間以上か 岡山・5歳女児死亡
岡山市で5歳の女児が虐待された後に死亡し、母親と内縁の夫が強要容疑で逮捕された事件で、鍋の中に長時間立たせる昨年9月の虐待行為は、5日で計20時間以上に及んでいた疑いがあることが岡山県警の調べで分かった。県警は虐待が日常的に繰り返されていたとみて調べている。 亡くなったのは岡山市北区花尻の西田真愛(まお)ちゃん。死亡時は6歳だった。9日に逮捕されたのは同居する実母の西田彩容疑者(34)と、同市南区築港新町2丁目の内装工の船橋誠二容疑者(38)。船橋容疑者は容疑を認め、西田容疑者は「私がやったことではない」と否認しているという。 逮捕容疑となった虐待行為は昨年9月10~23日の計5回。最初は西田容疑者の自宅で10日午後10時45分ごろ、船橋容疑者が真愛ちゃんの髪の毛をつかんで引っ張り、胸ぐらをつかむなどして椅子の上に翌午前2時すぎまで立たせたとされる。その後も主に深夜、顔を殴ったり、口に手指を突っ込んで下あごをつかんだりする暴行のほか、椅子の上に置いた鍋の中に立たせるなどの行為を約3~6時間ずつ繰り返したという。 真愛ちゃんは同25日に搬送… この記事は有料会員記事です。残り330文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「夜、帰れなくなったら…」 東京都心も大雪のおそれ、不安の朝
大雪予想だった10日朝、東京都心は小雨が降っていた。 午前7時すぎの品川駅。手に傘を持ち、厚手のコートを着こんだ通勤客がいつも通り行き交っていた。 横浜市の会社員の男性(32)は「普段は車で通勤しているが、きょうは雪を警戒して電車で1時間以上早く家を出た」。物流の仕事で倉庫の管理をしており、出勤したという。「帰りの電車が止まらないかが心配です。雪が激しくなるようであれば、早く帰れるよう上司にかけ合いたい」 東京都品川区の保育士、都河(つがわ)真理子さん(39)は保育所2カ所で仕事を掛け持ちしており、品川区内で午後2時まで勤務した後、大田区内で午後4時から午後8時まで働く。電車が止まった場合はタクシー移動を見こむが、道路が渋滞すると移動手段がなくなる。 「コロナの影響で休んでいる保育士もおり、人手が足りていない。なんとかして職場にたどり着きたい」。自らの帰宅がどうなるかも不安だという。 気象庁も警戒呼びかけ 東京都は10日の大雪に備え… この記事は有料会員記事です。残り276文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岐阜・白川郷の温泉施設で火災
2022年2月10日 8時51分 10日午前7時すぎ、岐阜県白川村荻町の温泉ホテル「白川郷の湯」から黒煙があがっているのが見えると、近所の住民から119番通報があった。高山市消防本部によると、消防車が現場で消火活動にあたっている。 現場は合掌造りの家屋で知られる世界遺産白川郷の一角で、白川郷バスターミナルの近くにある。地域の消防団がすべて出動したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
那覇の市街地にオスプレイ、米軍訓練の意図は 県と政府で見解にずれ
那覇市の国際通りから約1・2キロにある米軍基地「那覇軍港」で、オスプレイなども使った6日間にわたる訓練が始まっている。人道支援や非戦闘員避難を目的とするが、同軍港での実施は初めてだ。新たな負担の懸念から地元自治体は訓練中止を求めるが、日本政府は米側への申し入れはしないという。何が起きているのか。(藤原慎一、国吉美香) 海側から現れた機体、遮られた会話 9日午後。片側2車線の国道332号沿いは車が行き交い、散歩やジョギングをする人の姿もある。歩道沿いに、民間地域と米軍基地を隔てる有刺鉄線のフェンスが続く。 周囲との会話が遮られたのは午後2時55分。海側から現れたオスプレイが轟音(ごうおん)とともに軍港内に着陸した。歩道から約100メートル先。風圧こそないが、音の圧迫感に一瞬、腰がひけた。 1時間後にも再びオスプレイが同じ地点に飛来。機体からは銃を担いだ約20人の兵士が降り、施設内に入った。フェンスごしにスマホで撮影していた男性は、仕事で熊本から来て、市中心部に向かって車を走らせていたが、地響きに驚いて停車させたという。「テレビで見たことはありましたが、こんなにうるさいんですね」 米軍は「9日から訓練を開始」「早朝や夜間にも」と取材に回答している。9日の日中は、有刺鉄線を張り巡らせた2階建ての建物の周りで、銃を肩にかけた十数人の兵士と、民間人の服装で「GO HOME」などと書かれたプラカードを手にした群衆役とみられる約10人が対峙(たいじ)していた。 散歩中だった近くに住む無職男性(71)は取材に「中国の動きを考えると訓練をするのは仕方がないが、万が一を考えるととてもこわい」と話した。 今回の訓練について、沖縄県… この記事は有料会員記事です。残り1703文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
太陽光発電事業地に木片、プラスチック片…不法投棄か、三重県が調査
嶋田圭一郎2022年2月9日 20時00分 三重県東員町南大社にある太陽光発電の事業地内に廃棄物が埋められている疑いがあり、三重県廃棄物対策局が不法投棄とみて調べていることが、朝日新聞の取材で分かった。事業地内では、雨水で削られたとみられる斜面の一部から、廃棄物が露出しているのが確認されている。 朝日新聞が1月中旬から2月上旬に現場を確認したところ、斜面の一部から、焦げた木々や、段ボール箱内で商品を固定する際に使うようなプラスチック部品や発泡スチロール、シート、パイプのような金属類などが露出していた。 三重県廃棄物監視・指導課も現地を確認。露出した廃棄物の状態から「明らかに人為的」に埋められたものとみている。産業廃棄物の可能性があるとみて、投棄者を慎重に調べている。 事業地は、名古屋市北区に本店を置く「ディーエスエス」(DSS、木下誠剛社長)が昨年開発した。1ヘクタールを超える土地に太陽光パネルが多数並んでいる。 木下社長は1月18日の取材に、「不法投棄をした認識は全くない。当社の事業で出たものではない。三重県からの指導も受けていない」と関与を否定した。 一方、この取材後の同25日には、文書で「敷地内に太陽光工事では使用しないヒューム管などが残置され、パネルの保管に利用するプラスチック片が11個散らばっているのを確認した」とし、産廃業者に引き取りを手配したと説明。工事で発生した産廃の処理業者については「開示義務はない」とした。 付近の地権者によると、事業地は山林や谷があった場所で、木々を伐採後、山を削って谷を埋める工事をしていたという。 D社は昨年春、三重県いなべ市の事業地で、産廃に当たる伐採木を地面に埋めようとしていたとして、三重県から撤去指導を受けた。また昨年秋には、愛知県南知多町の計画地で木々を野焼きしているのを愛知県と南知多町の職員らに目撃され、注意を受けた。(嶋田圭一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル