参院選の街頭演説中だった安倍晋三元首相に銃口が向けられ、殺害された。じつは、脅迫など政治家への「暴力」は続出しているのが現状だ。なぜ政治家への「暴力」は後を絶たないのか。 演説中にマイクを奪おうと男が乱入し、止めに入った秘書が殴られた、「殺してやる」という趣旨の脅迫文や刃物入りの封書が送られてきた――。参院選で当選した立憲民主党の辻元清美氏は、自身に対する「暴力」をそう振り返る。 今年3月には大阪府高槻市の事務所の窓ガラスが割られ、男が建造物侵入と窃盗未遂の罪で起訴された。辻元氏は「怖いし、常に緊張を強いられている」と話す。 「政治家=公人という考えが…」 れいわ新選組代表で参院選で… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
香川で最多593人・高知も最多427人 新型コロナ感染者
香川県は16日、新たに593人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内で確認された1日あたりの新規感染者数は、14日発表の580人を上回り、過去最多となった。 高知県は16日、新たに427人が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表した。1日あたりの新規感染者では、13日発表の370人を上回り、過去最多を更新した。県内で確認された感染者は計3万4246人となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学校のプールで死亡事故「娘にも起こりえた」 母たちが歩んだ10年
10年前、京都市の小学校でプール学習中、ある女の子が溺れ、命を落とした。 現場に長女がいた京都大准教授の石井美保さん(49)は、遺族とともに関係者への聞き取りを行い、その過程を記録してきた。10年間の歩みは、1冊の本になった。 大人が事故原因を詳しく検証することなしに子どもの命を守ることはできない――。改めて、そう感じている。 浅田羽菜ちゃんと同じプールに 2012年7月30日。京都市立養徳小学校で、夏休みのプール学習中、1年生だった浅田羽菜ちゃん(当時6)が溺れ、浮いているのを教員が見つけた。羽菜ちゃんは翌日、病院で亡くなった。 石井さんの長女は、当時2年生。同じプールに入っていた。 学校で説明会が開かれたのは、事故の3週間後だった。事故当時、低学年の子ども69人がプール内にいて、水深は最深110センチほどあり、畳サイズの大型のフロートが何枚も浮かべられていたと説明された。教員は3人だった。 明らかに少ない人数の教員、低学年には深すぎる水深、子どもが隠れてしまう大型フロート――。「事故は誰にでも起こりえた」と感じた。 説明会で、涙ぐみながら話していた保護者がいた。 プールの水深が深すぎるから… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
10歳で診断された進行性の難病 「絶対に治す」 高校生が動いた
「代表に立候補しようと思い立ったのは、『患者会は患者が動いてこそ』という思いがあったからです」 2021年7月。オンラインで開かれた国の指定難病「ウルリッヒ病」の患者会「ウルリッヒの会」の総会で、渡部耕平さん(16)があいさつをした。渡部さんもウルリッヒ病の患者で、この時、高校1年生。「患者会は患者一人ひとりの意思や志、その他たくさんの思いがつくり上げていくもの。患者自身が一歩踏み出して活動に参加していく先陣を切れればと考え、立候補しました」 ウルリッヒ病は、先天性筋ジストロフィーの一つに分類され、生まれた時から力が弱い▽ひじやひざの関節が硬くなって十分に動かせない▽手首や手指の関節が異常にやわらかい――などの特徴がある。進行性で、10歳ごろに歩けなくなり、10~20歳ごろには人工呼吸器を必要とするケースが多い。現在、根本的な治療法は確立していない。 渡部さんも、生まれた頃から握力が弱いなどの特徴があった。1歳ごろにつかまり立ちはできたが、転ぶことが多く、1歳半で大学病院などで検査を受けた。しかし、「何らかの筋肉の病気」と指摘されたが、具体的な診断名はつかないまま。小学校入学後に、リハビリで通う先の理学療法士から「このまま名前のない病気だと苦労する」と勧められ、別の病院を受診し、10歳でウルリッヒ病と診断された。 筋力が徐々に低下する進行性の難病「ウルリッヒ病」の患者会「ウルリッヒの会」。その先頭に立つ3人の高校生の姿を4回にわたって描きます。今回はその1回目です。 渡部さんは、幼稚園の頃はアスレチックにのぼることもできた。だが、小学校に入って学年が上がるにつれ、違和感を抱くようになったという。階段を上るのもつらくなった。普通は成長してできることが増えるはずなのに、成長に体がついていかない――。「やっぱり、ちょっとおかしいのかなって」 だから、病名がわかったとき… この記事は有料会員記事です。残り2461文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
不登校経験、読み書き障害の先生いてもいい 昼夜逆転乗り越えた院生
発達障害があり、不登校も経験した――。国立の北陸先端科学技術大学院大学の修士課程2年、カズキさんは、そんな自分の経験を生かし、同じような子どもたちのために何かができないかと支援を続けている。 発達障害の特性から、様々な壁にぶつかりながら過ごしてきた大学生、大学院生に、これまでどう学んできたのか、どんな思いを抱いているのかを聞きました。 発達障害のある子どもたちにとって、つらい季節はまず春だ。新しい学校生活が始まる季節。あたり前のようだが、その壁がとても高く、自分でも気づかないうちに疲れてしまう子もいる。 「のべつ幕なしにいろんな課題が降りかかってきているようで、ぼくもすごく怖かった。ゆっくり考える時間が欲しかった……」。カズキさんは中学、高校の当時をそう振り返る。 読み書きが苦手で自閉スペクトラム症でもある。いまは、大学院で自信を持って学べているが、これまで何度も壁にぶつかった。 岐阜県で育った。幼い頃から落ち着きがなく、しゃべり続ける子だった。保育園を飛び出したり、友達をかんだりしたこともある。 困ったのは、読み書きだ。「小学校低学年では、国語の教科書を行の終わりまで読むとどこまで読んだかわからなくなり、同じ行を読んだこともあった」。音読はできるが、1文字ずつ順に音にするだけで、文意は頭に入らない。 記事後半では、進学校に進んだ後の不登校と昼夜逆転の生活、同じような特性をもつ子や保護者へのメッセージを紹介します。 漢字ドリルを破ったわけ 文字を書くことも苦手だ。向… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「幸福とはシンプルなもの」 産前産後の写真が伝えること
赤ちゃんが産まれる前、そして産まれた後の家族の姿を記録に残しませんか。写真家の藤代冥砂(めいさ)さん(54)がSNSでそう呼びかけ、62組の産前産後の家族を撮った写真集「NOW&THEN」(光文社)が今月、出版された。「幸福とはシンプルなもの」。藤代さんは自らのカメラがとらえた家族の様子をそう表す。 藤代さんが産前産後の写真を撮るきっかけになったのは約5年前。東日本大震災の直後に移住した沖縄で、友人夫婦が初めての子どもを授かった。なかなか子どもができず、不妊治療をしていた。お祝いに臨月の妻と夫を撮影し、出産後に沖縄の同じ場所で夫婦と赤ちゃんの3人を撮った。 藤代さん自身、長男を妊娠しているときの妻を撮影したが、夫婦で納まった写真はなかった。「私は、結婚して1から2になったときより、子どもが生まれて2から3になったときのほうが絆が強まり、責任も生まれた。その前後の姿を対比して写真に残すことで、家族の物語を記録したかった」 その後、もう1組、別の夫婦… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
感染最多の中の3連休 にぎわう空港、行楽地 もれる不安
コロナ禍3年目の夏。3連休の初日を迎えた16日、各地の空港や行楽地はにぎわいを見せた。政府は現時点で行動制限を呼びかけていないものの、この日は国内の新規感染者数が過去最多を更新する11万人を上回り、感染拡大のペースは勢いを増している。観光業に携わる人たちからは影響を心配する声が相次いだ。 羽田空港の出発ロビーではスーツケースを持った旅行客らがチェックインカウンターに列をなしていた。 横浜市の会社員東郷龍さん(36)は、祖母に会いに妻と1歳の娘と3人で山口市を訪れる。決めたのは感染が比較的落ち着いていた春ごろ。「ここまで急激に感染が拡大するとは思わなかった」という。 自身はすでにワクチンは3回接種済みで、マスク着用などの必要な対策は常に取るつもりだ。祖母は90代と高齢で、娘と会ったことがない。「感染の心配はあるが、早く会わせたい気持ちが強かった」と話した。 東京・浅草の仲見世通りでは小雨の降る中、傘をさした浴衣姿の女性や外国人らが観光を楽しんでいた。 第7波にため息 京都から観光に来た主婦の姫… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
懸命に訴えても「記憶力に問題が…」 障害ある子の性被害、立件に壁
関東地方に暮らす女性(48)が、重い知的障害のある次女(21)の様子がおかしいことに気づいたのは、次女が15歳、特別支援学校高等部1年のときだ。 精神状態が悪く、学校でパニックを起こすなどしていた。 そのころ、営んでいた飲食店に、目と鼻の先に住む60代の男性が毎日のように来ていた。 長年の常連客で、次女をかわいがってくれていた。 しかし、別の客から「2人が手をつないでいた」「おかしいよ」と耳打ちされた。 次女に「見た人がいる」とたずねてみた。 「子どもへの性暴力」第7部は障害のある子どもの被害について取り上げます。被害が発覚しても障害の特性から立件や立証が難しい現状があります。目を背けずに事実を知ることが予防や対策への第一歩と考え、被害の状況などを詳しく書いています。 半年間くり返されていた性暴力 当時の次女の精神年齢は5歳… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東・北日本、あすも大雨の見通し 線状降水帯なくても警戒を
吉沢英将2022年7月16日 19時55分 低気圧や前線の影響で、16日にかけて宮城県などで記録的な大雨となった。気象庁によると、同県大崎市(古川)では、昼前までの24時間に過去最多の239・0ミリの雨が降り、平年の7月1カ月分の降水量(169・9ミリ)を上回った。河川の氾濫(はんらん)や浸水被害が相次いだ。 東北以外の全国各地でも大雨となった。16日夕方には、島根県隠岐の島町、岡山県鏡野町付近で1時間に約100~110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表した。 同庁では奄美地方を除く九州・山口で集中豪雨をもたらす「線状降水帯」が15日夜から16日午前にかけて発生する可能性があると発表したが、同庁の基準を満たすような線状降水帯は発生しなかった。「暖かく湿った空気の流入が、想定よりも分散していたとみられる」と担当者。ただ、宮崎県えびの市で明け方までの24時間に301・0ミリを観測するなど大雨となった。 西日本では16日夜遅くにかけ、東、北日本では17日にかけ、引き続き大雨となる見通し。17日午後6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、東海、関東甲信、北海道150ミリ▽近畿、北陸、東北100ミリ▽中国80ミリ。同庁は土砂災害などに警戒を呼びかけている。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
京アニと北新地、2つの放火が示す「退避区画」の重要性 命守るには
36人が死亡した京都アニメーションの放火殺人事件発生から18日で3年。昨年12月には大阪市北区の雑居ビルでも放火事件が起き、26人が犠牲になった。共に出入り口付近への放火とされ、出入り口からの避難は困難を極めた。総務省消防庁が検証する中、炎や煙から逃れ、脱出や救助にかかる時間を確保するための「退避区画」の重要性が指摘されている。 同庁や京都市によると、京アニ放火事件では、出入り口付近とは逆側の女子トイレに3人が逃げ込み、ドアを閉じた。そのため、煙などの侵入が遅れ、出火から約6分後に救出された。付近にいた作業員が建物の外から窓の面格子を外し、助け出したという。トイレが退避区画となった形だ。 一方、大阪ビル放火事件では、現場となった4階からの救助者はいなかった。亡くなった26人は、放火場所とされるクリニックの待合室より奥にある廊下や診察室の辺りに倒れていた。 同庁のシミュレーションでは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル