大阪府と大阪市は、カジノを含む統合型リゾート(IR)の整備計画を各議会での同意を得て、4月28日までに国に提出する方針だ。大阪維新の会と公明党は「大阪の持続的な成長につながる」としてIR誘致に賛成するが、IR実施法を制定するなど推進の旗を振ってきた自民党内には不協和音が響く。 整備計画の問題追及を強める自民党市議団は10日、市内で「大阪IR/カジノ誘致 是か非か」と題する新聞折り込みチラシを約60万部配った。土地改良への公金790億円の投入は「IR事業者だけ特別扱い」、経済波及効果は「事業者側が試算し、大阪府市で検証なし」と批判した。 こうした動きについて、公明… この記事は有料会員記事です。残り520文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪IRの事業者「安易に撤退しない」 市議会で異例の参考人招致
大阪府と大阪市が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)をめぐり、大阪市議会は16日、事業者を参考人として招致し、IR整備計画の妥当性などについて質疑を行った。新型コロナの影響や土地改良費の増加への懸念もあり、事業者は状況を見極めるとしながらも「安易に撤退することはない」と強調した。 市議会の都市経済委員会に出席したのは、IR事業会社の代表取締役のエドワード・バウワーズ(日本MGMリゾーツCEO)と高橋豊典(オリックス執行役)の両氏。市議会事務局によると、民間事業者の参考人招致は異例だという。 バウワーズ氏は2029年秋~冬に市内の人工島・夢洲で開業を目指すIRについて、「大阪・関西の観光振興、経済成長に寄与したい」と繰り返した。府・市が作成した整備計画には年間の来訪者は2千万人、売り上げは5200億円、経済波及効果は1兆1400億円とする試算が盛り込まれている。 MGMとオリックスがコロナ禍前の統計などをもとに試算したが、「算出根拠があいまい」「コロナ禍の影響が反映されていない」といった批判が相次ぐ。 バウワーズ氏は第三者による… この記事は有料会員記事です。残り790文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国の感染者5万7922人、前週から5811人減
新型コロナウイルスの国内感染者は16日、午後8時現在で5万7922人が新たに確認された。前週の同じ曜日(9日)と比べて5811人少なかったが、東京都内では児童への感染が広まっている。 東京都で確認された感染者は1万221人で、前週の水曜日から602人減った。前週の同じ曜日を下回るのは13日連続だが、6日ぶりに1万人を超えた。16日までの1週間平均の感染者数は8390・3人で、前週(9712・1人)の86・4%だった。 年代別の最多は10歳未満の2218人で、30代1746人、40代1640人、10代1522人、20代1511人と続いた。 大阪府では5739人の感染が確認され、前週の水曜日より1340人少なかった。また、基礎疾患のある未就学の女児1人が重症化したことも分かったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高齢者死亡急増、3回目接種遅れ「致命的」 コロナ感染第6波を分析
感染者の規模としては過去最大となった新型コロナウイルス感染拡大の「第6波」は、北海道でもピークを過ぎたものの、なお高止まりしている。公表資料をもとに独自に分析してきた札幌医科大学の當瀬規嗣教授(細胞生理学)に、第6波の特徴と今後の見通しを聞いた。 とうせ・のりつぐ 1959年北海道赤平市生まれ、滝川市で育つ。北海道大学医学部卒業。北大医学部助手、米シンシナティ大学助教授などを経て98年から札幌医科大学医学部教授。2006~10年には同大医学部長を務めた。 学校クラスターも頻発 遅れた3回目接種「致命的」 感染第4波は英国で見つかった変異株のアルファ株、第5波はインドで見つかったデルタ株が猛威を振るった。第5波が下火となった昨年10月、當瀬教授は「新たな変異株の侵入が次の波を引き起こす」と予測していた。その第6波は、南アフリカで確認されたオミクロン株によって引き起こされた。 オミクロン株は感染力が強いとされる。鼻やのど、口腔(こうくう)の粘膜に侵入し、肺には侵入しにくい性質がある。肺炎を起こしにくいため、当初は「かかっても軽症。かぜのようなもの」という風評が流れた。「しかし、それは甘い考えだった」と當瀬教授は言う。 當瀬教授によると、オミクロ… この記事は有料会員記事です。残り1293文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
劣悪環境に犬1千匹 法廷で流された動画に杉本彩さん絶句
ペットとして売る子犬の繁殖場で400匹超の犬を虐待したとされる事件で、動物愛護法違反(虐待)の罪に問われた長野県松本市内の元経営者の男(61)に対する初公判が16日、長野地裁松本支部(高橋正幸裁判官)であった。検察側が冒頭陳述などで指摘したのは、計1千匹を多頭飼育した劣悪な状況だった。 起訴されたのは「アニマル桃太郎」という屋号だった繁殖場の元経営者。起訴状によると、被告は昨年9月2日、松本市内の2カ所の繁殖場で、計452匹の犬を劣悪な環境で拘束して衰弱させ、虐待したとされる。初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。 この事件では、県警が昨年9月に2カ所の繁殖場などを家宅捜索し、同11月に被告を動物愛護法違反容疑で逮捕した。捜査関係者によると、2カ所で飼われていた犬は計約1千匹に上ったという。 検察側は冒頭陳述で、事件当時の従業員は被告を除いて14人にとどまり、環境省令で定められた1人あたりの飼養数(15匹)の上限を大きく超えていたと指摘。糞尿(ふんにょう)を清掃しなかったり、眼病や皮膚病の犬を治療せず放置したりしていたとした。2018年10月~21年7月で約4億2千万円を売り上げていたことも明かした。 杉本彩さん「災害級の虐待」 証拠採用された元従業員の調書も読み上げ、手術痕が開いて内臓が飛び出た犬がいたことなども指摘した。犬舎内の臭気が異常に高い濃度を測定していたことも証拠として示した。被告は調べに対し、事件を起こした理由を「人手不足にもかかわらず利益を追求したため」などと述べたという。 県警による家宅捜索時の動画も法廷内で流された。薄暗く、汚物や体毛が付着して黒くなったケージが、狭い犬舎にひしめくように置かれている。ケージ内の犬は落ち着かず、ほえ回っていた。 初公判は、公益財団法人「動物環境・福祉協会」の代表理事を務めるタレントの杉本彩さん(53)も傍聴した。公判後の記者会見で杉本さんは法廷で流れた動画に触れ、「想像を絶する。怒りと悲しみをおさえるのに必死だった」と話した。同法人は事件について県警に告発したことを公表している。杉本さんは「世話できる状況ではない。誰が見ても異常な状態。雑巾のようにボロボロになっている犬もいて災害級の虐待だ」などと非難した。 記事の後半では、繁殖場から引き取られて家族の「癒やし」となったヨークシャーテリアを紹介します。 この繁殖場をめぐっては、行… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「プーチンに祖国を奪われた」 不安と自責、在日ロシア人の葛藤
アレクサンドラ・ペトロワさん。「ロシア国旗は戦争に使用されているから、今は使いたくない」といい、ウクライナ国旗の色を背景に選んだ=2022年3月13日、東京都渋谷区、田辺拓也撮影 「プーチンを選んだロシア人が悪い」「なんで大統領を代えないの?」 ロシア人に向けられたSNSの投稿を目にして、東京に住むロシア人女性のアレクサンドラ・ペトロワさん(仮名・27)は批判されて当然と冷静に受け止める。その上で自身のSNSに、こう投げかけた。 「私たちが本当に戦争を選んだと思いますか」 来日8年目のペトロワさん。母国の家族や、自身の安全を担保するため、匿名で取材に応じた。 ロシア第2の都市、サンクトペテルブルクで生まれ育った。日本のロックギタリスト「MIYAVI」のファンになったことがきっかけで日本文化に興味を持ち、19歳の時に来日し日本の大学に入学した。卒業後も日本に残り、現在は都内の企業で働いている。 2月24日、目覚めるとスマートフォンにロシアに住む友人からのメッセージが届いていた。 「君はロシアを出て日本にいて良かったね」 何のことか分からなかったが、胸騒ぎがした。ここ数日、ロシア軍がウクライナ国境付近に迫っているニュースを気にかけていたところだった。すぐにインターネットで調べると、ロシア軍がウクライナの軍事施設を空爆したニュースが出てきた。胸騒ぎは的中していた。 その日は仕事が全く手につかなかった。一日中スマートフォンを眺め、ロシア語、ウクライナ語、英語のニュースを読みあさった。 「プーチンに祖国を奪われた気分だ」 ロシアが築いてきた世界との関係が、一夜にして崩れて無くなった。そう感じた。 スマートフォンでニュースを見るアレクサンドラ・ペトロワさん。4カ国語を駆使して様々な国のニュースを見ている。重要なニュースは、ロシアにいる母に電話で伝えるという=2022年3月13日、東京都渋谷区、田辺拓也撮影 「ウクライナに平和を。ロシ… この記事は有料会員記事です。残り1521文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
廃業目前の「小商い」を継ぐ移住者たち 事業承継のプロが取り持つ縁
中小企業や小規模事業者の後継者不足は全国に共通する問題だ。特に地方では、後継者がおらず廃業するケースが後を絶たない。そんな中、地方への移住希望者を後継者に迎える動きが盛んになっている。地域に根ざす「小商い」の存続と、人口減少対策が同時にできるため、積極的に取り組む自治体も増えている。 岡山県美作市の梶並地区に、釣り場や川魚の養殖を営む有限会社「右手(うて)養魚センター」がある。1971年に創業したが、後継者が見つからず、市を通じての募集も難航して、一度は事業所の閉鎖を決めた。 そこへ宇都宮健二さん(47)が手を挙げた。2020年秋、市の「地域おこし協力隊」として兵庫県姫路市から移住し、センターの後継者として働き始めた。創業メンバーの右手信幸さん(75)は「いい人が来てくれて良かった」と胸をなで下ろす。 「後継者求む」 ネットで全国に情報発信 縁をつないだのは、小規模事業の承継支援サービス「ニホン継業バンク」だ。自治体と提携し、後継者を求める事業者の情報をネットで発信して、全国の移住希望者とつなぐ。美作市では、市の移住推進策を担う元協力隊員がバンクの活用を提案し、宇都宮さんを含む6人が応募した。市の担当者は「発信力が全く違った。『うちも頼む』という相談が増えています」。 和紙の原料のミツマタを梶並… この記事は有料会員記事です。残り1350文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2児の父が放火殺人を起こすまで 「特異な凶悪犯」と切り捨てられぬ
【動画】ビル火災発生の約30分前、現場から1キロあまり離れた場所を自転車で走る容疑者とみられる男=大阪市福島区内の店舗提供 大阪市北区で昨年12月、クリニックが放火された事件で、大阪府警は16日、谷本盛雄容疑者(当時61)を殺人などの疑いで書類送検した。3カ月間にわたる捜査は実質的に終結した。 府警本部から北西に2キロ余り。現場となったクリニックが入るビルは、繁華街・北新地の一角にある。 今は府警の規制線もなくなったその建物は、目の前に立つと何の変哲もない小さなビルに見える。この4階の90平方メートルのうち25平方メートルが焼け、26もの命が奪われた。 惨事はなぜ起きたのか。私は死亡した谷本容疑者の足跡を同僚と共に追ってきた。 腕の良い板金工だった。25歳で結婚し、大阪市内に家を買い、2児の父になった。48歳で離婚。仕事をやめ、孤独感から自殺を考えるように。51歳の時に長男を包丁で刺した。確定判決は「被害者らを殺害して自殺する踏ん切りをつけようと考えた」と認定した。 判決はこう結ばれている。「… この記事は有料会員記事です。残り616文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「キレイなもんや」一転 街は廃墟と化した 体験記にみる神戸大空襲
神戸をB29の編隊が襲ったあの日、いったい何が起きたのか。「神戸空襲を記録する会」が作成した「神戸空襲体験記 総集編」から再現した。 3月17日 「いっぺん、上がってきて見んか、キレイなもんや」。炎に追われる少し前、父に誘われて2階の物干し台に出た落合重信さんは、高取山の方向で花火のような焼夷(しょうい)弾の光が散るのを眺めていた。 宝塚の航空機工場で働いていた横田正造さんの職場では連日、各都市の空襲のニュースが流れていた。10日に東京、12日に名古屋、13日には大阪が次々と壊滅的な被害を受けていた。 就寝直後に警戒警報のサイレンでたたき起こされた。「今夜はやられるかもしれない…と予感した」 まもなく、空襲警報がけたたましく鳴り始めた。B29の爆音も響いていた。「夜空を望むと照明弾が投下され、それに地上からの探照灯がさまざまに交差してはまばゆく真昼のように光りわたった」 兵庫区の長屋に住んでいた原田憲司さんも照明弾の輝きを見た。頭上ではB29の大編隊が旋回していた。 米軍機から神戸港一帯に降り注がれる焼夷弾の雨=1945年6月5日、米軍撮影 外に出ようとした瞬間、天井でバリバリと音がした。「焼夷(しょうい)弾が一発、斜めに畳につきささり、すごい早さでグルグル回転し、白熱の火粉をまき散らしている」。一目散に家から飛び出した。 無数の焼夷弾が降り注ぐ中、狭い路地では右往左往する大勢の人たちの悲鳴と怒号が入り乱れていた。たちまち炎は広がり、立ちこめる煙で見通しが利かなくなった路地をひた走った。 当時6歳だった西村欣也さんは母、祖父、妹の3人の家族と別れて、安全な場所を探し回った。兵庫駅前の広場にたどり着くと、突然気を失った。足に爆弾か焼夷弾の破片が突き刺さったようだった。 3月17日の空襲で一面焼け野原となった兵庫駅付近。焼け出された人たちがぼうぜんとたたずむ=1945年3月19日、朝日新聞大阪写真部・平谷一登撮影 翌日、母を待っていた西村さんのそばに、将校のような男性が近付いてきた。「お母さんのところへ連れていってあげるから」と声をかけられ、トラックの助手席に乗せられた。 「これはお母ちゃんと違う」。無残な傷を負って横たわる目の前の女性が、きれいだった母とはどうしても重ならなかった。 母は力の無い声で、祖父と妹がいなくなった理由を教えてくれた。生き残ったのは母と自分だけだった。 6月5日 トアロードの近くで医院を営んでいた北義保さんは午前5時ごろ、警戒警報のサイレンで目が覚めた。 枕元のラジオのスイッチをひ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Shohei Ohtani wants to improve on historic 2021 performance
Tempe, Arizona – Los Angeles Angels superstar Shohei Ohtani is not setting numerical targets but approaching the delayed 2022 MLB season with flexibility and forward-looking strategic planning. The 27-year-old redefined what is possible in baseball with an unprecedented 2021 season in which he showed his two-way prowess as a hitter […]