北海道の世界自然遺産・知床のある知床半島に流氷が接岸し、散策拠点の斜里町ウトロ地区では「流氷ウォーク」のシーズンを迎えた。5日も、浮力のあるドライスーツを着たツアー客が、ガイドについて水平線まで真っ白になった海原を散歩する姿が見られた。 冬の知床の人気企画。催行するガイド会社の一つ「シンラ」によると、同社だけでも毎年6千人ほどが体験している。ただ、コロナ禍になった昨シーズンの参加者は半分以下に。今シーズンは若干持ち直し、「昨シーズンよりは予約が入ってきている」という。 ウトロ地区の海岸には今シー… この記事は有料会員記事です。残り234文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
路上で女性に抱きつき、わいせつ容疑 巡査長を逮捕 長崎県警
路上で女性にわいせつな行為をしたとして、長崎県警は4日、長崎署刑事1課の巡査長、西屋凌也容疑者(26)=長崎市小ケ倉町=を強制わいせつの疑いで逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。 県警によると、逮捕容疑は1月8日午前2時15分から同35分ごろ、長崎市浜町の路上で、帰宅途中だった飲食店員の40代女性に声をかけて抱きつき、胸を触ったり、キスしたりしたというもの。 女性から被害届を受けた長崎… この記事は有料会員記事です。残り150文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
深夜のスーパーに強盗 売上金75万円奪って逃走 大阪市淀川区
2022年2月5日 11時32分 4日午後10時45分ごろ、大阪市淀川区西宮原2丁目のスーパー「ライフセントラルスクエア西宮原店」から、強盗に入られたと110番通報があった。男が店の売上金約74万円が入ったバッグを奪って逃げたといい、大阪府警が強盗事件として捜査している。 淀川署によると、店内1階のサービスカウンター付近にいたアルバイトの男性店員(21)に対し、男が刃物のような物を示して「金を出して」などと脅迫。売上金の一部が入ったバッグを奪って逃走したという。店内には当時、客や店員が30~40人ほどいたとみられるが、けが人はいなかった。 男は、上下とも白色の服装でリュックサックを持っていたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
外はカリッ、中はふわもち 亡き名人の石窯継いだ「とらのこパン」
高齢化が日本で一番進んでいる群馬県の村に、名物のパンがあった。店主は昨年亡くなったが、東京から移住した若者が石窯を継いだ。レシピもなく、試行錯誤を重ねながら、新たなパン作りに挑んでいる。 村を囲む山々にうっすらと雪が積もった1月の朝。群馬県南牧村に立つ小屋の煙突から、白い煙がもくもくと立ち上った。村の人口は1600人あまり。65歳以上の割合(高齢化率)は65・2%で、全国で最も高い。 年季の入った石窯から焼きたてのパンを取り出したのは、鈴木雄祐さん(24)。昨年5月に移住したばかりだ。石窯などの設備は、7月に83歳で亡くなった中沢虎雄さんが、名物の「とらおのパン」を焼くために使っていた。亡くなる数カ月前、村に寄付した。 村が設備を使いたいという人… この記事は有料会員記事です。残り804文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ライブ動画配信の女性殺害、容疑者は視聴者 事件前の対面は1度だけ
埼玉県越谷市のアパートで1月27日に起きた殺人事件で、死亡した女性とこの女性を刺した男は、インターネットのライブ動画配信サービスを通じて知り合い、事前に1度しか会っていないことが、捜査関係者への取材で分かった。 県警によると、27日午後6時半ごろ、越谷市内のアパートの1階に住む女性(33)の母親から「娘が刺された」と119番通報があった。女性は病院に運ばれたが、死亡が確認された。 通報時刻と同じころ、越谷市内の交番に茨城県牛久市ひたち野西1丁目の専門学校生古川大輝容疑者(25)が出頭し、28日に殺人容疑で逮捕された。 捜査関係者によると、古川容疑者は「女性に配信者と視聴者の関係に戻ろうと言われた。ほかの男のものになるなら、殺してしまおうと思った」などと供述しているという。 古川容疑者は事件当日、アパ… この記事は有料会員記事です。残り389文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ボタンに触れないエレベーターが好評 開発はコロナ前、そのわけは
ボタンに触れることなく、目的地の階に移動できるエレベーターを、大手メーカーの「フジテック」(本社・滋賀県彦根市)が開発した。コロナ禍にあって衛生的だと好評だが、開発に乗り出したのは感染拡大の4年も前だった。 本社にあるショールーム。エレベーターのカゴに見立てた一角で、そのボタンに手をかざすと、行き先の階の数字が点灯した。 「赤外線センサーが内蔵されていて、5センチ以内に手があると感知するんです」。研究開発本部の萩沢則克(のりよし)・UXイノベーション部長(47)は話す。 フロア側にある上下ボタンも触れずに操作できる。いずれも「エアータップ」と名付けたシステム。空中をタップする(軽くたたく)ように、快適に操作できる様子を表現したという。 コロナ禍の需要を見込んだ商品のようにみえて、実は2016年に研究を始めていた。 同社が新システムの開発に取り組んだのには、別の理由がありました。触らずに操作できる、様々なタイプのエレベーターの動画も紹介します。 翌17年に試作し、テストを… この記事は有料会員記事です。残り803文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
成人式の案内状、息子は行方不明なのに 心を抑え込んだ母の15年
ああ、また冬が来た。2月が近づくにつれ、滝村規枝代(きしよ)さん(56)は憂鬱(ゆううつ)になる。15年前の2月5日、盛岡市で一人の男の子の行方がわからなくなった。そして今年もあの日が迫る。離ればなれになった長男隆規(たかのり)君(当時7)のことを考えずにはいられない。 よく晴れた月曜日の昼だった。発達や言葉の遅れがあった隆規君は養護学校に通っていた。その日は学校が休みで託児所にいた。職員や他の子どもと一緒に近くの川のほとりで雪遊びを始めた。走り出した1人の子どもを連れ戻そうとその場を離れた職員が戻ると、そこに隆規君の姿はなかった。 夫の隆浩さんと義母(83)と義父、長女(29)と隆規君の6人暮らし。隆規君は一家の太陽だった。好きな色は黄色で、弁当のランチョンマットが黄色でないと大泣きした。肉料理が好きで、元気いっぱいで、学校から帰ってきてしばしば2時間も3時間も規枝代さんと散歩した。 「じっとしていない」という隆規君の活発さを知っていたがゆえに、規枝代さんは行方不明の連絡を受けた時は「またか」と思った。ただ今回は様子が違った。上空を飛ぶヘリコプターを見て冗談交じりに「うちの子を探しているんですか」と聞くと肯定され、ただ事でないと知った。 徐々に日が暮れる。「いなくなって何時間経った」と時計を見るたびに、不安が募った。すぐに戻るという期待は消えた。 責め合う家族、ネットでは中傷 これまで会話の中心だった隆… この記事は有料会員記事です。残り1219文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岩手県、過去最多202人の感染確認
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女川原発の避難訓練、住民不参加 コロナ拡大、地元が懸念
関根慎一、川村剛志2022年2月4日 19時45分 山口壮原子力防災担当相は4日、今年の原子力総合防災訓練を東北電力女川原発(宮城県)で10~12日に行うと発表した。新型コロナの感染拡大を受け、住民は参加せず、関係機関の職員のみ約2270人で行う。昨年度はコロナ禍で開催を見送っていた。コロナ対策との両立が求められる初の国主催の原発避難訓練となる。 国が避難や屋内退避の対象とする原発30キロ圏の7市町には、約20万人が住む。当初は約400人の住民が参加を予定していたが、感染拡大を心配する地元の意向を尊重し、急きょ不参加が決まった。 住民の「代役」は県職員らが務める。バスや船、ヘリに乗って避難訓練を行う。山口氏は4日の会見で、「コロナが収まれば、住民が参加する訓練もいずれして頂ければいい」と釈明した。 国は2020年に公表したガイドラインで、避難前の検温や間隔を取って避難するといったコロナ対策を示した。宮城県を含む全国9原発の周辺地域が、緊急時対応にコロナ対策を追加したという。 放射能漏れなどの深刻事故が起きた場合、国の方針では、被曝(ひばく)を避けるため原発30キロ圏の避難所や医療機関では原則として換気をしないようにする。換気が必要な場合は、放射性物質の放出状況によって30分に1回、数分間に限るという。訓練では、職員による住民の「代役」がこうした方針に従いつつ、移動中の車内や避難所などで「3密」回避に配慮しながら避難する。 現地での訓練参加者は事前にPCR検査を受検。その後も毎日、抗原検査を実施し、避難対応の拠点となる「オフサイトセンター」に入る人数も半数に絞る。 女川原発2号機は、原子力規制委員会の審査で安全対策の基本方針が認可され、再稼働に必要な「地元同意」も得たが、住民の避難道の整備などが課題になっている。 住民の不参加について、地元の「原発問題住民運動県連絡センター」世話人の中嶋廉さんは「コロナの流行時に事故が起きたらどうするのか。避難計画はコロナにも弱いと示された」と話す。女川町は「住民に負担を掛けたくないと判断した」(同町企画課)と説明している。 東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センターの関谷直也准教授は「自然災害とは異なり、原発事故の避難では感染と被曝リスクの比較考量が必要になり対策が複雑。感染が収束した段階で、改めて住民も参加した訓練を行うべきだ」と指摘する。(関根慎一、川村剛志) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国内初の「内密出産」へ 「覚悟」の前に立ちはだかる壁 慈恵病院
国内初の「内密出産」に踏み切る熊本市の慈恵病院。匿名での出産を望む女性の意向と赤ちゃんの安全を最優先した上での判断だったと説明する院長の口ぶりには、強い覚悟がにじんだ。違法性を問われないか、赤ちゃんの戸籍をどう作るか、出自をどう伝えるのか――。今後の手続きには様々な壁が待ち受ける。 4日朝、病院の一室で開かれた記者会見。内密出産に踏み切る理由を問われた蓮田健院長は「赤ちゃんの遺棄や殺人をなくしたいというのが目標。そもそもの目的に立ち返って、社会の皆さんにもご理解頂きたい」と訴えた。 病院は14年前、日本で初めて「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を設置した。親が育てられない赤ちゃんを匿名で預かる仕組みだが、蓮田院長は「ゆりかごでは、自宅で一人で出産するケースを手当てできない残念な思いがあった。内密出産は病院の中で無事に出産し、保護できる」と語り、母子の安全確保の観点から「内密出産は素晴らしいと私は思っている」と言い切った。 蓮田院長は昨年から赤ちゃんの殺人や遺棄の裁判に関わり、死に至る状況や母親の置かれた厳しい環境を目の当たりにしてきた。内密出産について「安易な育児放棄を助長するという批判はあるかもしれないが、まずは赤ちゃんには罪も責任もないという所から始めなければ」とし、安全な出生と保護を最優先すべきだとの考えを繰り返した。 女性は病院に対し、「特別養子縁組の意向は変わらない」と説明。自らインターネットで調べ、「自分が育てるよりも、養親が育てた方が幸せになる」と決断の理由を伝えたという。 匿名での出産にこだわった理由について、蓮田真琴新生児相談室長は「親による過干渉で支配されているような感じだった」と説明。「中絶という選択肢もあったと言われると思うが、妊娠したと(親に)伝えることができなかった」として、女性の置かれた状況に理解を示した。 内密出産は、女性が病院の担当者だけに身元を明かし、後に子どもが望めば出自を知ることができる仕組みで、女性は「18歳もしくは20歳くらいで開示したい」との意向を示したという。蓮田院長は「大事なことはお母さんとつながり続けること。赤ちゃんが大きくなって、いつ何を希望されるのかまだ分からない」として、女性との関係を継続する考えを示した。 病院は月内にも出生届を出す方針だが、課題は山積みだ。蓮田院長は「内密出産は試行錯誤の状態だが、立ち止まるわけにはいかない。発生する問題を一つ一つ解決していくしかない」と表情を引き締める。 戸籍法は、親の名前を記さずに出生届を出すケースを想定していない。内密出産では、病院の担当者が母親の身元情報を把握しているのが前提で、院長が名前を「空欄」のまま出生届を出した場合、刑法の公正証書原本不実記載罪に当たるおそれがないか法務局に照会している。 また、父母が出生届を出さない場合、出産に立ち会った医師が出すことを求めるが、出さなくても罰則を科されるとは考えにくい。それでも、蓮田院長は「赤ちゃんを無戸籍状態にするということで、私も含めて社会が見放したということになる。私の良心からもそれはない」と断言し、母親を匿名にしたまま出生届の提出に踏み切る考えだ。 母親名が無記名の出生届が出されれば、熊本市が受理して戸籍を作るかが次の課題となる。病院は親が分からない「棄児」の場合に準じて赤ちゃん単独の戸籍を作ることを想定するが、行政は前例がない中で判断を迫られることになる。 女性は赤ちゃんが18~20… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル