野菜の卸売価格が昨秋から低迷し、生産農家の間に危機感が強まっている。農林水産省九州農政局(熊本市)は、根菜や葉物を中心に2月も平年価格を下回る状態が続くとみる。農政局はコロナ禍による一時的な需要減を要因に挙げるが、背景を探ると、夏場に相次ぐ大雨や消費者の行動変化が浮かび、専門家は「価格低迷の固定化」に警鐘を鳴らす。 九州農政局は1月31日、2月の卸売価格の見通しを発表した。調査対象の福岡市中央卸売市場では、白菜や青ネギなど指定野菜15品目のうち、9品目で平年を6%以上下回る見込みという。 要因について、担当者は新型コロナウイルス「第6波」の影響を指摘する。「飲食店などの休業で業務需要が急速に落ち込んだことが大きい」。たしかに感染が急拡大した1月上旬には、大根やキャベツは平年比の6割台にまで価格が落ち込んだ。 ただ、15品目のうち7品目は昨年10月半ば以降、感染が比較的落ち着いていた年末も価格が平年以下のままだった。コロナ禍だけでは説明がつかない価格低迷の要因を探りに1月末、福岡県の一大農産地、糸島市を訪ねた。 玄界灘へ抜ける山の裾野に… この記事は有料会員記事です。残り849文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
40年前発掘の白亜紀化石、実は小型恐竜 再び調べて判明
笠井哲也2022年2月6日 8時54分 福島県いわき市大久町の約8600万年前(中生代白亜紀)の地層から見つかった化石が、草食恐竜である鳥脚類の大腿(だいたい)骨だとわかった。県立博物館の学芸員らの研究グループが5日、日本古生物学会で発表した。この時代の鳥脚類の化石は日本では見つかっておらず、研究グループは「日本列島になる地域で、恐竜が生息し続けていたことを裏付けるもの」という。 発見したのは、県立博物館の吉田純輝学芸員や猪瀬弘瑛主任学芸員ら4人の研究グループ。いわき市内で40年前に発掘され、同市石炭・化石館に保管されていた化石を再び調べたところ、体長1メートルほどの小型の鳥脚類の恐竜のものであることを突き止めた。 吉田学芸員は会見で「この時代の小型草食恐竜の化石が見つかるのは珍しい。当時、多様な生態系があったと考えられる」と話した。研究グループの一員である国立科学博物館の真鍋真副館長も「これまでなかなか日本で見つかっていない時代の恐竜で、わからなかった時代を埋める貴重な発見だ」と述べた。化石は今後、県立博物館での展示を予定している。(笠井哲也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ALS患者として在宅開始 むせる日本酒 日常に「異変」告げる影
ノンフィクション作家・井口隆史さん 検査入院の末、難病「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」と診断されたのは2019年11月。退院すると、その足で病院近くのキッチンに寄った。当時の私の日記を振り返る。 「カミさんとワインで乾杯する。この先を思うと、祝うべきか否かは分からないが、解放感はある。『栄養摂取だ』とビーフステーキを注文」(井口民樹『八十路ろうろう日記』=「クォリティ」誌20年2月号) 主治医から受けた、今後の少ない注意のうち、とりあえず自分にできるのは、「栄養をつけて、痩せないようにすること」ぐらいだ。ランチの肉を、ママさんに小さく切り分けてもらった。 住み慣れたマンションに帰る… この記事は有料会員記事です。残り1283文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
まるでSF 闇の川面に浮かぶ緑のサーチライト 徳島
徳島市の吉野川でシラスウナギ漁が最盛期を迎えている。河口付近では真っ黒な水面に緑や黄色などの集魚灯のあかりが浮かび上がった。 県や市によると、ウナギの稚魚をシラスウナギといい、漁は12月中旬から翌年の4月中旬にかけて県知事の許可を得た漁業者にのみ解禁される。体長20センチ以下の稚魚が解禁の対象で、捕られた魚は養殖に使われる。「白いダイヤ」とも言われ、昨年度は1キロあたり60万~138万円で取引されたという。 干潮から満潮にかけて、潮の… この記事は有料会員記事です。残り151文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道で4046人感染、過去最多更新 札幌2369人で最多
北海道内では5日、新型コロナウイルスの感染者が新たに4046人確認された。4千人超は初めてで、これまで最多だった3日の3788人を超え、過去最多を更新した。新たな死者は5人。新規感染者数は1週間前の1・3倍で、感染拡大が止まらない状況だ。 保健所設置4市(札幌、旭川、函館、小樽)は、札幌2369人、旭川178人、函館202人、小樽58人。札幌は過去最多となり、旭川は過去最多に並ぶ感染者数だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
医薬品の入札談合事件、卸大手3社に計4億円の課徴金命令へ 公取委
公正取引委員会=東京都千代田区、田中恭太撮影 [PR] 独立行政法人「地域医療機能推進機構」が発注した医薬品の入札をめぐる談合事件で、公正取引委員会は、医薬品卸大手のアルフレッサ(東京)、スズケン(名古屋)、東邦薬品(東京)の3社に対し、独占禁止法違反(不当な取引制限)で近く排除措置命令と計約4億2千万円の課徴金納付命令を出す方針を固めた。関係者への取材でわかった。 各社に処分案を通知しており、これに対する各社の意見を踏まえて結論を出す。3社は2020年12月、公取委から刑事告発を受けて東京地検特捜部に起訴され、昨年6月に各法人がそれぞれ罰金2億5千万円、各社の幹部ら計7人が執行猶予付きの有罪判決を受けていた。 判決によると、3社は、機構… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
静岡で2069人感染確認 過去最多更新
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岡山で1458人がコロナ感染、過去最多を更新
岡山県内で5日、新たに1458人の新型コロナウイルス感染が発表された。1日あたりの感染者数としては、今月3日の1307人を上回り、過去最多を更新した。感染者は延べ3万1974人になった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鳥取・大山で登山客男性2人遭難か 6日朝から警察など捜索へ
東孝司2022年2月6日 0時59分 5日午後7時50分ごろ、鳥取県の大山を登山中の男性の知人から「強風で大山8合目付近で2人が動けなくなったようだ」と119番通報があった。 県警や県西部広域行政管理組合消防局によると、午後10時10分過ぎ、男性1人から「6合目の避難小屋にいる。あとの男性1人とは途中で別れた」と連絡が入ったという。 県警は6日早朝から地元の山岳団体関係者らとともに捜索を始める。(東孝司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
甘い「あすか」へ電車でGO! 「いちご列車」近鉄南大阪・吉野線に
2022年2月5日 17時00分 前面にイチゴのマークを掲げた「あすかいちご列車」が5日から大阪、奈良両府県の近鉄南大阪・吉野線(大阪阿部野橋―吉野駅間)を走り始めた。ダイヤは日替わりで3月13日まで。 「あすか」が指すのは、甘みと酸味が調和したイチゴ「あすかルビー」が特産の奈良県明日香村だ。車内の一部にイチゴの実や葉の飾り付けも施した。 開催中の「いちごキャンペーン」ではイチゴ狩りやスイーツを楽しめる。村は「一期一会のイチゴを満喫し、歴史だけではない明日香の魅力を知って」。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル